「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

これも公害でしょうか・・

2012年05月31日 | 日記

いよいよこれから暑い夏がやってきますね。

省エネの協力をしたいのですが、
お茶の稽古場は火を使い、火の前でお点前をします。
暑い夏は、都会はどうしてもエアコンを使わずにはいられません。
そうなると、閉め切った部屋で炭を使うわけにも行きません。
たちまち中毒になってしまいます。

そこでお稽古の時は電熱器の風炉でお湯を沸かし、
エアコンで冷やすということになります。
ですからお稽古中はとても省エネに協力できないのです。

お稽古のない時は頑張って、裸でエアコン切って過ごそうかなとも思いますが・・
もう私も老人に近いので?熱中症になっても困りますしね。
今年も去年同様暑さを凌ぐ工夫をしなくてはなりませんね。
どうか猛暑の夏ではありませんように・・・。

省エネと言えば、つい一月前ころから、
茶室の床の間に、午前中のある時間帯に日が射すことに気がつきました。
今までは障子をあけても、どんなに長い冬の日差しでも、
ベランダから差し込む光が奥の床の間こ届くことなどなかったのに、
おかしいなと外を眺めると、少し離れた家の屋根が、
太陽の光を受けて光っているのが見えました。

その光が、マンションの六階である私の家の床の間まで反射して届いていたのです。
反射の原因はと、光っていないときによく見ると、ソーラーシステムのパネルでした。
省エネのために取り付けたソーラーのパネルに、
太陽光が反射して我が家を訪問ということのようです。

これは大変、床の間の掛け軸が日焼けしてしまいます。
それからお天気の良い日の午前中の決まった10分間くらいは、
ベランダ側の障子を閉めて、光を防いでいます。
太陽の角度の変わるまでの短い時間なのですが。

お稽古の方に、「これも公害になるのかしら・・・」と話すと、
「今それで訴訟も起きて、裁判になっている例があるそうですよ」ということでした。
そうかもしれませんね。
我が家は障子を数分閉めれば良いことなので我慢できますが、
程度によってはこれはやはり問題になることもありそうですね。

皆さん屋根にソーラーパネルを乗せる時は気をつけてくださいね。
近くのマンションの上の階が、被害を受けることもありますよ。

森の中の植物画展

2012年05月27日 | 日記

午前中のお稽古を終えて、
気持ちの良いお天気も手伝って、
誘われていた「森の中の植物画展」に行ってみました。

丁度今日のお稽古の方が、
会場の場所あたりの地理に詳しい方だったので、
連れて行っていただけました。
たぶん私一人ではたどり着けなかったと思います。

そこは本当に「森の中の植物画展」というにふさわしい場所でした。



こんな風に緑に囲まれた庭に、作品が展示してありました。
このなかに、誘ってくださったお友達の作品もあります。
あいにくカメラをわすれてしまい、携帯の写真で、雰囲気をお届けします。

場所は道路沿いから少し上った小高い丘の上に建つ個人のお宅です。
ちょっと登って行っただけで、別世界がありました。
「トトロの森」なんて可愛い名前がついていましたよ。

お天気によってはお住まいの中での展示のときもあるそうです。
そのお家がこんなに素敵。


きっと長い人生を通して自分が好きだと思うものをたくさん見つけて、
そんなものに囲まれて暮らしたい・・・
その夢の実現がここにあるのでしょうね。

今日はお庭での展示でしたが、
次の機会にはお家の中もぜひ拝見したいなと思ってしまいました。

気持ちの良い風を感じながらの、一味違ったひと時でした。





毛利家の至宝

2012年05月25日 | 日記

気分もゆったりして、久しぶりに美術館へ




目玉は、チケットの写真にある、雪舟の「四季山水図」でしょうか。
16メートルの大作でした。
そしてあまりに有名な「三本の矢」の教えの書かれた、
元就の自筆の書状も興味深かったですが。

