「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

荒磯緞子の仕覆

2016年05月29日 | お茶三昧

              

 

最近濃茶に進まれた方がいらっしゃいます。
茶入や、仕覆の扱い、袱紗捌きなど、
新しいことがまた稽古に加わります。
濃茶を点てられるようになって、
「ようやく、お茶の道を本格的に歩き始めたのだ・・」
と気持ちも引き締まる、そして少しうれしくなる時ですね。
お茶入を拭く所作も、先輩のお点前を見て知ってはいても、
観るとやるでは大違いですね。
見ていて様になるには少し時間がかかるかしら。

稽古で使ってもう何十年にもなるこの茶入。
仕覆もだいぶ痛み、裏地も薄くなっています。
このお茶入れにはもう一枚仕覆がありますが、
何故かこちらの方が多く使われて、先に痛みが来てしまいました。

私もこの荒磯緞子の仕覆がとても好きです。
色も、緞子特有の手触りのよさも、波間に泳ぐ鯉の模様も、
そして、見ての通りで覚えやすい裂地の名前も。

覚えやすい「荒磯緞子」ですが、
あるとき、この裂地の名前を聞かれて、
うっかり「荒(新)巻緞子でございます」と答えた方が。
もう私の頭には、美味しそうな「鮭」が泳いでいました。
「地紋のお魚は鮭でございましょうか」と爆笑でした。
それからしばらく、この仕覆の裂地を問われるたびに、
頭に浮かんでしまう鮭の姿を拭い去れずに、
ひそかに笑いをこらえています。

さてもう六月です。
鮎の解禁ですね。
鮭も鯉もちょっと置いておいて、
鮎のお菓子を用意しなくては。
どこのお菓子やさんで釣ってこようかしら。

 

 

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茶杓の銘は「我孫子」

2016年05月27日 | お茶三昧

            

                                           

「我孫子という茶杓が、話題のオークションにでていますよ」
そんなお知らせをしてくださった方が。

我孫子の住人としては興味津々。
早速覗いてみると、締め切りまで二三日を残して、
まだ入札履歴がありませんでした。

なぜこのような銘を付けたのでしょうか。
何かの目的があって、つけていただいた銘なのか、
記念につけた銘なのか・・・とてもピンポイントですね。
もしかして、我孫子ゆかりの、文人の持ち物だったとか。
由緒がわかればよいのにと思います。

しばらく眺めて、色々と思いを巡らせて。
茶杓の風情は、写真ではよくわからず、
特に惹かれるものを感じませんでしたし、
茶杓を使うお席のイメージがわかなくて、
結局私は名乗りを上げることはしませんでした。
あまり深く考えないで、社中のお茶事ででも
使えばいいのかもしれませんが。

その茶杓は、どなたにも落札されなかったようです。
我孫子にゆかりの方しか、価値のない銘でしょうから、
タイミングの会った方の手に渡れば、
道具も生きるというもの。
茶杓の行くへやいかに・・ですね。



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青楓と赤い灯

2016年05月25日 | 日記

 

              
                   色絵青楓 黒柿丸香合

今年は尾形光琳の没後300年に当たるそうです。
それを記念した「光琳とその後継者たち」展を見に、
畠山記念館に出かけてきました。

友人と時間を遣り繰って、
待ち合わせは美術館入口に午後三時半。
この美術館は、こじんまりしていますので、
その時間からでも閉館までゆっくりと観賞できます。
ここの広さと作品の数が、もう私にはちょうど良い。
目も足も疲れることなく、気に入ったものはもう一度、
名残惜しく見ることもできる余裕も持てますし。
どんなに見たくても、五時間も並ぶなどということは、
もうきっと私には無理でしょう。
(ちょっと前までは、五時間以上頑張って並び、
空港でどなたかをお迎えなんてこともしましたが・・)

            
畠山記念館の青楓も、とてもさわやかに、
皐月の風に揺れていました。
その気持ちの良さに、展示を観終わってから、
閉館間際まで、庭を歩いてみました。

出品作品は33点。すべて畠山記念館の所蔵品ということ。
国宝級がずらりなどという仰々しさがなく、
短い時間でしたが、琳派の美に触れて満足しました。
会期はまだありますから、ぜひ足を運ばれては。

