「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

もうすぐ雛祭り

2011年02月27日 | お茶三昧




ひな祭りも近付いて、
お稽古もついついお雛様尽くしになってしまいます。

お雛様の付いた筒型の入れ物がかわいらしくて選んだ、
老舗の和菓子屋さんの雛あられ。
実はそのお店に少しの間勤めていた男性がいます。
「濡れ甘納豆」が好きてそのお店に就職してしまったのだそうです。
そして選んだお茶のお稽古。
分かるような気がしますね。
ですから「○○の雛あられですよ」と言うと、
「このお店は材料を本当に吟味していますからおいしいですよ。」
と自信ありげに店自慢です。
今は転職してしまいましたが、やはり好きなお店なんですね。
別添えの濡れ甘納豆をブレンドして、江戸切子の器に持っていただきました。

夜はご夫婦でのお稽古の方が。
奥様は六月に出産予定なのですが、元気にお稽古を続けています。
三歳になる息子さんをお母様が見てくださる時は、ご夫婦でお稽古なんです。
ご主人も一緒野お稽古の方が安心なのでしょうね。
何気なく奥様の体を気遣う様子が、本当にほほえましいです。
「お留守番している坊やにお土産ね」
と小さな雛あられの袋をプレゼント。
今度のお子さんもどうやら男の子のようです。
お雛様には又縁がなさそうですね。

十年前に母と選んだ小さな私のお雛様は、
今年も皆さんに眺めていただけて幸せです。

裏千家我孫子茶道教室


大規模修繕が終わりました

2011年02月21日 | 日記
いよいよ今週末の引き渡しで、大規模修繕が完了します。
半年間は長いと思っていましたが、
終わってみればあっという間に感じます。



こんなかわいい張り紙とももうお別れです。

きれいに化粧直しされたようなマンションの外観。
ところどころに新く工夫されたところもあり、
これからの住み心地がグレードアップされた様でもあります。



外階段に新たに手すりもつき、これから老いてゆく私には有難いことです。
エントランスにもしまっておいたものが出せました。
また花でも置いて楽しめます。

「すっかりきれいになって、もう終わりなんですね。なんだかさびしい気もしますね。」
お稽古にいらした方の言葉に私も
「そうなのよ。」と。
家の中でたくさんの人が働いていたみたいで、
足場もなくなり、工事の人もいなくなると、なんだかさびしい気がしています。
あんなに早くすっきりして、きれいになるのを待ち望んでいたのに不思議ですね。

「働いている方が皆さんいい感じでしたね。いつも誰でも気持ち良く挨拶をしてくれて」
お稽古に来て、嫌な思いをした方はいらっしゃらなかったですし、
私も工事中に困ったこともありませんでした。
いつでも先を考えて情報をくださったり、
私の手に負えないことには親切に対応してくださいました。
ネットで覆われた薄暗さや、工事の音は仕方のないことですものね。
それの苦痛を最小限にしてくださったのは、現場の方達の努力だと思いました。

お若いたよりになる現場世話人のお姉さん、お兄さん、
お世話になりました。

裏千家我孫子茶道教室


マルチ商法には気をつけて

2011年02月13日 | 日記


「ちょっとショツクなことがあったんです」
雪の中をお稽古にいらしたを若い方がこう口を切りました。
「きっとネズミですね。」
ここまで聞いて、私には鼻の頭をねずみにかじられたお雛様が浮かびました。
まだ今年は出していないけど、
いまどきネズミにかじられるなんてことは無いでしょうが。

それは「ネズミ講」の事でした。
職場の同僚に、「サイドビジネスを始めたんだけど、あなたもやらない」
と誘われた内容が、訊いてみるとなんとなくそれらしいというのです。
マルチ商法・・・
誘った本人はそれを分かっているのかどうか、
「説明会に来ない?時間空いていない?」としきりに誘ってくるというのです。
電話までしてきて、「時間がないから・・」と断ると、
「それで幸せなの・・」と言われたりしたそうなんですよ。
だから、「十分幸せだからだいじょうぶです」と答えたとか。
気持ちの優しい、何でもむげに断れない人なので、心配しましたが、
なんとか上手に断れたようです。
「楽して儲かる話なんて、絶対危ないですよね」と言う彼女に私は一安心しましたが。
「親しいお友達なら、忠告してあげなくてはね。そうでなかったら、しっかり断ってね。
そんな話に乗ると、自分が友達をなくしますよ・・」と話すと、
その通りと言うようにうなづいていました。

