「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

新しく見つけた美容室

2019年11月27日 | 日記

「おちこち」(両口屋是清製)

古くからなじみのお菓子。
今の季節には、銘を聞くだけで里山の風景が浮かんできて、
お稽古で使いたくなるお菓子です。
でも竿物は切るのが難しいですね。
同じ大きさに、きちんとした長方形にと、
スケールのついたカットボードで切るのですが。

 

昨日、初めての美容室に行ってきました。
行きつけの美容室が少し遠いので、
ひざを痛めたのをきっかけに、近くに見つけたいと思っていました。

玄関口から2分で着くところに、気になる美容室がありました。
二年くらい前に開店していたと思うのですが、
派手に美容室ですよという主張をしていないところがミステリアスでした。
一度訪ねてみたときは、午後の六時くらいでしたが、
closeの札がかかっていました。
あまり商売っ気のない美容室なのかしらとも。
口コミの会員制で。高級なヘアー材を使って、リッチな人だけの・・
そんな美容室かしらと、それでも気になっていました。

 

11月に入っていよいよ自分ですぐ行ける美容室の必要を感じて、
恐る恐る覗いてみした。
「こちら会員制か何かの特別の美容室ですか?」
「いえいえ普通の美容室です。一人でやっていますので、完全予約制ですが。」
そうかそうかと安心して、いろいろと話を聞かせてもらいました。
というわけで、一度カットでもとお互いの予定を突き合わせて、
なんとか二週間後の予約を入れました。
そして昨日初めてお願いしたというわけです。

こじんまりした、清潔で趣味の良い空間の美容室。
美容師さんもとても感じがよくて、これから長くお付き合いして行けそう。
なんだか初めてなのに、いろいろとおしゃべりをしてしまいました。
一先ずカットをしていただいて、次のパーマの予約をして帰ってきました。
12月は後半から予約が埋まって行っているそうです。
お正月を控えていますものね。

こんな風にこれからは、
なんでも近くに良い所を見つけておかなくてはと思っています。
住んでいるだけで、あまり知らない地元探検もしなくてはね。

 

 


ご縁があって罪滅ぼしできます

2019年11月26日 | お茶三昧

 

 

そろそろイルミネーションがあちらこちらで輝きだす季節です。
去年の12月は、神戸まで出かけて光のシャワーを浴びてきました。

今年はどうかしらと思いましたが、
銀座や表参道の光に会えるかもしれません。
おかげさまで暮れのお誘いに出かけて行けるところまで、
膝も何とか回復しました。
ぶらぶら歩きは自信がありませんが、お腹を満たすことは大丈夫です。

来年の年明け早々に学校の茶道体験を二件頼まれました。
毎年うかがっている学校ですが、今年はできるかしらと思いましたが、
お手伝いの方にご一緒していただくことをお願いして伺うことにしました。
いつもわたしがデモンストレーションで盆略点前をするのですが、
今回は正座ができないので、それもお手伝いしていただきます。
1月18日と20日。
日程が近いので、同じ方には申し訳ないです。
18日はかねてからお手伝いをお願いしていたので大丈夫なのですが、
新たに別の小学校から20日という日程でお話しがありましたので
平日の午前中にお時間が取れる方を探さなくてはと思っています。

今年は膝のことで、土壇場で伺えないことになり、
ご迷惑をおかけした学校なので、もうご縁もないかと思っていましたが、
体調がが戻られていましたら是非にと。
これもご縁と、罪滅ぼしをしてきます。

それにしても、一度今回のようにご迷惑をおかけすると、
あまり先のことは簡単には請け負えない気持ちになりました。
人生、明日のこともわかりませんから、
そんなことを言ったら何もできないですね。

美味しいものを食べて体調を整えて臨みます。

「スーパーで売っているおせんべいですが、マイブームなんです」
と頂いたお菓子。
お稽古でお干菓子のおまけにお出しして、皆さんと楽しみました。
一人で抱えていたら、すぐに何枚も食べてしまいそうでしたから。




懐かしい景色

2019年11月23日 | 日記

私は観光地で、「おときゅうさん」とよばれる、
大人の休日倶楽部なるものに入っています。
これはその機関紙の最新号です。

せっかく入ったのだからと昨年はせっせと旅をしました。

膝が痛いといっては少し休み、良くなればまた出かける。
そんな日々でも歩くことは平気でしたから。
しかし今年になって、膝の異常がいよいよ耐えられなくて、
歩くこともままならなくなりました。
手術をして、リハビリ生活で一年が過ぎようとしています。

