「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

一歩先へ

2020年06月29日 | 日記

友人の池田理代子さんと村田孝高さんご夫妻が、6月27日に熱海の起雲閣で、
熱海在住の方30名限定の無料コンサートを開きました。

もともとこの日はコロナの騒ぎがなければ、
他の出演者も交えてのコンサートが予定されていましたが、
やむなく中止ということになりました。
その後無料コンサートの話が持ち上がったようです。
お客様はフェイスシールドをつけ、間隔を取ってと、
感染予防対策をしての実施ということですが、大変だったと思います。
でもそれ以上に、久々に歌える喜びも大きかったことでしょう。

私も毎日、内心はひやひやしながらのお稽古ですが、
できることの喜びに浸れることも確かです。
一歩踏み出さなければ何事も始まらないですものね。
今は私がかかってしまってはいけないと、
買い物以外は何処にも出かけず、身を慎んでいます。

6月30日は「夏越の祓」
二度目の「水無月」は黒糖バージョンにしてみました。
私はこちらの方が美味しいと思いました。

さて六月も終わります。
後半の半年が良い方向に向かってくれることを祈るばかりですね。

 


紫陽花は七変化

2020年06月24日 | お茶三昧

「水無月」を作りました。


蒸して


手早く冷やして


京都では六月三十日の「夏越祓(なごしのはらえ)」の日に、
「水無月」という菓子を食べる習慣があります。
この形は氷室から切り出した氷を模っています。
関東でもこの時期に、神社で茅の輪くぐりなどをして厄払いをしますね。
今年は特大の厄を払わなくてはなりません。

「七変化」というのは今盛りの花「紫陽花」の別名です。
移り行く色の美しさは、まさしく七変化。
紫陽花は他にもいろいろな呼び名を持っています。

四片・四葩(よひら)
手毬花(てまりばな)
オタクサ
刺繍花(ししゅうばな)
八仙花(はっせんか)

「四片」は花弁(実は額だそうですが)が四枚だから。
「オタクサ」はシーボルトの愛した女性「お滝さん」から。
今でも長崎では、「おたくさ祭り」という行事が行われているそうな。

お稽古で、お茶杓の銘に、「七変化」とお答えの方がいましたよ。

 


献茶式のマスク

2020年06月22日 | お茶三昧

すっかりマスクをつけてのお稽古が定着しました。
「なんだかお献茶をしているみたいですね。」

確かにそんな雰囲気でお茶を点ててみるのも良いかもしれません。
あの神様( 献茶) や仏様(供茶)にお茶を点てるときは、
息がかからないようにと、マスクのような覆面をしますね。
隙間なく顔を覆うような立体的なものにはなっていませんが。
目的が違いますものね。
「あれはなんでできているのでしょうね。」
ということになり気になって調べてみました。

どうやら奉書のなどの和紙で作るようです。
感染予防のマスクほど暑苦しくはないかもしれません。
コロナ予防と平癒を願って、
御朱印付き覆面を用意している寺院もあるようです。

台子のお稽古をする時など、手作りの献茶用覆面を着けたりしたら、
神聖な気分になり盛り上がるかもしれませんね。

ちなみに"覆面"とか"マスク"で検索すると、
プロレスラーが付けるようなマスクが出てきました。
それを着けたら、爆笑もので面白いと思いましたが、
目、鼻、口と隠したい部分が出ているので、これは役に立たず。

ユニクロのマスクに並んだ大勢の人々を見ると、
これから華麗なマスク生活が、ますます盛んになるの予感。


和菓子でアマビエ

2020年06月21日 | 美味しい話

アマビエという妖怪が話題になっていますね。
和菓子のアマビエにお目にかかることができました。
ステイホームバージョンと、お出かけバージョンがあるようですね。
私の頂いたのは、お出かけパーションです。
お茶室で、このようなお菓子を頂きながら、
皆さんの気持ちも、少しずつ外に向かっていくようです。

稽古が再開されて、お菓子の準備が楽しくなりました。
そしてそうなると、私の体重に危機が訪れます。
どうしても身近に、甘いものが豊富に存在することになりますから。
ついついご相伴にあずかってしまいます。
ちゃんと自分の分も、お味見用に余分に用意しますしね。

お菓子といえば今週は六月も後半になるので、
そろそろ「水無月」を作ろうかと思います。
材料の甘納豆も手に入れて、準備をしました。
又このような時間が持てて、嬉しいです。
アマビエ様、どうぞ疫病を退散させてくださいませね。


捨てていなくて良かった

2020年06月19日 | 日記

何度かの断捨離を経験しています。
三度の引っ越しがそのチャンス。
ほかにも気が向いた時に。
そして今回の自粛期間中。
そんな篩に掛けられたものの中には、
時々、捨てたと思っていたものが残っていたり、
捨てていないと思っていたものがすでになかったりします。
人の、いえ私の記憶なんて怪しいものです。