ということでまだエネルギーも余っていましたので、
東銀座に戻ってきて、夕食をと目当ての店に向かうと、
夜の開店まで少し時間がありました。
その時間を埋めるべく、近くの西洋骨董のお店を覗きました。
いいなあと思う品もありましたが、
誘惑に負けなかったのは、自分を褒めたいです。

            

お店では二階に案内され、
平日でもとてもにぎわっていました。
イタリアンムードのお店での食事を終えて、
ワインの酔いも気持ち良く、
店を出て見上げた二階の窓の明かりが、
懐かし気に見下ろしているようでした。
初めてのお店でしたが、また来ようかなと。

爽やかな青楓良し、なぜか恋しい灯り良し。
五月の一日暮れて良しです。

 

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團菊祭五月大歌舞伎へ

2016年05月24日 | 日記

              

久しぶりに歌舞伎見物です。
やはり華やかな舞台は良いですね。
お隣の知らない方とも、思わず顔を見合わせて、
「きれいですね」と。

先日テレビで様子を見たときは、
泣いてしまって挨拶にならなかった、
菊之助さんのご長男の和史ちゃんも、
すっかり芝居気も出てきた様です。
お客様への「御手振り?」も上手でしたよ。
今回が、初お目見得ですものね。
菊五郎さん、吉右衛門さんの二人のおじいちゃんも、
傍で嬉しそうに見守っていました。
このツーシヨットもなかなかのもの。

「三人吉三巴白波」で顔をそろえた三之助に、
二十年以上前の姿を思い出していました。

まだ今の「菊之助」「海老蔵」「松緑」さん達が、
10代だった若かりし頃、
「三之助」として活躍をし始めた、
そのころの菊之助、新之助、辰之助を、
浅草公会堂の新春公演で見たのを懐かしく。

あれから三者三様の人生と芸歴を経て、
これからの歌舞伎を支えようと頑張っている姿は、
若いころから見ているだけに、応援に力も入ります。

最後の出し物、「男女道成寺」は、
私は見ていて終始、笑顔、笑顔でしたよ。
踊りを見ていると、いつも思うのですが、
お茶の点前でもあのように美しく個性ある所作を、
いつかは身につけたいものと。
何事も、所作には修練と、精神がにじみ出るものです。
だから深いし、怖いもの。

この芝居見物に加えていただいたお仲間は、
知り合いのお茶の先生とそのお社中の方々です。
お社中で歌舞伎見物なんて、優雅ですね。

わが社中芝居見物はできないけれど、
暑気払いくらいはしようかしらとふと思いました。
どなたか音頭を取ってくださいますか。

 

 

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福如東海 寿比南山

2016年05月22日 | 日記

           

「このお茶碗です。使ってみていいですか。」と、
ベトナムの骨董店で茶碗を手に入れられた方が、
早速お持ちになりました。
時代を感じさせる、少し大ぶりのお茶碗です。

書いてある文字は、中国語の「福如東海 寿比南山」。
この言葉は、お年寄りの誕生日を祝う、
おめでたい言葉ということです。

元は「福如東海長流水 寿比南山不老松」という対句で、
意味は、
「福は東海への水の流れのように長く、
寿は南山の松のように老いることはない。」

良い器ですね。
これからお誕生日には、
このお茶碗で一服されるとよいですね。

おめでたいお茶碗の話題の後ですが、
昨日親友の愛猫が亡くなりました。
20年間生活を共にして可愛がってきました。
体調が思わしくなくなってからも、
一時でも長生きをしてほしいと、
その世話に心を尽くしている姿を見ていましたから、
悲しみの大きさを思うと掛ける言葉もありませんが。
殺処分寸前に彼女に救われた猫です。
間違いなく幸せな猫だったと思います。
天国でも幸せに。

飼い主さん、ペットロスになりませんように。
それが一番心配です。

 

 

