「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

遠隔サポートで

2018年09月29日 | 日記

九月も終わります。
今日も明日も、その先も、出かける用事がづづくので、
何とか隙間の時間を見つけて、中置きに使う道具を準備です。
五行棚も出して、ついでに、11月の口切のことも考えて。
とお茶は季節ごとの道具の準備に追われることも。

去年、名残の茶事をしたことが思い出されます。

実は思い立って、PCのメールアドレスを変えました。
最近増えてきた迷惑メール対策なのですが。
自分で、できそうもないので、
訪問サポートを頼もうと、サポートセンターに電話をしました。

すると、遠隔サポートでできればすぐ終わりますといわれたので、
「じゃあやってみます」
といろいろ指示されるままに操作をして、何とか完了しました。
電話片手にキーボードの前てもたもたしていたら、
電話の向こうから、
「どうぞゆっくりでいいですよ」と。
最近どこでも年配者に親切です。
これからどんどん増える大切なお客様ですものね。

以前はもう少し反応も良く、自分でできることも多かったのですが、
最近は、ちょっと躓くと、もうお手上げで、
だいいち、どんどん増える新しい言葉の意味が解りません。
やってもらうに限ると思うようになりました。
情けないですね。

さて新しいアドレス、
今度はあまりどこにでも書き込まないようにしようと思います。
必要に応じて、又少しずつつながるところが増えていくと思いますが。

Facebookの個人情報流出のニュースなどを聞くと、
一度ネット上に載せたら、絶対に守れるということはないのだと、
ちょっとPCが怖くなったりしました。

最近はスマホでほとんど必要な連絡は取れていますので、
少しの間、削除するメールもなく、すっきりです。
こんなお掃除も断捨離の一つかもと思いました。

 


吾が心秋月に似たり

2018年09月25日 | お茶三昧

吾が心秋月に似たり
碧潭清うして皎潔たり
物の比倫に堪うる無し
我をして如何が説かしめん(寒山詩)

昨夜の中秋の名月はとてもきれいでした。
今日のこの空模様を見上げて、一日違いで良かったと。

ことさら大きな月が、すぐそばにあるように感じられ、
月行の切符があっても、不思議ではない気もします。
誠に月とは不思議な存在です。

 

月見が近くなったころ、なんとなく出しておいた三方の蓋置。
水屋の棚から目ざとく見つけて使った方が。
この蓋置よく観ると、後ろ、内側と合わせて松竹梅が描かれています。

 



「なんで三方というのでしょうね。」
「三宝とも書きますよね。」

「三方」は三方に窓(多くは宝珠の形)が三方に空いているからとか。
「三宝」は仏教用語からとか。

お月様にお供えするお団子を木地の三方に飾りますね。
十五夜ということで、15個のお団子だそうです。

飾るときは、上の折敷の部分の綴じ目を自分に向けます。
つまり正面はお供えする月(神様)の方に向けるということですね。

お茶の道具をはじめ和の物は、本当に正面とか裏表がいつも気になりますね。

 

ところで、これは昨日のデートでいただいたフレンチのデザート。
洋食のお皿は、ほとんど正面を気にしないでOKですね。 


相撲見物は翌日も楽し

2018年09月23日 | 日記

相撲見物の翌日は、朝から夕方まで、お茶の稽古三昧。
夕方近くにいらした方と稽古をしていたら、
ベランダのガラス戸越しに月が見えました。

明日の24日が今年のが中秋の名月ですから、昨日は十三夜の月でした。
時々雲にかすみながらも、時間とともに月は明るさを増していきました。
いつもは昼間にお稽古をする方でしたので、
「こんな時間にお稽古をすると又気分が違うでしょう」というと、
「月を眺めながらお稽古ができるのも良いですね。」と。

これからしばらくは、
月を、軸で、お茶碗などの道具で、お菓子で、銘で、
思う存分楽しみたいですね。
月見団子も作って差し上げなくては。

さて稽古が終わり、かたずけが済むと、
それからの夕飯の支度がちょっと億劫。
でも今日は大丈夫。

昨日の相撲見物のお土産を頂きます。
"相撲見物は翌日も楽し"なのですよ。

ボリュームたっぷりの「角力カレー」
そしてデサートは「相撲あんみつ」

こんな感じでスープさえ添えれば、十分でしょう。
これで少し手を抜いて、明日と明後日の外出のために力を温存です。

食事をするころは月も空高く上り、
少しひんやりとした風が、色づいたムラサキシキブの実を揺らしていました。



( 社中の皆さまへ)
10月の稽古日更新しました

 


