「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

気分転換いろいろ

2017年10月31日 | 日記

明日から11月です。
いつ炉を開いても良いのですが、切の良い所で、
わが稽古場は、明日一日から炉の稽古になります。

午前中からこれから半年を見通して、使うものを前面に、
風呂の道具は奥へと、種類別に入れ替えをしました。
押し入れだとどうしても、奥行きがあるので、
前後の入れ替えは、これから半年間の使い勝手を良くするためです。
こんな時にあまり使っていない道具に気が付いたり、
すっかり忘れている物を見つけたりしますけれどね。

一時はこんな状態。

でもちゃんと収まると気持ち良いです。
天袋は、軸物なので、今回はそのまま見送りです。

 

ここの床下も、しまうものは収め、使うものは出して整理が終わりました。

さあこの調子でと、午後はここ、水屋の戸棚です。

  

普段の稽古道具が詰まっています。
ここも通年の物以外の、季節のお茶碗を上下入れ替えです。
片付ける前なので、チラ見せでね。
ここは社中の方も毎日出し入れするので、
わかりやすくしておかなくてはなりません。
皆さんにも、あった場所にきちんと戻すを守ってほしい場所ですよ。

残りは、たためない大きな棚や、釜・風炉など、懐石道具等々、
大物のある納戸をちょっとせいりして終わりです。

これでお茶の、炉と風炉の気分転換の準備完了です。
季節の移り変わりと、炉と風炉の入れ替わり、
お茶は丁度良いタイミングで、気分転換ができるようになっています。

 

ところで、この10月て、ブログの開設から7年がすぎました。
別のサイトでその前4~5数年書いていましたから、
かれこれ10年以上楽しんでいるでしょうか。

ここに開いたのは気分転換からでしたが、ここももう7年もたったのですから、
気分転換したいところですが、なんとなく終の棲家と言いますか、安住の地に。
それにもう何事も引っ越しは億劫になりましたし。
新しいことを始めるということは、憶えなおすことも多く、
とても頭脳が追い付いていけないように思えますし。
なれたところで、ボチボチやっていこうと思います。
始めた頃のようには、画像も頑張った力のこもった記事は無理ですが。

こんなことを言っている私をしり目に、
親友が又住いの引っ越しを敢行しました。
付き合って50年余り、今度の引っ越しは私の知る限りでは、
10度目くらいになると思います。
私との距離は、これまでの人生で一番離れてしまうことになるので、
いままでになくとても寂しいです。
若いころと違って、これからは、だんだん遠出や、外出が大変になります。
(私に限ってそんな心配はないとおっしゃいますか)

今まででもそんなに頻繁に会えていたわけではありませんが、
近くにいればいつでも会えるという安心感はありました。

自分の心地よい状況が永遠に続くはずもなく、
周りの環境は日々変化し移っていきます。
それを受け入れつつ、「日々是好日」と過ごさなくてはと思います。

 

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柿と栗・・栗名月も近し

2017年10月30日 | お茶三昧

         

しばらくの間、玄関で柿とススキが皆さんをお出迎えでした。

もうすく後の月見ですね。
中秋の名月を見て、その次の十三夜の月見をしないと、
「片月見」と言って良くないとされているようです。

今年の十三夜は、11月1日ですが、
台風も去って、晴天が続くようですから、お月様に会えそうですね。
中秋の名月は「芋名月」後の月を「栗名月」とか「豆名月」と言ったりします。

今日と明日で、炉と風炉の入れ替えをします。
道具によってはよく乾かさないとしまえないものもありますから、
当分納戸の中にいろいろと広げておくことになりますが。

口切の準備もしなくてはと、天気の良い時にガラス拭きです。
本来ならば、畳替えをしたり、生け垣の竹を新しくしたりと、
お茶の正月の支度をするところですが、
ベランダ茶庭に、マンション茶室ですから、できることも限りがありますので、
稽古茶事と言えども、せめて何か清々しさを感じていただけることはないかと、
日々考えを巡らせています。