あんなに、被害のあった人の話ががニュースになっているのに、
いまだになくならないのですね。
やり方も巧妙になっているのでしょうけれど。
とにかくうまい儲け話には乗らない方が良いですよね。

裏千家我孫子茶道教室


生きるエネルギー

2011年02月09日 | 日記


お稽古に着ていらっしゃる方のご主人が画家さんで、

毎年銀座で個展を開きます。

油彩と水彩で、私のとても好きな画風です。

絵画教室も持たれているので、

近くで開かれたら習いに行きたいと思うほどです。



来週から始まるというので、

今年になってまだ顔を合わせていない友人を誘って見に行こうと思いました。



「個展を見ながらデートしよ~」トメールを送ると、

返信より話が早いと、折り返しの電話が。

「少しおしゃべりしてから行かない。ちょっとここのところ気持ちがきつかったのよ」

私より少し年上の、いつも前向きで頼りになるあねさん( そんなタイプ)の言葉とは思えません。

「実はクロが死んだのよ」

クロとは彼女が可愛がっていた猫の名前です。

野良猫だったのを拾ってあげて家族になったという猫です。

彼女をすごく信頼していて、

海外旅行から数日して帰ってきたらがりがりにやせていたので、

ご主人に「ちゃんと餌をあげてくれたの」と迫ると、

「上げたよ・・でもあまり食べないんだよ」と。

気の毒で、長い旅行ができなくなったと言っていたあのクロが亡くなったのですね。



「平気だと思っていたけど、想像以上にひびいた・・他にもいろいろとあったし、

まあ、会ってから聞いて。話せば楽になるかも」



考えるとこの一年で、

彼女の周りから去ってしまった大切な命が三つになったのです。



長い間世話をしていたお兄さん、

頻繁にお見舞いに行って励ました、気の合った昔の同僚、

そして可愛がっていたペット・・

若い時なら、それを跳ね返すエネルギーも強いけれど、

これからは一つ一つが重く感じられるのはしかたの無いことでしょうか。



気にかけて世話をするものがあるということは、

大変だけれど、生きるエネルギーにもなりますね。

私も母を亡くした時に、自分だけに責任を持てばよい生活が、

しばらくは何とも心もとなかったのを覚えています。

今はお弟子さんとの日々が、お弟子さんへの責任がそれを埋めてくれていますが。



デートはバレンタインデーの翌日ですが、

毎年プレゼントしている、可愛い友チョコを今年もと準備しました。

美術館巡りの好きな人だから優しい絵は心を少し休めてくれるかもしれません。
そしてたくさん話を聞いてあげなくてはね。


裏千家我孫子茶道教室


花蘇芳の蕾

2011年02月08日 | お茶三昧
花蘇芳の枝を頂きました。
お茶花として床に挿したくて。

まだ寒さの厳しかった一月のある日、
訪れたお庭の一隅で、肌をさすような冷たい風を受けて震えていた枝でした。
固い小さな芽が幾つもついていましたが、
よく見ないとそれとは気づかないくらいに小さなものでした。