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若冲はあきらめましょう・・・

2016年05月20日 | 日記

 「若冲」を見たいと並ぶ人数が、半端でないそうですね。
今日三回目でやっと達成したという方の話を聞きました。

一度目は、すいていそうな夕方行っても三時間待ち。
これでは美術館閉まってしまう・・とあきらめ。
二度目は朝九時頃からならんで三時間たっても入れず、
午後の予定のために断念して途中であきらめる・・
三回目は朝7時から並んでやっと見ることができたそうです。
ちょっと落ち着いたらなんて思っていたけれど・・・。

西洋美術館の世界遺産騒動も加わり、
上野の山は大賑わいとか。
行きたいと思っても、話を聞くだけで、気持ちが折れますね。
フェイスブックに載せられた、長蛇の列の写真を見て、
もう駄目だと思いました。
会期もあと少し、益々人が減るなんて考えられませんもの。
長生きをしていれば、
どこかでまたチャンスがあるかもしれないので、
今回は無理をしないことにしました。。

ところで、
こちらはゆっくりと音楽を聴けて、リラックスできますよ。
社中の方が出演するコンサートがあります。
ご紹介させてください。

          

        詳しいことはアンサンブル花音

 

        

        詳しいことはスタジオかのん

偶然ですが、どちらもカノンですね。

お近くで、お時間とご興味のある方、ぜひお出かけ下さい。

 

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お坊さんは恋の歌がお上手

2016年05月17日 | 日記

               

今日は久しぶりにトリプルプレーの一日でした。

第一ラウンドは、茶杓け刷り。
今日で4本目になります。
茶杓は削る技量も必要ですが、
まずどのような竹を選ぶかで、その茶杓の魅力は決まりますね。
あとは銘ですね。。
三拍子そろって、楽しめる茶杓になるような気がします。
目標はひとまず10本です。
その中で一本に記念に銘を付けていただいて、
筒を添えたいと思っています。

第二ラウンドはサントリー美術館の「広重」
今日は美術館としてはお休みで、会員のための一日です。
そのビビットな色を目に焼き付けてきました。

クオリティーの高い初刷の作品が並び、
後刷と比べられる作品もあり、
繊細な表現と、色の鮮明さが際立っていました。

最後の第三ラウンドは「建礼門院右京大夫集」を読む講座。
恋の歌が出てきた流れで、
おまけで味わった二首。

・疎くなる人を何とてうらむらむ知られず知らぬ折もありしに
                     ( 西行法師)

・わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風さわぐなり
                     ( 慈円)

作者はどちらもお坊さんです。
そしてどちらも恋の歌。
お坊さんは恋の歌がお上手なのですね。
そんなこともわかり、
講師の先生のおかげで、面白く興味深い勉強をして、
今日一日、瞬く間に過ぎました。

        

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土いじりは楽し

2016年05月15日 | 日記

今日は陶芸体験をするグループと一緒に、
久しぶりに土いじりをしてきました。
もう10年以上そんな時間を持っていませんでした。
道具は多いほうが良いかしらと、
床下からひっばり出した、手回しロクロを引っ提げて。
 
        

初体験の皆さんのハイテンションにつられて、
私も一つくらい作品をと、
平茶碗とコーヒーカップをつくるつもりでしたが、
お昼を挟んでの一日がかりで、
やっとカップだけが削りまで終わりました。 

たたらでお皿を作った人、
てびねりでお茶碗を作った人、
ロクロに初挑戦する人、
皆さん出来上がりの作品をイメージしながら、
本当に楽しそうに作品作りに興じていました。
私も初体験で、できあがった自作の器に対面した時の事を思い出しました。
私にとってはその"ご対面"はほろ苦い思い出ですが。
思い描いたものとは全く違っていたからです・・・

会場は社中の方のお家でした。
奥様が昼食まで作ってくださり、
終わった後は、二畳の茶室でお薄を頂きながら、
夢中で土と戯れた一日の熱を、静かに冷ましました。
作品造りをしてモチベーションが上がり、
秋はまたお茶事をしましょうということになり、
「名残の茶事」が決まったようです。
私も色々と心の準備をしなくては。

