「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

なんと五か月ぶり

2020年08月31日 | 日記



八月いっぱい楽しんだ刷毛目茶碗。
そろそろ片付けて、九月の準備です。

コロナストレス解消のため、精神を落ち着かせようと、
一日一度お点前をしています。
これは膝の曲がりを確かめ、正座に慣れるためでもありますが。
今日の独服のお供は、かわいらしいお菓子「紙ふうせん」。





そっと割ると、中はこの様に。
ピンポン玉くらいの大きさですよ。



 

 

ストレス解消の手段で、暫く実現していなかったこと。
外で美味しいものを食べるということでした。
感染予防で極力避けていたことですが、
食欲がなくなるほどの体調不良に襲われ、
解決するには外に出ることと、友達が連れ出してくれました。


何を食べようかと考えた末、お寿司にしました。



お寿司屋さんのカウンターで、二人で静かにいただきました。
家では食事の支度もしたくない・・・
食べたい気持ちがわかない・・
なんて言っていましたが、なんと美味しくいたただけましたよ。
終わってコーヒーで少しおしゃべりをしました。
友達もずっと休んでいた合唱団の練習に参加をし始めたそうです。
練習時の感染防止対策はかなり厳重とのこと。
何処もそのように工夫をして、動き出しているのですね。

ランチの後、少しだけデパートの中をぶらぶら歩きました。
すれ違う人ほぼ100%マスクをしていました。
日本人は本当に律儀ですね。
久しぶりに歩いて、見るものすべてが新鮮で、
ついつい買い物もしてしまいました。

熱中症のこともあり、散歩もままならなかったので、
外の空気がこんなにも気分に影響するものなのだと、
身をもって感じました。
必要なものは何でも運んでもらえるし、
お稽古で、皆さんとお話しもできるし、
家に閉じこもっていても、何の不自由もない生活ですが、
やはり人間には外の空気が必要ですね。

九月になれば少しは暑さも収まるでしょう。
秋の訪れが、プチ外出の背中をおしてくれるかしらね。

社中の皆さん、稽古再開から三か月たちました。
何とか皆さんと無事にの乗り越えました。
ありがとうございます。
まだまだコロナの収束も先が見えず、完全復活ではありませんが、
その中でも、ささやかに非日常を楽しんでいきたいです。





地に足をつけて

2020年08月29日 | お茶三昧

安南写しの蜻蛉絵茶碗。
小ぶりで、涼しげなお茶碗。
「骨董屋さんの店先に、無造作に置いてあったのですが。」
とお持ちになった方が嬉しそうにそうおっしゃいました。
私も目にとめたら、きっと手に入れていたと思います。
茶箱に仕組んでもとても素敵ですね。

茶箱と言えば、先日の稽古に、すべて自作の茶箱をご持参の方が。
コロナでの自粛生活の続く中、その時間を有意義な使われたのでしょうか。
一生懸命政策に勤しんでいらっしゃると、伺ってはいたのですが、
ついに完成して、お稽古で使い初めとなりました。
和敬板から、木据まで、揃っていて、
どんなお点前もできるという労作です。
まずは「卯の花点前」で、使い心地を味わって。
陶芸がご趣味の方ですから、私は特に、振出と、お茶碗が気に入りました。
職人さんのようにはできなくても、
自作のものを使う喜びが、楽しさを倍増させてくれますね。
写真を撮ることをわすれてしまうほど、
「どうやって作られたのですか」
などと製作アイディア等を伺い、楽しませていただきました。
皆さんとご一緒のお稽古ができませんので、
このお道具は、何かの機会にご披露していただこうと思っています。
それまでには、まだまだバージョンアップされそうですよ。

「いつ元の生活に戻るのかしら」と
何やら仮の生活のようで、地に足が付かない感覚が襲います。
現実を見据えて、どうやって前向きに生きていくか、
そんなことを教えてくれた「自作の茶箱」でした。


