「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

元気をもらって、今日も稽古です

2018年08月30日 | 日記

「カタール空港」

 

「先生。変わってないですね」
何年かぶりの教え子との会です。
いやいや、卒業させてから三十年も経ちますから、
私の方は、それなりに変わってますよね。
それよりも、卒業してから三十年近く経って見る、
あのかわいらしかった子供たちの成長した姿が、
とてもまぶしくうれしかったです。

かんがえてみれば皆もう40才になりました。
立派な働き盛りの大人です。
家庭を持ち、仕事を持ち、責任ある立場にも。
でも集まって話すうちに、気持ちはあの頃にすっかり戻り、
懐かしい出来事を思い出しては、笑い、そして一緒に飲む。
そんな楽しい時間があっという間にに過ぎ、
昨日は久しぶりの遅い帰宅になりました。

皆さんありがとう。
この次の機会まで、元気でいられるかしら。
元気でいましょう。

話の中に、茶道倶楽部でお茶も習ったという子(?)が、
細かいことまで覚えていることに驚きました。
そして数年前に海外で過ごしたことで、
日本が大好きになったと言っていたことも心に残りました。
日本の良い所を、小さなうちに教え体験させることは、
とても大切なことなのだと、改めて思いました。
外国に出て行っても、自分の国の誇れるところを、
堂々と、自信をもって主張出来たらいいですよね。

 

ところで昨晩遅く留学先へ出発した姪ですが、
カタールの乗り継ぎ待ちに、写真を送ってきました。

「もうすぐだね。わくわくしてるでしょ」というと、
「わくわくしすぎて、飲み物頼んだら、カタールドルでわからずに、
1000円もしちゃいました。そろそろフランス語に頭を切り替えます。
わあ~。フランス語が聞こえてきますます」
前途多難、でもそんなのへっちゃらかな。
ステイ先のファミリーに抹茶を持たせました。
忙しくて実現しませんでしたが、
お茶もちゃんと教えてあげられたらよかったと思いました。

外国で目的のものをたくさん吸収して、
そして日本も見直して、帰ってきてくれますように。

元気をもらって今日も稽古です。



 


もてなすことの楽しさを

2018年08月27日 | お茶三昧

「秋草」(本家玉寿軒製)

 なるはなしならぬはなさず成ままにすく数寄者こそすきのすきなれ。

先日勉強した書「茶話真向翁」に書かれていた利休の教え。

こんな気持ちで、お茶を心から楽しめたらと思いますね。
無い物ねだりをしなくても、自分は十分に楽しめるはずなのです。
ちょっと気持ちを強くして、
自分なりのお茶を追及していこうと思いました。

口切のお茶事を計画している方が、お菓子の試作品を作って来られました。
お稽古の方にお味見をしてほしいと。
当日は、主菓子もお干菓子も手作りでおもてなしをするそうです。
買い求めるのが、もしかしたら一番きれいで美味しいかもしれませんが、
手間暇かけた文字通りのご馳走をと思う気持ちも、上の歌を思いださせます。
丁度居合わせた懐石担当の方との打ち合わせもでき、
まだまだ夏も収まらぬ中、心は11月のお茶事へと飛んでいました。

その前に来月には、マンションでの茶事に挑戦してくれる方もいます。
これを機にと、風炉釜や、その他の道具をこまごまと準備しながら、
とても楽しそうです。
私と、いつも一緒にお稽古をしているお仲間を招いての、
初めてご自分の家で試みる茶事ですから、
今から当日までの準備の毎日が、心躍る時間だと思います。
お稽古でも年に一度は進んでお茶事に関わっている方です。
きっとアイディアを生かした素敵なお茶事になるでしょう。
こんな風にお茶事をすることを楽しんでいただくことが、
私の一番の願いなので、とても嬉しいです。

私が助けなくてはならないことも、まだまだありますが、
皆さんの頑張りを応援しながら、今からその日を心待ちにしています。

それにしても、"早く涼しくなあれ" です。

 


最後の晩餐はひれかッ御膳

2018年08月25日 | 日記

 

今日は、来週留学先のスイスに飛び立つ姪と、
最後のデートをしました。
しばらくトンカツも食べられないだろうと、
マイセンでヒレカツをご馳走しました。
もちろん私もご相伴。
私は全部食べられないと思っていましたが、
それまでに五時間ほど歩き回ったせいか、見事完食でした。