稀勢の里頑張れと

2018年09月21日 | 日記

国技館へ行ってきました。
今場所は稀勢の里の頑張りに期待して、相撲観戦にも力が入ります。
 今日は白鵬との一戦ということで、
結び前のその一番が大いに盛り上がりました。


白鵬の強さにどこまで戦ってくれるだろうか、もしかして勝つかも・・
結果は白鵬が勝ちましたが、
稀勢の里には何とか二桁勝利をと、応援しています。

今場所は土俵入りが三人ですから、大満足ですね。
スー女の甲高い応援の声も飛んでいました。
場内はぎっしりの満員御礼。
色々あっても相撲人気健在です。
心なしか力の入った面白い取り組みが多かったように思います。
こんなに応援されたら、力も入るというものです。
スポーツ界も問題が続々とですが、
女子テニスでは嬉しいこともありましたし、
頑張る選手の姿は、理屈抜きで気持ちを高揚させてくれます。

誘ってくれた本人が風邪で出てこられずに、残念でした。
稀勢の里は負けましたが、食べて、おしゃべりして、応援して、
一時、頭を空っぽにして帰ってきました。

 

 


永遠に続くはずもないけれど

2018年09月18日 | 日記

 

藤田嗣治の白い肌に会ってきました。

一度は本物をと思って今回の都美術館での展覧会を楽しみにしていましたが、
会期もあとわずかになるまで果たせませんでした。
最後のチャンスと、敬老の日に思い立って出かけました。
上野がお庭の、美術館大好きのお姉さまに声を掛けたら、
入口で並ばないですむようにと、入場券を買って待っていてくださいました。

白い肌は本当に素敵でした。
やはり本物を見なくてはその迫力は味わえませんね。
混み合う中でしたが、お目当ての作品はじっくりと見ましたよ。
同行のお姉さま曰く
「おかっぱ頭のメガネのおじさんと思っていたけど、
なかなかよかった。声をかけてくれてありがとう。」
私にとっては展覧会も出かけて行って良かったのですが、
久しぶりにちょっと年上のお姉さまの元気な姿を確認できたことも、
それ以上に楽しいことだったのですけれど。

最近は自分も含めて、友人知人が皆、
足や腰か痛くなったり、体調がすぐれなかったり、
中にはちょっと深刻な病気に見舞われていたりと、
どこかに健康上の心配を抱えています。
これまでのように、いつでも時間が取れれば顔が見られる、
というわけにもいかなくなりました。
これからはもっとそんなことが増えてくるのでしょうね。

母が生前80も過ぎたころから、
友達が施設に入ったり、歩くことができなくなったりで、
会えなくなったことをとても寂しそうにしていました。

これから先自分がどんな姿になっていくかは予測が付きませんね。

命は永遠ではない。
そろそろ残りを数えるようになってくると、
どのように生きるかは、それなりに頭で考えているつもりです。
その割には、実行できていないと反省させられますが、
あれこれ考えずに今できることをすることですね。

命を使い切るといった樹木希林さんもお亡くなりになりましたね。
生きざまが好きでしたから、寂しいです。

 

 


九月の風は心地よく

2018年09月16日 | 日記

女声合唱団「九月の風」の演奏会。
八月の公演が一度台風で延期になり、
名前にふさわしい、九月に開かれることになったのですが。

女性合唱とピアノのための~或る星の降る夜~

という姪の作曲した曲が、初演されました。
今日本にいない姪の代わりに、友人と聴いてきました。

阿部公房の若き頃の詩に曲をつけたという作品は、
詩人の瑞々しい言葉の流れに、これも若き作曲家の感性が伴って、
夢と孤独と、絶望と憂いとかすかな希望を静かに、響かせていました。