早く念願だった京都一人旅をしたいなあとか、
こんな足では一人旅は無理かなあとか、
送られてくる機関紙を眺めては、旅への思いを馳せていますが。

今月号の一ページ目を開いて思わず「ああここだわ~」と。

もちろん写真の美しさにも歓声ですが、
場所がこらえきれない郷愁を誘いました。

 

 ~小海線の小淵沢~甲斐小泉~

ひなびた甲斐小泉駅から、徒歩で10分ちょっとのところに、
親友の別荘がありました。
何度も泊りに行き、近くを散策したりしました。
母も連れて行って、楽しませてももらい、
生前よくそのことを嬉しそうに思い出していました。

「年を取ったら敷地の中の小屋でパンを焼いてお店をやりたいね」
なんてたわいもない夢を語り合ったりして、
長閑な時間を過ごしたりもしました。

冬の夜は何人か集まると、夜遅くまで、
いつまで眺めてていても飽きない暖炉の火を囲んで、
おしゃべりに興じ、ワインを酌み交わし、
朝は遅めに起きて、テラスで食べるちょっとリッチで気取った朝食に、
現実を忘れて思い切り気分転換したものです。

偶然見つけた一枚の写真から、
そんな思い出が一度によみがえってきました。

こんな懐かしい写真を見つけてきましたよ。

来年はまずは、あまり歩き回らない「おときゅうさん」からですね。




紅葉の季節に華やいで

2019年11月17日 | お茶三昧

秋が一番華やぐ、紅葉の季節です。
拾ってきたドングリを黄色い葉の上に載せて、
干菓子盆に添えたりして楽しんでいます。
一言、「ドングリは食べられませんよ」と。
最近は本物そっくりのお菓子がありますから要注意。

久しぶりに「紹鷗水指棚」を出してきました。
薄茶器は「甲赤」
紅葉狩りのように華やかです。
薄茶の終わりは、総荘りにして眺めてまた楽しです。

このお棚の総荘りきまりはどうだったかしらと、
あれやこれや考えた末、同じ扱いの棚を見つけてやっと落ち着きました。
荘り方も棚によって決まりがありますから、確かめなくてはなりません。
でも大体似たような棚は同じ扱いですから、
いくつかのパターンを覚えていれば大丈夫のようです。

「ありがとうございました~」
そう言って帰っていく若い方の後ろ姿。
寄付きで着替えた姿は、稽古中の姿とは全く違って。
スリムなパンツだったり、夏はミニスカートだったり、
稽古中は束ねていた髪は、はらりと解けて長いロン毛です。
稽古着姿しか見ていない方達に、どこかで出会ってもわからないかしらね。

かくいう私も、着物姿しか見せていない方には、
近所のスーパーで出会っても、
普通のおばさん( まだおばあさんではない!)でわからないかもしれませんが。

 

 


熱海の一日

2019年11月12日 | 日記

熱海の起雲閣で開かれたコンサートに行ってきました。
膝の手術もあって、一年近く新幹線に乗っていませんので、
東京駅の雑踏の中を歩いている自分に、やっとここまで来たという思いでした。

同行友人と落ち合い、少しほっとして、駅弁を買いこんで無事乗車。
熱海までの短い時間がランチタイムで、着くなりタクシーで起雲閣へ。
コンサートまでの時間を、館内をゆっくりと見学して歩きました。
根津嘉一郎の別荘だった建物は、以前は旅館として使われていました。
友人は、
「旅館として泊まってみたかったのにチャンスがなかった」
と残念がることしきりです。。

庭も、建物の内部も外観も、
大正、昭和の浪漫あふれる名邸の姿を見せていました。

あまりたくさん歩きまわれませんので、喫茶室でしばしくつろぎ。

その起雲閣の一角にある音楽サロンでコンサートは開かれました。


グランドピアノの後ろには、ガラス越しに暮れゆく庭が見え、
やがてライトアップされていました。

 一年ぶりに聴く、友の声は健在でほっとしました。
村田孝高さんの歌はますます磨きがかかって、頼もしい限りです。
いつまでも精進をつづけて歌い続ける友の姿に、
「私もまだまた頑張らなくては」と何時にもまして勇気と、力をもらいました。
この一年の自分の境遇がそれを強くしたのでしょう。

サロンは歌い手と聴き手が一体となれる丁度良い広さ。
アンコール曲の一つ「みかんの花咲く丘」を、皆で口ずさんだときは、
三番の最後、~やさしい母さん思われる~は、
歌っている理代子さんもそうですが、私も涙て声になりませんでしたよ。
熱海ゆかりの古き良き歌ですね。
コンサートには、ケーブルテレビの取材もあり、
お二人が熱海に移って二年、素敵な地元デビューをされました。

