「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

一期一会の二日間

2018年10月30日 | 日記

お茶体験に二件続いて伺いました。

日曜日は、知人宅での子供たちを交えてのミニ茶会です。
お孫さんとそのお友達と、年に二回ずつ続いています。
半年ぶりに見る成長した姿に驚きます。
こちらは今までと同じなのに、相手がどんどん変わっていきます。
(こちらも変化しているかしら、退化という・・)
四年生でお邪魔して、来春は中学生になりますから、
3年の時が過ぎたのですね。

この日は午後からハロウィンパーティーがあるとかで、
お子さんたちはお茶が済むと、次の場所へと出かけていきました。

さてそれからが大人のお茶の時間になります。
前回初体験していただいた「濃茶」がとても美味しかったとおしゃって、
今回も濃茶を点てて差し上げました。
そして、巷で良く目にする「お茶会」と「お茶事」について、
どのように違うかお話をしましたが、
「それは知りませんでした。奥が深いのですね。」と感心しきりでした。

でもお茶にはいろいろなかかわり方があってよいのではというお話も。
このように年に二回でも、お茶に触れることを楽しむ、
そんなお茶の時間も素敵だと思いますね。

さていつもなら、その後、
ご主人を交えての、さらに大人の"お時間"となりますが、
あいにくご主人はご用事でお出かけということです。
とても残念がっておられて、お酒とお料理の手配だけでもと、
お出かけ前にご準備しておいてくださいました。

用意してくださったお酒!  こんなに頂くわけではありませんよ。
写真に写っている器、「片口」がとても素敵でいつも惚れ惚れします。

鉄をたたいて出てきている特別に作っていただいた作品とか。
お酒はこの「片口」に一度満たしてから、ぐい吞みに注ぎます。
お酒がさらに美味しくなるような気がします。

というわけで、男性抜きの今回は熟女(のさらに熟した)三人、
初めての女子会になりました。
ご用意くださったお酒はとても美味でしたが、
やはり、薦め上手、お話上手の方がいらっしゃらないと、
お酒の量は進みませんね。
でも同年齢の女同士の共通の話題で、
それはそれは盛り上がりましたよ。

 

さて翌日の月曜日は小学校での、四年生と茶道体験でした。
思えば10年以上伺っている下町の小学校。
主催する学校もよく心得ていてくださり、道具がどんどんそろい、
私が持っていくものも少なくなり助かっています。
それでも私が、どんな道具でお点前を見て頂こうかしらとこだわると、
大きな紙袋ほどの荷物になりますが。

ちゃんとした和室でできますから、環境は整っています。


地域の様々な会合にも使われるのでしょう。
ちょっと畳は傷んでいますが、贅沢は言えませんね。

四年生二クラス、60人弱。
四時間目まで、あっというまに過ぎました。
短い体験ですが、貴重な体験として思い出になればと思います。

一時間目の授業に間に合わせるために、
準備の時間も考えると、8時には到着しなければと、
五時過ぎに起きて支度をして出ましたので、
久方ぶりの早起きにこの日は少し睡眠不足気味
帰りの電車の中では、気が付くと爆睡していたみたいです。

 

早くも11月ですね。
今年もあと二か月になりました。

 

 

 

 

 


スリムに生きるには

2018年10月27日 | 日記

本当におはじきのようにかわいらしいお菓子ですね。
お土産に頂いたので、お稽古でも楽しませていただきました。

 

先日お亡くなりになった樹木希林さんを、
いくつかの番組で取り上げていました。

印象に残ることがたくさんありましたが、
物に対する考え方は、いろいろと教えられました。
ひとからの頂き物も、自分が使わないと思ったら、
かたくなにお断りしていました。
相手の気持ちを考えると、なかなかそうはできません。
でも頂いてから、捨てるに捨てられず、
物がたまっていくことになるのも確かです。

