「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

今が一番早い

2022年01月25日 | お茶三昧


午前中は時間がある限り、一時間ほどの散歩に出ます。
少し風が冷たかったのですが、日差しもあり、水鳥もお散歩。
桜の木の莟も、春の訪れを今か今かと待っていました。
一月も残り少なくなると、目に見えない春が、
姿を見せようと身構えているような気がします。

先日稽古場見学の方が見えました。
ここ数年、おもてだって入門者を募っていませんが、
どこかで存在を知って、ブログを通して時々問い合わせがあります。
「このような時期でよろしかったらどうぞ。」と、
稽古のある日に、見学に来ていただきました。
その日はベテランさんお二人が稽古をしていましたので、
落ち着いたお点前を見て頂けて、お薄も差し上げることができました。
社中の方にとっても、ちょっとした緊張感が心地よかったのでは。

感染状況を見て、始められたらということでした。

お稽古の方が、
「私の華道教室にも、このような時だからこそと入門なさるかたがいます。」
とおっしゃっていました。
なにか新しいことを始めるのに、
このような時期だからとか、まだ早いとか、もう遅いとか、
そんなことを考えるより、「思い立ったが吉日」「今が一番早い」と、
行動に移すことが、新しい世界を開く一番のチャンスでしょうね。
コロナ禍の閉塞感を何とか打ち破って、
前に進む気持ちを持たなくてはと思いました。

 

 


泡が命

2022年01月18日 | お茶三昧

干支羊羹「孟春の虎」(とらや製)

「花びら餅」が一周しましたので、後半はとらやの竿物です。

「家でお茶を点てるとあまり美味しくないのです。」
「お稽古と同じお茶をわざわざ買ってきたのに。」
「そう、お稽古で頂くお茶が一番おいしいです。」
「お湯の温度でしょうか、薄茶も泡がよく立たないです。」

お点前はお茶を美味しく点てる最善の手順ですから、
お点前をしていただくお茶が一番おいしいのは当たり前かも。

「表さんはあまり泡を点てないそうですが、どのくらい泡立てるのかしら。」
「月型を残すくらいだそうですよ」
「私たちは一生懸命点てても、泡立ちが悪いと申し訳なく感じますよね。」
「そうそう、泡が命って感じ。」
「ビールと同じですね。」(そういえば、そちらの泡はしばらく頂いていないなあ。)

オミクロン蔓延中の稽古も、たわいもない話題で、しばし気分転換です。

先日お稽古にいらした方が、玄関先で、
「今来る途中、咳が出て寒気がしてきたので、今日はこのまま帰ります。」と。
その後すぐに「抗原検査、陰性でした。」とLINEで写真が送られてきました。
良かったです。
皆さんこのように気を使いながらの毎日ですね。
 


虎のお茶碗に再会

2022年01月10日 | お茶三昧

年が明けたと思ったら、
5日に始まって、もう四日も稽古をしました。
このようにして、今年もあっという間に過ぎていくのでしょうね。
出来ればコロナと道連れではなくなることを祈っていますが。


干支にちなんで、「竹に虎」茶碗です。
向こう正面にしっぽがあるところが、作者の遊び心でしょう。
思わず微笑んでしまいます。

「12年ぶりに会いました。なつかしいです。」
という方もいらっしゃれば、
「私は初めてです。立派なとらですね。」
という方。
「私は、12年以上お稽古しているのに記憶にないです・・」
という方も。
12年に一度しか使わないお道具なんてもったいない、
と思う方もいらっしゃいますが、
いやいやあっという間に過ぎてまた使えるのですよ。

干支の道具に再会すると、月日の経つのがいかに速いか、
皆さんそう感じるようです。

リビングには虎の色紙を。
「千里行く」と書いてあります。
虎は一日に千里行って千里帰るそう。
勢い盛んなことのたとえですが、
最近体力気力に自信がなくなり、
何事にも心配が先に立つ意気地のない私は、
大いにあやかりたいでところです。

茶室の床は、「寿」を掛けました。
主菓子は「花びら餅」
皆さん年に一度のお正月のお菓子に、満足そうでした。
そんな様子に私も嬉しくなりますよ。

 

 

 


明けましておめでとうございます

2022年01月03日 | 日記

暮れに莟て買ったチューリップが三が日のうちに開きました。
皆さんをお迎えするお正月のお花以外に、
自分だけで楽しむ花が飾りたかったのです。
赤とピンクの小さなチューリップは、一輪挿しに納まって、
傍を通るたびに、私に微笑みかけてくれています。

今年はどのような年になるのでしょうか。
コロナは、次の波がおそってくる予感。
もうこれを日常とあきらめなくてはならないのでしょうか。
なんとか明るい話題を探す毎日です。

そう言っているうちに 五日から稽古が始まります。
前日は、予約しておいたお菓子を受け取りに。
恒例の「花びら餅」を用意して、初点てをします。
今年も全員集合しての初釜はお預けにしました。
いつもお世話になる茶室は先が読めずに予約もしませんでしたし、
まだちょっと大人数の集まりは怖い気がしますので。
春になったらまた、
小人数でのお茶会を楽しみたいと思ってはいますが。
そのためにも今は、
コロナの次の波が小さくありますようにと祈っています。

"今年はこんな年にしたい"等と抱負も述べたいのですが、
大きな禍に道を立ちふさがれて、先が見えません。
お茶の時間を充実させたいのはもちろん一番の目標ですが。
他にはそうそう、
水彩画を描く時間をたくさん持ちたいということかしらね。
去年から「気分転換に絵を描こう!」なんて思い立って描き始めました。

さあのんびりとした時間も終わって、明日から始動です。
皆様本年もよろしくお願いいたします。