「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

禁欲の日々でしたが

2019年03月30日 | 日記

椿とユキヤナギがリビングのテーブルで咲き誇っています。

また、桜にはない美しさですね。

昨日はチーム若草物語の月例会を我が家で。
ゆったりとした、それでいてにぎやかな時間を過ごせました。

膝に急激な痛みを覚えてから三か月、
病院に行く以外の外出ができない日々は、禁欲の日々でもありました。
そうアルコールも一切口にしませんでした。
というより頂く気にもならなかったのです。
痛み止めを飲みながら、お酒なんて考えられないですものね。

でも私の尊敬する、お姉さんは、
前歯を全部抜かれる事態になっても、直前まで禁酒はなさいませんでしたけれど。
あらためて、その豪快さを尊敬してしまいました。

お茶会も、コンサートも、旅行も、全てキャンセルになり、
唯一の楽しみはお茶の稽古でした。
おかげさまで、三か月間一日も休まずに、皆さんと稽古ができました。
その時間だけが膝のことや手術のことを忘れて集中できたのです。

いろいろとお手伝いいただいたり、
それぞれに抱えるお互いの悩みを出し合ったり、
なんだか皆さんとの距離が一層縮まったように思えました。
こんなことでもないと経験できなかったであろうこともたくさん。
人生に起きる出来事は、マイナスのことでも、
全てマイナスではないですね。

四月はリハビリで過ごします。
お稽古はお休みですが、年度初めの忙しさの中、
皆さん平成最後の日々を健やかにお過ごしくださいね。

 


お花見気分だけでも

2019年03月26日 | 日記

ぽかぽか陽気に誘われて、
花の様子を見に近くをドライブ。

毎年眺める桜並木は、まだお花見とはいきませんでした。
でも途中で見つけた菜の花畑。
車窓からの一枚です。
茶人は菜の花を見ると、利休さんが頭に浮かびますね。
お家元の利休忌も間近です。

日曜日には、お花見弁当と、長命寺の桜餅を持参して、
友達が術前のお見舞いに来てくださいました。
もう何年かぶりかの「長命時の桜餅」。
江戸っ子には特別の響きを感じます。
丁度居合わせたお稽古の方と一緒に頂きました。
初めての方は珍しそうに、久しぶりの方は懐かしそうに、
三枚の大きな桜の葉に包まれた桜餅をほおばっていました。
友人も、茶箱点前を楽しんだりして、茶室の中でお花見気分でした。

昨日は、美容院と病院に連れて行ってもらいました。
入院中に楽なようにとカットです。
ちょっとショートすぎたかもしれませんが、
見事にさっぱりと軽くなりました。
かかりつけの病院では、薬をもらってきました。
連休明けまで大丈夫な様にと、多く出してもらえました。


帰りがけの花見ドライブも心が休まりました。
いつも車をだしてくれて助けてくれる友達は、
植物画を描き、自然の移ろいに敏感です。
車窓からでも気が付くたくさんの春を楽しみました。

午後からは恒例の鰻の日。
鰻担当の友達が、「鰻は任せて」
と焼きたての鰻を、近所の鰻やさんから調達してきてくれました。
これで精をつけていよいよ迫った手術に臨みます。

ついでに、
「病院で必要だそうなので、柄の長い靴ベラを買ってきて」
と頼んだら、
「こんなんで良ければ差し上げます。100円で買ったのよ。」
と持ってきてくれました。

どうしてどうして、100円とは思えない立派な物でした。

ここに至るまでの待ちの日々、
たくさんの方に助けていただきました。
本当に御恩は一生忘れません。

 

 


茶箱三昧

2019年03月22日 | お茶三昧

 

まるで風船のような赤い実
「スズメウリ」
初めて見ました。

「食べられませんが、かわいいので毎年植えています」
と、送って頂いた荷物の中に入っていました。

 

東京の開花宣言もあり、そろそろ「万国の春」になりますね。
四月は稽古をお休みしますので、透き木釜を出すこともないと思っていますが、
ここに三日の暖かさは、もう炉の火が暑く感じられました。
今月は例年なら、四月に楽しむ茶箱を三月にしました。

茶箱は手軽にお道具に自分の好みを生かせるので、
皆さんいろいろと楽しまれています。

初めてお稽古した方が、すっかり気に入られて、
早速ネットで茶箱を手に入れられ、
マイ茶箱でお稽古をなさったりしていますし、
美術館で見つけたお気に入りの茶箱に、
これまたお気に入りの小物を見つけて取り合わせる、
そんな楽しさを見つけていらっしゃる方も。

きっと旅した時も、
これは茶巾筒になるかしらとか、振出しにぴったりねとか、
そんな風に、好みの器を見つける楽しみも増えていると思います。

いつか個性豊かな茶箱茶会など出来たら楽しいかしらと。

さてお花見シーズン到来です。
私は病院の窓から眺めるしかありませんが、
皆さんはどうぞ花の下で茶箱で一服などなさってください。


 


整いました

2019年03月19日 | 日記

土筆を砂糖で煮て作ったお菓子です。
おすそ分けで頂いたので、
皆さんで「貴重品です!一本ずつね」と言いながら頂きました。
まだ若い土筆は、それほど苦みも感じず、
お砂糖とまろやかに調和していて、それでいてちょっと珍味でした。

 

昨日術前の最後の説明を親族同伴で、聞いてきました。

どんな手術にもリスクはつきものです。

「最悪の場合・・」とか「稀に・・」など手色々と説明をされましたが、
それを真剣に聞いているうちに、なんとなく血の気が引いてきて、
「すみません。貧血気味です・・」となり、
診察台で横になって聞く始末でした。
昔からその手の話には血の気の引く私でしたが、
なんとまあ情けないことです。

