「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

夏休みも終わりました

2013年08月31日 | 日記


韓国「国立博物館」にて


旅で、高麗青磁を堪能してきました。
韓国のソウルにある「国立博物館」を訪れて、
今まで写真でしかお目にかかれなかった国宝の青磁を贅沢に眺めてきました。
ここはフラッシュをたかなければ、写真撮影もよいということで、
気になるものはカメラにも収めてきました。
入場料もありません。
日本でも国立と名の付くところは、そうしてほしいですね。

とても半日くらいでは見て回ることはできませんので、
興味のあるところだけ、よく見て回りました。

右側の水注、お稽古をなさっている方には見覚え有りませんか。
水指に使おうとして、扱いに苦労したあの形と同じですね。
これが本物です。
出会えたた時には、思わず「本物だ」と声をあげてしまいました。
これだから、恋しい焼物に出会う旅はやめられませんね。

今日で八月も終わりますね。
まだまだ暑いですが、
夏気分に区切りをつけて、九月も頑張りましょうか。


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燃えない枝炭

2013年08月30日 | お茶三昧


炭点前に使う枝炭です。
火付をよくするためと、景色を作るために管炭に添えますね。
この枝炭、こんな風にもみ殻に大事そうにくるまれて箱に入っています。
下世話な話ですが、お安いものではありません。
売るほうも「折れていました」といわれては大変ですからこうなりますね。

皆さんこれをご存じで、お稽古では、
「枝炭は、入れたつもりで」などと気を使ってくださいます。
ご遠慮なくどうぞと、たまには私も気が大きくなる時があるのですが、
それでも、「それでは一本だけ」と遠慮なさいます。
お茶時の時には、もちろん遠慮なくつかめるだけどうぞですが。

そんな稽古場の事情をしってか、出来たんですね。
燃えない「枝炭」が。
以前稽古用のプラスチックの炭や枝炭があったのですか、
これは全く火がつけられません。
それと、やはりプラスチックですから、
滑って火箸でつかむのが難しいようでした。
ニュータイプは陶器製とか。火にくべても大丈夫ということです。
つかみ易いかしらね。

茶道具のパンフレットを見ながら、
「稽古場のニーズにこたえようと、いろいろとくふうしてますね」
と皆で感心しています。



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やってしまいました

2013年08月29日 | 日記



ここの所恥ずかしいことを続けてやってしまいました。

その一
ジャケットのボタンを一つかけ間違えたまま、銀座のお店を見て回りました。
鏡に映った姿を見てなにかへんだな~


その二
これもジャケット。裏返しに着たまま電車に乗ってデパートへ。
白い夏ものだからよくわからなかったのです。
脱いだ時に裏になって、そのまま着たらしい。
目も悪くなったから、よく見ないとわからない。


まあ気が付いた時は、顔から火が出ましたが。
誰も教えてくれないものですね。
知らない人には言いにくいかしらね。


友達に話したら、その友達が言いました。
「私なんか、頭にカーラー巻いたまま、電車に乗ったわ」


いい勝負ですね。
これからはきっとこういうことが多くなるのでしょうね。


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出かける前の一服

2013年08月28日 | 日記


金襴手秋草茶碗



今日からちょっと旅に出ます。
夏の最後の思い出作りです。
なんて若者みたいなことを言っていますが。
一体いくつ思い出を作ればいいのという声も。
体が動くうちです。

思い起こせば、ゴールデンウィークを前にして、
帯状疱疹にかかっりました。
ストレスと疲れが原因だといいますが、
自他ともに遊びすぎを容認しましたが。

今朝テレビの番組でで、帯状疱疹を話題にしていました。
経験者としては真剣に見てしまいました。
高齢とともに免疫力が落ちることも原因のようですね。
何度もなることもあると聞き、ちょっと考えてしまいました。

幸い私は本当に早く医者に行ったので、
軽くて済んだということがわかりました。
やはり、普段感じたことのない痛みがあったら、
病院に行くことが大切ですね。
私の場合は頭痛には慣れていますが、お腹の痛みはあまりありません。
それが初めてお腹の奥がズキンズキン痛んだのです。
発疹はで始めたばかりで、よくわかりませんでした。
さすがお医者様、一目見て、「帯状疱疹です!」でした。