口切には、柿と栗を懐石やお菓子に取り入れます。
これは、茶師が新茶を届ける際に、秋の味覚をお土産として持参したという、
古いしきたりにちなんでいるということです。
頂いたものを客に供することで、茶師の心配りをおすそ分けということです。

今回の口切のご亭主をなさる方たちは、そんなことにも気を配って、
お菓子や、献立を相談していました。

準備に精を出している方たちのためにも、
環境を整えて差し上げるのが私の役目です。
やはりまずはガラス拭きかしら。
お茶事の時が掃除時の我が家です。

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人生七十

2017年10月28日 | お茶三昧

 

今日はお茶名を拝受された方の引次式をしました。
利休像の軸を掛け、三具足を飾り、
私の真のお点前で、お茶名を引き次ぐことができました。
「身が引き締まりました。気持ちも新たにこれからも頑張ります。」
そんな言葉を伺い、私も責任を果たせて、ほっとしました。

軸には、千利休の辞世の句が。
人生七十というのは亡くなった年ですね。
その時代にしては、長寿でしょうか。
切腹ということがなければ、まだまだ長生きしたかもしれませんね。
今の自分を思うと、70才ではまだまだやれることはあったでしょうに、
さぞや口惜しかろうと。
でもこの句を読むと、思い残すことはなかったようです。

そんな言葉に接した今日、淡交会から何やら届きました。

  
開けてみるとお祝いの記念品でした。
古希、つまり70才のお祝いということです。
中身はこれから頂く予定の方には、お楽しみということで、
内緒にしておきましょう。

やっと利休さんに、年齢は追いつきました。
利休さんほど波乱万丈ではありませんでしたが、
それでもいろいろあっての人生七十。
今が充実していますから良しとしましょう。
さあ年だけは利休さんを超えますよ。

 

 


「ミスターガガ」

2017年10月27日 | 日記

  

姪と一緒に「ミスターガガ」を見てきました。
第一の目的は配給元の会社のムービングロゴを観ること。
一緒に流れる音が姪の作曲なので、その出来栄えを確かめに。
初めの10秒間ほどですので、見逃さないようにと。
身びいきですが、とてもよかったと思います。

本編の映画( ドキュメンタリー)も見ごたえがあり、感動的でした。
ぐいぐいとひきつけられて、瞬きする間もないくらい、
あっという間に終わってしまった感じです。

自己を開放する、内面を表現する、
すさまじいまでのダンスに、見入ってしまいましたが、
終盤に登場した、幼い息子の無邪気な動きが、
もう何よりも素晴らしい表現になっているのが、
わたしには心に残りました。
この自然な表現力を大人は失くしてしまって、
取り戻そうと必死に踊っている気がしました。

  

観終わって、ポスターの前で写真を撮って。

午後九時を回った表参道までの帰り道、
若者がまだまだたくさん。
最近夜遅く都会にいると、なんとなく場違いに思えます。
もう早く帰って寝なくてはね。

 


まず一年

2017年10月25日 | お茶三昧

 

10月もあとわずかになりました。
今年も残り少なくなってきて、酉年のお茶碗をまた使ってみました。
炉の時期に入れば、すぐに12年待ちの立場になるお茶碗です。
一年の経つのは早いですね。

今月で、お稽古をはじめてから丁度一年になる方が、
お二人いらっしゃいます。

    
お一人は午前中に、もうお一人は、お仕事帰りの夜のお稽古で、
きっとお顔を合わせたことがないと思うのですが。

石の上にも三年と言いますが、まず一年が無事に過ぎました。
一通り一年間四季のお茶を体験すると、
なんとなく稽古のイメージもなんとなく掴めてくるようです。
お稽古初めのころの皆さんの感想は、決まって、
「お茶の稽古がこのようなものとは想像もしていませんでした」
とおっしゃいますよ。
1~2年、お茶の頂き方、点て方をお稽古すれば、
何とか形になるものと思っていた方も、
「お茶がこんなに深く、限りなくやることがあるなんて・・」と。
そして認識も新たに、二年三年と続けることになります。

