「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

今年はどんどん着よう

2024年01月04日 | 和服生活

三が日も終わり、今年も動き始めました。
近所の神社に初詣も済ませました。
無事を祈ったのですが、今年は元日早々大きな地震のニュースに驚かされました。
続いて飛行機事故と、予期せぬ波乱の幕開けで、
これからの平穏なことを祈らずにはいられませんね。

予期せぬといえば、昨年は私も予期せぬ緊急入院をしてしま手ましたが、
そのとき、病院のベットの上で、色々とこれから先のことを考えさせられました。
生きて帰れなかったらどうしようとまで考えましたよ。
考えたことの一つに、着物のことがありました。
ああ~あの着物にはまだ手をとうしていない・・とか、
好きな着物を大事にしすぎて、あまり着ていないとか・・
これでは悔いが残ると、退院したらどんどん着てしまおうと。

というわけで、
派手になったものは、最後にもう一度着て終わりにしようと考えたり、
お稽古の時も、お稽古にもったいないなんて思わずに、
外出用に取ってあるものも着てしまおうと考えたり。
少し億劫になった着物での外出もどんどんして見ようとと思います。

それでそのために、新しく補正下着をまた作ろうと、
今日は晒を一反買ってきました。
10年ほど前に作ったものがだめになってから、市販のものを使っていましたが、
やはりなんとなくしっくりきません。
テレビでも見ながら、ちくちくとやろうと思います。



2014年5月のブログに載せたときの写真ですが、
このようなものです。
胸のところに補正を入れられます。

さあお稽古も始まるし、初茶会もしなくてはなりませんので、
そろそろエンジンをかけますね。


ひと月早い衣替えも

2023年04月23日 | 和服生活

昨日は稽古の合間を見て、コンサートへ。
社中の方お二人が所属する、女性アンサンブルの定期公演です。
コロナ禍で見送られ、五年ぶりということ。
思うようにいかない練習環境を克服されての実現で、
終わっての達成感はさぞかしと思います。

もう声を出すことも許されるということで、
歌う方も、ひところのように遠慮がちにマスクをすることもなく、
会場の観客も一緒に「夏の思い出」を合唱をする場も持てました。
少しずつ気持ちがコロナから解放されていくのを実感しました。

とはいえ、二三日前に六度目の高齢者のワクチン接種券が届きましたが。
予約をと電話をしたら、けっこうな勢いで予約が埋まっているのに驚きました。
まだまだ終わったわけではないし、安心できないのですものね。

暖かな日和でしたので、絣の単衣を着て出かけました。
大好きな着物で、年に一度はお出かけに必ず手を通しました。
少し張も無くなり、いしき当ての裾もすり切れてきています。
そろそろ洗い張りをして、仕立て直すと、
生き返って、今度は死ぬまで楽しめるかなと思います。

そんなことを考えながら、このところの暖かさです。
五月になったら、ひと月早い衣替えを考えたりしています。
お布団も、今日で冬仕様にサヨナラしました。

 

 


衣替え

2019年05月28日 | 和服生活

衣替え・・こんな言葉もいまや死語かもしれません。

洋服箪笥にはいつも冬物と夏物が下がっている。
しかし和服だけはそうもいきませんね。
夏冬の区別はしっかりとつけなくてはなりませんから。
それでも最近は正式の場でなければ、
かなり譲歩してもらえるようにもなりましたが。


思えば、昨年の暮れにお茶事に伺った時以来、
和服での外出は一度もありませんでした。
半年近く私の痛めた膝がそれを許しませんでした。

着物の手入れも、片付けもする気にならず、
ずっと出しっぱなしだった冬物のコートをたたみながら、
傷みと戦いながら過ぎて行った時間に思いを馳せています。
今年新調し楽しみにしていたコートも、袖を通すことなく眺めただけ。
秋には着られることを楽しみに箪笥に納めました。
久しぶりに開けた引き出しからほのかなショウノウの香り。
ああ懐かしやです。

今は日々の状態に一喜一憂しながら過ごす毎日ですが、
時間が薬と信じて、回復を待っています。

このような私のささやかな日々があるかと思えば、
とんでもない今朝からのニュースに心を痛めています。
一瞬にして理不尽に奪われた命に、人間の運命とは・・
語る言葉も見つからず、ただ胸が苦しいです。