こんなに固い芽が、はたして花瓶の中で膨らんでくれるものやらと、
毎日楽しみに眺めていました。

暖かい部屋に置かれた花瓶の中で、三週間が経ちました。



今にも咲きそうに膨らんだ蕾です。
三寒四温の続く庭でも、春は感じられるけれど、
きっとこんなに膨らんではいないでしょう。

めぐってきた春を知らせたくて、
仏壇の母に供えました。

あの日から半年が過ぎましたが、
季節の流れはまだ私に、
母の思い出を鮮明に呼び起こしてしまうようです。



裏千家我孫子茶道教室

いつかまた木漏れ日の下で・・

2011年02月07日 | 日記



                私の定番朝食メニュー
 

こんな写真を撮りながら、ふともう二年以上も前の、
親友の別荘での朝食を思い出しました。





                 懐かしい写真


あの日の、夏の日差しを避けながらの、のんびりとした朝食
「これからはここで、ゆっくりとした時間をもっともちたいね・・」
そんなことを語りあったのですが・・

その後すぐに親友のお母様が事故で怪我を、
そして私の母が体調をくずし・・と
そんな優雅な時間の夢は、かなえられることなく今になっています。
人生確かな先の予定なんか立たないのですよね。
その後それぞれ忙しい日々が続きました。
それぞれ充実した日々なのですが、のんびりとした朝食は叶えられていません。

予想外の出来事に日々対処しつつ、
それでも、そんなに夢からは離れずに・・・
今日は明日に繋がっていくのだなと思う朝です。

裏千家我孫子茶道教室

デリケートなマカロン

2011年02月06日 | 日記
「ちょっと早めのバレンタイン?」というと、
「そんな感じで~す。」と笑いながらプレゼントされたもの。



"世話チョコ"ならぬ"世話マカロン"。
そんなにお世話などしていないのに、申しわけないですね。

箱には「この商品は非常にデリケート名お菓子です。すぐお召し上がりにならない時は
冷蔵庫にて保管ください。」のシールが貼ってありました。
すぐお召し上がりになれなかったので、冷蔵庫に早速保管。

次の日、やっとゆっくりした土曜日の午後、
デリケートなマカロンさんとご対面できました。



私には虹色に見えたマカロンでしたよ。
二つ選んで、こだわりのお皿にのせて、
コーヒーのカップもマグカップはやめて、
おしゃれなお菓子にふさわしい雰囲気をっくって頂きました。



私はマカロンなるものは今までに二三度しか食べたことがありませんが、
絶対一番美味しいと思いました。
和菓子なら、「お稽古で皆さんと」になるけれど、
それも楽しいけれど、
これは私のマカロンにしようと決めてしまいました。

とても幸せな気持ちになりましたよ。
銀座にお店があります。
私も誰かにプレゼントしたいなあと思いました。

明日、もうすぐお誕生日の友達に電話して、
このマカロンを一緒に食べようかな。

デリケートなマカロンは、また冷蔵庫に収まりました。

裏千家我孫子茶道教室

間宮林蔵最中

2011年02月05日 | 日記



間宮林蔵にちなんだ最中です。

「北海道十勝産の小豆を使用したボリュームたっぷりの粒あんに、
栗と求肥入りの2種類を用意しました。」との能書きです。


とてもおいしいのですよ。
間宮林蔵は、茨城県の今の「つくばみらい市」に生まれた人です。
私の住んでいるところからは車なら30~40分ほどで行けます。
我が郷土の名物とはいかないまでも、地元のお菓子と言えなくもないですね。

時々頂いたりするお菓子に、
近くにこんなにおいしいお菓子があるのかと、認識を新たにすることがあります。
最近はデパートの地下にある有名な老舗のお菓子がいつでも手に入るので、
地元のお菓子屋さんに足を運ぶことが少なくなりましたが、
素朴だったり、謂れが楽しかったりする銘菓がたくさんあるのですね。
林蔵最中を食べながら、林蔵さんについて調べたくなったりして。
あの伊能忠敬に測量を学んだそうですね。

この林蔵最中は、たっぷりとしていた、食べたときにとても満足感がありますよ。
お稽古の皆さんもうれしそうに「美味しいですね。早くお茶が飲みたくなります」と。
今日の最後のお稽古の方で丁度おしまいと思っていたら、
お休みの連絡がはいりました。インフルエンザかな・・心配です。

