「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

お誕生会と遺影撮影

2013年06月30日 | 日記

気の置ける仲間とのプチ旅行をしてきました。
全員がこの春無事にリタイア後の生活に入ったので、
これからは思い出と未来を語りながらの楽しい時間が過ごせます。
もう過去に未練もなく、職場の愚痴をこぼす人もいません。

宿泊場所は仲間の一人の別荘です。
夜は誕生会をしました。
参加者5名全員のですよ。

ろうそくを6本立てて、一人一本ずつ吹き消し、
最後に中心の一本を皆で消しました。

いろいろなお国バージョンのハッピーバースデーを歌い、
そのお互いのはじけたようなノリの良さに笑い転げました。

その興奮と、様々な事象で、私はその夜はなかなか寝付けなかったのですが。

翌朝は皆それぞれお互いのペースでめざめ、
風そよぐさわやかなテラスで朝食をとりました。



そしてこの仲間恒例の遺影撮影です。
もういつ何があってもよいように準備を始めたエンディングノートに、
お気に入りの写真を用意しておくためです。
こういう写真にも賞味期限?があるだろと年に一度は更新します。
今回は旅の間に2枚撮りました。



どちらが良いかいらね。
でもあまりの旅の楽しさに、寿命が延びたような気がして、
更新の機会はこれから何度もありそうです。


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セキュリティー強化

2013年06月27日 | 日記


先日セコムの人が来て、インターホンをいろいろと調べていきました。
築15年を超えたマンションのインターホンを、新しくする計画があるので、、
そのための調査を私のところでさせてくださいと、管理人さんに頼まれました。
なぜ我が家かと思ったのですが、いつもお稽古の方の車の駐車でお世話になっているので、
ことわることなどできませんよね。協力は惜しみませんが。
取り外して配線を見たり、写真を撮ったりして帰りました。

間近の総会に管理組合から詳しい提案があるということです。

テレビカメラ付きで、オプションで各戸の様々なセキュリティーに対応してもらえるとか。
これから高齢になると、緊急の事態に助かるかもしれないといろいろ策を練っています。

お稽古の方もこれからは玄関口のカメラにばっちりと映り、記録も残るようですから、
お顔を引き締めて、呼び出しのボタンをおしてくださいね。
私の顔が外に映って見えることはないので、この点は安心しています。

点が線になるまで

2013年06月26日 | 日記


「今やめたら、今までの努力がゼロになってしまうので」
と子育てやら、忙しい中でも頑張って、一つの形までもっていった方がいます。
それでこれから先も続ける基盤ができたと喜んでいました。

「一度休むと休み癖が付きそうで、子供の頃から、風邪でも学校を休みませんでした」
という若い方も。
事実入門してから、一度も休んでいません。
反面「長く続けるには無理をしない」という人も。
そしてマイペースでずっと楽しんでいます。
これも続けるという姿は同じですね。

何事にもその人なりのポリシーを貫けることは素晴らしいことだと思いますね。
私ができる限り、お稽古の振り替えをして差し上げているのは、
休んでほしくないという気持ちからで、決して甘やかしているわけではありません。
「そんなことをしているとどんどん甘えて、あたりまえだとおもってしまうわよ」
と言われた時はちょっと考えてしまいましたが、今ではこれが私のポリシーになりました。
それをわかっていて下さるかは問題ですが、わかっていて下さると信じています。

覚えたこと、身に着けたことに価値を与えるには、忘れないように続けること。
スポーツでも、芸能でも、一度身に着けたら、
それがそのままで一生物と思ってしまうのは誤りで、
それを続けることでその姿が保たれ、洗練されていくと思うのです。
「点」として身に着けた様々なことが、「線」としてつながった時の喜びも大きいのでは。

となんだかんだと言っていますが、
私も今、せっかくとりかかった古典の崩し字をすらすらと読みたい、という目的に向かって、
間を開けずに続けていこうと頑張っています。
と言いつつ2~3カ月開いてしまったのですが。
ゼロにもとってしまったのではと心配しましたが、思ったほど忘れていないのでほっとしました。
今のテキストは「伊勢物語」です。
赤線を引いたところは、聞き覚えのある歌なので、すらすら読めてしまうのですが。