スリムに暮らしたいと思ったら、その実現のためには、
自分の生活スタイルの中で、何が必要かという、
確固とした考えを持たなければだめですね。

とりあえず物は使い切って捨てたら買うことにしています。
新しくしたキッチンマット、古くなったものはちゃんと捨てましたよ。


自分の物にならなくても、良いものをたくさん見て、
美味しいものを食べて、触れ合った人との話を楽しみ、
少しは人に役立つ時間が持てる・・・
そんな毎日が、今は良いですね。

先のことはわかりませんが。

 

 


キッチンマットも元気の出る赤に

2018年10月25日 | 日記

キッチンマットを変えました。

体圧分散、衝撃吸収、断熱性が、膝や腰に優しいマットとか。

年に一度、自分の体にご褒美をするのですが、
今年はこのマットに決めました。
色は考えた末に、元気の出る暖かそうな赤!!
製品には"ルージュ"とありましたけど。

お医者さんが考えたキッチンマットだそうです。
そんな風に言われたらねえ。
前からほしいと思っていたので、試しに使ってみます。

水洗いはできませんが、汚れはふき取ればよい。
一日使ってみて気が付きました。
今まで使っていたマットは定期的に月に一度くらい、洗っていたのですが、
このマットは汚れがとても目立つので、
気が付くと、すぐにさっと汚れをふき取りたくなる。
これはとても清潔なのではと。

ふあふあの感触が嬉しくて、今はキッチンでルンルンです。
これから三週間以上続くハードなスケジュールを、
優しく癒してくれそうですよ。
と・・いつもながら、新し物好きの私でした。

 


MOA美術館リニューアル記念特別展

2018年10月22日 | 日記

ここを訪れるのは、もう何十年ぶりかもしれません。
MOA美術館のリニューアル特別展。


でもあの長いエスカレーターは健在でした。

昇りつめた円形広場の万華鏡が気づかぬほど静かに変化していて。

今回の目的は信長ゆかりの茶道具をゆっくりと観賞することです。

「初花」をはじめとする茶入れの名品。
時期的に興味も深まる茶壺の「金花」「松花」等。
数は少ないですが、じっくりと見るには丁度良いです。

常設の作品は写真も許可されていましたので、
懐かしい姿を収めてきました。


黄金の茶室

仁清の「色絵藤花文茶壺」

展示には照明などかなり気を使っているようですね。
こだわりの低反射ガラスで、ガラスがないかのように。
実際に、どなたか夢中で覗き込んで、
おでこをぶつける音が聞こえたりしましたよ。

一回りして庭に出で、お昼を頂きました。
お目当ての和食はお昼の時間は貸し切りになっていましたので、
おそばを頂いて、その後は甘味とお抹茶を。

とても気持ちのよいお天気。
海を見渡す高台に吹く風がさわやかで、
遠くに大島や、初島もくっきりと見えましたよ。
満腹のお腹を抱えて、もう一度名残惜しく展示室に戻り、
茶道具だけを見て回り、"何度見ても
いいなあ"と。

また近くのそれぞれの所蔵する美術館で、
お目に掛かれるとは思うのですが、
もしかしたら最後かもしれませんものね。

残念だったのは、ここで落ちあう予定だった友が、
体調を崩し、出てこられなくなってしまったこと。
前日も急に、メンバーの一人の健康上の都合で、
一つ旅行が取りやめになりました。
これからはこんなことも増えるのかと、
ますます今を大切に過ごさねばと感じています。


(社中の方へ)稽古予定日を更新しました。

 


旧暦の重陽に、能「菊慈童」を

2018年10月18日 | 日記

 

昨日は旧暦の9月9日でした。
それにふさわしい能「菊慈童」を鑑賞してきました。
重陽の節句の起源説話としてこの伝説は知られていますね。

前半は、解説と謡の連吟と、お囃子のワークショップ。
休憩をはさんで、能「菊慈童」が演じられました。

舞台に設置されるのは、生花ではなく菊の造花です。
生花をいくらでも飾れるが、落ちた花弁の汁などが、
舞台を汚しシミを作ることもあるというので、造花なのだそうです。
そんなこんな、いろいろと説明を聞いてからの観賞は、
あまり詳しくない私などにも、理解が深まります。