「気が付いたら10年経っていました」という方に、
近々お茶名の引次の式をしてさしあげます。
私の方も、
「気が付いたらもうお茶名なんて、過ぎてしまえば早いわね」
と、感慨深く、一生懸命励んできた姿を思い出したりしています。

20代だった方が、いつの間にかもうすぐ40才になっていたり、
いつまでも入りたてのままにまだまだ若いと思えた方も、
「え~来年50才なの」と、一年一年が過ぎてしまうとあっという間です。
ということは、私も年を取っているのですよね。

まず一年をクリアーされたお二人も、
一枚の出席簿が、二枚三枚と重なっていくことを楽しみにしています。

 

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台風の後始末・・そして新しいメル友

2017年10月24日 | お茶三昧

台風が去りましたが、
被害を受けられた方々には、こころよりお見舞い申し上げます。

私には、お茶会が雨に降られて残念でしたが、
おかげさまで、それほどの被害はありませんでした。

ベランダの鉢をすべて端に寄せて、避難させていたので、
今日は午前中がゆっくりでしたので、
フェンス側に移動して、現状復帰です。

   

来月の「口切」の稽古茶事のためにも、
ベランダを掃除しなければならなかったので、丁度よかったのですが。
ベランダ伝いに、待合から茶室へと移動しますので、
ここは当日は、露地になるのです。
私がこのマンションを終の住かと決めたのは、
この二メートルの奥行きのベランダでした。
「わあ、茶庭ができる!」と。

台風を乗り越えた花たちは、もう少し茶室の床で楽しめそうです。

ところで、若いメル友ができたのですよ。
お茶を始められて2年ほどの方ですが、
今少しずつお茶の楽しさがわかってきたそうで、
時々お話しをすることになりました。

わが社中にも、アラサー女子が数名いらっしゃいます。
そんな方たちと重なって、おたよりだけのお弟子さんができた気分です。

そうそう、若いの方がの一人はブログも書いています。
時々覗いてみるのですが、更新はのんびりとですが。
ブックマークに載せてありますよ。
初心者のブログになっていますが、その冠を取るのは何時かしら。

お茶は年齢を超えて、共通の話題が持てますから、
若い方との会話は、こちらもエネルギーをもらえます。
と言いますか・・私は精神的には今だにアラサーですけれど。

 

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オペレッタそして徳川茶会

2017年10月22日 | お茶三昧

台風が上陸しようとしています。
そんな週末、台風のように過ぎました。

昨日はオペレッタ「チャールダーシュの女王」を聴きに。
 

池田理代子さんが、初代チャールダーシュの女王役で、
久々に舞台に立つというので応援に。
村田孝高さんの歌と演技は、ますます磨きがかかって魅力的に。
其方は安心して楽しめたのですが、
理代子さんは十日ほど前に、肋骨にひびが入っていたと聞いていたので、
そのことが心配で、声を出したり、踊ったりするたびに、
大丈夫かしら、辛くないのかなあと。

素敵な衣装が着られるから、舞台に穴はあけないといっていましたが、
それは冗談で、責任感からの頑張りだったと思います。
こちらは終わってホッとしました。
舞台はとても暖かな、素晴らしい雰囲気のうちに、幕が下りました。

さてその舞台の余韻に浸る間もなくも、
今日は五時前に起きて、七時台の新幹線で名古屋に向かいました。
台風の近づく中、徳川茶会に。
前日から着物はもう無理とあきらめました。
もし帰りに新幹線が止まったりしたら、大変ですものね。
そんな最悪の事態も予測してです。

濃茶席の待合ですが、ビニールの覆いの下で雨をしのぎながらです。
前回はさわやかな風を感じながら、ここでお菓子をいただいたのですが、
さすがに今日はお席の中で。

 

薄茶席に続く道もこんな風に。
天候の影響で、少しは出足も鈍ったのでしょうが、
多くの方たちが、それも半数以上和服で参加されていました。

受付で、薄茶席11時50分から、濃茶席13時05分という券を頂いたので、
今回もまた、10時からの早いお点心でした。

御茶席や、お道具の写真は撮れませんので、
またまたお点心の写真でお許しくださいませ。 

     

