「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

様変わりした浅草

2018年06月28日 | 日記

一年ぶりの雷門。
去年は雷門の絵の描かれたシートの中でした。
今はちょっときれいになった姿で、仁王様も見上げられていました。

ここ二~三年、浅草は訪れるたびににぎやかになっていきます。
先日も、平日にもかかわらず、初詣かと思うほど、
大勢の人で、にぎわっていました。

多くは外国の観光客のようでした。
10年ほど前に、観劇の帰りに、食事をしながら、
淋しい浅草をもっと盛り返さなくてはと、
にぎわっていた昔の浅草の話などに花を咲かせたのに、
今や浅草は外国観光客の訪れる、人気の場所として大賑わいです。

私は60年前の浅草を知っていますが、
にぎやかな中にも、もっとのんびりとした情緒がありました。
盛り場でしたから、子供のわたしたちがふらふらしていると、
場所によっては、立ち入ると不良だと叱られる場所でもありました。

平日の、人もまばらな境内、
大道芸人や、猿回しなどにできる小さな人だかりに、
なんだなんだと首を突っ込む。
そんなのんびりとした風情はもう味わえないのでしょう。

淋しくなっては欲しくないですが、
もう少し人の波が落ち着いてもと思ってしまいますね。

この日は昔の職場の仲間と、雷門の近くのホテルの上階での、
久しぶりのランチ会に参加しました。

スカイツリーが間近に見え、

雷門から仲見世を通って、観音様まで、ずっと眺められて、
なかなかのロケーションでした。
浅草がにぎやかになったのはスカイツリーの寄与するところ大ですが、
個人的には、それよりはずっと背の低い東京タワーの、
優美な姿と、ライトアップの温かみが、なんとなくノスタルジックで好きですが。
でもやはり遠くからでもその姿を見つけると、
「あっスカイツリーだ」と叫んでしまいますね。

雷門脇の常盤堂の懐かしい「かみなりおこし」を買ってきました。
お稽古で皆さんにもと思っていたのに、
すでにもう半分くらい、私のお腹に入ってしまい、
慌てて、袋の口を閉じました。

様変わりした浅草、今度行くのは何時になるでしょうか。

 

 

 


直せるものは直して、捨てられるものは捨てて

2018年06月26日 | 日記

20年前に買ったビタクラフトのお鍋です。

多層構造鍋で、はじめ買う時は少し高価ですが、
蝶熱伝導でとても経済的で、便利なお鍋です。
4~5年前に蓋の摘みが取れてしまいました。
接着剤を使ってみたりしましたが、どうもそれではだめなようで、
蓋を使えずに、仕方なく蓋無し鍋として使っていました。
それではせっかくの機能が生かしきれないのですが。

一週間ほど前に、棚の整理をしていて偶然に、
買った時のパンフレットと、保証書が出てきました。
保証は10年ですから、とうに保証期間は過ぎていますが、
この際有料でも、直してもらおうと思い、
昨日出かけたついでに、銀座の松屋に、蓋を持っていきました。
20年前ここで、販売員さんに勧められたのだっけ。
「問い合わせて見積もりが出たらご連絡します。」
ということでしたが、そんなにかからないと思い、預けてきました。

蓋があれば、無水鍋や、圧力鍋の機能も発揮するお鍋ですもの、
やはり効率的に使おうと思います。
とにかく一生物ですといわれた手に入れました。
一生使わなくてはね。

 

それに気をよくして、今度はこんなものも。

茶入れの仕覆が二つ、つがりが切れて使えなくなっています。
20年以上お稽古で活躍しましたから、まあ本望です。
今は他の仕覆で事足りてはいますが、それもいずれは傷みます。
今のうちに直せるなら修理して、備えておこうと思いました。
つがり用の紐も探して手に入ったので、まず一つ直してみます。
何とかなったらもう一つと思いますが、
作り方を習ったわけでなく、実物を見ながらですから、
正しくうまくできるとは思いませんが、何とか使えるようになればと。
上がりの出来には、目をつぶってくださいね。し