今日の体験での皆さんの感想は、
「これからはお茶碗をもっと真剣に拝見します」
でした。

久しぶりに土練りをしました。
腕の筋肉痛は何時出てくるでしょうか。



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お茶碗を覗くと

2016年05月13日 | お茶三昧


           

 

「このお茶碗楽しいです。」
「どこが?」
「お茶を点てて正面から見ると面白いです」
「私にも点てて見せて」
覗いて見るとなあるほど。
汀に咲く菖蒲ですね。
ひょっとして、
あまり泡点てない、表さん風に点てたほうがそれっぽいかも。

この時期に出して使うお稽古用のお茶碗も、
こんな風に眺めて楽しむ人もいるのですね。

楽しさを見つける感性は人それぞれ。
面白いこと見つけたら、おしえてください。
みんなで楽しみましょうよ。

 

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姪のFacebookより

2016年05月13日 | 日記

             

家庭菜園で摘んだ苺だそうです。
小さくて、形も不揃いですが、
想像したよりずっと甘くて、頑張らない自然な味がしましたよ。

今日は、姪のFacebookから持ってきました。
ちょっと宣伝させてくださいね。

『拙作の初演があります。
◇6月18日(土) JR伊丹駅西側広場
「国際カリヨンの日」記念演奏
午後1時30分~2時15分

昨年から少しづつ動いておりましたが、カリヨン奏者としてご活躍されている内野三菜子さんから委嘱を頂き、『カリヨンのための3つの小品』を作曲致しました。
まだ日本では馴染みの少ない楽器ですが、今回なんと邦人作曲家として初めての作品となるそうです。身に余るほど大変喜ばしい機会となりました。今後ベルギーなど国外でも演奏していただくかもしれません。

『カリヨン』とは、いくつもの鐘に接続された鍵盤やペダルを操り、音を奏でる楽器で、とても美しく、低音では荘厳な音色を聴くことができます。
オルガンのように教会や建造物に組み込まれていることが多く、ヨーロッパではキリスト教や都市の発展と密接な関係があり、よく知られた大変歴史のある楽器です。
現代で見つかったところですとジョン・ケージがこの楽器に作曲しているようです。
(演奏はカリヨン専門の演奏家のほか、オルガニストと兼任されることもあるようです。)

伊丹市には、日本でも数台しかない立派な楽器のうちの1つがあり、こちらは国際姉妹都市のベルギーから、1990年に伊丹市へ寄贈されたそうです。ちなみに90年は私の生まれた年ですから、同い年?でしょうか(笑)
一般の方にも音色を聴いていただける演奏会が毎年開かれています。

拙作は3曲の小品からなる組曲ですが、ホールで音楽作品として聴かせるのと同じ思考であるよりも、きっと当時から街に降り注ぐように鳴っていたであろう音の姿や、そうした発展の歴史も大切にしながら、作品としてのクオリティを保ちたいという所で腐心しました。

作品を演奏していただくということは勿論喜ばしい事なのですが、この楽器についての日本における歴史や、楽器文化や音楽の発展へ微力ながら貢献させていただけることも、私の目指す音楽家像として、とても嬉しいことです。

演奏者の内野さんの、カリヨンの普及への熱意は本当に素晴らしく心打たれまして、曲を作ったので仕事はこれで終わりではなく、今後も普及や発展への力になりたい、という思いです。

日本でのこれからの動きを、広く宣伝していきたいと思います。
その素晴らしい音色を皆様にも是非、生で。』

私に応援できることはこんなことくらいですので。
生きている限り、陰ながら一緒に夢が見られるかしら。

 

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酒饅頭は飲酒運転?