濃茶席では筒井先生のわかりやすいご説明で、
いつもながらの楽しい和やかな雰囲気のお席でした。
偶然でしょうが、床のお軸が、先日の藝大茶会で拝見した軸と同じでした。
一休宗純の墨跡「初祖菩提達磨大師」
由緒あるお軸は何度拝見してもよいですね。
このお軸にまつわるお話も興味深く、
丈の長いこの軸のおかげで、床の天井が高くなったと。
おかげさまで、少し衰え気味の脳裏にもしっかりと刻まれたと思います。

お茶会の後も名古屋を見物しようと、
遅めの出発で予約した帰りの新幹線の切符でしたが、
台風上陸の前に東京に戻ろうと、時間を早めて帰路につきました。

オペラの余韻と、お茶会への期待のためか、
興奮してあまり眠れなかった昨夜です。
今日は早めに休みます。
選挙の結果もほぼわかりましたしね。
こちらの結果に台風の影響は出たのやら・・・

 

 

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掻立釻(かきたてかん)の音も楽し

2017年10月21日 | お茶三昧

    

今日はやつれ風炉で中置のお点前をしました。
急いで、二文字掻上げ灰を作ったのですが、
にわか仕事はダメですね。
気に入りませんが、やり直すには時間切れで、
灰はあまり見られたくありませんでした。

お釜は雲龍釜を使いました。

       
蓋には、掻立釻が付いています。
このふたに茶巾を置くときには、
茶巾で前にある釻を向う側に倒してから置きます。

    
その時に聞こえる鉄と鉄が当たって奏でる、
チリンという音が、とても風情を感じさせます。

お点前の度に、その音を聴きながら、
一手、所作が加わっただけで、
「ああいいなあ」と楽しくなるのは私だけでしょうか。

今日は、チリン!チロリン!、で一日終わりました。

 

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氷雨にけぶる東京タワー

2017年10月20日 | 日記

テラスから東京タワーが見られるレストラン。
期待していましたが、あいにくの雨。
テラスに出ることもできませんでしたが、
食事の後に小雨の中、仰ぎ見たタワーです。

上の方はけぶっていましたが、
何とも郷愁を誘う姿でした。
写真よりもライトアップはずっときれいでしたよ。

志を持つ方々の集まりに、東京タワーと美味しいイタリアンに惹かれて、
お仲間に入れていただきました。
ワインは飲み放題ですよと言われただけあって、
グラスが空くと、さっとお替りを注がれて、
雰囲気のまま少し飲みすぎたかしら。

今日の朝の軽い頭痛は、
天候に因るものか、風炉の炭に因るものか、
はたまた二日酔い・・・
原因を特定せぬままに、
朝から夜まで、今日はお稽古が続きます。

頑張りますね。

 

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使うなら今・・重くなった傘に想う

2017年10月18日 | お茶三昧

 

今週は秋雨前線に居座られて、
和服で出かけるのにはちょっと気が重い日々。

先日の雨の日の外出で、一日中雨ということで、
折りたたみ傘ではなくて、和服向きの長い傘で出かけました。
ちょっと若い時に手に入れて、大事に使っていた傘です。
骨の数もたくさんで、持ち手も立派で、豪華なのですが、
片手で持って駅まで行く間に、腕が疲れてしまいました。
大ぶりなので、すこしでも着物が雨にぬれずに済むと思ったのですが。

今は軽くて丈夫な傘がたくさん出ていますから、
そんなな傘に慣れてしまって、腕力もなくなってきた腕には、
大きな傘が結構重いということがわかりました。

バックも、重いものより少しでも軽いものをと思いますし、
もう重厚な、立派なものはふさわしくないと思えてきました。

そうやって考えると、その年齢に会った持ち物というのがあるようで、
今持ちたいと思ったらその時に、それを思う存分使ったほうが良いですね。
大事に取っておいても、いざ使おうと思ったころには、
それには相応しい体ではないことに、なっているかもしれませんから。
着るものもそうですし、似合う時に惜しまず着てしまうほうが、
箪笥の肥やしで終わらなくて済みそうです。