でもわからなくても、静々と始まって演じられ、退場とともに終わる、
あの独特な時の流れと緊張感、そんな雰囲気を味わうのも、魅力的ですが。

 

能の観賞の前に、銀座SIXをぶらつき、ガラスの花瓶を探しました。

シンプルですが、ただ置いておくだけでも素敵な器。
使い方はいろいろでしょうね。
友人への誕生日プレゼントを探しているのですが、
あれこれ悩んで、なかなか簡単には決まらないでいます。

さて能も終わり外へ出ると、涼しい風の吹き抜ける銀座の夜です。
同行の友とコリドー街へ向かいました。

今日は、牡蛎尽くしで楽しみました。
午前中の検診の結果も悪くなさそうなので、ご褒美に。
ビールと、ワインを三人で空けて、上機嫌で帰ってきました。
これが私の精一杯。
辿り着くとしばらくぶりの午前様になっていました。
考えれば、こんなこともそろそろ出来なくなりますね。
お付き合いは明るいうちだけという日々が、
もうそこまで迫ってきている感じです。
夜は絶対に出かけないという同年代の人も、周りにはたくさん。
誘惑を断ち切る強さをもたなくては!! 
間違いを起こす?前に誰かが引導を渡してくれないかしら。

ご安心ください、今日はあさからシャキッとして、
皆さんとお稽古をしましたから。

 


すみだ北斎美術館

2018年10月16日 | 日記

両国にある、すみだ北斎美術館を初めて訪れてみた。

墨田区ゆかりの北斎の宝の詰まった美術館。

橋をテーマの今回の展示は、
隅田川とそこに架かる橋を日々眺めて育った私には、
懐かしさもあり、興味深かった。

いつも感じることだが、実物は思っていたより小さい。
写真で何度も見ている作品は、
なぜかもっと大きなものと想像してしまうが。
でも迫力はその数倍。
本物の色と筆のタッチが作り出す質感は、
何物にも勝る目のごちそうだった。

両国を降りて、美術館に向かう道沿いに見つけた、

こんな風情に仕上げたお風呂やさん。

そして美術館はというと、これはまたモダンなデザイン。

子供達の遊ぶ公園の隣に建つ姿に、何か異質な感じが漂うようにも。
新しさも、古さも、求めあう街なのかもしれない。


午後三時半に入館して、五時頃に外に出ると、


目の前に、ライトアップされたスカイツリーが、
今宵はちょっとシックな感じで輝いていた。

最後は、やはり両国なのでちゃんこやさんで、〆た。
でも明日は、朝食抜きで、定期検診へ行く。
料理もビールもほどほどに。

 

 




すっかり秋めいて

2018年10月13日 | 日記

秋明菊が開きました。
我が家のベランダもすっかり秋めいて。
これからは気温も下がってくるようです。
やっと袷の着物が楽しめるようになりますね。
今日の稽古で耳にした銘は、「初時雨」でした。

ところでこんなかわいい、ボルドーのお土産を頂きました。


見つけた途端に「かわいい!!」と思わず手に取ってしまったそうな。
珈琲シュガーなのかもしれませんが、
それほど砂糖の塊という感じはしなかったということですので、
ちょっと見た目にもかわいらしいお干菓子になりそうですね。
皆さんにも味わっていただくのが楽しみです。



最近頻繁に和菓子を作る様になって気が付いたことが。
使う食材が出来上がりの味にこんなにも響くものかということです。
同じように作っていても、味が微妙に違うのです。
いままでは何とか美味しいと感じれば、それでよかったのですが、
風味とか匂いとか、そんなことに敏感になりました。

始めのうちは、自分で作ったという喜びの方が大きかったのですが、
今はなんとなく、不本意なものを作った時の心残りも感じてしまう。
これは、私も少し上達したということかもと、思うことにしましたが。