コンサート後のイタリアンレストランでの食事会では、
これも久しぶりにワインをちょっと多めに飲み干して、
すっかり良い気分で、ホテルに遅いチェックインでした。

こうして充実した熱海の一日は終わりました。

 


飾棚が時々洞庫に

2019年11月09日 | お茶三昧

良い事に気が付きました。

最近家に来てリビングに納まっている飾棚ですが、
茶室側の襖を開けるとこのように。

そこでハタと思いついたのです。
かねてから、洞庫代わりになる台を探していたのですが、
これがそのままそれに丁度良いと。

こんな風に水屋から、道具を並べておけば、

何度も取りに立たなくても、点前座から道具が取れます。

点前中は締めておいて、片付けるときにまた開けて。
まさしく茶室にしつらえられた洞庫の役目を果たします。

嬉しくて、早速、立ったり座ったりがちょっと大変な方が、
お点前をして試してみました。
なかなかよかったですよ。


今私の頭の中は、自分が膝を痛めたことをきっかけに、
できるだけ長くお茶を楽しむにはということでいっぱいです。

リビングでの立礼席での炉のお点前の工夫も考え中ですよ。

 


タワーに見守られて

2019年11月05日 | 日記

先日は東京タワーを眺めながらランチ。
昨日はスカイツリーを眺めながら、コンサート会場へ。
少しずつお誘いに応えられるようになりました。
現地に行ってそのまま帰ってくるようにしていますが、

外へ出るとどうしてもオーバーワークになりますね。
帰ってきてお風呂で体をほぐして、翌日に疲れが残らないようにしています。

今のところ何とか異状も出ずに、過ごせています。
でもいい気になってはいけないのですよね。

コンサートはマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」。
友人が東京オラトリオ研究会の団員で、出演していました。
あらかじめ立ち位置をおしえてもらっていたので、
大勢の合唱団の中から姿を見つけることができました。
お昼をお腹いっぱい頂いた後なので、二度の睡魔に襲われましたが、
何とか最後まで持ちこたえました。
初めての曲なので少し予習をしましたが、マーラーですものね。
でも聞きなれてくるとマーラーも、居心地がよくなりましたよ。

一緒に付き合ってもらった姪の誕生日が近いので、
お祝いをするためにケーキを買って帰りました。

美味しそうなジュレは外せないと二人分。
真ん中に苺のケーキを置いて半分にしました。
「こんなに食べられるかしら」と言いながら、完食しました!

スイスにいる上の姪も11月3日がお誕生日。
LINEでおめでとうと伝えたら、
「ホストファミリーさんにお祝いをしてもらった」と。
元気で何とかやっているとのことで一安心しました。

さて、明日からはお稽古をゆっくりと楽しみながら過ごします。


すっぴんの美人

2019年11月03日 | お茶三昧

11月に入っての初日は、25度の暖かさ。
汗をかきかきの炉開きでした。

今日は少し肌寒さを感じる一日。
水屋に信楽焼のお茶碗を出しておきました。
信楽は最近ドラマで取り上げられている場所なので、
使ってみたくなったのです。
数茶碗として、父から記念にプレゼントされたお茶碗。
10客揃いですが、一つとりだして眺めても趣のある、
私の好きなお茶碗です。

「すっぴんの美人みたいですね。」
「確かに。」

手に取って眺めながら、
私の好きなお茶碗を、そんな風に表現してくれたことが面白く、
お茶碗に代わって「ありがとう」と言いたくなりました。

十一月はお茶の正月と言われます。
口切の華やいだ雰囲気もありますが、
やはり秋も深まり、そこはかとなくわびしさも感じられて、
お茶碗のぬくもりから伝わる幸せに、良くぞ茶人の端くれに加われりと。

お釜は鐶付がイノシシ。
ちょっと光った鼻づらや、背中の丸みがかわいらしいです。

お薄のお菓子に、仙台土産の「駄菓子」を頂きながら、
速い日の暮れに、確実に炉の季節来たれりと。

 

先日ランチ会の席で、化粧品のサンプルをいろいろと頂きました。
高級化粧品と、自然派化粧品の二社のサンプルです。
効果が出るまで使い続けるには、手の届かない高級品です。
サンプル程度では焼け石に水でも、頑張って、
すっぴんの美人お茶碗さんに負けないように手入しなくてはね。