新しいものを買えば物は増えるし、捨てなくてはならないし。
できるだけ直して使うのが良いかなと思うこのごろです。

それにしても、収納されている物のうち、少なくとも半分はもう使わないものだと、
先日思い立って棚を整理して、よくわかりました。
潔くパッパッと捨てたら、身が軽くなったようですうっとしました。

別の場所の収納棚の整理、またやろうと思います。
終わると、とても爽快で鼻歌まで出てしまいますよ。

 


一輪に込める想い

2018年06月25日 | 日記

先週の土曜日に、ベランダの木槿が初めて一輪開きました。
暑い夏の到来を感じさせます。
庭に置いた木槿なら、これから嫌というほど毎日花をつけては、
一つ一つ、その命を終わらせていくのでしょうが、
鉢植えで咲ける数は数輪です。
そんな虎の子の一輪を嬉しくて、早速床の花入れに入れました。
お稽古の方が床により、「きれいですね。」と。
その一言が何よりもうれしいです。

毎日毎日水を遣り、今か今かと待っていた最初の一輪です。

昨日の日曜日はオペレッタ「こうもり」を鑑賞しました。
10年前に初めて観たときのことも懐かしく思い出しながら、
応援するバリトン歌手の村田孝高さんの進化と、軽妙なお芝居に、
あったかくて嬉しい気持ちになりました。

今日は歯の定期検診とその後浅草までランチ会です。
稽古の無い日もフル回転で運動不足解消です。
どうやら梅雨の晴れ間のよう。
皆さん、良い一日になりますように。

 

 


素敵に生まれ変わりましたね

2018年06月23日 | 和服生活

黒地の絽に雪輪模様の素敵な着物でいらした方が。

伺うと、お嫁入りの時にご両親が持たせてくださった喪服だったとか。

一度も着る機会もなく、今に至ったそうです。
せっかく作ってくもらったものを無駄にしたくないと、
思い切って呉服屋さんに相談して、小紋に生まれ変わらせたそうです。
喪服なんてどうしようもないと思っていましたが、
こんなに素敵に生まれ変わるのですね。

とてもよくお似合いで、そのままどこかにお出かけできそうでした。
今日は私に見せて下さるために着てこられたということですが、
いつまでも大切に楽しまれると良いですね。

今日は「行台子」のお点前をお稽古しましたが、
お点前をしていても、とても気持ちよさそうで、
「着るもの一つでずいぶん気分がかわりますね」と、
いつにもまして、気持ちが入っていましたよ。

皆さんのお家の箪笥にも、
生まれ変わりそうなお着物が眠っていませんか。




淡々と粛々と

2018年06月22日 | 日記

手作りの、可愛い、小さなプレゼント。
傘の柄につけたり、草履の鼻緒につけたりして、目印に。
和服用のバッグに忍ばせておきましょう。

三日間、そして明日も、お稽古の日々です。
特にブログに書くような話題もなく、淡々と粛々と、
そして皆さんと楽しく過ぎていく日々です。

昨日は夏至でしたね。
なんだかもう日が短くなっていくことが不思議で、
夏が来ないうちに寂しさすら感じてしまいます。

そうでも一つだけそんな中で気づいたこと。
「物は使わないときれいなまま古びるけれど、使うと光ってくる。」
普遍的真理ではなくて、個人的真理ですが。
何をバカなことで、とお思いでしょうが、
なぜ光るかが私には問題で、大切なのです。
この気づきは最近では一番のヒットかもしれないです。

時々"これは真理だ"と気づくことがあるのですが、
(それはなぜか掃除をしている時にやって来る)
たいていはすぐ忘れてしまいます。
これはしばらく心に留めておきたいです。

話題がないとこのようなことを書いていしまいます。
淡々と粛々と元気でいます。

 

 

 