姪のおかげで、やっと聞きなれてきた現代音楽の響き。
最近は混乱なく聴けるようになりましたよ。

その曲を平均年令70才を超えると伺った合唱団の方達が歌う。
そのひたむきな姿に心打たれるものもありました。

もちろん身内への思い入れが、
私にこんなにも一生懸命耳を傾けさせたのでしょうが。


演奏会が終わり会場を出ると、雨もすっかり上がり、
少し涼やかな風が吹いていました。
気持ちが良いので、地下鉄の入り口まで来た時、
「このまま銀座まで歩かない」と。
勝鬨橋から銀座までぶらぶら歩くことにしました。

以前通っていた職場が近くにあり、バスで通いなれた道です。
もう30年以上も昔のことですが。
懐かしくて思わず写真を撮りました。


夕方五時を過ぎ、ライトアップの灯が点りました。
築地市場、本願寺、歌舞伎座と、通り過ぎ、
30分ちょっとの散歩は、これも九月の風に吹かれながら、
のんびりとした幸せな時間でした。

それにしても築地や勝鬨当たりの景色は、ずいぶんと変わっていました。
あの頃はめずらしった高層ビルが、たくさん立ち並び、
たびたび
入ったお店も様変わりしていました。

最後は土曜日の夕刻の、まだにぎわう銀座から地下にもぐり、
九月の風を楽しんだ一日が終わりました。

 

 

 


試作品がかち合いました

2018年09月13日 | お茶三昧

和菓子の材料が届きました。
早速今日の夜と、明日の稽古の分の準備をしました。

こんな感じで出来上がりましたが、
初めてそぼろにする餡の繋ぎを、大和イモではなく寒天でしてみました。
思っていたより水っぽくて食べにくいような。
ちょっと不本意だけど、材料は吟味してありますから、
試食の結果、味は大丈夫です。

そんなところに、社中の方から、
「お茶事のお菓子の試作をして見ました。
明日お持ちしますので、皆さんのご意見を伺いたいと思います。」
と連絡が入りました。
偶然に手作りのお菓子が重なってしまいましたね。

お互いに
「私のは成功とは言えませんよ」
「私も、今回も簡単に思っていたらやってみたらいろいろあって・・・」
となりましたが。
というわけで、明日は二種類の主菓子の試食会となりました。

 

ところで、詐欺ハガキが届きました。
訴訟の取り下げを急がないと差し押さえるというものです。
以前にも一度来ました。
ネットに詐欺の例として同じハガキが載っていましたが、
関係ないと思っても、ドキッとしますね。

 




材料の準備も忘れずに

2018年09月12日 | お茶三昧

 

桔梗のねり切ですが、お店によって表現もいろいろです。
これはどちらのお菓子屋さんの時の写真か、ちょっと思い出せませんが。
きりっとしていて、それでいて静かな姿ですね。

ようやくここの所涼しくなり、何をするにも楽な気がします。
火の前に立ってする作業も、嫌ではなくなりました。

和菓子屋さんのようにはいきませんが、
作り立てのお菓子で、お稽古を楽しんでいただくことも多くなりそうです。



 

というわけで、材料の在庫を整理してみました。
ちょっと足りないだけでも、一種類無いだけでも、
作りたいお菓子を、思い立ってすぐというわけにはいきませんので。
そのような悲しい事の無いように、日持ちなども考えて、
よく使う材料は、常に補充しておかなくてはなりません。

昨日、いつもの和菓子の材料専門店にネットで注文。
午後には届きそうです。
これで安心していつでも手作りOKのスタンバイです。

 


素敵な出会いからはじまって・我逢人(がほうじん)

2018年09月10日 | 日記

姪が留学先に旅立ってから、もう十日が過ぎました。
滞在先のファミリーは、とても親切な方達と知らせてきました。
一安心です。

お部屋も清潔で居心地がよさそうで、素敵ですね。
私の古い頭では、海外留学なんて言うと、
狭い屋根裏部屋でパンの耳をかじっている・・・
そんな光景しか浮かびませんが、今はそんな時代でもないですね。
周囲の方々の温かい応援に、感謝しなければなりませんね。

早速パーティーや、ハイキングなどのイベントにさそわれ、
仲間との交流も進んでいるようです。
既にあちらで生活をしている友達を訪ねたりと、
学校が忙しくなる前にやる事もたくさんあるようです。
でもそろそろ始まる勉強に、これからが大変と、
気を引き締め覚悟も決めている様子です。