ベルサイユのわた

2020年08月25日 | 日記

以前紹介したかもしれませんが、又送ってもらえました。
とても油の吸収がよく、わずかな量で油の始末ができますよ。

環境に優しい製品ですね。

先日モーリシャスで石油タンカーの事故があった時、
この綿の発売元の会社「エム・テックス」が、
日本人として何かお役に立てれば」と、
油除去のために、大量に綿を寄付したと、ニュースで伝えていました。
事故を起こした国の国民としては申し訳なくも感じていましたので、
このような行為に、少しほっとしました。

今日小さな木槿が開きました。
初め開いた花に比べると、二回りも三回りも小さい花です。
鉢植えですからそうなるのでしょうね。
そして莟はあと一輪になりました。
夏の終わりを伝えているようです。

 

 


夏バテしていませんか

2020年08月24日 | 日記

お盆明けに、エントランスのゆりが、一斉に咲きました。
管理人さんの丹精込めた花を、また今年も楽しめました。
今年は写真を撮り忘れましたので、去年の花ですが。

「夏バテ気味なので、お稽古おやすみさせてください。」
そんな連絡もあった、酷暑の一週間。
五日続きのお稽古に、私も少し夏バテだったのかしら。
ちょいちょい失敗をしました。
いずれも大事には至りませんでしたが、集中力に欠けていました。

ずっと続いているコロナストレスと、
急な暑さに体が対応できなかったのか、
年ごとに衰えていくわが身が情けなく思いましたよ。

それでも、秘かに一人でお点前をしたり、
立ったり座ったりと、膝の回復を確かめては、
「よっしゃ~」と嬉しくなったりしていますが。

 

やっと時間の取れた月曜日。
病院二件のはしごの一日でした。
一件はいつものクリニックへ、薬をもらいに。
もう一件は口の中で気になることがあり、口腔外科へ。
「命に関わるような物ではありませんから。」
と、結果は炎症を抑えるうがい薬を処方されて終わりました。
待合室で入院の手続きの説明をされている患者さんがいて、
最悪入院なんて言われたらどうしましょうと、
心配マックスで、診察前に計った血圧の高かったこと。
もう意気地無しなんだから。

移動にはタクシーを使いましたが、いずれもご高齢の運転手。
最近は本当に高齢の運転手さん増えたように思いませんか。
それはそれとして、一人の運転手さんはとてもお話しが好きで、
乗っている間中、元気な声でのおしゃべりが止まりません。
マスクはしているものの、密室の数分間。
さすがに今時ちょっと控えてはと思ってしまいました。

まだまだ残暑が続くのでしょうが、
今日は夕方になると少し風も涼しくなり、
秋の訪れも近いかしらね。

 


心頭滅却すれば火もまた涼し

2020年08月19日 | お茶三昧

信長に敵対していた武将らを寺にかくまったことで、
寺を焼き討ちされた、僧快川は、
燃えさかる炎の中で座禅をくみ、
「心頭滅却すれば火もまた涼し」と、
唐の詩人・杜荀鶴(とじゅんかく)の漢詩を、
朗々とうたいあげながら焼け死んでいったと伝えられています。

耐えられない暑さが続いていますね。
そんな中のお稽古は、「逆勝手」です。
勝手の違うお点前で、心頭滅却していただきました。
「少しはすずしくなりましたか。」
「はいなりました。」

感染防止のため、換気と冷房のせめぎあいで、
涼しいお部屋とはいい難しです。
熱中症という敵も現れて、過酷な夏の盛りは、何時納まるのでしようね。


頭を冷やすには、やはり一服です

2020年08月17日 | 日記

巷で流行っている「数独」
以前友達がはまっていると聞いたことがありますが、
私はスマホノゲームとか、パズルとかにはあまり手を染めないタイプです。
それが何を思ったか、自粛で家にいる時間が長いので、
暇つぶしに解いてみようかしらね・・・と始めたら、
解けないことが悔しくて、暫く夢中になっていました。
初級、中級、上級と、解き方のテクニツクはわかったのですが、
どうも、私は数字を見つめ続けていると、酸欠状態になるようです。
昔から数字に弱い、文科系の情緒派でしたから。
このまま夢中になっていると、目の疲れから肩こりと。
その挙句頭痛に襲われると、先が見えています。