姪の留学先での生活費計画表を見せてもらいました。
「おばさんより」という項目が、燦然と輝いていました。
石にしがみついても頑張るという覚悟を見せていました。
「さあて、足長(実際は短い)おばさんも、二年間頑張らなくては」
とあらためて思いました。

 

この日は朝から、茶の古書を読む勉強会に参加しました。
筒井紘一先生の、お人柄のにじみ出る楽しいお話も伺いました。

稽古日と重なって、なかなか参加できないのですが、
久しぶりに、刺激を頂きました。

会の、年に一度の納涼昼食会も兼ねるということで、
場所は新宿の柿傳でした。
少し頭を使った後のお昼は、柿傳の和食です。

こちらを頂いて、夜はトンカツでは、体重の増加は間違いなしですね。

その後、姪との約束までの空いている五時間を活用すべく、
まずサントリー美術館へ行って、「「琉球ー美の宝庫」を鑑賞。
会期があと一週間ということで、けっこう混んでいました。
大好きな紅型染めや漆器が目を楽しませてくれました。

その後もまだ時間があるので、銀座に出て買い物をし、
待ち合わせの場所、表参道に向かったというわけです。

そうそう、銀座松屋の前でこんなものまで見ました。

石原裕次郎の車が展示されていました。
裕次郎さんを知っていて、懐かしむ人たちも、
だんだんと減っていくのでしようね。

たくさんのことをこなしたという、満足感のある疲労感。
今日はきっと、良く眠れる事間違いなしですね。

 


仕切り直しは9月15日

2018年08月23日 | 日記

姪の曲が初演されることになっていた、「九月の風」の演奏会。
台風で延期になっていましたが、改めて来月開催されます。

Facebookに次のようなコメントが出されています。

【女声合唱団 九月の風 演奏会9/15 チケットについて】

先日の台風で延期になっていた九月の風の演奏会は
2018年9月15日(土)15:00開演   第一生命ホール
以上の日程と会場で行います。

既にチケットを入手されている方は、
そのままお持ちいただければご入場可能です。

☆当初の会場より客席数が多くなりましたので、
皆さまぜひお誘い合わせの上ご来場ください。
第一生命ホールです。お間違えなきよう、お願い申し上げます。
お問い合わせは栗友会事務所 TEL03-3985-5356まで。

姪は、今月末には、留学のため日本を離れますので、
残念ながら、自分の曲の初演を聞くことができないと、
とても残念がっています。
九月に開かれる「九月の風」の演奏会。
計ったような日程にはなりましたが。

数日前に、練習の場に顔を出して、ご挨拶をしてきたそうです。



全員が70才を越えた方の合唱団ということです。
私も応援に聴きに伺いますが、楽しみにしています。

 


お土産がいっぱい

2018年08月22日 | 日記

日比谷で友人と待ち合わせをして、映画を見て、
その後ミッドタウンで食事をしました。

ぶらりと入った「billboard」というお店。
ジャズをBGMに食事をしながら、
海外旅行から帰ったばかりの友人の、
お土産話を聞かせてもらいました。
お話しだけでなく、お土産品も。

エネルギッシュな旅の話を聞きながら、
10日以上の海外の旅、
私にはもうできそうもありません。
二泊三日の国内旅行で丁度良いかもしれません。
すっかり意気地がなくなりました。

ジャズの流れる店内は、大人のムード・・・
と若いころなら言うところですが、
もう十分に大人の年のわたしには、
ただただ懐かしさが体いっぱいに広がりました。

食事を終えて会計の時に、
オリジナルTシャツをサービースで頂けました。
一度通り過ぎて、やっぱりここにしましょうと入ったお店です。
こんなおまけがついてくるとは思いませんでした。
えっ!まだまにあうかしらって・・大丈夫かもしれませんよ。

いろいろなお土産を手にして、ちょっと幸運な一日でした。

八月も後半になると皆、ひと夏の楽しい思い出を抱えながらも、
過ぎゆく夏に、なぜか寂しさを感じ始めるようです
猛暑の夏をあれほど嫌がっていたのに。
夏の思い出は、華やいでいてよいですね。


 