 

 

 


素敵に生まれ変わりましたね

2018年06月23日 | 和服生活

黒地の絽に雪輪模様の素敵な着物でいらした方が。

伺うと、お嫁入りの時にご両親が持たせてくださった喪服だったとか。

一度も着る機会もなく、今に至ったそうです。
せっかく作ってくもらったものを無駄にしたくないと、
思い切って呉服屋さんに相談して、小紋に生まれ変わらせたそうです。
喪服なんてどうしようもないと思っていましたが、
こんなに素敵に生まれ変わるのですね。

とてもよくお似合いで、そのままどこかにお出かけできそうでした。
今日は私に見せて下さるために着てこられたということですが、
いつまでも大切に楽しまれると良いですね。

今日は「行台子」のお点前をお稽古しましたが、
お点前をしていても、とても気持ちよさそうで、
「着るもの一つでずいぶん気分がかわりますね」と、
いつにもまして、気持ちが入っていましたよ。

皆さんのお家の箪笥にも、
生まれ変わりそうなお着物が眠っていませんか。




出張着付け教室

2018年03月11日 | 和服生活

今日は午後から、講師を招いての着付け教室でした。
社中の方に着付け教室を開いている方がいらっしゃいます。
その方に「もう少し帯がちゃんと締めたい」と、お願いした方がいて、
さらにその話を聞いて、「私もぜひ」という方も。

そこで、「よかったら稽古の後で我が家でどうぞ」
と稽古場を出張教室に提供することにしました。
そしてそれならと、私も参加させていただくことにしました。

私が着付けを習ったのは、お茶の稽古を始めて二年ほど経った頃です。
月に四回で半年通いました。
振袖の着付けまで教えていただきましたが、
今覚えているのは自分に必要なことだけ。
それから五十年近くも和服を着ていますが、
今でもその時教えていただいたことを律儀に守り、
昔ながらの、帯を後ろでぎゅっと結ぶ方法です。
腕が後ろに回るうちはこれで頑張る・・などと気合を入れていましたが、
最近年齢とともに、もっと楽に着たいと思うようになりました。
そんな技を教えたいただけたらと思ったのです。

それぞれが自分の悩みを出し合ったり、今までのやり方を見せ合って、
さらに上手に着られるコツを教えて頂きました。

着付けはいろいろな方法があるので、どれが正しいということではなく、
自分に合った方法を見つければよいということでした。
目からうろこだったのが帯の長さについて。
帯を仕立ててもらう時、
今までは長さを指定したりしなかったからです。
太った時にも大丈夫なように、最大限長くなっていたかもしれません。
何も言わないと、できるだけ長く仕立てるのかしらね。
無理やり余った分を隠していた小柄な私には、
長さは邪魔だったのだと。

ちょっと教えていただいただけで、
今までにもまして、さらに美しい着物姿になった方もいらして、
やはり教えていただくと違うものだと皆で感動しましたよ。

終わって、ケーキとお茶で反省会をしましたが、
「着付けはすぐ効果が見えるけど、お茶はいくらやっても進歩が見えなくて・・」
という嘆きの声もありましたけれど、
私から見れば皆さん着実に進歩していらっしゃるのですが。

続けて、さらに腕を上げたいという方もいらして、
皆さん着付けにも意欲を燃やしていました。
これでお茶生活もますます充実といったところでしょうか。
そうなればうれしい限りです。

 


盛夏の着物

2017年08月10日 | 和服生活
  •             

トンボの羽のように透ける明石上布。
盛夏にはとても涼しそうに見えます。
八月に入ると着られる時期もあとわずか、
お手入れの前にお稽古で、1~ 2度着ることにしました。

「絽と紗の違いを教えてください」
「一枚作るならどちらがいいですか」
「どちらも着る時期は一緒ですが」

最近このような質問を受けました。

絽と紗は織り方が違うので、見て触るチャンスがあれはすぐわかります。
お茶をする方なら、夏の着物は絽の紋付をぜひ一枚。
着る時期は絽は夏物のさきがけから着ることができますが、
紗は本格的な夏になってから、いわゆる盛夏がふさわしいですから、
紗のほうが着る時期が短いですね。
より透けて見えるので絽よりなんとなくおしゃれ感がありますが。