自分の納得するものを仕上げたいと、世の中の物づくりをする方たちはみな、
「まだ駄目」「どこか違う」
そんな気持ちと戦いながら、日々精進しているのでしょうね。
そのような達人たちとは、比べ物にならないレベルですが、
私も少しは納得のいくお菓子が出来上がるように、
頑張ってみようと思いました。


栗きんとん三昧

2018年10月11日 | 日記

注文しておいた栗が届きました。
茨城の栗で「愛宕山」という品種です。
3Lという大きさを注文してみました。
「厳選して送りますがもし良くないものが混ざってた場合に」
ということで、一粒おまけに添えてありました。
それがこれです。

これは4Lですね。
私の小さな手に載せると、こんな大きさでしたよ。

早速昨晩この栗で「栗きんとん」作りをしました。
栗を蒸して、切って、中身を取り出、裏ごしするのですが、
大きいので、くりぬく回数は少なかったかもしれません。

二~三日、毎日きんとん作りになります。
裏ごしで腕が痛くならないかしら。
渋皮煮を作るのに、皮むきで腱鞘炎になったという人もいますし。
でもお稽古で、皆さん喜んでくださるので、作り甲斐がありますよ。

このおまけの立派な栗は、ちょっと取っておこうかしらと思いましたが、
既に皆さんのお腹の名から入ってしまいました。

1kgの栗で、25個ほど栗きんとんが作れます。
品種よっては10月に入るともう遅いものもありました。
来年は早めに注文しようと思います。
せっかく取り寄せた栗ですから、
最後の一粒まで大切に、美味しいお菓子に仕上げたいです。

 


貴重な日曜日

2018年10月07日 | 日記

おとずれる人も無し、出かける用も無し。
今日はそんな貴重な日曜日でした。
今週のハードスケジュールに備えて、死守した一日です。

いつもより一時間以上遅く起きて、
朝食は一時間かけて。
午前中は洗濯と、丁寧なお掃除をして。
それから、放っておいたベランダの台風の爪痕の片づけを。
植木鉢をもとの位置に戻そうかどうか・・
もう台風は来ないと思うけれど、ちょっと心配です。
午前中はそんな風に過ごしました。

こんな日に限って、防災点検日。
火災報知機の点検があるので、
それなりの格好をしていなくてはならないが、すっぴんで通す。

その後は、「さあのんびりしましょう」と、読書などをして、
居眠りもし放題でした。

上野の森美術館でフェルメール展が始まりましたね。
会期が長いので、様子を見ながらどこかで出かけて行こうと思っています。
来年でも大丈夫ですね。

せっかくですので、ぼ~と見るより興味も深まるかと、
本屋さんで、フェルメールを扱っている本の中から、一冊選んできました。
わかりやすくて、すぐ読めて、面白い本でしたよ。

 

10月はこれ以上予定は入れないでと思っていましたが、
毎年うかがう小学校から、今年も茶道教室の依頼があり、
お互いの都合で今月末29日に決まりました。
できる間は頑張ってきます。

若いころは、カレンダーに空白の日があると、埋めることが楽しみでしたが、
この頃は、空白の日がなぜかちょっと嬉しい。
そんな貴重な一日でした。

 


ご馳走

2018年10月05日 | お茶三昧

柿と柘榴と栗の葉と。
玄関に秋を置いてみました。

そして花より団子で、頂いた栗で今日は栗ご飯を作りました。
糖質制限をしようかしらと、ご飯の量を減らしているのに、
今日ばかりは、ちょっとオーバーを許してしまいました。

さて11月の口切の茶事をなさる方のおしりに火が付きました。
名残などと言っていられるのも今日までのようで、
五行棚での中置のお点前を済ませると
亭主と水屋の方との最終打ち合わせをしました。
懐石担当の方は、もう献立もほぼ決まったようで、
後は当日その食材が手に入るかどうかで、微調整とか。

手作りの主菓子や、お干菓子の試作も進んでいるようです。

一番気のもめるのがお花ですね。
近くならないと、決めることも手に入れることもできませんので。
床に飾りたいと思った花に狙いをつけて探し回る日々となります。
この花の苦労を知ってこそ、お茶事を体験した甲斐があるというもの。

