「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

五月の納は美術館へ

2024年05月31日 | 日記


昨日は五月の最後の予定で、美術館へ行ってきました。
社中の方の何人かも、すでに見に行かれて、とてもよかったですとの感想でしたので、
やっと時間が取れて、出かけて行きました。
利休、織部、遠州の茶を、その道具から探り、
それぞれの美意識を、
「わび・さびの美」「破格の美」「きれいさびの美」と定義づけていました。
三人の中では、利休に関する展示が多く、前半、鑑賞にかなり力が入りました。
そのせいでしょうか、良い物、美しいものを鑑賞するのは嬉しいのですが、
最近は最後まで集中して見るのは、疲れるようになりました。
昨日のお茶に関する企画展も楽しみに見に行ったのですが、
展示品の多さに、疲れてしまったのか貧血気味にすらなってしまいました。
前回の国立博物館も、盛りだくさんで、最後は体がつらくなりました。
若いころは、美術館のはしごも平気でしたのに。
主催者の力を入れての展示は有難いのですが、今の私には展示品の数が多すぎます。
いつもこの半分くらいで良いかしらと、思うようになりました。
心に残るものが数点あれば十分と思っていますので。
昨日は十時半過ぎに入って、気が付けば午後一時になっていました。
薄暗い場所で二時間半も集中して見るのは大変なことですよね。
美術館だけでなく、映画も、コンサートも、
「面白くて、あっというまにおわってしまいました。」と言えるのが理想です。
悲しいかな、同じ姿勢を保つ体力も無くなってきたのでしょう。




今年のスケジュール表を眺めながら、次は何かしらと思いながらも。

さて貧血気味で、美術館を出ましたが、
これはお腹が空いているせいかもと、ランチの場所へ。
この日は、同行の友人の誕生会も予定していましたので、
同じビルの中の千疋屋のレストランに入りました。
スペシャルランチで、ささやかなお誕生日のお祝を。
同級生ですので、喜寿ですよ。
食後に、誕生会にはやはりケーキをいただかなければと思いましたが、
メニューの写真を見るとなんと立派なショートケーキで、
とても全部は食べきれないと思い、シェアをして、半分ずついただくことにしました。

ミルクの中に浮かんだこれでも半分のショートケーキはとても美味しかったですよ。
展覧会も半分、ケーキも半分で十分なんて、ちょっと情けない気もしましたが。
もう分を知って、無理をしないことですね。
少しずついろいろなことを楽しめればそれで良しです。

最後に三越の本館のに立ちより、イベント会場を覗いたり、
地下でお稽古に使えそうなお菓子を探したり。
いつもお稽古の皆さんのお菓子のことが頭から離れないでいます。

デパートの入り口では、たくさんの紫陽花が目を楽しませてくれました。

そうだ紫陽花のお茶碗を出さなくては。
明日から六月の稽古が始まります。

 


とりとめもなく

2024年05月25日 | 日記

五月の稽古も明日あと一日です。
最終週はちょっと時間ができましたので、美術館に行く予定を入れました。

先日この棗で、お稽古をしていた時、
棗をじっと見ていた小学校二年生のお嬢ちゃんが、
「どこかに四葉があるかも」と。
「当たりです。」
ちゃんと蓋裏に四葉のクローバーが隠れています。
大人は、蓋裏を見るまで何も気づかず、
裏を見て「あら~」なのですが、
小さなお子さんの感性は鋭いと思いました。

今週はお稽古のお菓子は小布施土産の「栗どら焼き」で。
六月に入ると、栗羊羹が控えています。
日持ちのしない順にお出ししています。
どちらかは召し上がっていただけると思います。
運がよければどちらも。

そろそろ暑い日にはエアコンがほしい陽気になりました。
月末には、六月の稽古にそなえていろいろと準備をしましょう。
着物はもう我慢できずに単衣を着ていますが。

六月はお茶事が二件。
淡交会の行事に参加が一件。
お稽古日以外にも、お茶関係の行事が控えていますので、
体調を整えて、全て無事にこなしたいと思います。
昨年突然の入院騒ぎを起こしてから、
どうも体調に自信が持てないでいます。
まあ無事に小布施旅行もいってきたことですし、心配ないのですが。

小布施の岩松院のスナップです。


自分を入れての写真は好まないのですが、
最近、思い出に残すのも良いかしらと、思うようになりました。
遠目で傘の内の写真なら良い事にします。
そういえば、今回の旅行で上野駅で待ち合わせをしたとき、
私の着物姿しか見たことのない方ですので、
「全然イメージが違っていて、わかりませんでした。」と言われました。
そうなんです、外で、和服でない私と待ち合わせをすると、
目の前を気づかずに通り過ぎでてしまう方もいますから。

あまり日を開けると皆さんご心配下さるので、とりとめのない更新です。



 


長野・小布施へ

2024年05月21日 | 日記

少しプログ更新の間が開いたため、皆さんにご心配をかけてしまいました。
お稽古もきちんとやっていますし、元気にしております。

この間、長野と小布施を旅してきました。

長野は善光寺に初めてお参りです。
牛にひかれてではなく、若いお嬢さんにひかれてです。
とても旅慣れている方なので、安心してくっついて?いきました。
「先生が思っていたよりも長い距離を歩けることに感動しました。お元気で何よりです。」
と言われてしまいました。
その方は、私が足の手術をしたときも、
京都の旅でわざわざお守りをもらってきてくださったくらいですから、
長く歩くことを心配してくださったのでしょう。
お付き合いいただいて本当にありがたく、良い思い出にのこる旅になりました。

