備前肩衝茶入( 伊勢崎紳作)
先日の茶事のこと。
亭主さんが、手作りの葛切りをお出ししたいというので、
前日はそのリハーサルで盛り上がりました。
当日はお客様の分を作るので精一杯で、自分達は味わえないだろうと、
練習を兼ねて、自分たちでしっかり味見もしました。
黒糖と三温糖で黒蜜も手作りです。
練習の成果も出て、当日は私もいただきましたが、
出来立ての美味しい葛切りを味わうことができました。
これでもう水屋のお二人は、葛切りをマスターしましたから、
お茶事でなくとも、家族やお友達に、
何時でも自信をもって作って差し上げることができますね。
準備はいろいろと大変でしたが、財産として身についたものも沢山あったでしょう。
お客様が喜ぶ様子を見られたことでの満足感も味わえたと思います。
苦労して筆で書いた巻紙の招待状。
ちゃんと皆さんからお返事がいただけて、それも財産ですね。
その数が増えていくことも、お茶修行の歴史として残ります。
「亭主七分で客三分」という言葉があります。
客としてもてなしを受けることはとてもうれしく楽しいことですが、
それにもまして客を招く亭主のほうが、
数倍も楽しく幸せであるということですね。
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