手術も入院も初体験です。
「もう決まったのですから、早くどうなりとしてください」
なんて言っているくせに、お粗末でした。

病院に向かう車窓から、真っ白な雪をかぶった富士山が見えました。
今まで何度か通りましたが、初めてでした。
富士山はなぜかちょっぴり勇気をくれますね。

 


お水取のお松明

2019年03月15日 | 日記

 

これは、なんだと思いますか。
二月堂お水取のお松明の燃え差しです。

お水取りの時のお松明の火の粉を浴びると、
一年間の無病息災に
つながると言われているそうですね。
そしてその燃えかすもまた
無病息災のお守りになるということで、
皆がこぞって燃えかすを拾って帰るそうな。

行けなかった方に差し上げるのも良いそうで、
お土産に頂いた私も、これから先のお守にしたいと思います。

スギの葉の焦げた匂いが、霊験あらたかに思われて。
まずは床の間に飾ってあります。


春本番

2019年03月13日 | 日記

「曲水の宴」  (奈良鶴屋徳満製)

名前も、姿もとても優雅なお菓子ですね。
奈良に一人旅をされた方のお土産です。

春一番が吹き、いよいよ春本番です。

夏はあれほどつらい日の光も、待ちわびていた目には、
まぶしさも心地よいのは、三月なればこそ。
来週にはソメイヨシノの開花が予想されていますね。

本棚の端から、このようなノートが見つかりました。

いつどのようにして手に入れたかも思い出せないのですが、

このままただ飾っておくのももったいないかしらと、
(きっと手に入れたときは使うのがもったいないと思ったのでしよう)
日記を兼ねたメモ帳にして使ってみることにして、
三月から使い始めています。
ちょっと大きいので、いつもバックに入れておく、
というわけには行きませんので、
ベットサイドにおいて就寝前の日々の記録をと思います。
日記代わりにしていたブログにも書けないこともたくさんありますものね。
最近ブログもサボり気味ですから。
病院に持っていって、
暇つぶしに何かを書くのにも、ちょうどよいかもしれません。

誰かの助けがなければ外に出られない日々は、もどかしくもありますが、
いろいろと気が付く日々でもあります。

 

 

 


春うらら

2019年03月08日 | 日記

お稽古の方が、手作りの苺大福を作ってきてくださいました。

白餡で、うっすらと見える頭のピンクがかわいらしいですね。

三月に入り、お稽古のピッチも上がっています。
四月はお休みしなくてはならないので、炉のお点前のできるだけのことをと。
資格のある方には「真台子」のお点前もして差し上げなくてはと始めました。

今日は朝からの日差しが暖かく、春うららの一日になりそうです。
痛み止めを服用していますが、副作用に眠気とありました。
そのせいか、春うららの所為か、
椅子に座ってお稽古をしていると、とても気持ち良くなりますよ。
気分はゆったり、稽古はシャキッ!

外に出られないので、窓辺での日向ぼっこが貴重な時間になっています。

 

スマホはおかげさまで、新しいものと交換して、無事につながりました。
いままで通りです。

 

 


一つ一つ片付いて

2019年03月05日 | 日記

お雛祭りも終わりました。
お雛様も片付けなくてはなりませんが、もう嫁入りにも関係ありませんので、
今年はもう少し出して置きたいと思います。
大好きなお顔のお雛様、いつまでも眺めていたい気持ちです。

昨年の秋に申請した社中の方のお茶の許状ですが、
今回は少し時間がかかっていましたので、心配しておりましたが、
昨日無事に届きました。
入院前に届き、ほっとしました。
ただし今の状態の私では、引次の式ができませんので、
どのようにしたらよいかは、頂いた方とのご相談になりますが。

 

こんな日々の間にも、入院に向けてのスケジールが着々と進みます。
昨日は術前の検査に行ってきました。

一日がかりで、様々な必要な検査をしました。
足以外はいたって健康と思っていますが、
これで何か見つかったらどうしましようなどという不安もよぎるものですね。
さすがに痛い足をかばいながら移動は、疲れましたが。

そんなこともあろうと、前日は「鰻にしましょう」と、
検査に付き添ってくれる妹分と精を付けました。

私はいつも、ご飯少なめの鰻中心鰻重にします。
翌日は朝食抜きでまず採血ですから、気合も入ります。

当日は朝五時半に出発し、三時間かけて病院に到着。
午前中の検査が終わると、痛み止めを飲むためにも、
早めに昼食を取りました。

病院内の展望レストランでの食事です。

あいにく雨模様の一日でしたので、景色はすっきりしませんが、
海を臨む、ゆったりとした眺めは、心休まります。

期待を込めて、ネギトロ丼セツト。
12時間ぶりの食事は美味しかったですよ。

午後の検査も思いの外スムースに終わり、帰路につきました。
途中の京急の三浦海岸駅近くの河津桜が見事に満開の姿を見せてくれました。
思わず歓声の上がる瞬間でした。


途中のタクシーへの乗り継ぎついでにデパ地下で、
豪華になだ万の弁当を買い、頑張った一日をねぎらいました。

こんな風に、体を健康な状態に保つことに、今は一番神経を注いでいますが、
食欲を保つには気分転換が大事ですね。

先日、体調を崩されて、気持ちが沈んでいらした方が、
「急ですが、お稽古に伺っても良いですか?」と。
「どうぞいらしてください」と二人でお点前を楽しみました。
薄茶は「流し点て」でしみじみとしたお茶を。

「ありがとうございました、気分転換ができました」という言葉。
今の私には、とてもよくわかりますよ。