 

夏の着物、いざという時のために準備してあっても、
なかなか"いざ"が来なかったりして、しまわれていませんか。
着ないのが、一番もったいないと思うのですが、
「娘に譲るためにきれいなままで取っておく」という方も。

娘がいなくてよかった…と思っています。
でも母が着物をしつけのついたまま残してくれてよかったともね。

 

        

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暑くても和服

2017年08月07日 | 和服生活

     

昨日はオペラのガラコンサートへでかけました。
わたしのような素人には、題名も聞いたことのないオペラばかり。
バリトンの村田孝高さんを応援しているおかげて、
すこしはオペラの観賞の機会も増えたのに、情けないことです。

いつも聴きに行くコンサートは、
は理代子さんの軽妙な司会で、わかりやすい解説などもあるのですが、
このコンサートは、ちょっと違っていて、
字幕のみの情報でしたので、必死で聴きました。

「オペラの深さは限りなし」ですね。

この夏はお稽古以外にお茶関係で、正式に和服を着ていく機会がなく、
ちょっと寂しかったので、暑いことを覚悟で和服で出かけました。
着ると覚悟をしてしまえばそれほと大変ではありませんよ。

さてその着物が、なんと40年近く前にあつらえて、
ずっと箪笥の中で眠っていたものなくです。
お茶名を頂いた時に嬉しくて、記念にと、
目立たない程度に「つぼつぼ」の縫い紋を入れてあるのです。
入れては見たものの、若輩がそんな紋をと、
先輩に叱られそうで恥ずかしくて、
しばらくしまっておくことにしました。
そしてそれから何十年も、なかなか出番が回ってきませんでしたが、
もうこの年ですから、早く一度袖を通したいと思っていましたので、
思いついて、お茶会でもないのに着て出かけました。
本当に目立たないのに、気が付いた方がいて、
「この紋はなんですか」と聞かれてしまいました。
お茶名とともに許される「つぼづほ紋」は、
お茶をなさらない方には珍しい紋だとおもいますね。

夏の薄物は、汗で手入れも大変ですが、
それを心配していると、
せっかく仕立てたのに、着る機会を逸してしまいますから、
あと何度着られるかを思うと、どんどん着なくてはと思います。
それにしてもこの頃の暑さはは程度を超えていますからね。
大変でないとは言いませんが、着ることは楽しいですよ。

 

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緋の長襦袢

2017年07月03日 | 和服生活

            

緋の長襦袢。
80才くらいになって、渋い紬の袖口から、
こんな長襦袢がちらっと見えたら素敵・・・

そんな心を読み取られて、
「どちらのお色にしますか。」
「同じ赤でもこちらがすてきね」
と、反物を並べられたとき、
わたしの心はもう決まっていました。

七月が誕生日。

誰がプレゼントをくれるというわけでのないので、
今年も自分でプレゼント。
昨日早くも出来上がってきました。

暑い暑い夏が終わったら、
できるだけちらちらさせてみたいなあと。
もっと元気が出てくるかも。

なんだか巣鴨の赤い○○みたいですって・・
違いますわ。おしゃれですよ。

 

先日、グループ「若草物語」のランチ会で、
ランチの後はお決まりの帝国ホテルのラウンジへ。
お隣の席では、テレビで拝見したことのある俳優さんが打ち合わせをしていました。
わたしの会いたい人がお忍びで来ていたら嬉しいのにと。

          
コーヒーとケーキで、ン!時間もおしゃべりしました。
最後の一人がやっとスマホデビューして、
LINEもつながって、これからはグルーブトークもOKとなりました。
出会ってから50年以上。
少しも精神的には変わらない仲間です。

昨日は暑い一日でした。
今日はもっと暑いそうですね。

このまま梅雨明けでしょうか。

 

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古い物には気をつけて

2016年02月29日 | 和服生活

母が残していったウールの着物があります。
まだ着られるようなのでお稽古で着てみました。
私たちの若いころはウールの着物というのが普段着に流行りました。
今はもう作る人もいないかもしれませんね。

二三日着たある日ふと見ると、
腰の横のあたりがほころびているのに気が付きました。
もう四・五十年も前に仕立てたものですから、
糸も弱くなっていたのでしょう。
稽古途中でしたから、なんとなく袖で隠して、
そのまま最後までやり過ごしましたが。
その晩慌てて繕いました。
長く着なかった着物には気をつけないといけませんね、