「ガレも愛した清朝皇帝のガラス」展へ

2018年06月19日 | 日記

撮影OKのコーナーの展示物です。

サントリー美術館の「清朝皇帝のガラス」を鑑賞。
"ガレも愛した"とうたっていますが、
後半に、両者の作品を並べての展示は、とても興味深く見ることができました。

見ていくうちに「雨龍」(あまりょう)の模様の器の解説に、
「雨龍」とは幼い龍で、しっぽが二股にわかれているとありました。
かえって早速「雨龍」の裂地を見て確かめてしまいました。
はっきりとはわかりませんでしたが、こういうことは諸説あるようですから。

最後の展示は、夥しい数の「鼻煙壷」
嗅ぎ煙草を入れた小さな器です。
いつ見ても、一つくらいは持っていたいなと思ってしまいます。
期待していた以上に楽しめました。
まだ会期はありますので、興味とお時間がありましたらぜひ。

帰りに、かねがね寄ってみたかった、ミッドタウン内の草履やさんへ。
カレンブロッソ(菱屋)さんです。
やはり膝のことを考えると、歩きやすい自分に合った履物をと、
最近はこだわっていますので、試しに履いてみることにしました。

今日はお茶事に招かれましたので、早速手に入れた草履で出かけてみました。
足への衝撃が少なくて、私には合っているようです。

お茶事には片道二時間以上かけて伺いましたが、
和やかな中にも、とても刺激を受けました。

「友が皆 我より偉く 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻と親しむ」

いろいろな意味で、帰り道にこんな歌が頭をよぎりました。
まあ自分は自分らしくですけれど。
でも、出て行かなければ進歩無しとも思いますね。

茶の道は遠く、茶の道は多しでしょう。

 


平均年齢70才とか

2018年06月17日 | 日記

女声合唱団「九月の風」

姪が依頼されて作曲した作品が初演されます。
平均年齢70才の合唱団で、今回が17回目の公演のようです。
姪の曲は、現代音楽でしか聴いたことがないので、
合唱団で歌われる曲がどのような曲か興味があります。
平均年齢70歳の方達が歌うのですもの。
こてこて?の現代音楽ではないと思いますが。
時間を取って聴きに行こうと思います。

まだ作曲家の卵ですが、いろいろと頑張っているようです。
LINEでチラシを送ってきたので、
「宣伝するね」と。
コメントによると、
安部公房の若い頃の詩を選び、3つの小さな曲を作曲したとのことです。 

 

友人や、社中の方と、応援する方たちがたくさんいて、
毎月のようにコンサートなどの公演に出かけるのですが、
出かけて行けるうちは楽しもうと思っています。

昨日は社中の方二人が所属する女性アンサンブルを楽しんできました。
二年に一度の公演ですが、お二人とも頑張っていらっしゃいますね。
指揮者の先生は有名な方で、演出も楽しく、あっという間の二時間でした。
懐かしい歌「学生時代」を久しぶりに声を出して歌いました。

ひと公演終わって、心地良い疲れを味わって、
又次に向かって歩き出すのでしょうね。
お疲れ様。楽しかったです。



半夏生

2018年06月15日 | お茶三昧

今は二十四節気の「芒種」に当たります。
そして次はいよいよ「夏至」。
気が付けば、日も長くなりましたね。
その夏至の間の七十二候の一つが「半夏生」(はんげしょうず)です。
夏至から数えて11日目に当たります。
このころに咲く花が「半夏生」。
ドクダミ科で、「半化粧」と書いたり、「三白草」「片白草」という名も。

床にあると、白がとても爽やかで、印象的な花ですね。
葉が白くなるのは、目立つことで、虫を誘うためとも言われています。
花の時期が終わると、葉は緑になってしまいます。
つかの間のあでやかさというわけですね。

今週は出来立ての「水無月」を食べたいただきたくて、
二日ほど一時間早起きをしました。
六月もはや半ばを過ぎてしまいましたね。

(七月の稽古予定を更新しました。)

 

 


製は松風庵

2018年06月14日 | お茶三昧

 

水無月を作りました。
稽古で、私の手作りのお菓子の時は、
「ご製は」と聞かれると、
「松風庵でございます」とお答えしてくださいます。
PCを覗かれない方には、私のブログを知りませんので、
始めきょとんとしていらっしゃいますが。
手作りのお菓子は、
美味しく召し上がってくださるか、心配になります。
みなさんお世辞でも「美味しいですね「」とおっしゃってくださいますものね。
でも手作りが一番のご馳走と信じて、時々頑張っています。