どうしても、茶の湯道具はじっくりと見てしまいますね。
唐物茶入れ  銘「時鳥」
大井戸茶碗  銘「常盤」
が目に残っています。

美術館のあるあたりが、長州藩下屋敷の一角であったことを考えると、
ゆかりの地でのお披露目と言うことになりますね。

20年以上も前に訪れた萩の旅も思い出され、
また行ってみたいなと、旅ごころをそそられました。

帰りがけに次の展示の予定を見て、又来なくてはと。




大好きな「紅型」がテーマです。

あきらめないで良かった

2012年05月21日 | 日記

何でもあきらめないことですね。

なんてそんな大げさなことではありませんが。
もうだめかと思っていた草花が、
今やっとと芽を出したり、花を咲かせたりしてくれています。

去年の今頃に、買ってきた苗を植木鉢に移して、
楽しみに花の咲くのを待っていた之ですが、、
いっこうに育つようすもなく、花も咲かすこともなく一年が過ぎ、
そのうち今にも消え入りそうになっていました。、
それでもじっと冬を越し、細々と生きていました。
枯れてしまったわけではないのだからと、
私も根気よく水だけはあげていましたが。
時々活力剤もね・・。
それが春になると、少しずつ元気を取り戻し今はきれいな花を咲かせています。
時期を待っていたのでしょうね。



これは六弁しもつけそうです。



枝咲キキョウもつぼみがいっぱいです。

それからやっと芽を出して伸び始めた矢ハズススキ。
待ってました!!



なぜか先に楓の芽が現れて育ち、最近その陰にすっと出てきました。
楓は突然芽を出したものですが、青葉が目を楽しませてくれるので、
これはこれでなんだか得した気分です。

以前、植木鉢の中に何の痕跡もなくなったようなので、
もう枯れてしまったに違いないと、あきらめて他の植物を植えようと思ったとたんに、
小さな芽をちょこっと出して「捨てないで」と叫んでいるのを見つけたことがあります。
地面なら、、出てこなくても捨てるのあきらめるのと騒ぐこともないのですが、
植木鉢で育てていると、悲しい憂き目にあうこともあるかもしれませんね。

それからは、あきらめが早く(良く?)気短かな私も、植物に関しては気が長くなりました。

自然はこうやって、必ず応えてくれるのですね。

今日はのんびりとお稽古でした

2012年05月19日 | お茶三昧




昨日日光から帰る途中に立ち寄った、
「足利フラワーパーク」の薔薇と栃木の「蔵の街」風景です。


さて、お茶会が終わって、少し気分転換をして、
今日は日常の稽古に戻りました。

しばらく薄茶に専念していた皆さんも、
ゆったりと濃茶を点てて楽しみました。
目的のある、ちょっと気合のこもった稽古も良いですが、
こんな風にのんびりとお茶をいただくと、
やはり何にも勝る心休まる時間だと思いました。

そんな気分に浸っていたら、思わぬ今日の断水騒ぎ。
水がなくては稽古をするにも困りますので、
あわてて水を汲み置きしました。


「お水大丈夫ですか?」と電話をくださった方もいましたが、
笑ってしまったのは、ミネラルウォーター持参で稽古にいらした方も。
お水の心配までしてくださって、有難いことですね。

しばらくはゆったりとじっくりと、
日々の稽古を楽しみたいと思います。


日光東照宮の流鏑馬

2012年05月18日 | 日記

日光東照宮で初めて流鏑馬を見ました。

この日に合わせて、
『伊勢音頭』を奉納するという芝大神宮主催の行事に、
関係の方のお誘いで参加させていただき実現しました。

昔から、「日光を見ずして結構というな」と言われていますが、
こともあろう、私は日光は仕事の関係で、もう十回以上訪れていると思います。
でも仕事で訪れた日光では、とても結構という気分を味わうことができませんでしたので、
今回のように、のんびりとした物見遊山ができたことは幸運でした。