室内の換気を短時間にする方法として、
扇風機をうまく使うとよいというので、実行することに。
扇風機は開口部分に向けて、部屋の空気を外に送り出すとよいそうです。
同時に、もう一つのサーキュレーターか、扇風機で、
高さを変えて今度は内部に向けて、外気を取り込むとより早く入れ替わる。
出すほうを高く、取り込む方を低くしておくとよいと。

というわけで、今使っている扇風機のほかにもう一台必要となります。
今更扇風機をまた買うのもなあと思っていた時、思い出しました。
確か小さな扇風機があったはず。
邪魔だとか使わないだろうとか考えて捨てたりしていなければね・・納戸に直行。
ありました~

アライグマラスカルのかわいい扇風機。
取ってあってよかったです。

こんな風に並べて、稽古中はより効果的な換気をしています。

次に取ってあるとよいなあと思っているものは、「ホットサンドメーカー」。
大分前に気に入ってしばらく使っていたけれど、
これも最近流行っていると聞いたので、使ってみたくなり。
どこかにしまってあるといいなと思っています。

 


信じるものでも救われない・・

2020年06月15日 | 日記

都内の水元公園の菖蒲と、隅田公園あじさいロードの紫陽花です。
続々と、散歩道で写した花だよりが届きます。
少し出歩きやすくなったなったこの頃です。
このようにたくさんの花ではなくとも、
ちょっと用足しに出かけた先で見かける姿でも、
十分に満足させてもらえています。

「明日は血液検査に行かなくてはならないの」
とお稽古の時に話すと、
「私血液検査が苦手で」とおっしゃる方が。
なんでも、ある時の検査の時の看護師さんの様子がおかしい。
ゴムを二の腕に巻かれてからしばらく、あれこれとメモを確かめたり。
ふと胸元を見ると"研修"の二文字が。
そのとたんに不安になって、彼女は貧血状態に。
横になって採血されたそうです。
それ以来それがトラウマで、血液検査が怖いそうです。
私も似たような経験をしましたが、今は立ち直っていますよ。

でも今日の検査では、
「目はあちらを見ても良いですが、体はこちらに向けてくださいね。」
と言われてしまいましたが。
なんとなく「さあどうぞ」という感じには見えなかったみたいです。
おなじみの看護師さんは超ベテランで、とても安心感を与えてくださる方なので、
全く心配はないのですが、つい・・ね。

安心感を抱かせるというのは大切なことです。
信頼できるからこそですものね。
ここの所テレビの報道を見る時間がずっと増えました。
それによって耳に、目にする情報は膨大に。
慌て者のミーハーな私は、耳寄りな情報には飛びつきたいタイプ。
おまけに信じやすいと来ていますから。
しかしその情報が翌日には否定されたりするので、何を信じたらよいかと。
表面に出てきたことだけで判断するのは危険とわかってはいますが。
信頼できる情報がほしいし、選ぶ判断力もほしい。
でも最近少し分かってきたこと・・政治家を信じてはいけない・・かしら。
「今頃か!」と言われそうですが。

コロナ騒ぎであぶり出されてきたこと、わかってきたこと。
そのことからどのように学ぶかがこれからの課題と思いますね。


夕飯のワインが美味しい

2020年06月12日 | お茶三昧

稽古を再開して一週間が経ちました。
夕食で頂くワインがとても美味しい。
やっぱり、好きなことをして、心地よく疲れた後だからですね。

マイ茶碗を、さらに茶巾と布巾まで持参でお稽古の方も。
私はいろいろなお茶碗が拝見できて楽しいですよ。
何十年も前に手にしたそのいわれを話してくださりながら、
皆さんあまり日の目を見ていないお茶碗が使えると嬉しそう。
しばらくは様子を見で、私と二人だけの静かなお稽古ですが、
ゆったりとしていてなかなか良いものですね。
次の方とはニヤミスほどで入れ替わりです。




マスク下げは、便利に使っています。
早速ブログをみて、自分で作ってきた方もいらっしゃいました。
「いいでしょう」と言いながら、
お土産にクリップを差し上げています。

 


マスク下げを作りました

2020年06月08日 | お茶三昧

思いついた「マスク下げ」を早速作りました。
クリップと、細い紐があればすぐできます。
これなら稽古中に、お菓子やお茶を頂くときに、
置くところに迷わずに、さっと外してさっとかけられる! 