他は大丈夫かよく点検して、もう少し着るつもりです。

ところで、四年ほど前に、
別のブログで書いた記事を見つけて持ってきました。

「私は30年以上も前に手に入れた帯を、今も気に入って使っています。
毎年『もうこの帯も今年で終わりかしら』と思いながらも、
次の年になると又出してきてお稽古で使います。
もう汚れていて、外出には恥ずかしいのですが、
お稽古の普段着にはまだ行けそうと。
締めてしまえば、全体的に汚れていても、
あまり気にならないのです。

         

若いころに紬や、その頃流行ったウールに合わせて締めていました。
今も普段着の紬にはこれが一番締めやすいのです。
どんな着物にも合いますし。
帯は、着物よりも丈夫で長持ちするのですよね。
「この花がここに来なければいけない」という柄ではありませんしね。
体型が変わっても大丈夫!
また来年もきっと締めるでしょう。」

なんとこの記事のこの帯を、
諦めずに今年も、
そのほころびの見つかったウールの着物に締めていますよ。

 

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房カバー

2015年03月20日 | 和服生活



可愛いプレゼント。



中身はこれです。



こんな風に、帯締めの房をきれいに整えます。

というわけで、私の帯締めたちは今、
強制的にお行儀よくさせられていますよ。



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久しぶりに出して着ました

2014年10月28日 | 和服生活

美味しそうな点心を前に



先日の「徳川茶会」
名古屋まで行って、多治見まで足を延ばす・・
何を着て行こうかと迷いましたが、
あまり仰々しくない、一見小紋感覚の訪問着を着て行きました。

これはまだ30代の初めに、
父が唯一私のためにわざわざ呉服屋さんに来てもらって、
染から頼んでくれた思い出の着物です。

縮緬に紅型で、訪問着に染めてあります。
色合いと好きな紅型ということが気に入って、
父の思い出とともに大事に着ています。
ここしばらく手を通していませんでしたが、
何とも落ち着く着物なのです。

生前は、ちょっと口やかましくて、
もう少し自由にしてくれてても・・・と時々煙たくも思う父でしたが、
亡くなった時に、父の知り合いの方達から、
「いつも娘自慢をしていたね」とうかがい、
束縛は可愛さゆえだったのかもと。
時には反抗したこともある自分を、ちょっと反省もしました。

母親と違って、父親なんて、損な役回りなのでしょうね。

予報は雨で少し着物を心配しましたが、当日は天気予報は外れ。
私は晴れ女だと自信を持てました。
濡らしてなるものかという天国の父のおかげかもしれませんが。




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思い出が残ります

2014年07月09日 | 和服生活


膝が抜けて、もう着られなくなった着物で作っ小物です。
私が作りましたと言いたいところですが。
活用してくださいと差し上げた方が、その一部をこんな風にして、
プレゼントしてくださいました。

若いころは、数寄屋袋作ったり、
練習用の古帛紗を作ったりもしましたが、
今は取っておいてもいつ活用できるかわからないので、
お仲間と古着でいろいろと楽しんでいらっしゃる方に、
活用していただこうと差し上げています。
今年になってもう4~5枚そんな着物ができました。

膝が抜け、裾が切れてもほかの部分はきれいなのですもの。
洗い張りをして仕立て直し、何度もクリーニングをして、
何十回も稽古着としても活躍しましたから、もう満足ですね。

一番気に入っていた着物は若い時に作って、
三十年間、外出着を引退してからも活躍しました。

「ご希望のものを作ってくれるそうですよ」
と言われ、そんなそんなと思いながら、
「巾着を一つ」と答えてしまいました。

長年愛した着物の思い出を残しておくのもいいですね。




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この夏の着物計画

2014年06月16日 | 和服生活


午前中はよく晴れていたのに、
午後にザーとにわか雨がありました。

明日の日枝神社のお献茶に着ていく着物を準備しながら、
雨は大丈夫かしらと、ちょっと心配です。

天気予報は参考にしますが、
何があってもおかしくない最近のお天気ですね。

単衣の無地の紋付を出して、帯何本か並べて、
それを二本に絞りました。どちらも名古屋帯にしました。
後は朝の気分でどちらかを選ぶ、それが私の決め方。
時には着物を変えたくなって、バタバタする時も、
でも明日は雨になっても寒くても暑くても、
これを着て行こうと決めました。
帯揚げと帯締めで若さをだしますよ。

