明月や森より出づる獣たち
神々のそぞろ歩きや野の錦
髪きゆつと束ねて仰ぐ十三夜
瑠璃色の太初の空や鵙の贄
*「阿蘇」1月号、岩岡中正選
【選評】 なかなか楽しい幻想的童話的な物語の一句。これもまた、「名月」の季語が十分に利いている句であって、その季語世界をさらに拡大した一句。どこかになつかしさも漂う。
これらの句はどれも小さなわが村の景色を詠んだもの。人の数より猪の数の方が多い、など笑えない話も聞かれます。小高い山を登り切れば、頂上には、小さな神社があって,じゃらんじゃらんと鈴を鳴らしては、祈る言葉はいつも同じです。(Midori)
神々のそぞろ歩きや野の錦
髪きゆつと束ねて仰ぐ十三夜
瑠璃色の太初の空や鵙の贄
*「阿蘇」1月号、岩岡中正選
【選評】 なかなか楽しい幻想的童話的な物語の一句。これもまた、「名月」の季語が十分に利いている句であって、その季語世界をさらに拡大した一句。どこかになつかしさも漂う。
これらの句はどれも小さなわが村の景色を詠んだもの。人の数より猪の数の方が多い、など笑えない話も聞かれます。小高い山を登り切れば、頂上には、小さな神社があって,じゃらんじゃらんと鈴を鳴らしては、祈る言葉はいつも同じです。(Midori)