洗う時はクリップを外すのも簡単だし、
紐も気になったら別洗い出来ます。
赤い紐は、何かないかと探して、たまたま見付けたものです。
クリップはたくさんありますから、欲しい方にはプレゼントしますよ。

 

ところでアベノマスク、
周りの皆さんには届いたというのに、我が家にはまだです。
特に待ちわびているわけではないのですが、
オンラインのおしゃべりでも、やり玉に挙がった話題の主に、
人並みに早くお目にかかりたいとも。
マスクには罪はないので、
役立たずとの言われようには何か不憫な気もしますが。

もう少し迅速に、そして皆が「これは良いマスクだ」
とうなずけるような完璧マスクを配布できなかったのでしようか。
皆が喜ばなくても、少しの人が喜べは良かった・・
と、政府のいろいろなやり方を耳にすると、
そんな意地悪な見方もしてしまいます。

さて届いたら届いたで、どうしようと迷うマスクです。
どこかに収集箱が置いてあると聞いた気もします。
何とか役に立ってほしいですよね。

 

★ お家元より「感染拡大予防ガイドラインに従った対応」が示されました。
 社中の皆様はお知らせよりご覧ください。

 

 

 


三か月の空白を耐えて

2020年06月06日 | お茶三昧

六月から稽古開始。
来週にでもと思っていましたが、ご希望にこたえて、
フライイングの方達の稽古を今日から始めました。
このような時期だから、お洋服で良いですよと言いましたが、
いつも通りお着物でいらした方も。
着物にマスク姿も、当たり前の景色になるのでしょうね。
稽古のできる幸せをかみしめながら、これ以上何おか望まんと。
皆さんの久しぶりの緊張したお点前に、そして終わってのほっとした笑みに、
三か月の空白も一気に埋まった感があります。

空白と言いましたが、皆さんそれぞれの環境で、
この様な時だからこそと、できることは何かを模索して、
無駄な時間にはしていなかった様子で、頼もしく感じました。
お茶に向かう姿勢が又少し変わったとしたら、
これもあながち無駄な時間ではなかったと思います。

でも決して以前の生活に戻ったわけではありませんね。
いつまた、お稽古のできない事態が戻ってこないとも限りません。
今できる時間を大切にして、次に何が来ようとも、
対処できる心構えだけは、持っていたいと思いますね。
普段、掛け声のように、つい軽々しく口にしてしまう「一期一会」
こんな時だからこそ、身に沁みて感じられるのでは。



このようなものをあちらこちらに置かなくてはならない、
一抹の不安も抱えての稽古再開でしたが、案ずるより産むがやすし。
徐々にこの環境にも慣れて行けそうです。
でもさすがにマスクは、これからは暑いですね。
メガネを首から下げるように、マスクも時々外して、
首から下げる様にしたらどうかしら。
そうすれば、どこに置こうかしらとか、
顎の下にずらそすのもちょっとねとか、悩むこともないですよね。

 


三か月以上伸ばし放題

2020年06月02日 | 日記

昨日嫌な夢を見ました。
鉢植えの椿の葉を、一晩で虫にきれいさっぱり食べられてしまった夢です。
昨日葉の裏を点検して、アブラムシを退治したばかりだったからでしょうか。
あまり大事にしているからこんな夢を見たのでしょうね。
以前実際に、クチナシの葉を一晩できれいに食べられたことがありますから。
青虫かしら・・周りには糞がたくさん落ちているだけでした。

 


夢とは違ってこれから楽しめる花たちがすくすくと育っていますよ。

伸ばし放題というのは植物ではなくて、私の頭の髪の毛ですが。
二月の退院後に行って以来、三か月以上美容院に行きませんでした。
自粛でお稽古はないし、たまに外に出るときは、帽子にマスク。
始めのうちは後ろの襟足が伸びたところで、とても気になりましたが、
そのうちそれにも慣れ、いっそのことロングヘアーにしたろか~と。

苦髪楽爪と言いますが、いざ伸ばそうと思うと、
髪の毛はそれほど伸びないものですね。
外に出られないストレスは苦ではありますが、
家でのんびり過ごす時間は、慣れてしまうとなかなか快適ですから。
友人のたまわく、「このままずっとこれでもいいかも」
それに引き換え、爪はしょっちゅう切っていたような。

稽古開始が決まったので、このむさくるしい頭ではと、
やっと美容院に行ってきました。
エントランスから30秒の美容院は、美容師さんお一人の完全予約制。
お店の扉を開け放ち、高窓も明けて、換気に気を配り、
汚れても良いようにと、お店のマスクを準備して。
「お店としてお客様を迎えるできるだけの良いと思うことはしています。」と。
いつもより少し言葉少なにお話しをしながらの、
久しぶりの外出の緊張感を味わいました。

私も一週間後には、そんな思いでお稽古を始めるのだと、
できるだけの良いと思うことを準備できたかを確認しています。
髪の毛はきれいさっぱりですよ。