それで、そんなときは、簡単なお点前で、お茶を一服点てます。
お菓子の糖分と、抹茶の作用で、頭もすっきりします。
何よりも心が落ち着き、一人で「ああ美味しい」と。
おかげさまで、立ち座りはまだしっかりとできませんが、
簡単な点前くらいの正座は大丈夫になりました。
膝の痛みが取れて、正座ができるようにという目標は達成です。
筋力をもっと付けたいのですが、
こう暑くては散歩もままなりませんね。

一週間ほど数独にも夢中になりましたが、
過度の付き合いは、私には禁物と悟りました。
他に嵌っているものがあるからいいもん。

 


アベノマスク試着

2020年08月14日 | 日記

やっと抽選に当たってマスクが届きました。
発売された時、注文が殺到して、
毎週70000人の当選者が出ていますが、まだ抽選が続いています。
私は登録してから、七回目ほどで当選しました。
何百万人という応募があるそうですから、気の長い話です。
今ではマスクも手軽に手に入り、
色々と工夫された品が豊富に出回っていますが、
このマスクは、機能と清潔さが確かで、安心して付けられますね。
これで、手作りマスクと併用すれば、
外出の少ない私には、暫く心配なしです。

ところで、届いたっきり仕舞いっぱなしの、かのアベノマスク。
ちょっと出して、恐る恐る?つけてみました。
どのくらい小さいものなのかと思っていましたが、
あにはからんや、私にはそれほど小さくはありませんでしたよ。
「あら私って意外と小顔かも」と鏡の前で覆われ感を確認。

スタイリッシュでない…外には着けて出たくないかな・・・
でも若い人の中にはでは、これをデコることが流行っているとか。
何か絵を書いたら、今風になるかしら。

まあかろうじて鼻と顎の線はクリアーしてます。
でもしゃべると、あごが覗きます。
テレビで見る○○さんほどのはみ出し感はありません。
しかし脇は甘いですね。
もう少し幅がほしいです。
これなら何とかなるかと、稽古で一度つけてみようと思い、
しばらくつけていましたが、やはり安心感に欠けるので、
フェイスシールドと併用してみました。
この時期これは暑い!!
というわけで一度で断念。
どうして上下左右、せめて1センチくらい大きくしなかったのでしようね。
何とか無駄にはしたくないので、
次のアイディアが浮かんだらまた試してみましょう。

 


パズルも暑さ凌ぎに

2020年08月11日 | 日記

何が日常で、何が非日常かがわからない日々、
とにかく健康にだけは気をつけたいと思います。
友人が送ってくれた高麗人参液も、頼もしい助っ人になりそう。

人の心とは、いえ私の心は、何とも頼りないもので、
悲観的な人と話をすると、自分も心配になり、
楽観的な人と話をすると、少し心が軽くなる。
日ごとに揺れ動いて厄介だなあと思います。
わかることは、気の持ちようで、
病気にもなり、健康でもいられるというのが人間のようです。

市の防災無線が、熱中症予防を呼び掛けていました。
こんな猛暑の中に、出かけることもないと、
予定していた郵便局へ行くのを断念しました。
代わりに、エアコンを入れて閉め切った空気の中にばかりではと、
少し日差しが斜めに移ったベランダに出て、深呼吸をしました。
朝早く干した洗濯物が、風に揺れていて、
もうすっかり乾いていました。

 

捨てようと思っていた月刊誌を、パラパラとめくっていたら、
パズルがたくさん載っていました。
試しに解き始めたら、これかなかなかのつわもので、
悔しくなって、しばし没頭。
これは良い気分転換と、全て解いてみることにしました。
さあて、午後のひと時に頑張ってみます。


暑さも我慢の限界に

2020年08月09日 | 日記

「夏休みになったので、着物をきてみました。」
せっかく作られた夏のお着物を着るのを、楽しみにしていらしたそうで、
仕事がお休みで余裕ができて、やっと実現した和服でのお稽古。
和服を着ると、袖の扱いや裾捌きなど、気になるところも出てきますが、
所作は優雅で落ち着いて、やはり良いですね。
まずは着慣れることですが。

