「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

旬の味をいただける幸せ

2011年04月27日 | 美味しい話

友達を誘って季節のお料理を食べに行きました。

地震以来、なかなか夜の食事で集まるのは、
帰りの足の心配もあって、控えていたのですが。
今でないと食べられない旬のものを、たまには味わいたいと、
誘い合って実現しました。

地震後初めて会う仲間でしたので、どうしても話はその体験段になりますが、
運ばれてくるお料理をいただくうちに、
美味しいものを頂ける幸せとともに、心も和んでくるのでした。

お料理の写真は一枚だけ撮りました。
新鮮なお刺身も、筍ももちろんとてもおいしかったのですが、
初めて味わう〆にいただいた雑炊がまた美味しかったです。



この時期限定の新もずくを使った、(もずく雑炊)て゜す。
雑炊に入れる前のもずくは緑色をしていましたよ。

お酒も美味しくて、いつもならもっとゆっくりしているのですが、
やっぱり帰りが少し心配で、店を出たのが午後の九時ころでしょうか。
この頃は「一期一会」の言葉が私の中で重みを増しているようです。






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山芍薬が散りました

2011年04月26日 | 日記


山芍薬 散りし姿も 母に似て


今朝、急いでカーテンを開けると
山芍薬は散っていました。
開いてから六日目の朝でした。

去年の春体調を崩して
夏にこの世を去った母を思い出し
仏壇に向かってちょっと涙してしまいました。


今日は日差しのまぶしい朝です。


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花の命は・・

2011年04月24日 | 日記
ハスの花は四日の命というのを知っていますか。
初めてそれを確認した時は、とても感動しました。




一日目は明け方ちょっと開いて、昼間はもう閉じてしまいます。
二日目はもう少し開いて、また閉じてしまいます。
三日目はさらに開いて、また閉じてしまいます。
四日目は目いっぱい開いて・・・もう閉じることはなくはらはらと散ります。
これでおしまいです。

この花の一生は長いか短いか。
一日で終わる花もありますから、それに比べると長いでしょうが・・
四日間と決まっているところが不思議な命ですね。

そんなハスの花を想い浮かべながら、
毎日山芍薬を眺めています。
ハスの花のように、開いては閉じてを繰り返しています。


さあ今日が四日目です。
朝には目いっぱい開いていました。



こんな風に毎日開いては、始めのつぼみに戻ります。
これではらはらと散ったらハスと同じ四日間の命ですね。

今四日目の夕刻が近づいています。
花は二日目くらいの花にまで、つぼんでいますが。
明日があるのかな…


結果はまたお知らせしますね。

山芍薬の花の命を知っている方いますか・・


山芍薬が咲きました

2011年04月21日 | 日記
山芍薬のつぼみが
見る見るうちに膨らんで、
今朝今にも咲きそうになりました。



ベランダの半日蔭にそっと置いておいたのですが、
今日は良く見えるところに移して、
茶室のガラス越しに見えるように置きました。

気になって時々眺めては、
皆さんと「きれいだね」と褒めてあげました。

午後になると、ほら開きました。



「わああ開いた」と駆け寄ったとたんに、
オデコで「ゴツン」と大きな音を出した人が・・
「よくガラスにぶつかっている鳥みたい」と大笑いでした。

一日中話題になって、皆さんを楽しませてくれた山芍薬の花は、
夕方には又つぼみになりましたよ。
明日の朝までおやすみなさい。



裏千家我孫子茶道教室


成田不動の大井戸の霊水

2011年04月20日 | お茶三昧



今日お稽古に来た方に、お水を一本頂きました。
わざわざ霊水を汲んできたくださったのです

この霊水は成田山新勝寺の表参道から一本裏通りに入ったところにある庭園の、
その一角にある「不動の大井戸」の水とか。



原発事故の影響からの水騒ぎもあり、
きっと美味しい水を少しでもと、汲んできてくださったのでしょう。
嬉しいですね。

このお水は、「やわらかい口当たりの良い水」ということで、
成田で有名な「なごみの米屋」さんでは、
すべてのお菓子作りにこの井戸水が使われているといい、
またお酒造りにも使われていると、添えられた新聞記事のコピーに書いてありました。
地元では大切にされ愛されている水だということです。