 

お稽古に、毎回マイ茶碗を持っていらっしゃる方がいます。
気に入って初めて手に入れたお茶碗だそうで、
家で使うチャンスがないので、お稽古でどんどん使いたいのだそうです。
大事そうに持っていらして、
そのお茶碗でお稽古をして、又大事にお持ち帰りです。
なんとなくほほえましくて、何時かそのお茶碗から卒業するのかしらと。
そのお茶碗が殿堂入りしたら、新しいお茶碗に変えるのでしょうか。

今一番気に入っている物をとことん使う・・良いと思いますよ。

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雨でも晴れでも楽しい時間

2017年10月15日 | お茶三昧

         

秋雨の降る一日でした。

年に二度伺っている、知人宅でのお茶。
今回で四回目です。
始めてから二年が過ぎました。

午前中は子供中心の茶道体験。
半年に一度でも、子供は前回のことをよく覚えていて、
うかがう度にに少しずつできることも増えていきます。

知人であるおばあ様( わたしより若いですが、子供たちにとっての)の、
「お茶を点てるような時間を過ごさせたい」という、お孫さんへの思いから、
半年に一度のお茶体験を持っています。

        

春に伺った時はうららかな日差しに誘われて、
テラスに出ての、野点気分でしたっけ。

今回は初めての雨のお茶会でしたが、
子主人がこだわったお庭を窓から眺めながら、
子供5人大人3人で、お茶三昧に興じました。
どんどん成長していく子供たちのお茶の時間は、
二年前に比べると、少ししっとりとしてきた様に感じました。

そんな子供たちのお茶を見守るの大人たちとは、
そのあと恒例の楽しい時間を持ちます。
ご主人も加わって、
この日のためにご用意くださった、とっておきのお酒を味わいながら、
肩の凝らないおしゃべりの時間を過ごします。

今度は子供抜きで大人だけのお茶会をという話も出て、
それなら濃茶体験をさせてあげましようと提案しました。

お茶の稽古に通わなくても、お茶を飲む雰囲気と、
そのゆったりした時間が時々持てるだけで、
幸せなのだとおっしゃいます。
私には計り知れない人生の波を乗り越えてきて、今の時間があり、
それを大切にしようとなさっているように。

そんな思いを胸に受け止めて、又半年後を約束して帰ってきました。

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手向山香合と五行棚

2017年10月14日 | お茶三昧

   


「このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに 」

 

先日の藝大茶会の濃茶席に、手向山香合が床に飾ってありました。
とても大振りな立派な一閑造りでした。

そういえば、私も持っていたことを思い出し、
早速出して飾りました。
一閑造りではありませんが・・それに小ぶり・・・
でも今の季節に楽しめますよね。

そんなにたくさんない道具ですが、
それでも使うのを忘れている、季節の道具もあるものです。
思い出してよかったです。

今週は五行棚のお点前です。
五行棚はお棚のようで運びの点前ということを頭に入れて、
竹の蓋置き、湯返し無し、薄茶の薄器は飾り残さない・・
もう皆さんの頭に入ったようですが、来年になるとどうかしら。

今日は五行棚のお点前をする方もいれば、
傍らでは壷の口の切り方の稽古に精を出す方も。

「口切の茶事の献立が決まりましたが、これで良いでしょうか。」と、
懐石料理担当の方が、献立表をもってきました。

あまり凝らずに、それでいて口切のお祝いの気持ちの現れた、
とても良い献立だと思いました。
皆さんご自分でどんどん勉強して、頑張ってくださるので、
最近は私は口だけで済むようになり、
皆さんの分を私が全部作るのに、
前の晩遅くまで準備なんてこともなくなりました。
ついでだからと、二グループ続けて二日間ということもありましたが、
さすがに疲れたのを覚えています。
よくやれましたが、若かったからですね。
もうそんなことはできませんけれど。

 


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「茶の本」をまた手に取って

2017年10月12日 | お茶三昧

 

