今日は中秋の名月ですね。
お天気はいかがなものでしょうか。
この日にちなんでの「中秋の茶会」に昨日行って参りました。
「月」をメインテーマに、軸や、数々のお道具が心地よく調和していました。
お道具も丁寧に説明していただき、次客に侍らせていただいた私は、
すべて手に取って拝見することもでき幸せでした。
薄茶席ではお替りまでさせていただき、言うことなしです。
籠に入れられた秋草も、形の良い下蕪の花入れに納まった秋明菊も、
たおやかな中にも凛とした佇まいで、見とれてしまいました。
場所は鎌倉にある「旧一条恵観山荘」です。
竹の寺で有名な報国時の隣です。
御水尾天皇の弟にあたる一条恵観が京の西賀茂に構えた別邸の離れを、
この地に移築したものだそうです。
時は桂離宮や、修学院離宮と同じころです。
恵観公は金森宗和から茶の湯の指導を受けていたということで、
宗和好みの枯山水などもあります。
お茶会ということで、建物の隅々までは拝観できませんでしたが、
年に何度か拝観会も催されるとのことです。
心配された雨も前日で上がり、
そのおかげて、お庭の苔がとても美しく清々しい風情でした。
12人ほどのグループで、お点心、濃茶 薄茶と案内されるのですが、
グループごとに配られた札には、「秋の歌」が記されていました。
私の頂いた札は
「木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋は来にけり」
この歌で呼び出されて、お点心に進みました。
邸内は撮影禁止ですので、
頂いてきたお点心のお品書きを載せておきます。
季節感あふれる料理は、"期待を裏切らず"でした。
こじんまりとまとまった中に雅さと、古の香りを感じる素敵な場所でした。
完全予約制の拝観会もあるということですので、ぜひ一度訪れてみてください。
お茶会に参加なさるのも良いと思いますが。
皆さん、
今夜は名月が見られるとよいですね。
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