ストレスをためないように遊び、
でも疲れすぎないように。肝に銘じて行ってきます。

出かける前に好きなお茶碗で一服しました。


(明日から二日間は予約投稿を残していきますね。
今月だけは毎日記事を書くと目標を立ててしまったのです。)


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目の高さを変えたら

2013年08月27日 | 日記


小さな器を入れ替えてみました・

左端は30年前の北欧旅行で手に入れたガラスの器です。
次はとある作家さんのデパートの個展で。
次はバカラ。これも30年以上前の誕生日プレゼント。

ここに飾りたくて探しているのに、
どうしても見つからない染付のぐい呑みがあります。
自分の目の高さにはない。
下のほうにもない。
きっと上のほうなんだと、椅子に上って見渡すと、
やや・・目についたのは"ほこり"

家具の上のほうのほこりが気になって、
探し物どころではなくなりました。

見えなくてもあるものはあるのですよね。
身長のない私ですから、見上げてばかり。
その割に足元が見えなくて、躓いていますけれど。
時々高いところに上って下を眺めてみます。


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今だから美味しいものを

2013年08月26日 | 日記


この夏宿泊した旅館の朝食です。
豪華ですね。
美味しくて朝から残さずいただきました。

ある日の友人からのメールに笑ってしまいました。

「~時間が余って、中のカフェからサンドイッチとコーヒー取ってくれたんだけど、
これがどちらも、全く客への愛の感じられないひどい代物で、
もうあと何回食事出来るかという私には、腹立たしいことこの上もないものでした。
すっかり頑固おばさんになりました。・・・・」


客への愛情が感じられないとは、気の毒でした。
同感ですね。

考えてみれば、物はもうこれ以上増やしたくないと思えば、
買わないということで解決しますが、
食べることは生きていくうえで、もうこれで終わりはないのですもの。
ほしい物のために食べたいものを我慢した若い時とは違います。
物(私の場合は着物)を買うのを我慢すれば、毎日美味しいものが食べられる。
そういうことのほうが最近は楽しくなってきました。
(お茶の道具も我慢できればいいのだけれど・・・)

後何回は大げさのようですが、そうとも限りません。
食べても味がわからないとか、
入れ歯が合わなくてものが噛めないとか・・
そんなときもやがて来る。

美味しいものが美味しく食べられるうちに、
思い残すことなく、食べてみたい物には挑戦しなくては。
もうそんなに大量に食べられませんし、
「美味しいお店があるから行かない」
の誘惑には欠かさず乗ることにしています。

友のメールにさらにその気持ちを強くした私は、
これから来る味覚の秋をどう満喫しようかと考え中です。



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遠花火ととんぼ

2013年08月25日 | 日記



~ 一服やトンボの羽にも処暑の風 ~

処暑を過ぎると、昼間の暑さはまだまだ収まらなくとも、
朝晩は涼しくなるということですが。
その言葉通りここ二三日は明け方の風に、
タオルケットを引き寄せたりしています。

昨晩は二か所で花火が上がっているのが、遠くに見えました。
音の聞こえないかすかな光に、夏の終わりを感じました。
今年最後の夏の花火でしょうか。

今朝はベランダにトンボをみつけました。
逃げないうちにとガラス越しに撮ったのですが。

遠花火もトンボも携帯のカメラではとらえきれませんでしたが、
私の目には秋の気配が焼き付けられました。

どんなに残暑が厳しくとも、
茶室のしつらえはもう秋です。




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時には弾けなくてはね

2013年08月24日 | 日記


昨日の朝、鉢植えの木槿が一輪咲きました。
まだまだ小さい木ですから、とても枝は切れません。
でも、虎の子の一輪をずっと眺めていたくて、
皆さんにも見ていただきたくて、一日室内で観賞しました。
夕方には、やはりしぼんでしまいましたが。