点だったものが線になる日を楽しみに、かすみかけた目をこすりこすり取り組んでいます。



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もっと若い時に欲を出せば

2013年06月24日 | お茶三昧

唐物曜変天目茶碗の宇宙です。

国宝に指定されている曜変天目の3点を並べてみました。
本物の美しさはとても写真などでは伝えられないので、
あえてこんな風に覗いた世界を並べてみました。

大徳寺、藤田美術館、静嘉堂文庫にそれぞれ所蔵されています。
私が実際に見たのは「稲葉天目」と称される静嘉堂所蔵のお茶碗だけですが。
世界に3点しかない「曜変天目茶碗」がすべて日本にあり、
それがまたすべて国宝になっているのです。

焼物で国宝に指定されているものは14点あるそうです。
そのうち日本のやきものは5点、朝鮮のものが1点、中国のものが8点です。
そしてそのほとんどが、茶に使われるものだということに驚かされます。
日本の茶の文化が、その美を発見し大切に守り伝えてきたということにも、
人の美に対するあこがれや、執着の深さを感じてしまいます。

さてそれはさておき、最近いろいろな場所に出かけ、
興味ある内容の話を感心して聞いている私ですが、
もっと若い時に欲を出して思う存分勉強しておけばよかったと、
とても残念でたまりません。もう後の祭りですが。
この衰えかけた頭に、これからどれほどのものを詰め込むことができるのか、
たかが知れているでしょうね。
でも知る喜びはまだまだ味わいたいので、頑張りますが。

お若い皆さん、今のうちですよ。


いつもよりちょっと緊張

2013年06月21日 | お茶三昧


現役を引退してからお茶を始めた方ですが、
八十路を過ぎて、いまも上級のお点前に挑戦しています。
「覚えることより、忘れることのほうがおおいから」となげかれますが。
いつまでも新しいことに目を向けて進まれる姿勢は素敵だと思います。

今日は、いつも一人でお稽古をすることが多い三人が、
たまたま同じ時間に集まりました。
お客様役が二人いらっしゃねというだけで、
なぜかいつもよりちょっと緊張していておかしかったです。

お点前の姿を、お互いにじっと見たり見られたり、
たまにはそんな緊張感もいいとおもいますよ。



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茶人は長生き?

2013年06月20日 | お茶三昧

長緒茶入「大海」

「大海」は「タイカイ」と呼んだり「ダイカイ」と呼んだりします。
これにたいして、もう少し小ぶりで胴の平たい茶入れを「内海」といい、
「ナイカイ」と呼んだり「ダイカイ」と呼んだりします。
いろいろと調べた結果、字は違ってもどちらも「ダイカイ」と呼んでもいいということです。
「・・・・でもよい」といういい方はお茶ではよくありまして、
いつも迷ったり悩まされたりしますが、
最後は自分の気持ちに沿ったものを選ぶことになりますね。


平たい茶入れは長緒のついた仕覆に収めるのがふさわしいとされています。
その袋の紐の扱いに初めはちょっと苦労しますが。

そんな稽古を終えた後、一人の方が、
「お茶をやっているとぼけませんね」と。
どうやらお稽古で袋のひも結びに興味がわいたようで、
いろいろと調べてみたくなったそうです。
次々と勉強することがたくさん出てきてということなのでしょうか。

そうなのですよね。茶人はボケないとか長生きするとか言いますが、
それはそこから広がる様々なことに興味を広げて行くからなのでは。
好奇心とそれを追及する生活が、
いつも気持ちと頭を活性化させてくれるのではないでしょうか。
その結果長生きをするということのようです。

ですからこれはお茶をしている人がというわけではなく、
何事にも通じることなのですよね。
何かそんなものを一つでも持っていることが大切なのでしょうね。


この一杯で

2013年06月19日 | 日記


この一杯で疲れが取れる

これ一杯で幸せ

お勤め帰りのお稽古の方に

「一緒にいかが」

二年物の梅酒です

二人で思わず

「美味しいね」

お点前前酒をいただいて

それから真面目にお稽古

こんな日もあっていいですよね

二度目の衣替え

2013年06月18日 | 日記


今朝の顔は、今年初めて開いたビオウヤナギ
コエビソウもずいぶん色づきました。

朝から蒸し暑い一日が始まりました。
6月も20日を過ぎると、単衣のきものもそろそろ薄物になります。
長襦袢を絽の半襟のついた、麻や綿の素材のものに。
外出用の絽の長襦袢も準備しておかなくてはなりません。
さあ、今日は盛夏の和服生活のための衣替えをしてしまいましょう。





