ある方が、
先日の花月勉強会での「投げ込み花月」で、
自分で点てたお茶を自分でいただくことになった時、
そのお茶が美味しくなかったそうなのです。
そして、ほかの方の点てたお茶が自分に当たり、またそれをいただいた時は、
そのお茶がとてもおいしかったんですと。
お茶の味が点て方でこんなに違うなんてと、初めて実感したそうです。
この方だって、時には自分のお茶を美味しいと思ったことがあるはずです。
いえきっといつもはそれで結構満足していたと思うのです。
でもこの時はお茶の量や、お湯の量、温度、茶筅の振り方の、
何かがちょっと足りなかったのでしょう。
気を使う方は水まで選びますからね。
私の稽古場でも、お茶を点てる水に水道水をじかには使いませんものね。
そうなのですよね。お茶は100回点てたら、100通りの味がしますから。
でもいつも美味しいお茶を点てることに気持ちを注いでいれば、
経験がその時にぴったりの味に仕上げてくれると思います。
この日の稽古では、お湯とお茶の量のバランスを考えながら点てていただきました。
お茶を初めて一年半ほど。
先輩のお茶を味わいながら、一つ何か心に期するものがあったようですね。
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