 

 

パンダ好きの友人が、プレゼントしてくれた、
体が白黒になる前のピンクパンダです。

何度も見に行っているそうですが、
こんなくパンダクッズももあるのですね。
本物の重さということで、ちょっとずっしり来ます。
どんなパンダもかわいらしいですね。



 


まず日程を確保して

2018年06月12日 | 日記

初めての訪問先に余裕をもって出かけたら、40分も前に着いてしまいました。
時間つぶしに入ったカフェで、なぜか久しぶりにココアを注文しました。
アイスココアなんて何年振りでしょう。
ああ・・ココアというものがあったと、早速買ってかえりました。

 一時夢中になった、生クリームの浮かんだ、ホットココアが、
セピア色の思い出のようにに、懐かしくよみがえってきました。
しばらくは、ココアで楽しめるとおもいます。

 

先日、歯の定期検診に行ってきました。
行かなくてはと思いつつも、、なかなか予約という行動に移せず、
気が付いたら、すでに一年が経っていました。
教えてもらった通りに、歯磨きはしっかりとやっていたので、
状態はほぼ合格点でしたが、もう少し開けずに来てくださいと言われました。

そんな話を社中の方に話したら、
「私は毎月行っています。」と。
「毎月ですか。」
「そうなんです、行くと歯ブラシと歯磨き粉の小さなチューブもくれます。
だから歯ブラシを買ったことがないですよ。」
「いいですね。そんな歯医者さんだったら私も毎月いくかも。」
なんとも羨ましい話を聞きながら、せめて三月に一回頑張ってみようと思い、
これからは三か月後の予約を、検診の帰りに前もって取ることにしました。
これで歯の定期検診は、一件落着すると思います。

 

 前もって予約と言えば、定期的に集まる仲間がいます。

この仲間とは、別れるときに次の日程を決めるようにしています。
後から何時がいいかと連絡し合うと、とても手間がかかりますから。
集まるための言い出しっぺになって、音頭を取る人も大変ですしね。
その日まで何の連絡もないので、時には誰か(誰かな)が勘違いして、
一日前に出かけて行って、誰も来ないことで気が付いたり、
違う場所て待っていたり(これは私ではない)ということもあったりしました。
そんな事があってから、最近は前日に誰とはなしに、LINEのグルーブトークに、
「あした11時ですよ」とか「あした三越入り口で良かったですよね」
と心配でコメントを入れるようになったのですけれど。

 

ところで先日、11月の「口切」の茶事を計画した方たちが、
「先生の予定もあると思いますので、日程をおさえておきましょう。」
と決めていかれました。

何事もまず日程を取ってしまえば、実現することまちがいなしです。

 




梅雨空でもお茶は楽し

2018年06月09日 | お茶三昧

 

キキョウが初めて咲きました。

鉢植えですが、今年は花芽の付きが良く、
ちょっと気前よく切っては、花入れに挿す事もできそうです。
頂いたお花も一緒に、籠花入れで贅沢な床になりました。

キキョウ シチダンカ 下野 クガイソウ シマアシ

梅雨入りとともにやってきた台風の、うっとおしさも吹き飛びそうです。

先日教えていただいた和菓子二種です。
今まで作っていたなんちゃって和菓子ではなく、
材料も正しく作りましたよ。

あんみつは寒天を天草から煮て作りました。
棒寒天や粉寒天にはないしっかりとした味と食感に、
さすが本物は違うと思いました。
求肥も二色手作りで、黒蜜ももちろん。
今までも何とか作っていましたが、
やはり"なんちゃって"だったなと思います。

「水無月」は五色の甘納豆バージョンです。
来週のお稽古の時には、小豆の甘納豆で作って、
皆さんに召し上がっていただこうと思っています。
「水無月」は、夏越の祓にちなんだお菓子ですが、
六月には一度はいただきたいお菓子ですものね。