始めの頃は暑さを楽しむなどと言っていましたが、
気温34度はさすがに限界ですね。
ついに、稽古のない日でもエアコン様様の日々です。

津軽と東京をまたにかけて、生活をなさっている方からのおたよりに、
生蜂蜜が添えられていました。
その方は、都会の雑踏も生活の一部。
そして時には自然の中で、農業を手伝い、
ご自分の工房で、草木染に精を出される・・
羨ましいような生活です。
冷たい水で頂く生蜂蜜は体にしみわたりました。

コロナ禍を体験して、これからの生活をどうしたらよいか、
皆さんそれぞれ考えることがあるのではないでしょうか。
どうも文明の進歩は、いびつのようで、
全てが良い方向に向かってはいないと、思わざるを得ませんね。
地球上のこの刺々した状態を憂いてもなにもできませんが。

このような暑さの中、皆さんがお稽古に通われます。
そのエネルギーに、私も力を頂いています。

お稽古の後は、この時期ですから、しっかりとしたコロナ対策です。
使った道具はみなきれいに清めます。
熱湯消毒できるものはまとめてします。
先日顔に着けていたフェイスシールドを、
いつもはアルコールや、洗剤で清めるのですが、
何を思ったか、ついでにお湯を掛けてしまいました。
あっとこれはダメ~と思った時は後の祭り、
見事に、その部分は縮まり、顔に合わせたカーブが真っ平らに・・
如何に鼻の低い私でも、ちょっと顔に迫りすぎ。
予備はあるものの、一つ使い物にならなくなりました。

こんなこともしながら、なんとが無事に過ぎているお稽古です。
今週はお盆休みでのんびりと過ごします。

 


暑さを楽しむ

2020年08月04日 | 日記

冷たく冷やした葛餅をいただきながら、
暑中の稽古に汗を流します。
今年はそれにマスクですから、火の前はお気の毒です。
できるだけ涼しくお点前をと、考えていますが。

お稽古のない日は、まだエアコンを入れずに、
あけ放した扉から、風を取り入れ、
動くとうっすらと汗ばむ感覚を楽しんでいます。
団扇や、扇風機の風のほうが、
冷房で冷たくなった空気より、体に優しいような気がします。
まあこの我慢も、少しの間かもしれませんが。
35度を超える暑さが襲ってきたら、降参かしらね。

ベランダの鉢に水を遣ったり、洗濯物を干したりするのは、
太陽の日を浴びるつかの間の時間。
最低10分くらいは日光を浴びるのも骨づくりの大切な技と、
何事も前向きにとらえると、我慢できるものですね。

例年なら、わざわざ猛暑の京都に出かけたり、
花火見物を兼ねて、熱海の友人とすごしたり、
色々なイベントが待っているのですが。
周りには、コロナ感染者の増える中、
とても都会から、帰省するのもはばかれると、
お盆の里帰りをあきらめた方も多いです。

お盆の時期は、東京から人がいなくなり、街は静かでしたし、
お店もどこも閉まっていたものですが、
今年は帰ることができない分、都会はにぎわっているのでしょうか。

いずれにしろ、高齢者の私は、どこかへ行ったつもりになって、
すこし贅沢なものを取り寄せて、お腹も気持ちも満たしながら、
コロナ禍の夏を遊びたいと思います。


涼抹茶

2020年08月01日 | お茶三昧

「涼抹茶」とあったので、取り寄せてみました。
普通より多めの量で薄茶を点て、それに氷を入れてお出しし、
適度に冷たくなったところで頂くと説明が。

盆略点前をアレンジして点ててみました。
建水と一緒に氷を持ち出します。
お茶を点てた後に、氷を4 ~5個入れます。
それをいつも通りにお出しする。
お客様の手の平に乗る頃には、もう冷たくなり始めています。



毎年盛夏の頃には、氷水でお茶を点てて、涼をとっていましたが、
どうも水ですと、泡立ちがいまいちでした。
それでも「意外といけるわね」と、楽しんではいましたが。
このようにお湯で点ててから、氷を落とすというほうが、
「よりおいしい」と、皆さん満足されたようです。
いつものお抹茶でも大丈夫だと思いますが、
夏季限定の「涼抹茶」ということですから、どこか違うのでしょうね。

さて、やっと梅雨明けです。
やはり太陽はいいですね。