まずは一行の仲間のしるしの半纏を着て、
「伊勢音頭奉納踊り」の応援です。


横断幕を先頭に踊りの列がやってきました。




白と紫の着物が新緑に映えて、とてもきれいでしたよ。
ひごろから、練習を重ねているということですが、
坂道で、それも砂利道ということで、踊りにくかったと思います。


踊りの奉納に続いて流鏑馬です。


的の準備も整うと、参加の射手が馬に乗って行列をして紹介されました。





目の前を通る馬のつぶらな目が、とても優しくきれいなことが印象に残りました。
馬上の射手もりりしく、装束も決まっていましたよ。


的を射る瞬間を何とかカメラに収めようと、
目の前を通り過ぎる時にシャッターを切りましたが、



一度目はこれ・・



二度目は少しましかな・・

三か所の的をすべて射ることができるのは大変なことのようで、
見事命中した時の完成と拍手、外れた時のため息とが、交互に入り混じり、
目の前を通り過ぎる一瞬の興奮を、見物の誰もが楽しんでいたと思います。



的を射ることができた射手には、白い布(正しいよびながわかるとよいのですが)が、
肩から掛けられて、見物客の前を通ってゆったりと退場していきました。
馬が走ってくる姿に惚れぼれしました。
もちろん馬上の若者と昔若者にも。

踊りも流鏑馬も、何年もの精進あっての今日だったことは、
間違いないことでしょう。
それでも、この一瞬に実力を遺憾なく発揮できることは易しくはないですね。

数日前に終えたお茶会がふと頭に浮かびました。

 

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お茶会報告

2012年05月14日 | お茶三昧

5月13日は好風会の皐月茶会でした。
二回目の今回は広間席の薄茶を担当しました。

心配したお天気は、五月晴れでした。
まずは成功祈願の効き目ありと、心も軽く家を出ました。

でも、本当は軽くはありませんでした。
それと言うのも、せっかく仕上げた風炉の灰形が、
やはり運ぶ過程で、ひび割れて陥没していたのです。
一時間半の長旅に耐えられませんでした。
その灰を朝一番で作り直さなくてはならなかったからです。

急いで仕上げた灰を見るたびに、悲しいため息が出そうでしたが、
そこはまあ、あきらめの早い私ですから、
どうかお客様があまり風炉を覗きに来ませんようにと、
祈りつつ一日過ごしました。

朝目を覚まして、ベランダを見てみると、
紫蘭がほころんでいてくれました。
床の花はその紫蘭と、卯の花を活けました。

珍しくもない何気ない花ですが、
清々しくて、私の気持ちにはぴったりのような気がしました。

今回は「和気は万福生ず」をテーマに、
御客様には和やかなひと時をお過ごしいただくことに。



準備が済むと、まず集合写真を取りました。
くたびれたお顔より、新鮮な姿を収めようと思いましてね。
この時点で遅刻の方はいなかったですよね。
男性陣はこの後袴にお召し変えでした。
着付け係さん、ありがとうございました。
女性もそうですが、男性も、
皆さんご自分で着られるようになるとよいですね。

お天気に恵まれて、客様のお庭で待たれる姿に、ホッとしました。



水屋や、お点前の様子もちょっと紹介します。






私はお客様に気持ち良く楽しんでいただけたか、
進行状況はどうかが、本当に気になる一日でしたが、
何とか大過なく終ったのではと思います。。

皆さんそれぞれ、緊張したり、失敗もあったりで、
100%満足というわけにはいかなかったかもしれませんね。
反省点は次の機会に生かしましょう。

まずは皆さんお疲れさまでした。



「四清同」の心で

2012年05月08日 | お茶三昧

茶花に「四清同」の教えがあります。



青竹の清きを切り

清き水を張り

清き心を持って

清き花を活ける



静かな茶室の中で、
釜の湯の奏でる松風と、
かすかに風に揺れるかのような花。
道具の静に対しての動。

道具は何とか揃えられても、
自然の中の花は、授かりものという気がします。


お茶会のための、
今日は炭を洗いました。
明日は風炉の灰をふるって、
生き返った灰で、灰形を作ります。

そして最後は花です。
この「四清同」をかみしめながら、
準備したいと思います。

暖かさも、気持ちも満ちて

2012年05月06日 | お茶三昧

昨日は雨も上がり、五月晴れのよい天気でした。
そのせいか、一気に草花が生き生きとしたようです。


コデマリが咲き始めました。


ミニバラも。



バイカウツギ(スノーベル)