善光寺では案内人さんにくっついて回り、
真っ暗な中を歩く、胎内巡りとやらもしました。
一つやっては「冥土の土産ができた」という私に、まだ早いと笑われましたが。

長野には長居をせずに、すぐに小布施に向かいました。
まず初めに、栗おこわをすすめられていたので、お昼に早速いただきました。
そして午後は、高井 鴻山記念館と北斎館を見学しました。


葛飾北斎が、80才を過ぎて江戸から小布施に高井 鴻山を頼って来たそう。
そしてそこで残した作品が今も大切に守られています。
真筆のそれはどれも見事なものでした。

小布施と言えば栗のお菓子です。
二軒のお菓子屋さんから、お稽古に使えそうな日持ちのするお菓子を送ってもらいました。
主菓子用二種、お干菓子一種、それと私用の栗蜜、今日それが届きました。
早速明日のお稽古にお出しできます。
しばらくは稽古のお菓子は栗三昧です。

これでお土産はもう大丈夫と。宿に向かいました。

お宿は、わらび温泉の一軒宿です。
こじんまりとした、静かなお宿でした。
お互いに気を使わないようにと、私は最近宿はシングルです。
今回も和室ですが、一人一人別の部屋を取りました。
久しぶりの旅館の和食のお料理をゆっくりと頂きました。
この際だからと、少量の掟破りもたくさんしました。
夕食を食べたら、明日の朝食で会いましようと、それぞれのお部屋に。
三か所ある温泉は、どこも貸し切りで入るシステムなので、
一人でのんびりと入りました。

翌日は、同行の方の今回のお目当てである「岩松院」に。
天井に描かれた、葛飾北斎筆の、「八方睨み鳳凰図」は、
さすがに見事なものでした。
以前は天井画ですから寝てみることができたそうですが、
今は文化財保護の観点から、座って鑑賞してくださいとのことで、
首が痛くなるほど上を向いて鑑賞しました。

見るべきものの目的を果たしたので、
次は町をそぞろ歩きしながら、次の目的のモンブランが食べられる店に。


夢にまで見た「モンブラン朱雀」をいただくことができました。
かなりのボリュームでしたが、夕飯抜きでもよいからと完食です。

「小布施に行きましょ」の誘いに乗らなかったら、
もう経験しないで終わってしまったかもしれない今回の小旅行。
行って良かった、行けて良かった・・と。

皆さん栗のお菓子をお楽しみに。

 

 

 


たのしみなこと

2024年05月07日 | 日記

ミニ向日葵の芽が出ました。
そろそろ間引きをして一本にしなくてはなりません。
暑くなるころには、ちいさな向日葵が鉢の中で微笑んでくれるはずです。

今年はわがマンションの大規模修繕があります。
今そのためのベランダ整理を、今からいろいろと考えています。
前回の時はどのようにしたのか、思い出せません。
とっておきたい鉢植えは、社中の皆さんに分散して預かっていただく予定です。
蹲のセットは洗って、納戸部屋で保管。
もう古くなった枝折戸や、ウッドデッキのパネルなどは、
この際すべて処分します。
業者に頼んでも捨ててもらわなくてはと思っています。
予定している朝茶事が終わったら、ベランダ茶庭は一度まっさらな状態に。
修繕が終わったら、
これからはあまり手のかからないベランダにしようと思っています。

このミニ向日葵も、鉢植えで楽しんで片付けます。

お茶事の招待状が届きました。

社中の有志の方が、私の喜寿を祝ってご招待してくださいます。
久しぶりにお返事のお手紙を書くのも嬉しいです。
都内の御茶席を借りて、ご亭主の勉強も兼ねて、
本格的におもてなしくださるそうですので、私も少し緊張して赴きます。
足の手術と、コロナの流行があり、
お茶事に出向くのも、五年以上間が開いてしまいました。
今から心待ちにしています。


お茶会を楽しんできました

2024年05月02日 | お茶三昧

友人の所属する支部の、恒例の五月の茶会。
今年はあいにくの雨に見舞われてしまいました。
午後からは本降りの予報に、濡れるのを覚悟して和服で出かけました。
会場が都内の結婚式場ですので、和室がありませんから、
お点前は舞台をしつらえて見せていただけますが、お客様は皆椅子席です。
これが、畳に座ることが大変になってきた私たちには、とてもありがたいことです。

グループごとに時間が決められていて、
濃茶席、薄茶席、立礼席と流れるように待ち時間もなく進みます。
わたしたち一行が予約した時間帯は、
十時半に受付で、十二時半からお点心をいただいて終わるという、
二時間半の行程で、丁度よい時間帯でした。
お点心がまた、結婚式場の美味しい本格的な和食が頂けるのも嬉しいです。
皆さんに好評のお茶会で、私たち一行、社中の方と、私のお友達は、皆、
去年も参加して今年もという方々ばかりです。

お心入れのお道具も素晴らしく、目の保養をさせていただきました。
そしてお菓子も又、季節感あふれる美味しいお菓子でした。
私には掟破りになるカフェインですが、
濃茶、薄茶と、三服ちゃんと頂きました。

写真はお菓子だけ撮りました。

濃茶席‣玉柏きんとん

薄茶席・あおば羹

立礼席・兜 菖蒲


久しぶりのお茶会が雨というのは残念でしたが、
初風炉の清々しいとても良い時間でした。
やはり、出向いていけるうちは(げんきでいなくては)、
機会があったらできるだけお茶会には参加したいと思いました。

さて今日からは、風炉のお稽古を始めています。