おきてがみ

初めて見る朝顔

2013年06月15日 | 日記


朝顔の花が開きました

見たことのないような莟みだったので
どんな花が咲くかしらと楽しみにしていたのですが、
やはり見たことのない朝顔でした。

翌日は見事に花を落としていました。



おきてがみ

和菓子作りの材料店発見

2013年06月14日 | 美味しい話

  「かつら鮎」(鶴屋吉信製)とても健康そうなアユですね

切り身にして中を見ると白餡と求肥か詰まっていました


先日、たまには違うお店でお菓子をと、
途中下車した北千住駅のステーションビルで、
偶然お菓子の材料を打っているお店を見つけました。
お店の名前からすると、以前新宿のデパートで見つけたお店と同じ。
そのころは、和菓子作りにはまっていて、
材料の粉や餡などを探し求めて、そこに行き着いたのですが。

きんとんや水羊羹、求肥のお菓子に浮島など。
お稽古の前日や、当日朝早くから出来立てをと、
楽しみながらつくっていました。
少しお稽古が忙しくなって、
最近はゆっくりと和菓子を作らなくなりましたが。

手作りのお菓子は喜んでいただけますが、材料調達がなかなか大変なのです。
お店を近くで発見して、ちょっとまた火が着きそうです。


おきてがみ

お茶をますます楽しんでください

2013年06月13日 | お茶三昧


いつも基本を忘れずに


お茶名を拝受された方がいらっしゃいます。
先日、お家元に代わりお渡しする式をしました。
いただいた方の感想の一言は、
「続けてきたから、この日がある。ちょっと自信がもてました。」
そうなんですよね。
お茶に関しては、続けるという根気に勝る才能はないと思います。
ここの所続けて三十代の方が二人お茶名をいただきました。
お仕事をしながら、子育てをしながら、頑張ったことは、
本当に素晴らしいことだと思います。

お家元からいただくお茶名には、「宗」の一字がつきます。
多くの場合、自分の名前から一文字取り、宗なになにとなります。
雅子さんなら、「宗雅」というように。
ですからいただくお名前は、おおよそ予想がつくのですが、
まれにそうでないことがあります。

たとえば「淳子」さんが、「宗淳」をいただけるのかとと思っていたら、
「宗順」というお名前で届きましたし、
私も、「一枝」なので「宗枝」かしらと思っていましたが、
「宗和」という名前をいただきました。

いずれにしても、自分でこの名前がいいなどと希望出来るものではないので、
付けていただいたお茶名をありがたくいただくことになります。

「宗」は家元の名前からいただくなのですが、元をさかのぼると、
大徳寺を開山した宗峯妙超に由来するとのこと。
そう考えると、宗名をいただくということは、
さあこれから修行をお始め下さいという許しを得たようなものなのです。
けして到達点ではなくて、むしろ出発点なのですね。
その名に恥じないように、さらにお茶に励んでくださいということなのですね。
それは別に苦しい修行をしなさいというわけではなく、
もっともっと楽しみなさいということだと、私は思っていますが。
どのように楽しむか、何を楽しむかですね。


おきてがみ

稽古にも使っている「オノマトペ」

2013年06月12日 | お茶三昧
   

「オノマトペ」という言葉を最近よく耳にしますね。
日本語では、「擬態語・擬声語」がそれにあたるようですが。
何か横文字にすると、新しいことのように思えるから不思議です。

言葉ではうまく言い表せないニュアンスを伝えるときに使いますね。
そうすると、お互いに「そうゆうことか・・」と納得したりして。

行動を鼓舞する時なんかもよく使っていますよね。
「さあ今日はガンガンいくわよ」とか。
「もっとビシビシやってね」とか。

楽に動くための掛け声もありますね。
私たちが口癖のように使う「どっこいしょ」もそうなんですよね。

お茶のお点前をする時もオノマトぺはつかっているでしょうか。

茶筅通しの「コツン、サラサラ」
歩くときは摺り足で「スッスッ」
茶杓を清めるときは優しく「ホワット」拭いて。
そういえば口には出さなくても、まるで呪文のように、
心の中でそんな言葉を言いながらお点前をしていることもあるようです。
探すといくつか出てきそうですね。

