JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

崇拝

2005年06月28日 | a-c

今日も一杯ひっかけてしまった!
よった勢いでコルトレーンの話など、

私よりちょっと上の年代になりますが、ジョン・コルトレーンの崇拝者という方が、とても多くいらっしゃいました。
かくいう私も、年代は違えどその一人です。
コルトレーンに関して、「彼の音がどう」とか、「音楽がどう」とか、私に語ることはできません。
ただただ、時に涙し、時にふるえ、彼の音の世界に入り込むだけです。

私とコルトレーンの出会いは、中学3年生の時でした。
当時、ブラス・ロックに傾倒していた私は、特にトランペットの高い音が好きで「たまんない..」とか言っていました。
そんなある日、友達のお兄さんに
「トランペットが好きなら、ジャズ聴いてみたら」
と言われ、禁断の地「ジャズ喫茶」へと足を踏み入れたのです。
「うるせぇ~~~でけぇ音だなぁ」と思ったものの
しばらく聴いていると、何ともいい気分。「トランペットが聴きたい」てなことはすっかり忘れ、ドップリとジャズの世界に入り込んでいました。

しばらくすると、聞き覚えのあるメロディーが
「チム・チム・チェリーだ」
確かに知った曲でしたが、私の知っているそれとは、まったく違う「チム・チム・チェリー」でした。そうコルトレーンだったのです。
今、思えばそれは、"JOHN COLTRANE QUARTET PLAYS"でしたが、
私は、「何これ?え~~~~」てなぐあいで、もうたまりません。
頭の中がグラングランして、「どうにでもして」........

ブラス・ロックなど何処かに居なくなってしまったわたしは、
暇とお金があればその「ジャズ喫茶」に通い、行くたびに1枚ずつコルトレーンを聴かせてもらいました、"COLTRANE"から"INTERSTELLAR SPACE"まで
("ASCENSION"以降はお客さんがいない時に聴かせてもらいましたが)
店のママに
「あんたは、トレーン聴いてる時は、おかまみたいだよね」と言われ、
聴いている時は、何をしても気がつかない私のせなかに氷を入れて遊ばれたりしました。
(ママには、「ガキ連頭」としてかわいがってもらいましたが)

コルトレーンというと「難しい」とか、最近敬遠する人が、多いように感じます。
たしかに、代表作と称して「至上の愛」なんかから聴き出したら、そりぁちょっとね。
でも、ブルーノートの1500円シリーズで、「ブルー・トレーン」の売れ行きがとても良い、という話を耳にしました。
最近、1500円でブルーノートだけでなく他のレーベルもいろいろ発売されています。
インパルス時代とは、言いません。ぜひ、プレステッジ-アトランティック時代のコルトレーンから御拝聴頂きたい。

今日は、そんなわけで1500円盤も発売になっている、聴きやすいプレステッジ盤をご紹介。

STANDARD COLTRANE / JOHN COLTRANE
1958年7月11日録音
JOHN COLTRANE(ts) WILBUR HARDIN(tp) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
1.DON'T TAKE YOUR FROM ME
2.I'LL GET BY (AS LONG AS I HAVE YOU)
3.SPRING IS HERE
4.INVITATION