おもてなしとは、そのためにどれだけ時間をかけたかということ。
お金をかけてそろえるのは簡単ですものね。
時には、頑張ってお金をかけることもご馳走になりますが。
お菓子でも、お料理でも、そしてお花も、
手間暇かけて、自分で走り回って用意するのがご馳走と。
本当にこのご馳走の文字が物語っていますね。

皆さんに頑張れるだけ頑張っていただいて、
その隙間を埋めて差し上げるのが私の役目です。
まだ少し隙間のほうが多いですが、
やり遂げようという気持ちが伝わってきていますので、
とても楽しみにしています。


栗のお菓子を頂きながらもう来年の準備です

2018年10月03日 | 日記

昨日は栗きんとんと、栗蒸し羊羹を作りました。
栗きんとんは小布施の栗ですよ。
聞くところによると美味しい栗の産地がたくさんあるのですね。

栗餡に、白餡を混ぜたものと、栗餡だけの物とを作り、
食べ比べてみましたが、
白餡をませたものの方が、しっとり感が増すようです。
いまが栗の一番おいしい時です。
また作って、お稽古でご賞味いただけたらと思っています。

 

さて今日は、
来年の新年顔合わせのお茶会のお茶室を予約してきました。
残念ながら、タッチの差で、
第一候補の日はもう空いていませんでした。
少し日程が早まりましたが、なんとか確保することができました。


こうして日程が決まると、もうその計画に心が持っていかれています。
まだ炉の時期にもなっていないのに。
でも三か月なんて、あっという間に来てしまいますものね。


タワーマンションでの茶事に

2018年10月02日 | お茶三昧

先日の台風の翌朝のキンモクセイの絨毯です。
風の強さはやはり最大級でしたね。

ベランダの植木鉢も、背の高いものが倒れて壊れていました。
小さくて軽そうな物が全く平気という、
人の世にも似て、やはり大きなものほど風当たりが強いのですね。

台風を挟んでの四日間、目まぐるしく過ぎました。
楽しい事に参加、心配なことの処理、
そしてやらなくてはいけないことを片付ける・・
それらが皆めどが付き、やっと一息です。

日曜日に、台風が迫る中、社中の方のお茶事に招かれて出かけました。
主催者の方から、台風の心配もされましたが、
主客とも、一期一会の覚悟を持って、
招き招かれの役目を果たしました。

限られた環境の中で、いかに工夫して茶事のお招きができるか、
そんなことに挑戦して、とてもシンプルで清々しい茶事でした。
都会のタワーマンションの一室、客は三名。

テーブル席でのお懐石。


目の前のカウンターキッチンで作られるお料理が、
静々と運ばれて、一日一組限定の、
高級お料理やさんで頂いている気分でした。

懐石の後は場所を移して、
お炭手前を拝見し、中立ちはベランダで。

ベランダからは日枝神社や首相官邸まで眺められました。
高い場所からの見事な眺めに興じてしまいました。
洋室に絨毯を敷いたお席で、濃茶を頂きました。
部屋の造りを上手に工夫してのお点前でした。


薄茶はテーブル席に戻り、立礼で頂きました。

掛物もお花も、お道具も、
モダンさと古さが心地よく溶け合っていて、
これ見よがしな感じのしないところが、
ご亭主の人柄を感じさせました。

お手伝いの方の、サポートが、
さりげなく静かに、亭主の陰となって、とても素敵でした。

稽古を始められて十数年。
一から教えて差し上げた社中の方が、
このようにしてお茶事に招いてくださるまでにと、
しみじみとした喜びがこみあげてきました。

自分らしい自分に合ったお茶を楽しんでいただきたいという、
私の一番の願いをかなえてくださいました。
準備をする中でたくさん勉強したこと、
大変さ以上の喜びも味わえたこと、
そして次への課題を見つけられたであろうこと、
みな、宝物になったことと思います。

家に帰り着くまで、台風は到来を待っていてくれました。
これもまた良い思い出になりました。