夫はいま眠つたところサイネリア 寺崎久美子
病がちなのか、なかなか寝つけないでいる夫なのかもしれない。やっと薬が効いて来たのか、安らかな寝息を立てはじめた夫。「夫はいま眠つたところ」の口語体に、つかの間の安らぎを覚えている作者の飾らない心情が伝わってくる。サイネリアの硬質なイメージが清潔な詩情を醸し出している。「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)
病がちなのか、なかなか寝つけないでいる夫なのかもしれない。やっと薬が効いて来たのか、安らかな寝息を立てはじめた夫。「夫はいま眠つたところ」の口語体に、つかの間の安らぎを覚えている作者の飾らない心情が伝わってくる。サイネリアの硬質なイメージが清潔な詩情を醸し出している。「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)