LINEで送られてきた、あちらでの生活の家計簿第一弾。
足長伯母さんにはちゃんと報告をと思ったのでしようか。
「無駄「なくね、でもがんばりすぎないでね」と複雑な気持ちで見ています。

良い出会いをたくさんして、苦しい時は、助け合えるような仲間も作って、
せっかく周りの方達に心配をかけて実現した貴重な時間ですから、
大切に過ごしてくれることを願っています。

 

我逢人(がほうじん)」という言葉が先日の稽古場に飛び交いました。
ある方が使ったら、「あら私も使おうと思っていました」と。
こんな少し難しい言葉が重なるのも面白い偶然だと思いました。

 この言葉は、「人と会うことからすべてが始まる。出会いこそ命」
と言っているそうで、人と人との出逢いの尊さを表した言葉だとか。

最近はどのような言葉を聞いても、
自分や周りの人の人生に結び付けて感慨深くなるのですが、
今はどうしても。姪の海外での出会いが、
彼女の人生を豊かにしてくれることを願ってしまいます。

 


奇跡ともいえる日々に感謝

2018年09月09日 | お茶三昧

大津袋を使っての濃茶点前。
中に入っているのは茶入れではなく、棗です。
そこで、棚の上に置く薄器は棗でないものにしました。

これは数年前に、倉敷のガラス器お店で手に入れた器です。
もちろん、「薄器に使える!」と閃いてです。
他の器の蓋がぴたりと合いましたので、それでOK。

「こうやって使えるなら、家に使えそうな器があります!!」
と目を輝かせた方が。
きっと今頃あれやこれやと眺めながら、
その器に合いそうな蓋探しをしていることでしょう。
器用な方は自分で手作りも良いですよね。
私も茶箱の振出しにぴったりの器を見つけたときは、
トウモロコシの皮で、蓋を作りました。

これもかわいらしい入れ物ですね。

中身がチョコレートのスペイン土産。
手のひらに乗りますから、
少し細工を施して、香合か何かで使い道はと、
私の頭の中は、妄想?が駆け巡ります。

 

この度の大型台風と、北海道の地震。
被害の大きさに驚いています。
悲惨な光景をニュースで見るにつけ、
稽古のできる日々は奇跡とも思えます。
感謝しなければなりませんね。

毎日の忙しさと、災害の大きさで、
なんとなくブログの更新に気持ちが向きませんでした。
北海道には、まだお会いしたことのない、メル友さんがいます。
携帯メールで無事の知らせをくださいましたのでほっとしました。
被害にあわれた地の一日も早い復興をお祈りいたしております。

 


野分の日のきんつば作り

2018年09月04日 | 日記

「野分」とは、秋に吹く強い風、台風のもたらす風のこと。

これも『枕草子』(百八十八段)にこのように。
「野
分のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ」

野分の翌日はしみじみとした趣があるといっていますが、
あまり強すぎても、風流まで吹き飛ばしてしまいますね。

今日の大型台風は、関東も強風にさらされました。
四国・近畿地方と、被害も大きかったようです。

今日は私も、出かける用事をあきらめて、
家でおとなしくするしかありませんでした。
支度をして外に出た途端に強風にあおられ、
これは駅までもつらいと、身の危険を感じて戻りましたよ。
体重は増えても、か弱い高齢者ですからね。

というわけで時間ができたので、和菓子の「きんつば」を作ってみました。

最近、新しい流し缶を手に入れました。
持っている物が、卵豆腐用の少し小ぶりなものなので、
お菓子作りには小さくて、仕上がりの大きさが気に入りませんでした。
取り外し可能の仕切りのついた少し大きいものを見つけました。
道具が良いと出来栄えも良いかもですね。
ついでに竿物を切るときに便利なように、
スケール付のカッティングボードも二枚揃えました。
一枚はお料理に使えるようにです。


そこでさっそく何かを作ろうと思っていたので、
材料の揃っていた「きんつば」を作ることに。
衣を焼くのには、テフロンのホットプレートを使いました。

一番器量の悪いものは、私の味見用ですぐお腹の中に。
材料は同じですから、味に変わりなし。
明日のお稽古で、ご賞味頂こうと思います。

さて野分の翌朝は、いかがなものでしょうか。


良夜

2018年09月03日 | 日記

 

