今回のカルチャーの兼題は「薄暑」。具象がない季語は、どこからどう詠めばいいのか、見当もつかず、なかなか詠めずにいたが、意外にも何にでも取り合わせることが出来ることを発見!「薄暑」の持つ様々な属性は、平凡な十二音に小さな詩情を与えてくれる。「薄暑にはかすかなエロスの匂いがある」と仰ったことがまた発見だった。(Midori)
鰡跳ねて天心濡らす薄暑かな
巡礼のごとくに雲や旅薄暑
人を待つ人の多さよ街薄暑
うす紅をさして出てゆく夕薄暑
鰡跳ねて天心濡らす薄暑かな
巡礼のごとくに雲や旅薄暑
人を待つ人の多さよ街薄暑
うす紅をさして出てゆく夕薄暑