あまり日持ちのしないお菓子なので・・
当然のように、私のお腹に収まりましたよ。
栗入り・・おいしかったですよ。

気の毒なお休みさんには、後でまた美味しいお菓子を用意しますからね。

皆さんも地元の銘菓を堪能していますか。

裏千家我孫子茶道教室

四滴茶入の蓋が取りにくい・・という話

2011年02月04日 | お茶三昧



今日は四滴茶入のうちの弦付の扱いをしました。
濃い茶を、棗を使って「大津袋」や「包みふくさ」で点てた時など、
薄茶は棗でなく、このような陶器の薄茶器を使って楽しんだりしますね。
四滴茶入は、油滴、水滴、手瓶、弦付の四つ組で、
これはその一つの弦付という形ですね。
あまり使うことは多くないのですが、
扱い方を覚えておくと、「見立て使い」の道具の扱いのヒントもなると言われますので、
やはりお稽古はちゃんとしておかなくてはと、出してきました。

年長組さん( アラカン以上の方々をこのようにお呼びしているのですが)
が集まった時です。
この弦付茶入、蓋を取るのが結構大変だしいうことで話が盛り上がりました。

弦は邪魔になるし、つるつる滑って取りにくいし、落としそうになるのです。
実際、昨日お稽古した男性は、指が入らなかったのか、て上手につかめず、
蓋が炉の中にコロリ・・あやうくこげるところでした。
そんな話をしたこともあり、皆さん慎重にあつかってはいましたが。

そのうちに、結論が出ました!!
「もう我々は指に湿り気がないので、滑ってしまうのよね」
「蓋を取る前にちょっと茶巾に触るのだめかしら」
「この年になると、潤いがなくなるのね」
と切ない言葉も出たりして・・。

「そういえば、銀行のタッチパネルがすぐ反応しないのよね。」
「娘がやると一度でできるのに、私は何度もタッチすることがあるのよ」
「そうなのよ、液晶パネルは、湿り気がないと、反応しにくいのよ。」
「そういえば駅の券売機も、一度じゃ駄目なことあるある」
「袋を開ける時みたいに指をなめたりして~」
「やだあ、タッチパネルきたない」
「じゃあ、券売機のそばにも、スーパーみたいに、ぬれタオル置いて欲しいわね。」

いろいろあって・・又結論として
「そうなのよ。だから我々はバックの中にウエットティシュよ」

なんだかんだ言いながらも、お稽古が進んで、
皆さん上手に扱えるようになりました。




よろしかったらぽちっとお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へにほんブログ村


来年のことですが

2011年02月01日 | お茶三昧


「来年のお茶会の場所が取れましたよ!それも第一希望ですよ。」

 待っていた知らせが届きました。

日々のお稽古をゆったりと楽しみ、
忙しい生活の中で、ちょっとした安らぎの時間を・・
それが私のお稽古で皆さんに味わっていただきたい一番のことです。

ですから、お茶事や、皆さんが顔を合わせる機会はいろいろと考えて作りますが、
あまり大寄せのお茶会はあまりお引き受けしないようにしています。

でも時には普段のお稽古の成果を皆さんで出し合う機会も楽しいものと、
二年前に、親しい仲間が集まって「好風会」という会を結成しました。
二~三年に一度、ご一緒にお茶会を持ちましょうと。

一回目の茶会が一昨年でしたので、そろそろ二回目をと、
今年の一月に、会場の申し込みをしました。
お家元がお献茶をなさるような場所ですから、なかなか狭き門なのですよ。
来年分の申し込みが今年の一月に始まります。
皆さんがなさりたい時期や日にちは重なるものです。
やはり気候のよい時にやりたいですものね。
ですから、希望が多い日は抽選になるということで、
どうなることかと心配していましたが、なんと第一希望で決まったというのです。

ゴールデンウィーク明けの五月十三日で、暑からず寒からずの初夏の一日です。
ちょっとほっとしたのは、社中の方に、
「単衣の着物がありません~」なんていう心配をかけなくてよかったことです。
六月に入ってしまうと袷というわけにはいきませんものね。
もしかしたら、単衣のお着物を新調するチャンスを奪ってしまったかしら・・。

一年ちょっとありますが、あっという間に来てしまいますね。
目標ができましたから、
社中の皆さんと一緒に少しずつ準備をしていきましょう。


裏千家我孫子茶道教室