そういえば、オノマトベでなくて、
お点前の流れを記憶するための呪文や合言葉はたくさんありますよ。

お点前には言葉ではうまく説明できないけれど、
こうしたらもっときれいになるとか、もっと力が抜けるとか思うことがたくさんあります。
昔から言い伝えられているお茶用オノマトペもありますが、
お稽古が楽しくなるような、ちょっと新しいオノマトペも考えてみようかしら。


おきてがみ

たまには関西巻きで

2013年06月11日 | 和服生活

   

お稽古用に使っている帯が汚れてきました。
今日は関西巻き?で締めてみようかしらと、いつもとは反対の方向に巻いてみました。
ちなみに私はいつも関東巻きです。

帯はちゃんと両面が出せるうに、柄がついているのですよね。
つまり、帯のいつも見せている反対側が表に出ることになります。
こうすると汚れたほうが隠れてきれいなほうが表に出ます。
目立つシミなどつけてしまったときは、そんな風にして締めることもありますよ。

でもいつもと手が反対になるだけで、とても締めにくいのです。
お茶のお点前の逆勝手をするような感じでしょうか。
なんとなくしっかりと締めることができないのは不思議です。
反対も時々やって慣れておかなくてはダメかしら。

お稽古用に使い始めると、着物もそうですが帯もどんどん汚れます。
月の三分の二近く着物を着ていますから、どんどん汚れて、どんどん痛みます。
お稽古に来る方が、素敵なお着物でいらっしゃっても、
私はいつもよれよれの着物や、もう汚れても構わんという様な着物でお稽古していますよ。
それも寂しいので、たまには少しましなものを着ていると、
「このあとお出かけですか」なんて言われてしまいます。
普段の姿がしのばれますね。

おきてがみ

「アユ」の季節ですね

2013年06月10日 | お茶三昧
      

床の軸のアユがおいしそうですね・・などといってはいけませんね。
「水上青々翠」ですから、清流の清々しさを感じていただかなくては。

でもこの軸を掛けるころになると、鬱陶しい梅雨空を眺めながら、
美味しいアユが頂きたいなと思ってしまうのは仕方がないですね。

アユといえば、定番の和菓子もありますね。
牛皮が中に入ったアユの姿をした焼き菓子です。
お腹がちょっと膨らんだようなアユもあればすらっとしたアユもありで、
これもお稽古では毎年この時期に一度はいただきます。

自然の少ない場所でのお稽古ですから、
そんなもので季節を感じていただくことが私にできることかしら。

さあ、これから和菓子屋さんにアユ釣りに行ってきます。

おきてがみ

ちょっとお得な「ぐるっとパス」

2013年06月09日 | 日記
    

「ぐるっとパス」ご存じですか?
友人に紹介されて、初めて買ってみました。
2000円なりです。

80箇所近くの博物館や美術館の、入場券や割引券が綴られていますが、
よく知られたところあり、マニヤックなところありと、
使える場所はバラエティに富んでいます。

先日初めてブリジストン美術館の「パリ展」で使ってみました。
この時は入場券として使えました。

有効期間が、使い始めから二か月ということなので、初めて使ったら、
そのあと続けて何か所か、二か月の間に入場しないとお得ではなくなりますが。
元を取らないともったいないと思う気持ちが、足を運ばせることになるかもしれません。

このパスはそれだけでも買えますが、
地下鉄の一日乗車券2まいとセットになっているものもあります。
この一日乗車券は、一枚400円で普通に買う一日乗車券よりずっとお得なんですよ。
これは別に美術館巡りの時に使わなくともいいので、
地下鉄にたくさん乗る時に使うといいかなと思います。

これからの鬱陶しいそして酷暑の季節に、エアコンの効いた美術館で、
ゆっくり美術館賞を楽しむというのもいいのではないでしょうか。

一度くらい試しに使ってみて、
今まで知らなかった都内の美術館や博物館を訪れたりも、きっと楽しいと思います。

おきてがみ