「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

社中での小さな茶会

2021年10月25日 | お茶三昧

 

土曜日、日曜日、天候にも恵まれて、
気持ち良い中で、お客様三人で一組、
二日間で、六組の小さなお茶会ができました。

いつもお炭で頭が痛くならないようにと、換気に気をつけるのですが、
コロナでの感染予防の換気も必要なので、
障子を開け放っていられて、一石二鳥でした。


濃茶席は、中置の各服点で。
薄茶席は、今回は亭主のこだわりの茶箱でのおもてなし。
帛紗と茶筅以外は、すべて手作りの茶箱や、
国際色豊かな、お気に入りの小物や道具てまとめた茶箱は、
皆さんの目を大いに楽しませてくださいました。
良い刺激にもなって、きっと、あれやこれやと夢の広がった方も。

久しぶりに集って、お客様と亭主で楽しむ時間は、
皆さんにとって、とても有意義だったようです。
色々と心配もありますが、これからもコロナには気をつけながら、
又このような時間を作って差し上げられたらと思います。
まずは一つ、無事に終わってホッとしています。


忙しさも楽し

2021年10月21日 | お茶三昧

社中の方が、ご持参のお茶碗で、お薄を点てられました。
乾山写しの菊絵のお茶碗ですね。
時候のお道具でお茶を点てながら、
ベランダ越しの風の音に、
「木枯らし一号になるかしらね。」と。

週末の社中の稽古茶会の準備で、あれこれ動き回っています。
当日使う風炉の灰を整えたり、炭を洗ったり。
ご亭主役の方のお持ちになるお道具のほかに、
こちらで用意する道具をいろいろと合わせたりと、
あれこれ考えてやっと終わりました。

コロナの影響で、ここの所一年半の間、
静かにのんびりとお稽古をしていましたので、
ひさしぶりにこのような小さな行事にも、
気持ちの良い忙しさを味わっています。
やはり、何か目的をもってあれこれと準備をしている時が、
忙しくても、楽しい時間だとあらためて感じますね。

今週は、そんな中、
都会に出て、一年半ぶりにランチをしてきました。
久しぶりに会うお顔も元気そうで、時間は一瞬に埋まりましたが。
そして平常の稽古もしたり。
そんなスケジュールに、
「ああこんな日々の連続だった」と
ちょっぴりコロナ前の生活を思い出しています。


黒文字は記念の品

2021年10月13日 | お茶三昧

久しぶりに社中の方々が、数人ずつ集えるミニ茶会が、
いよいよ十日後に迫ってきました。
今週はお菓子の調達に行ってきました。
あれやこれやと考えましたが、やはりこの時期には一番の、
当日使う予定の銘々皿と色合いがしっくりくるお菓子に決めました。
もちろん写真(古い写真ですが)のように、縁高でお出ししても大丈夫です。

お菓子には一人一人に一本ずつ黒文字を添えますが、
この黒文字はお茶会やお茶事では、
使った人がそれぞれお持ち帰りになります。
そして、そこに日付を記して、記念に取っておくのです。
それが貯まっていくのも、茶人の楽しみでもあるのですよ。



 

気候が定まらず一気に秋というわけにもいきませんが、
そんなためか、今年はキンモクセイが二度も花を咲かせました。
その二度目が今、小雨の路の金色の絨毯になっています。
今日の雨で、一気に秋は加速でしょうか。

 

 


名残の季節

2021年10月05日 | お茶三昧

お茶も名残の時期になりました。
まだ時折夏のような暑さに見舞われて、
なかなか季節も収まらないでいますが。

今月予定されている、お稽古を兼ねたお茶会も、
この時期ならではの、中置のお点前で行います。
それもコロナ対応で、お濃茶は各服点てで。
各服点てとは、一椀の濃茶を飲みまわさずに、
一人分ずつ点ててお出しするお点前です。
13代円能斎が、その当時今と同じような状況があり、
やはり、衛生観念を考慮して考案されたお点前です。

稽古の時は、薄茶も、同じお茶碗で何度も点てるということはせずに、
人数分のお茶碗を用意してお点前をしています。

この時期が収まれば、濃茶を一椀で飲みまわす作法が、
以前のように復活できるでしょうか。
何やらこれからの時代には、そぐわない作法のようで、
濃茶の各服が作法として定着するのではと思ってしまいます。

お茶も精神的な理念は受け継ぎつつ、その手段( 点前)については、
時代とともに変わっていくのかもしれません。
もちろんその源流は、忘れずに学び守りながら。

さて目の手術もひと月後です。いろいろと皆さんからの情報も頂きました。
一番怖いのは、右目の白内障と一緒に行う黄斑前膜の手術です。
なんと麻酔の注射が相当痛そうなのです。
手術の説明をしてくれた看護師さんからも、
「ちょっと頑張ってください!」と言われました。
そのことだけが今から恐怖~です。
痛い注射は誰だっていやですよね。