ついでに、月末に予定している、お茶会の着物のプランも立てました。
知り合いの表千家の先生からの大寄せ茶会のお誘いです。
もうそのころは絽の着物ですね。
長じゅばんもすぐ出せるようにして点検です。

いろいろやっているうちに、
知らないうちに(そんなはずないでしょ)夏の着物もずいぶん増えたものだと。
ここの所の猛暑の夏で、以前より夏の和服の外出が減ったかもしれません。
「ああ・・着ないともったいない。」と思いました。

「今年は絶対にあの着物を着よう!!」
そんな気合も入った今年の夏の着物計画も立てました。

時々コーディネートを紹介できるようにしますね。



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そろそろ着られるかしら

2014年06月04日 | 和服生活


ベランダの「ベコニア」が少し元気になりました。
「どくだみ」の八重咲きもこんなに素敵なのですね。


母が逝ってから四年目の夏が来ます。
昨日会った学生時代からの仲間のお母様が、五月八日に亡くなられました。
仲間はこうして皆、身軽になり、
あとは自分の行く末を考えるだけになりますね。

母の着物を出してきて、もうそろそろ着られるかしらと眺めています。
一度くらい手を通したもの、まだしつけのついたままの物など、
晩年に作ったものがまだ数枚が残っています。
何時着られるかしらと思っていましたが、
もう誰も「地味じゃない」と言わない年になりました。
今年の秋は着てみましょう。

母は小柄でしたから、ほとんど仕立て直さずに着られますが、
一番痩せていた晩年のものは少し前幅が狭いです。
ただ立っているだけならなんとかなりますが、お茶に着るにはちょっと心配ですね。
お茶用は標準より前幅は多少広く作りますから。

でもそれは来年に着るチャンスがありそうなので、
それまでに2キロほど減量すれば、丁度良くよくなります。
慌てて仕立て直さずに、体をサイズに合わせることにしましょうかと。

どうしても着たい着物のために、
お茶会前にして数か月で必死でやせたという人もいますから、
私も挑戦してみようと思います。

人は目標があれば頑張れるものなのです。
夏に向かって髪を切ったら、顔の丸さが目立って、
「また太ったかも」と嘆いている私なのですが。



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ただより高いものはないといいますね

2014年05月29日 | 和服生活

台湾土産と真盛豆



最近こんな電話が。
「京都の○○です。いつぞやはありがとうございました。」

「○○・・・」呉服屋さんのようです。
聞いたことあるような気もします。
呉服屋さんというのは名前が似ていますからね。

「ちょっとアンケートにお答え頂けますか。」
と二~三質問されて終わりました。

そして一週間くらいしてはがきが届き、そこには、
「おめでとうございます。お着物1000円引換券」とありました。
アンケートに答えた人の中から抽選で当たったということです。

くじに弱い私がこのような時だけ抽選に当たります。
実際のところ抽選かどうかは。
仕事柄、着物を必要としていると思われたのかもしれませんね。
これは「当たった!」と喜ぶほどうれしくはありません。
下さるほうも損をしてまで人に配ることはないのですから、
結局仕立て代やら、八掛代が掛かり、思わぬ出費を必要とします。

仕立て代だけで着物が手に入るといえば、ほしい時なら嬉しいのでしょうが、
もうしばらく着物は作らないと決めた身には、
そんな誘惑はちょっと有難迷惑でしょうか。

丁重にご辞退しようと思います。

若いころ、やはり「30万円相当の訪問着」が抽選に当たったといわれ、
展示会に赴きましたが、
結局その反物ではなく、そばに並んでいた倍ほどのものが気に入ってしまい、
差額をお支払いいただければといわれて、そちらを買ってしまったことがあります。
それはそれでその後大いに活躍したのでよかったのですが。
呉服屋さんのあの手この手には、感心したものです。

色々な経験を経て、もうそんなことにも乗らなくなりました。

嬉しいような、悲しいような・・・・




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