着膨れし横顔戦語りだす 中井由美子
語り継いでいかなければならない戦争の記憶でありながら、戦争を語ることは、辛い記憶を辿ることであり、できることならば封印してしまいたいことかもしれない。それでも「語りだす」横顔・・・。横顔の向うにあるものは、本人だけが知る戦争のもたらした哀しみだ。「着膨れし横顔」に、戦中戦後を生きる寡黙な横顔が見えてきた。「滝」2月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
語り継いでいかなければならない戦争の記憶でありながら、戦争を語ることは、辛い記憶を辿ることであり、できることならば封印してしまいたいことかもしれない。それでも「語りだす」横顔・・・。横顔の向うにあるものは、本人だけが知る戦争のもたらした哀しみだ。「着膨れし横顔」に、戦中戦後を生きる寡黙な横顔が見えてきた。「滝」2月号〈滝集〉より抄出。(Midori)