2016年05月11日 | お茶三昧

                               
             酒饅頭 ( 福井 久保田酒造製)

先日友人のお誕生日会と称して、
元同門仲間三人と表参道のお店で食事をしました。
この年でお誕生会もないものですが、
お互いに元気ていることを確かめ合うための、
最低年に三回の会合は、必要不可欠ですよ。

福井県の老舗旅館の経営するそのお店は、
メンバーの一人のお社中の方が料理長をなさっています。
お陰て大サービスを受け、ビール、ワインを頂いた後に、
美味しい日本酒をご馳走になりました。
最後のその日本酒が効いて、
昼間からとても良い気分になってしまいましたけれど。
最近は本当にお酒が弱くなりました。
といっても大酒飲みではありませんでしたよ。
もう少し楽しめたということです。
同行のお二人の方がずっとずっと上手です。

さて酔い覚ましに、
隣接する福井の物産店に寄ってみました。
色々とおいしそうなものが並んでいましたが、
目に留まったのが酒饅頭(懲りてない!)。
翌日のお稽古限定で少し買ってしまいました。

酒造屋さんの酒饅頭というだけあって、
今まで味わった酒饅頭とは比べ物にならないくらい、
ヨモギ入りの皮にはしっとりとお酒がしみて、
そのお酒の含量が多くて、とっても満足なお味でしたよ。

車で稽古にいらした方には、
「酒饅頭は飲酒運転かしら」と聞くと、
「大丈夫です」と問題なさそう。
お酒に強い方は何ともないですね。
お酒を飲めない方も、
「美味しいです」と喜んでくださいました。

世の中には奈良漬でも、梅酒の梅でも、
酔ってしまう人がいるそうですから、
一応少し心配しました。

今日は行台子や、唐物のお点前を稽古。
風炉になって早々ですが、頑張っていただきました。

 

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問題解決

2016年05月09日 | 日記

            

先日、土を入れ替えて、一回り大きな鉢に植え替えた椿。
色艶の良い葉が次々と出てきて、新しい環境は快適のようです。
問題の古い土も、「うちの庭に捨てますよ」という助っ人が二人も。
有難く甘えさせていただきました。
これからもいざというときは、
何とかしてくださるそうで心強いです。

さて7無事に運ばれていった土ですが、
なんとその中にとんでもないものが混ざっていたそうな。
印鑑が幾つも入った袋です。
もう使うことのない亡くなった母の印鑑でした。
きっと捨てようと思ったゴミと、どこかで混ざった。
なんとも不可解ですが。
とにもかくにも土問題は解決しました。

そして今日はもう一つの問題も解決。
探していた手回しロクロがやっと見つかりました。

実は来週お稽古の方たちが数人で、
陶芸体験をする計画があるのです。
電気窯のあるという方のところに、
「いつでもどうぞ」と言われて押しかけるのです。
「先生も一緒に」と仲間に入れていただけたので、
道具は多いほうが良いかしらと、
しばらく封印していた手回しロクロを、持っていくことにしました。
もう十年以上姿を見ていない道具です。
心当たりを探しても見つかりません。
もうこれは一番厄介な場所にしまい込んだに違いないと、
覚悟を決めて、床下収納を覗く。
するとありましたよ、一番奥に。
ここまで来たら"出すっきゃない"と引っ張り出して、
無事、ロクロは再び日の目を見ることに。

             

最近感じている、これからの一番の問題は、
いらない物を捨てることと、
捨てられない物の、
しまった場所を思い出すことですかね。

 

 

 

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ジャコウネコのコーヒー到来

2016年05月07日 | 日記

            

連休明けの今日の稽古は、
皆さんどっと押し寄せて、にぎやかな一日でした。

連休の過ごし方も様々のようで、
京都に行かれて、駆け足だったけれど、
「楽美術館」や「野村美術館」を見て回ったという若い方は、
又興味の枠が広がった様子で、
本まで買い込んで、「勉強します」と。

ベトナムに行かれた方は、
現地で骨董店を覗いて、気に入った器を手に入れた様です。

お土産ですと「ジャコウネコ」のコーヒー豆を頂きました。
とても高いものと聞いていたのに、それほどでもなかっということで、
「偽物かもしれません」と。
偽物ということは、・・「ジャコウタヌキ」かなあ・・
なんて、そんなこと無いですよね。