鉢を一回り大きくして、
来年はもう少したくさん花が咲くようにしましょう。

いつも和服でお稽古のお嬢さん、今日は短パンでお見えでした。
「お稽古の後、ロックのライブに行きます!」
ということです。さすがお若い。
この暑い中、ロックのライブで盛り上がるのですね。
若者の中に、お茶とロックが同居するなんていいですね。

「私だって気持ちは若いのよ。でも体がついていかないの・・」
総立ちのライブなんてとても無理ですね。

でも気合が入れは゛それくらいのことはやってしまう勢いもあるのですよ。
何歳になってもはじけるときははじけるのです。

八月最後の稽古を終えて、来週は夏休みを取ります。
私もちょっと内緒ではじけてきますね。



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何を見てもお茶

2013年08月22日 | お茶三昧
私の悪い癖かと思うのですが。
何を見てもすぐに、
「これはお茶に使えそう」
と思ってしまうここここと。



これは宝石入れとして売っていました。
でも薄茶器になりました。



これは、倉敷で見つけたガラスの器。
すぐに薄茶器に決めました。
間に合わせの蓋を付けて、もう使っています。



これは一目で平茶碗。
お店の方は、「ご飯茶わんにしても素敵です」と。

器は何に使われるために生まれてきたかなんて、
決めなくてもいいのですから。
好きなように使いましょう。
稽古にはこんな器が時々登場します。

まだまだ中途半端ですが、いつかそのうち、
あっというような素敵な見立てがしてみたいのですが。

ところで、
本人が「見立てです」というのはよいですが、
お客様のほうから、「お見立てですか」というのは失礼だそうですので、
お気を付けくださいね。



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私の休息所

2013年08月21日 | 日記


ここは私の休息所。
こまごまとした仕事を片付けて、
時には長い一日の稽古を終えて、
「さて」と座る場所。

リモコンや、ティシュボックスや、読みかけの本が、
手の届くところにある。

なぜか30分も座っていると、
うとうととしてくる場所。
小説ならいざ知らず、小難しい本はなかなか先に進まない。

なんだかそこに座るために、一日があるように思える場所。

パソコンの前も楽しいけれど、
時には義務感も付きまとう。

茶室が憩いの場所でしょうといわれるかもしれないが、
私にはまだまだ修行の場所。
背筋が伸びてしまう。

ここは私にとって何も考えなくていい場所。
皆さんのそんな場所はどこですか。




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どちらかというと食事の方が

2013年08月20日 | 日記



昨日は通常の稽古のない一日。
午後から友人が来て、御所籠で「色紙点前」を稽古しました。
その友人とは月に一度くらいこうやってお茶を楽しみますけれど、
それと同時にその後でのんびりとおしゃべりをしながら、
食事をするのがまたリラックスタイムなのですが。

まあどちらかというと後者が主かしら。
そしてそんな思いが詰まった食事がこれです。



昨日は冷やし中華が食べたいといったら、材料持参で来てくれました。
少しくらい残してもと、ありったけ盛り付けての共同作品です。
具を切ったのはジャンボな友人です。
私だったらトマトはもう半分にはしたでしよう。
ちょっと迫力ありますので、画像は小さめに。

今はなんとなく食事が主だけれど、
この縁の始まりは、お茶だったことは間違いなしです。
そしてずっと続いていることに、お茶が存在することも。


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亭主七分で客三分

2013年08月19日 | お茶三昧

 備前肩衝茶入( 伊勢崎紳作)  



先日の茶事のこと。
亭主さんが、手作りの葛切りをお出ししたいというので、
前日はそのリハーサルで盛り上がりました。

当日はお客様の分を作るので精一杯で、自分達は味わえないだろうと、
練習を兼ねて、自分たちでしっかり味見もしました。
黒糖と三温糖で黒蜜も手作りです。

練習の成果も出て、当日は私もいただきましたが、
出来立ての美味しい葛切りを味わうことができました。

これでもう水屋のお二人は、葛切りをマスターしましたから、
お茶事でなくとも、家族やお友達に、
何時でも自信をもって作って差し上げることができますね。

準備はいろいろと大変でしたが、財産として身についたものも沢山あったでしょう。
お客様が喜ぶ様子を見られたことでの満足感も味わえたと思います。

苦労して筆で書いた巻紙の招待状。
ちゃんと皆さんからお返事がいただけて、それも財産ですね。
その数が増えていくことも、お茶修行の歴史として残ります。

「亭主七分で客三分」という言葉があります。
客としてもてなしを受けることはとてもうれしく楽しいことですが、
それにもまして客を招く亭主のほうが、
数倍も楽しく幸せであるということですね。