わざわざくんて来てくださった、小さなペットボトル一本分の霊水です。
大切にいただかなくてはね。
皆さんでというわけにもいかないので、
明日早速、朝のコーヒーを入れるのに少し使い、
残りは鉄瓶で沸かして、
お稽古の時に、茶箱のお点前でお茶を点てていただこうと思います。
きっと美味しいお茶がいただけますね。
楽しみです。


裏千家我孫子茶道教室


地震の間接的被害が

2011年04月17日 | 日記

地震から一カ月以上が経ちました。
私自身は、直接的な被害はありませんでした。
間接的にも、不安定な交通事情と、節電、スーパーの品薄くらいです。
お稽古に来られる方の状況が安定しないということはありますが。
それも少しずつ落ち着いてきて、何とか不自由のない生活ができています。

でも飲食業を営んでいる方達にとっては死活問題のようです。
予約はすべてキャンセルになり、新しい予約もほとんど入らない状態だといいます。
いろいろと心配なことがあって、とてもお茶の稽古どころではなく、
お休みしている方もいらっしゃいます。
誰もがそんなに余裕を持ってお稽古をしていらっしゃるわけではありませんが、
何とかお稽古ができるということは本当に幸せなことなのだと思います。

お稽古の時に皆さんで、お仲間の和食屋さんを心配して、
「みんなで元気づけに、お店に食べにいきましょうよ」
と声を掛け合っていますが。

何時地震の余震で電車が止まるかわからない状況・・・
夜のお食事会も心配でなかなか実行できないのが現実です。
でも近々友達を誘って、お食事に行こうと思っています。

縮小される歓送迎会・・卒業式や入学式も簡素なものだったと聞いたりもすると、
日本中が元気がなくなるのではと心配になったりします。
みんなが元気でないと、被災地への応援もできませんね。

今まで気づかないでいた無駄に気づくチャンスになるのは良いのですが、
大切なもや時間までも、我慢してしまわないようにと思います。
地震がもたらした精神的な葛藤というストレスも、
地震の間接的な被害と言えますね。

今私にできることは、お稽古にいらした方に、
たくさんお茶を飲んでいただいて、
せめて一人ひとりが元気でいられるお手伝いをすることだけですが。


裏千家我孫子茶道教室




満開の桜

2011年04月12日 | 日記
思わぬところで満開の桜を

四国へ行ってきました。
目的は二つ。
一つは友人のオペラコンサートを応援にということ。
もう一つが、せっかく四国まで行くのですから
平家物語ゆかりの地を訪ねるということです。

今年は桜の開花が遅く、私の街では今が五分くらいのところもあります。
ようやくベランダから眺める景色の中に、薄桃色の塊が目に入るようになりました。

地震の影響の自粛ムードもあり、気持ちもなかなか桜に向きませんでした。
四国へ旅立ったのも四月の八日。
例年なら桜も散り始めている頃かと、お花見は頭になかったのですが、
あにはからんや、「今日満開になりましたよ」の言葉を聴くことになりました。

屋島寺の満開の桜です。
かなりの樹齢の本当に見事な桜でした。

「大島桜」の一種ではと。
大島桜といえば「ソメイヨシノ」の片方の親ですよね。
ソメイヨシノは長くても100年の寿命とか。
この桜は350年生き続けているということですね。
その咲きっぷりはまだまだ元気いっぱいという風情で、
エネルギーをもらっ感じがしますよ。



