巣立ちたるあとの山々うすみどり
草木の眠れる真夜のほととぎす
母許の山はむらさき花樗
絹糸のやうな雨降る蓮浮葉
※「阿蘇」8月号、岩岡中正選
【選評】古代神話の天地創造の大らかさと美しさをたたえた幻想の一句。「巣立ち」に万物のいのちのはじまりが見える。(個性燦燦)
今年も数羽の燕が庭先に来た。巣を掛けるのに適当な場所を探しているようだ。一度は玄関のスリットをココと定めて作り始めたが、鴉が電線で見張っていたのか、やはり巣作りを断念した様子。燕にとって一番安全な場所とならなかったのは残念だが、いつか燕の巣立ちを見てみたいもの。(Midori)
草木の眠れる真夜のほととぎす
母許の山はむらさき花樗
絹糸のやうな雨降る蓮浮葉
※「阿蘇」8月号、岩岡中正選
【選評】古代神話の天地創造の大らかさと美しさをたたえた幻想の一句。「巣立ち」に万物のいのちのはじまりが見える。(個性燦燦)
今年も数羽の燕が庭先に来た。巣を掛けるのに適当な場所を探しているようだ。一度は玄関のスリットをココと定めて作り始めたが、鴉が電線で見張っていたのか、やはり巣作りを断念した様子。燕にとって一番安全な場所とならなかったのは残念だが、いつか燕の巣立ちを見てみたいもの。(Midori)