今まで、昔お料理教室で教えていただいたことを参考に、
本を見ながら自己流で作ってきた和菓子ですが、
正式に勉強できる時間が取れましたので、
今までよりも美味しいお菓子を作って差し上げられそうです。
いままでうまくできなかったちょっとしたコツが、
目からうろこで分かったりしてとても楽しいですよ。

皆様お楽しみに・・ん!
梅雨空でも、花在り、お菓子在り、お茶は楽しです。

 

 


盛りだくさんの一日

2018年06月08日 | 日記

12時前には床に就く、という気まりを守ろうとすると、
ななかなかブログの更新ができません。

今日は帰宅も遅くなったので、疲れていますが、
なんとなく勢いと区切りをつけようという気持ちで、
「記録を残しておきましょう」と規則やぶりです。
なにか興奮を冷まさないと眠れないという感じがしますので。

やっと時間を見つけて、三井記念美術館の「松平不昧」を見てきました。
夜のピアノリサイタルまでの間に、たっぷりと時間を取ったので、
一人でのんびりと、見られました。
おなじみの国宝にまた出会えました。
初めて出会う茶道具も。
展示替えで、赤楽「無一物」は見られませんでしたが。

イアホンガイドまで、たまにはと借りてみました。
文字を読まないで済むことが楽でした、というくらいで、
特に説明に書いてある以上の、深い内容を、
語ってくれるわけでもありませんでしたが。
適当なところで休み休み、二時間程かけて見て回りました。
最近美術館歩きが疲れるようになり、集中力が持続しなくなりました。
良いものを少しがいいなあと思うこのごろです。

終わって三越のヨックモックのティールームで、
アップルパイを食べて夜に備えましたが、
とてもボリュームがあり、美味しくて、
こんなことでも、優雅な気分に浸れました。

今日の初めの目的は、岡崎ゆみさんのピアノリサイタル。
紀尾井ホールでピアノとバイオリンの音に聞きほれました。

上品で、心に深く染み入るような、「ラ・カンパネラ」
原曲をゲストの若きバイオリニストが奏でて、
そのピアノとバイオリンの対比がとても面白かったです。
「超絶技巧の大練習曲より・・」
それぞれの超絶技巧のすばらしさにも、聞きほれました。

久しぶりの生ピアノ、生バイオリンに、とても満足でした。

午前中は稽古をして、午後から出かけたのですが、
終わってみれは盛りだくさんの長い一日だったのですね。

さあ次の日になってしまいました。
まとまりませんが今日はここまでで。

 


これから、そして私も

2018年06月05日 | 日記

二日前にフランスから帰国して、
昨日、早速我が家に報告に来た姪のお土産は、
ベリーの香りのするソープと、このポストカード。

無事に帰国したのが何より。

外国のポストカードのデザインに、「Zen」とあるのも、
日本的なものへのあこがれだろうか。
ほんの少し海外で過ごしただけで、
日本的な繊細さの良さと、他国のおおざっぱな魅力とを、
それぞれ感じてきたようだ。
私などよりずっと若く鋭い感性で、
きっといろいろなことを肌で感じてきたのだろうが。

九月からの本格的な留学生活に向けて、
それまでいろいろと準備で忙しくなると、
時差ボケ解消に、我が家でつかの間ののんびりとした時間を過ごして、
明日からは始動予定のようだ。

まだまだこれからの人生。
でも迷いなく臆することなく進もうとする姿はまぶしいくらい。

私だって、これからはある。
まだまだひと人生くらい時間は残されていると、
今日は和菓子作りのレパートリーを広げるべく、和菓子教室に出かける。
一寸先の闇が永遠に続くつもりで。

ところで、昨日嬉しいニュースが。
社中でただ一人の独身男性が(中学生もお一人いますが)、
めでたくコールインなさいました。
おめでとうございます。
お忙しそうで、ほとんどお稽古にいらしていなかった最近ですが、
このためのご準備もおありだったのですね。
これからも、末永くお幸せに。

 