はかなげな山野草の 姫糸シャジン

子供の日の背くらべのように、
急に丈が伸びて、つぼみが膨らんで。

嬉しいことに、あきらめかけていた花が、
辛抱強く水と活力剤をあげていたら、つぼみを持ち始めました。
花が咲いたらまた紹介しますね。

小さなベランダ茶庭もそろそろ花盛りになるでしょうか。

辛抱強くと言えば・・
お茶会に向けて、頑張ってお点前のお稽古をしていた方達、
皆さん上達されて、「大丈夫、きれいなお点前になりましたね」
と褒めて差し上げることが多くなりました。

「どうしましょう、今がピークだったら」
と言う方も。
「お茶会までピークを維持してくださいな」
と笑ってしまいましたが。

お点前は終わりがなく、これで良いということはありませんが、
気持ちは「やるだけやりました」と満ち足りたまま、
自信を持ってお茶会に臨んでほしいですね。

ふとベランダから夕刻の空を覗くと、まだ白い月が見えました。
大きな満月でした。

「満月ですね。きれい。」

皆さんで見上げて声を上げました。

気持ちも満ちてきました。
さあお茶会まであと一週間です。

成功祈願の御札

2012年05月04日 | 日記

お茶会成功祈願をしていただきました。



これは頂いた御札です。

始めて、このような神頼みをしました。
厄払いもしたことなかった私なのですよ。

人事を尽くして天命を待つ・・・
一生懸命準備した皆さんです。

「当日は晴れやかな気持ちで、頑張ってください。」

と願うばかりです。

茶花は足で生ける

2012年05月01日 | お茶三昧

ベランダで今咲いている花です。



ローズゼラニウム。
去年友達から、挿し木をしたものをもらったのですが、
元気に育って、初めて花をつけました。
香りの強い葉で、花は可愛いローズピンク。
丈夫そうな花なので、私も挿し木をして、
皆さんに分けて差し上げようと思っています。

隣を見ると、もう山芍薬が散っていました。
虎の子の一輪でしたから、散ってしまうと淋しい鉢になってしまいます。

その隣ではミヤコワスレが、次々に花を咲かせていますが。


楚々とした花ですが、こんなにたくさん咲いていると、
心強そうですね。

少し前まで咲き誇っていた、卯の花と、オダマキは盛りを過ぎてしまいました。
本当に花の移ろいは早いです。
今はこれから咲く花を心待ちにしています。


カワラナデシコです。
肝心の中心の花がボケてしまいましたね。
このつぼみは後何日で開くでしょうか。



梅花ウツギ。
大分つぼみは膨らんでいます。
梅に似た白い花が待ち遠しいです。





オオデマリとコデマリ。

皆花を開かせるには、もう少し時間が必要ですが、
気温が上がり、天気の良い日がづづくとあっという間に開くでしょう。
ちょっと期待していたテッセンと、口紅シランは、花芽が見つかりません。
まだ先のことのようです。

五月十三日に、お茶席を持ちます。
我が家のベランダのこれらの花たちが、
その席の床の花入れに、文字通り花を添えてくれるでしょうか。

いよいよ十日ちょっとに近づいてきた今、
それが一番の心配事なのです。

「茶花は足で生ける」と言います。
いえいえ、お行儀の悪い生け方をしなさいということではありませんよ。
足て歩いて、自分で探して、季節の花を手に入れて生けなさいということですね。
私も今日はあちらこちらを歩いて、
当日一番良い姿を見せてくれる花を探し回りました。

今が盛りの物はもう駄目ですし、
咲きそうもないものも残念ながら。
そんなこんなで、いくつか目星をつけて、
あとは前日に収穫に回りますよ。

と言っても、茶花園を持っているわけではありませんから、
植木屋さんもいろいろと見て回ります。
時には人の情けにすがります。
「この花なら何時でもどうぞ」
そう言ってくださる方が神様に見えるほどです。

さあ当日はどんな花が花入れに納まるのか、
今は私にもわからない。
朝晩植え木を眺めては、気をもむ毎日が続きます。