先日の藝大茶会をきっかけに、
岡倉天心の「茶の本」を久しぶりに取りだしてきました。
この本は二冊目で、一冊目は、どなたかに貸してそのままに。

何年か後に読みたくなって又新しく手に入れましたが、
二冊目は、どうせ読めないのに、見栄を張って英文付きにしてみました。

 

英文で書かれたこの作品は(文明論)は、多くの訳者がいます。
一冊目と二冊目では訳者が違ったと思うのです。
一冊目の訳者を覚えていませんが、記憶に残る言葉の響とは、違う気がします。
どちらにしても難解で、それゆえ魅力的であるのです。

第七章「茶の宗匠たち」を読み返してみました。
茶人のあるべき姿、芸術に対する貢献を述べ、
利休の最後の茶会で締めくくっています。

この章で心に残る言葉は、
「・・・おのれを美しくしなければ、美に近づく権利がないからである。」

到底たどり着けないものにあこがれて進むことは、
絶望しながらも、なぜか永遠の楽しさを覚えてしまいます。

素晴らしき道具を持ち、満足な茶室で茶を点てられる、
そんな人たちがちょっとうらやましく感じてしまう時は、
「おのれを茶人として美しくするには・・」と考えることで、
突き進む目標と楽しみをよみがえらせてくれるようです。

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花は、裏切りませんでした

2017年10月11日 | 日記

   

少し前までは諦めかけていた白いホトトギス。
いつの間にかつぼみを膨らませ、今朝一輪開きました。

ムラサキシキブも色づいてきました。

シュウメイギクもほら咲きました。

ベランダの本当に小さな鉢の中で、
去年の秋から一年間頑張ってくれたのです。

ベランダの花は、水やりが一番大変なのです。
気にしてやりすぎると、根腐れをおこします。
二日も忘れると、もうぐったりと息も絶え絶えな姿になります。
夏場などは一日で、枯れてしまいそうなときも。

旅行の時は、日陰に取り込み、水をたっぷりあげておき、
どうにか耐え忍んでもらいます。
帰って来たら、夜遅くともまず植木にお水なんです。

そうやって世話をしても、つぼみをなかなかもたなかったり、
葉が枯れ始めたり、本当に生きているのかしらと思う時も。

でも信じて水をやり続けていると・・ほらね。
艱難辛苦を乗り越えて、ちゃんと花を咲かせてくれました。

花は裏切りませんでした。
ありがとう。

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元気の元はお茶

2017年10月10日 | 日記

   

藝大の「正木記念館」の手前に建つ「陳列館」の入り口近くに、
このような、レトロで立派な街灯がありました。
皇居二重橋の街灯だそうです。
なぜここにあるのでしょうか。
設計者が芸大出身ということで、お里帰りでしょうか。

7日から始まった藝大茶会は、表千家・裏千家と終わり、
14日武者小路千家・21日遠州流宗家と続きます。

裏千家のお席の時に、社中の方もお母様と参加されました。
お母様はこのお茶会のために、わざわざ遠方から出ていらっしゃいました。
お茶の先生をなさっていらして、米寿を迎えられたお母様。
いつお会いしてもとてもお元気でいらっしゃいますが、
特にお茶のこととなると別人のようにおなりになるとか。
お茶の力というか、好きなことをする時は、
何倍もの元気が出るものなのでしょう。

わたしが、あと二十年近く経っても、そんなに元気でいられるか。
きっとお茶の力で、元気な日々を送っていると信じたいですが。

と、そのお茶の力のおかげか、今日は片道二時間かけて、
友人が呈茶席を持つことになったという展示会にいってきました。
ご縁のある陶芸家さんの展示会だったことと、
友人の応援を兼ねて、頑張って出かけました。
作者自らのお道具の説明を伺いながら、お茶とお菓子を頂き、
作品を見せていただきました。
見るだけでおわったかというと・・・・ムム。

共通の友人と一緒に行きましたので、
帰りがけに遅めのランチを。

       

元気の元は、はお茶の力と、肉の力です。

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