つかの間のお盆休み

2018年08月19日 | 日記

お盆も終わるころ、ちょっと時間を取って熱海まで。

又新しい熱海の魅力に触れながら、のんびりしてきました。

この日は30度を下回る爽やかな一日でした。
レストランも、わざわざテラス席に座って、
心地よい海風を感じながらの食事。



行くたびに、友人は、新しい魅力的なお店を見つけていて、
美味しいものを嗅ぎつける嗅覚の良さに感心します。
おとずれるたびに、その恩恵にあずかっていますが。

食後に立ち寄った、ハムとソーセージのお店も、
本場のドイツで金賞を取ったお店でした。

可愛らしいお店でしょう。

食べることだけではなくて、こんな場所も。

「頼朝の一杯水」

チロチロと流れ落ちる湧水を飲むと、天下を取れるとか。
今更ですが、飲んできました。

そして、前日の夜は、目の前の海から上がる花火を、
テイクアウトの鰻とシャンパンを頂きながら、堪能しました。

贅沢な時を過ごして、帰ってきたら、
身体年齢が日頃の数値より4才も若返っていました。

友人曰く
こちらで海を見て美味しいもの食べてのんびりしたからよ。」
確かにも違いないです。
それに温泉にも、二度も入りましたからね。
それと、心を許せる人と過ごす時間も。

帰りは車の渋滞を避けて、近くの駅から電車で熱海駅まで。
熱海駅から
ほんの二駅離れた駅が、この風情です。

一時間に二~三本の時刻表。
でも
駅で電車を待つ時間が少々長くても、
イライラしないのが不思議です。
ベンチで足をぶらぶらさせながらも、
目に入る景色が、心を休めてくれました。
都会での通常
だったら、五分の遅れでも、
こんな気持ちにはなれないかも。

別に家にいても、私ののんびりは変わらないけれど、
生活圏から飛び出てののんびりが、良いのでしようね。

明けて翌日は、朝から夜まで稽古三昧でした。
このメリハリも私には良いのだと思ったりもしています。
夏も終息の気配ですね。



雨宿り

2018年08月15日 | 日記

帝国ホテルのロビーのお花。
今はたくさんの向日葵が。

恒例の月に一度のランチ会です。
締めは決まって、帝国ホテルのロビーラウンジ。
いつもお花を楽しみに眺めます。

外は急に薄暗くなり、にわか雨が降り出したよう。
暑さからも、雷雨からも逃れて、
雨宿りは尽きぬおしゃべりでいつの間にか数時間でした。

一緒に学んだ共通の仲間が、二冊目の本を出版。
皆で一冊ずつ注文することにしました。


内容も文体も、彼の人間性のにじみ出るものと、
すでに読んだ一人の感想です。

読売新聞の書評にも取り上げられました。
興味がありましたら、ぜひ。

「だけどだいじょうぶ (特別支援の現場から)」石風社

 

 


まどろみ用のしおり

2018年08月13日 | 日記

赤い糸で結ばれた、ポットとカップ。

役目は"しおり"
いかにも外国の物という感じ

ちょっとコロコロするので、
バックの中にいれて持ち歩く本ではなく
ベッドの脇の小さなテーブルの上にある、
いつまでも読みかけの本に挟まるのに丁度いいい

だから
時には1~2ページしか歩かないしおりに
私は"まどろみ用"と名付けたり

もしほかの人の所に行ったら
木漏れ日がちらちらする
微かな風が耳元で囁く
そんな窓辺のテーブルに置かれて
ご主人様と午後のコーヒータイムを過ごすような
もう少しロマンチックな生涯だったかもしれない

でも名前はきっと同じまどろみ用iかも

だってしおりは
忙しい人か
読み始めると決まって眠くなる人のために
あると思うから

明日注文した本が一冊届く
小説ではないから
このしおりが活躍しそう

傍に置いてあるだけでもちょっと幸せになるしおり

 

 


茶箱はちょっと苦手

2018年08月11日 | お茶三昧

立秋も過ぎたのでと、茶箱の「月点前」をなさった方が。
月点前はいろいろと使う道具も多く楽しいお点前です。

最近初めて茶箱のお点前をした方が、
すっかり気に入って、早速ネットで茶箱を買われました。
せっかくなので使ってお稽古がしたいと、持っていらして、
嬉しそうに茶箱点前の稽古をなさっています。
こんな風に皆さん茶箱をなさると、
あのかわいらしい箱がほしくなるようです。

