来世また美しからんや実むらさき 岩岡中正
「阿蘇」12月号<近詠>
「紫式部」は、『源氏物語』の作者、紫式部になぞらえた花の名で、実紫ともいう。
やはり中世の王朝貴族的な印象を覚える実むらさきに、「来世また美しからんや」と、
問いかけている。もちろんその答えは、「来世もまた美しい実むらさきであることよ」
に違いない。そこには逆説的提示とも思えるかすかな喪失感もあるのだろうか・・・
岩岡氏は、九州ホトトギス同人会会長、「阿蘇」主宰。(Midori)
「阿蘇」12月号<近詠>
「紫式部」は、『源氏物語』の作者、紫式部になぞらえた花の名で、実紫ともいう。
やはり中世の王朝貴族的な印象を覚える実むらさきに、「来世また美しからんや」と、
問いかけている。もちろんその答えは、「来世もまた美しい実むらさきであることよ」
に違いない。そこには逆説的提示とも思えるかすかな喪失感もあるのだろうか・・・
岩岡氏は、九州ホトトギス同人会会長、「阿蘇」主宰。(Midori)