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一つが終わりもう次の目標です

2013年08月18日 | お茶三昧


昨日の茶事の席を彩った義山(ギヤマン)の水指。
添えられた銘は「潮騒」。

こうして今静かに眺めていると、
茶事の響きが潮騒のごとく心地よく耳によみがえります。
もちろん完成された茶事ではありませんでしたが、
緊張の中にもとても和やかな良い時間でした。

昨日はつぼみだった、切取られた木槿が、
今朝小さな器の中で開きました。

参加の皆さんにも楽しい時間だったとは思いますが、
一番私が、幸せを感じた時間だったように思います。
ありがとう・・

初炭も後炭もしっかりとこなして、ちゃんとお湯も沸いて、
それでも、濃茶の練り具合を心配するご亭主の姿に、
それを見つめる先輩の皆さんは感慨深いものがあったようです。
私もちょっとぐっと来てしまいましたよ。

そして陰の功労者の、点心係りさん。
いつも変わらぬ気づかいで、準備から後片付けまで、
一人で頑張ってくださいました。
ガスレンジまで、きれいに掃除してあって、
さすがと思いました。
苦労の末の点心のお味はとてもおいしかったですよ。

最後はサプライズで、お正客さんに、
薄茶でご亭主をねぎらっていただきました。



終わって全員集合。
話題はもう次の茶事のこと。
後輩の頑張りに、先輩も次は私と。
12月に「夜ばなし」をということになりました。
さあマンションの我が家の空間でどんなことができるか、また私の格闘が始まります。
次のハードルを越えなくてはならないのは私ですね。
新しい目標をくださった皆さん、これもまたありがとうございます。



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何とか持ちこたえてくれました

2013年08月17日 | お茶三昧


朝起きると、真夜中に見た花はこんなに見事に開いていました。
「う~んちょっと開きすぎね。午後まで持つかしら」
今日の茶事は「飯後の茶事」席入りが午後一時ですから、
速くてもお花が床を飾るのは、二時頃になります。
木槿は一日花で、午後にはしぼむことも。

涼しい影の場所に待機させておいて、出番をまってもらいました。

そして、選ばれたのがこの一輪でした。



他の花は、二時にはもうお昼寝になってしまいました。
この写真を記念に撮ったのは、お茶事が終わった後の4時過ぎですから、
よくぞ耐えてくれましたというところです。

お花には気をもみましたが、お茶事は和気あいあいと進み、
メンバーの皆さんの協力で、とても良い席になりました。
その報告はまた明日にしますね。


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花は足で活ける

2013年08月17日 | お茶三昧


真夜中の「木槿」たちです。

今日の茶事に備えて、昨日の夕方、かねて目星をつけておいた場所から、
「木槿」のつぼみを採取してきました。
我が家のベランダにも木槿があるのですが、数少ない蕾がまだちょっと硬いです。

数日前に、マンションの敷地の中に咲く木槿を切らしてもらえるように、
管理人さんにOKを取っておきました。
さらに家の周りを歩いて、ほかの種類の木槿もリサーチ。
もちろん他人の家のものを黙って取ろうなんていうのではありませんよ。

お茶で一番大変なのが床に活ける花だといっても過言ではないでしょう。
そのためには何日も前から心づもりをしなくてはなりません。
この暑い花の少ない時に、茶花を探して来なさいというのも大変そうなので、
一応目星をつけておいて、一緒に採取に出かけました。

「茶花は足で活けるというのはこういうことですね」
そういいながら、三種類のむくげを花瓶にさし、
「明日はどれがちょうどよく開いて花入れにさせるかな」と。
これでお花は一安心の前日準備でした。



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