九月になっての初めての稽古。

お茶杓の銘に「良夜」を使われた方が。
そんな銘を楽しむ季節になりました。

「良夜」とは、『徒然草』の第239段に。

「八月十五日九月十三日は婁宿なり。この宿、清明なる故に、月を翫ぶに良夜とす」

詳しい訳を見つけましたので引用して載せておきます。


八月の十五夜と九月の十三夜は、古代中国の天文学における『婁宿の日
(黄道沿いの28の星座を地球の月・日の基準としたが、
その28宿のうちの一つで月を鑑賞するのに適した日))』だ。
この婁宿の日は、月が清くて明るいので、月を見るのに良い夜となる。 

 

さて昨日は「良夜」月の如き、美しい月を見てきました。

オペラ「ナブッコ」

タイトルロールは応援するバリトンの村田孝高さんです。
ちなみにタイトルロールとは、オペラやバレエ、演劇、映画などにおいて、
作品名と同じ名前の役という
ことです。
この作品においてはまさに主役ということですね。
村田氏のナブッコは、素晴らしく、
きっとこれからは彼の当たり役となるでしょう。
10年以上も応援を続けていると、親が子供を見るように、
頑張っているなあと、ウルっと来るものですね。
村田氏、体型は満月ですが、( 失礼)
何事も満ちてしまっては先がありませんし、風情もないもの。
同じ「良夜」」でも、哀愁を帯びた十三夜にしておきましょうか。

村田氏は今月もう一舞台あり、
大好きなお酒も、しばらくは我慢ということです。

今年の中秋の名月(八月十五日)は、9月24日。
後の月の十三夜( 十月十三日)は、10月21日ですので、
どちらの月も、憎らしい台風などには邪魔されたくないですね。


 

 


「茶と花の融合展」へ

2018年09月01日 | 日記

「茶と花の融合展」
会場はホテルオークラです。

一昨年に続いて二度目ですが、楽しんできました。

内容は「花展」と「茶席」と「講演」

~古典文学に見る茶花と茶趣の花の陰陽~
というテーマで、秋の趣の花をたくさん見ることができました。
喉から手が出るほど入れてみたい花がふんだんに使われ、
花材と花器の取り合わせも大いに楽しめました。

午前中は、岩田宗弦先生の「神嘗祭」というテーマで、
午後は、熊倉功夫先生の「日本文化としてのお花」の講演をうかがいました。
お二人とも、お話しのお上手な先生ですので、
時間の経つのがあっという間でした。

その合間を縫って茶席にも入りました。
表千家のお席は、珍しく茶箱点前でした。

「インスタでもなんでも、お写真ご自由に」
という席主さんのお言葉に、遠慮なく撮らせていただきました。
お点前は男性の方でしたので、
わが社中の男性にぜひお見せしたいと、お点前の写真も撮りましたが、
私の席からは後姿になり残念です。

全員に違うお茶碗でお茶が出されましたので、
個性豊かなお茶碗をたくさん拝見できました。
茶箱は古いものではなく、この日のために作っていただいたものと。

瓶掛けは塗火鉢(明治期)とありました。
手前にあるのは、結界代わりの黒柿漆。

茶席は5席ありましたが、それぞれのお席のテーマが書かれていました。
裏千家のお席は、「未来へ」がテーマ。
会場に台目席がしつらえてありました。
お茶碗はほとんどが、抹茶椀として作られたものではないそうで、
お茶を頂く器は、周りにいくらでもあるということでしょう。
面白い試みだと思いました。

参加の券で入れる席は二席でしたが、
当日の茶券を一枚買って、三席入りました。
どのお席も椅子席で、気楽にお茶を頂けて、
肩の凝らないテーマや趣向の席でしたので、
お花を見にいらした方でも楽しめる茶席にとの心配りでしょうか。

最近はもう大寄せの茶会はとも思うようになりましたが、
参加すればまた、目も楽しめて、刺激やアイディアも頂けますから、
やはり時々は出かけて行ってみるのも良いものですね。
客として気楽にお茶が頂けることが一番ですが。

一緒に楽しんだのは、久しぶりに会う、高校の同級生との4人。
場所を移して少しおしゃべりをして帰りましたが、
もう少し遅くなったら、雷雨に会うところでした。
帰ってからすぐに、停電になるような雷雨に襲われました。
寸でのところで助かりました。