猪垣に脈打つ闇のありにけり
仮の世の手鏡とせむ今日の月
朝露に四恩のひかりありにけり
一村はひかりの坩堝稲熟るる
*「阿蘇」1月号、岩岡中正選
【選評】 俳句は「詩」であり、「詩」は実在の奥にあるものを詠むこと。つまり、「脈打つ闇」を詠むような行為である。そこにたしかに「脈打つ」実在がある。それが見えない分だけ、想像(詩)は生き生きとふくらむのである。(中正)
わが町は、なだらかな山々に囲まれた小さな町。農作物を荒らす猪は勿論、猿も出没する。人家の灯りも途絶えて、生き物が息づく闇は、私の想像力を刺激するには充分!(Midori)
仮の世の手鏡とせむ今日の月
朝露に四恩のひかりありにけり
一村はひかりの坩堝稲熟るる
*「阿蘇」1月号、岩岡中正選
【選評】 俳句は「詩」であり、「詩」は実在の奥にあるものを詠むこと。つまり、「脈打つ闇」を詠むような行為である。そこにたしかに「脈打つ」実在がある。それが見えない分だけ、想像(詩)は生き生きとふくらむのである。(中正)
わが町は、なだらかな山々に囲まれた小さな町。農作物を荒らす猪は勿論、猿も出没する。人家の灯りも途絶えて、生き物が息づく闇は、私の想像力を刺激するには充分!(Midori)