でもなぜか男性陣は茶箱をちょっと敬遠気味です。
あのちまちましたのが苦手とか。
そんなものかしらね。

そう思っていたら、女性でもちょっと苦手そうな方も。
「私は男性脳なんです」とおっしゃっるのを聞いて、
妙に納得してしまいました。

人それぞれですが、せっかくある茶箱の六点前。
皆それぞれ楽しめたらよいのではと思いますね。

というわけで、私は、
そんな「苦手です」なんて声になどにはめげずに、
「楽しくなりました」と言うまで頑張って教えようと思っています。

と、この暑いのに張り切っているのは、私だけかしら。


宝石のようなミニトマト

2018年08月10日 | 日記

宝石みたいなミニトマトでしょ。
無農薬で大切に育てられたトマトです。

とても美味しいので、食べてほしい人に贈ろうと問い合わせたら、
今年は収穫は私に送ったのを最後に終わりましたと。
残念だなあと思っていたら、
何とかもう一度1Kgほど収穫できましたとの連絡がありました。
味も大丈夫なので送りましょうかと。
早速手配してもらいました。

これからは美味しいものがどんどん収穫される季節ですね。
先日もお庭で採れたという、これもきらきら光るブルーベリーを頂きました。

残暑に気持ちも体もぐったりですが、それでもでも季節は移ろいます、
実りの秋に、体力取り戻さなくては。

と・・夏ばてなどしていないのに、食欲の秋を今から正当化しています。

 

 

 


立秋の声きけど

2018年08月06日 | 日記

「浜土産」(はまづと)亀屋則克製

八坂神社のお茶会で頂いたお菓子です。
最後の席になってしまい、お菓子だけ頂きました。
夏の終わりを感じさせる銘のお菓子ですね。
香合にでも細工しようかと、貝殻だけとってありますよ。

明日は立秋。
茶席の銘にも、「おとづれ」が使わけたりしますが、
皆で、「秋のおとづれは、まだまだだわね」と。

秋と言えば秋の七草がありますが、
春の七草ほど、はっきりと皆さんが知ってはいないようです。
観賞用の花が多く、食用には向かないので、
「七草粥」にしていただいたりたりしないからでしょうか。
秋の七草にもちゃんと歌がありますから、覚えておくとよいですね。

万葉集の山上憶良の詠んだ詩です。

・秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花
・萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花

ちょっと私には、もう今からでは頭に入らないかもしれませんが。

つまり 「萩 ススキ 葛 なでしこ 女郎花 藤袴 朝顔」の七種ですね。
朝顔とありますが、今の朝顔というより、
朝咲いて、昼にはしおれてしまうような花(むくげキキョウなども) のことのようです。

 何日かぶりに電車に乗っての外出です。
茶花を持っての帰り道、
猛暑の中を持ち歩いては、お花がかわいそうですので、
一か所だけ頼んでおいたお鍋の蓋を受け取りによって、急いで帰ってきました。

20年使ったお鍋の蓋の摘みが取れてしまったので、
手に入れた店に持っていき、メーカーさんに修理してもらいました。
10年の保証期間は過ぎていましたので、有料でしたが、
修理代は、なんと"756円"でした。

時間も燃料費も節約できるお鍋です。
今日から又便利に使えます。



暑さぼけの言い訳に

2018年08月02日 | お茶三昧

 

暑さの所為でしょうか、皆さん、いろいろとおかしなお点前が続出で、
私のお腹はよじれっぱなしです。
確かに思考能力も低下しますね。

ウエルカム氷水に、少し味をつけようと垂らした梅ジュース・・・
のつもりが梅酒だったのかしら・・いい気持でお点前する方も。

八月はまず逆勝手のお点前をしていただいています。
これなら、少しおかしなことをしても、
「いつもとは勝手が違いますから」と言い訳もできますし。
逆のお点前をすると、今更ながらお茶の点前が、
お客様のことを中心にして考えられている、ということがよくわかります。
本勝手のお点前の意味を、改めて考え直すこともできますね。
私はただ、勝手が違って慌てる皆さんの様子を、
意地悪く楽しんでいるわけではないのですよ。

八月もこのように、
つかの間でも、暑さを忘れてのお稽古三昧です。