現地でも本物はなかなか手に入らないそうですから、
もし偽物でも、買ってきてくださったのは嬉しいです。
むしろお土産で本物を頂いてしまったら
大変なことですよね。

興味深々、期待わくわくで、
どなたかいらしたときに一緒に試飲をと思ったのですが、
もう我慢ができずに、早速豆をひいて味わうことにしました。

豆の香りは、そんなにきつくなく、
でも今までにない香りのようにも。
ジャコウネコの体内を通過したという生産過程に、
「大丈夫かしら」という気持ちもちょっぴり。

想像していたより、癖が無い。
でも初めての味!!
でも行けますね。
こういうのが癖になるのかしら。
コーヒー通ではないのので、
こんなに真剣に香りや味を吟味したことはないです。

濃くしたり薄くしたり、色々淹れ方を変えて
ネコでも狸でも狐でも(イタチという噂も)良いから、
しばらく楽しんでみます。
稽古の後に、試飲会しましょうね。
(後から知ったのですが、偽物というのは、
人工的に発酵させたものらしいです)

 さて、ジャコウネコのコーヒーを飲んだので、
目が欄欄になって、
真夜中に放送されるテニスの準決勝、見られるかしら。

 

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「かきつばた」と「マーラー」

2016年05月05日 | 日記

             

                  八橋の蓋置

風炉の季節が始まりました。
五月の稽古では、こんな蓋置も出しました。
八橋といえば、
今日は根津美術館でカキツバタを二つ見てきました。

           

庭園に今は盛りと咲きそろったカキツバタ。
そして国宝の屏風。

               

自然の花も、屏風に描かれた花も、
どちらも、いずれがアヤメかカキツバタでした。

実は、今日は午後から芸術劇場へ、
マーラーの「千人の交響曲」を聴きに行く日でした。

初めはその予定だけでしたが、
会期中に屏風を見に行く日程が取れないことに気づきました。
そこて、一緒にコンサートに行くお相手にも声をかけて、
予定を一つ増やしてしまいました。
急に思い立ったのですが、花は見ごろで、
この上ないタイミンクで、大いに得をした気分です。

表参道で食事をしてゆっくりと池袋へ。
食後のマーラーですから、
睡魔に襲われないという自信はありませんでしたが、
思いのほか、ちゃんと聞くことができましたよ。
合唱が曲の解釈を助けてくれたのでしょうか、
今まで聴いたマーラーの曲の中では、
一番わかりやすく感じました。
アルトのパートで友人が出演していましたので、
大勢の中から、いつもいるあたりを探しました。
最後までも見つからずにいましたが、
歌っている方からは、すぐわかったそうです。
とにかく人数が多いので、練習の大変さも聞いていましたので、
無事に終わってホッとしたことでしょう。

何事もそれに向かっている時の、緊張感や心の張りが楽しい。
始まってしまうとあっという間で、
終わっての心地よい疲労感が収まると、
またまた次の目標を見つける。
そうやって前を見て歩いていけることが、
何よりの幸せなのでしょうね。
そんな話を「今日はありがとう」とかかってきた電話で、
しみじみとしたりして。

連休も終わろうとしています。
英気を養った後の活力は何処へ向かいますか。

 

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作品ができあがりましたが・・・

2016年05月03日 | お茶三昧

           

             伊夜比古の玉兎と琥珀棒(鶴屋吉信)

蒔絵体験のお盆が出来上がりました。
作品は何とも稚拙ですが、
お菓子を載せれば何とかごまかせますかね。
陶器もそうですが、器だけで見るといま一つでも、
お料理やお菓子を盛り付けると、
突然表情を変えてくれますね。
使ってこその器ですね。

象彦さんへせっかく出向いたのですから、
定番の銘々皿を記念に買いました。

           

この竹に漆の銘々皿ですが、一そろいくらいあっても良いかと、
色違いでそろえてみました。
お菓子は帰りに寄った、三越で今開催されている、
「和久傳」の催しの、限定記念菓子です。
とても高価でしたので、自分のためにはもったいないと躊躇していたら、
友達が大枚をはたいて三個入りを買い、
一つ分けてくださいましたよ。

今日は一日お休みです。
これから炉と風炉の入れ替えをして、
時間があれば、衣替えもしてしまおうと思っています。
五月はまだ袷ですが、
暑い日にはもう単衣を着てのお稽古になるかしら。

そして働いた後ゆっくりとこのお菓子を、
一人でじっくり味わっていただこうと思います。

 

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