屋島での源平の戦いに想いを馳せながら見る桜です。

義経上陸の地も訪れ、立派な銅像も目にすることに。


幸いなことに、詳しい方の説明を伺いながら歩くことができたので、
それがすべて頭に残っているかは別として、とてもよく分かりましたよ。

三度目の四国ですが、
はじめて平家ゆかりの地を巡るという目的で歩いてみると、
また新しい興味がわくものですね。
あらためて平家物語を読んでみたいと思いました。


裏千家我孫子茶道教室



春の稽古茶事

2011年04月11日 | お茶三昧


大災害が起きて、人は自分の生き方を改めて問われているようです。
人はその置かれた環境の中で、持てる力を出すしかないのですから、
止まらずに動き続けることが大切なのではと思います。
そしていざという時の力をつけておくことなのだと。

四月の初めにお稽古茶事をしました。
年初めに社中の皆さんに、
「どんどん自主的に立候補してお茶事をしてください。」
とお話をしたところ、さっそく花見のころにお茶事をしたいとの声が。
あいにくその時期私のスケジュールがいっぱいで、私は前日夜まで時間が取れず、
懐石の用意がしてあげられないと言うと、
「大丈夫です!」との頼もしい言葉。
さていよいよ自分でお料理作りもする気持ちに・・と思いきや、
水屋のメンバーさんに、料理人をスカウトしたとのことです。
おかげさまで、いつもはてんてこ舞いの私も、
食器を準備して、ご飯を炊くだけで済むという楽をさせてもらえ、
茶事の流れの指導に専念できました。

お客様四名、水屋三名で、目標時間の三時間半を目指して頑張りました。
自分からやりますと言っただけあって、亭主の意気込みもなかなかなもので、
お道具の予習わしたり、当日のお話する言葉を書き出して一覧表にしてプリントアウト。
お花もお菓子も自分たちで決めて全て準備し、
お招きのお手紙とお返事の交換もスムーズに済みました。
皆さん会を重ねるごとに、手紙の文もも自分らしさを加えられるようにもなりました。
お詰を依頼された若い方も、「添削してください」とお返事のお手紙を見せながら、
「これから何か正式なお手紙を書くときの勉強にもなるのでよろしくお願いします・・」
と、これを機会に学びたいという意欲も嬉しく思いました。

お道具は自分たちでというのは無理ですので、趣向に合わせて私が準備したのですが、
四月定番の透き木釜をかけ、吉野棚で春らしくして差し上げました。

お棗は菜の花の蒔絵。



当日は、そ直前の旅行でカメラをなくしてしまったので、写真を撮るという意識も湧かず、
全て終わった片づけが済んだときにせめてお料理の写真をとればよかった・・と。
それは何時もそうなのですが。
でもいいわけではありませんが、お茶事の最中は写真は禁物ですね。
気持ちが途切れてしまうようですから。
流れの中の緊張感を崩さずに、一期一会の思い出は心に深く刻んで・・が一番よいと思います。
濃い茶の茶碗は、ご自分の萩のお茶碗を用意されました。
桜の花びらを思わせる模様が浮き出たお茶碗は、
春のお茶事にはぴったりと、皆さんにも楽しんでいただけ、
練習を重ねた四人分の濃い茶もおいしく練れたようで、ご亭主もお客さまも満足だったと思います。

私が一番うれしかったのは終わった後の「楽しかったです」の皆さんの言葉でした。
楽しくできるがなによりですね。
失敗は当たり前、それが次の目標になりますものね。

お水屋の料理人さんもお疲れ様でした。ご自身のお勉強も兼ねてですが、
美味しいお料理を一番おいしく召し上がっていただくためには、
懐石の流れをよく理解しなくてはなりませんから、
最高のタイミングでお出しすることの難しさも改めて感じたようです。
私にも力強い助っ人ですので、時にはお稽古のメンバーではなくて、
お仕事で来て頂きたいと思ってしまいました。

最後にその日のメンバーの記念撮影だけは、携帯のカメラに納めて終わりました。



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