懐かしい復刻版

2018年06月03日 | 日記


童話集「春」( 1926年)復刻版

先日ステーションギャラリーに「夢二繚乱」を見に行きましたが、
たくさんの挿絵や、ジャケット、本の装丁などを見ていて思い出しました。

確か夢二の本の復刻版があったはずと。

三十代も初めの頃だったと思います。
レトロな装丁に惹かれて、復刻版セットを手に入れました。
童話、小説、詩集などがありました。
この本たちは、何度かの引っ越しの際にも、
さっさと処分された文庫本や単行本とは別に、大切にされてきましたが、
もう手に取って眺めることも久しくありませんでした。
こんなことで思い出して、又取り出すなんて、思いもよりませんでしたが。

サックを取ると、表紙はこのようなデザインで、

巻頭にカラーの挿絵が一枚。

他には、お話しごとに、数枚の挿絵がありました。
こうしてあらためて見ると、やはり夢二ワールドでした。
そして夢二の作品の多様性も再認識しました。
特に、デザインの感覚が好きかもしれません。
レトロだけど新しい。

夢二は童謡集と童話集を二冊ずつ出版していて、
これはそのうちの一冊の復刻版です。
手に入れたときは、装丁だけ眺めて、中を読んでいない本もありましたから、
これはその一冊のようです。
作品を三篇読んでみましたが、懐かしい香りのする、素朴な話でした。
せっかくですから、最後まですべて読んでみましょう。
稽古の合間にちょっと、と読めそうですものね。



 


茶室開きに

2018年06月01日 | お茶三昧

先日社中の方の茶室開きに、お招きいただきました。

八畳と六畳の茶室が、清々しく迎えてくださいました。
ご亭主の姿に、私も昔、師匠をお招きして、
孤軍奮闘して茶室開きをしたことを思い出しました。
でもそれで、準備から始まって、
いろいろとわからないことをひとつひとつ確かめたりして、、
とても勉強になったことと、お茶に対する覚悟が決まったようにも思います。
気が付くと着物のたもとが出汁の中に入っていたりして、
正直水屋はてんてこ舞いでしたが、
それでも何とか一人で、二人のお客様をおもてなししました。
もう二十年近く前のことですが。

マンションの和室をリフォームした我が家の茶室に比べたら、
大炉もあり、釣り釜も釣れる茶室のまぶしいこと。
少し落ち着いたら、お弟子さんを取られる予定と。
ぜひこれからのお茶生活を充実させていただきたいと心から願いました。


 

これも先日のこと、
5年ほど前に、お茶名を取られてすぐに、
ご主人のお仕事の都合で、遠くに行かれた方から、
久しぶりにメールがとどきました。


ご無沙汰いたしております、お元気でおすごしでしょうか。
私はおかげさまで毎日元気に過ごしております。

 実はこのたび、ひょんな事からご縁を頂いて、
文化教室で小学生向けのお茶の教室をやる事になりました。
自分でも思ってもいない事だったので、びっくりするやら戸惑うやらですが、
お話を頂けるのは本当にありがたいことなので、思い切ってやってみる事にしました。

 どきどきしながら初めて先生の元に伺ったあの日から、
15年ほどの年月が経ったのだなあ、遠くまで来たなあと何とも感慨深いものがあります。
引っ越し前に先生が
「お茶名まで取っておくと、行った先で新しい出会いもあるから」
とおっしゃっていた、その通りになりました。
正直なところ力不足は否めませんが、頑張ってみたいと思います。

またそのうちご挨拶に伺わせてください。」

嬉しいですね。
お若いけれど頑張り屋の彼女のことです。
きっと素敵なご指導をなさると思います。

こうして少しずつ、お茶との出会いををお助けした方たちが、
次のステップへと踏み出されるのを見るのは幸せなことです。

お茶にどのような楽しみを見つけ出すかは、それぞれで良いと思います。
できるだけ長く楽しみ、できたら次の世代にもつなげてみるのも。
他にも、少しずつ動き出している方たちもいらっしゃいます。

楽しみにしていますよ。