「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

懐かしい名前に出会いました

2018年02月28日 | 日記

二日間、小学校に茶道体験のお手伝いに行きましたが、
途中で伊藤左千夫の歌碑に出会いました。

錦糸町の駅前のバス停の傍です。

何とも懐かしい名前です。
小説「野菊の墓」は青春時代に出会った思い出の作品の一つ。
我々の年代の多くはそうかもしれませんね。
こんなところで出会うなんて。
錦糸町は、伊藤左千夫のゆかりの地だったのですね。

私の知っているのは「野菊の墓」の舞台、矢切の渡しです。
ここは我が家からもそう離れていませんので、
ずいぶん昔に訪れたことがあります。

こんな名前に出会うと、
あのころ読んだ小説があれもこれもと次々に頭に浮かんできます。
それと一緒にちょっと甘酸っぱい感覚もよみがえりました
足が地についていないようなふわっとした思い出です。

 

二日間の子供達とのお茶の時間は楽しく、無事に。
社中の方にお手伝いもしていただけて、疲れは半分で済みました。
本当に助かりました。
ありがとうございます。

 

 

 


小学校で茶道体験

2018年02月26日 | お茶三昧

今日は初めて伺う学校での茶道体験授業でした。
盆略点前を手本に見せながら、説明をした後、
全員がお茶を点てる体験をしました。

お菓子は「ちびどら」。
小さなどら焼きですが、やはりあんこの苦手な児童かいました。
それでも、お茶を頂くためにはと、一生懸命食べていましたよ。

インフルエンザはピークを過ぎたということですが、
マスクをしている児童も何人かいて、点てるときはマスク姿ですが、
さすがにお茶を頂くときはそうはいきませんね。

オープンスペースに畳を敷いて、盆略点前を楽しみました。
少しでも雰囲気を出したいと、花を置き、
軸代わりに掛けた色紙は「一期一会」です。
易しく説明しましたので、なんとかわかってもらえたと思います。
卒業まで大切な時間を、
友達と仲良く過ごしてもらいたいとの願いを伝えましたが。

15枚の畳に一クラス35人の児童です。
六年生は体も大きいですから、多少窮屈だったと思いますが、
皆さん仲良くお菓子を頂いて、お茶を点て合うことができました。

お手伝いの方に一緒に来ていただけたので、
両手に大荷物ということにならずに、助かりました。
もう少し若いころは、大きな荷物も苦にならず、
ふうてんの寅さんの営業と同じよ、などと言いながら、
茶道体験クッズ一揃えを下げて、
ひょいひょいとどこへでも駆けつけたものですが。

明日も、もう一クラスのために伺います。

 

 

 


米寿のお祝いに

2018年02月25日 | 日記

朝食の後のリビングでのコーヒー。
マグカップは、もう30年物です。
友人のお誕生日のプレゼントに選んだ時に、自分にも同じものを買いました。
もう一つあるカップと交互に、気分に合わせて使っています。

40年間お世話になった私のお茶の先生の、米寿のお祝いに駆けつけました。
23才から63歳までの40年間ご指導を頂きました。

3月3日のお雛祭りが、先生の御誕生日なのですよ。
絶対に覚えてもらえる素敵な日ですね。

母の介護で通うことが難しくなった時、お休みを頂いたまま、
もう稽古に通うことはなくなりましたが、
88才になられた今も、お元気で皆さんのご指導をなさっています。
何年か前のお誕生日に、お食事にお誘いした時は杖をお持ちでした。
でもお店を出るときはその杖をお忘れで、
「忘れるくらいだから大丈夫ですね」と笑ったのを思い出します。
最近は膝が痛くて正座はできないとおっしゃっていました。
そそんなことから、私も膝が痛くなったときは、
「私の膝もそろそろ危ないです」とお報せしたこともありましたっけ。

稽古を離れて8年。
若い時からご一緒した社中の方は、もうお顔を見ることができませんでした。
一緒に頑張っていたお若かった方達も、
「もう五十才ですよ」と。
私が先輩として、先生のに代わって割り稽古をして差し上げた方も、
ちゃんとお稽古を続けていらっしゃ覚えていてくださいましたよ。
つくづくお茶の修行の時間の長さを感じました。

久しぶりに先生のお顔を拝見した時は、思わず抱きしめてしまいました。
お年を召されても、お話しをすれば、
又昔のままの、わたしがお稽古を始めたころの先生でした。
先生は自分の中では歳をとらないのだと思いました。

 

 

 


立雛夫妻がお泊りに

2018年02月23日 | 日記

  

毎年恒例の立雛夫妻がいらして、一週間のお泊りです。

我が家のお雛様も、にぎやかになって嬉しそうです。

積もる話もあるようですので、
夜通し雪洞をつ点けたまにしておきますよ。
どんな話をしているのやら・・・


「お二人ともいつまでもお若くてきれいですねえ」
「立雛さんこそ、お元気そうで、古傷はもう痛みませんか?」
(実はこの立雛さん、一度骨折をしているそうです)
「お土産のお菓子までありがとうございます。」
「お稽古の時に、皆さんとどうぞ」
「そういえば聞くところによると、こちらのご主人様は、
来週小学校へ、茶道体験の授業にいらっしゃるそうですね。」
「そうなんですよ。それで沢山荷物があって、
階段でよろっとしたらどうしようといっていたら、
お手伝いを申し出てくださった方がいらしたそうですよ」
「それはまあよかったですね。」
「個人的に引き受けたことなので、
社中の方にはご負担を掛けたくないというお考えのようでしたけど、
もう足元も危なくなる年ですから、お申し出には素直に甘えることにしたそうですよ。」
「皆さんそれぞれのできる形で、いろいろと応援してくださるので、
とてもありがたいとおっしゃっていますよ。」

「あらあら、夜もだいぶ更けました。」
「明日のお稽古は、逆勝手で皆さんが、おろおろするかもしれませんよ。」
「まあまあそれではじっくりと見物といきましょうか。」

 

なんておしゃべりしているかしらね。


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茶道体験のお菓子は「チビどら」

2018年02月22日 | お茶三昧

来週、二日間をかけて、
都内の小学校に、茶道体験の授業をしに伺います。
初めて伺う学校なので、様子がよくわかりませんので、
いろいろと打ち合わせをしました。
「和室はないので、オープンスペースに畳を敷きますが、
どのように並べたら良いでしょうか」と言われましたので、
ファックスで、八畳の畳の敷き方を図にして送りました。

校長先生が、現職時代に同じ職場でご一緒した先生ですので、
20年ぶりにお会いできるのも楽しみです。

今回の授業に備えて、10セットも道具をそろえられたということで、
内容を伺うと、お盆、茶碗 茶杓、茶筅のセットだそうです。
それでは棗がないということで、体験用の、子供が扱っても心配のないものを、
何とか取り揃えて持参することにしました。

どんな環境でも工夫をすれば何とかなるものです。
そうやってお茶が楽しめるのは、
子供たちにとっても幸せなことだなと思いますね。

「お抹茶とお菓子も、わかりませんのでよろしくお願いします」ということで
35人の二クラス、70人分のお茶とお菓子を持っていきます。

今日は稽古が終わってからそのお菓子を探してきました。
衛生上個包装の物が良いので、いくつかの候補の中から選んだのは、
「チビどら」というお菓子です。
その名の通り小さなどら焼きです。
でもチビといっても数が多いと結構な重さですね。
これは一日35人の二日間ですので、二日に分けて持っていくことにしました。

他にも色紙や、花などと考えたら、
持っていけるかしらとちょっと心配になりました。
階段でよろけないようにしなくては。

このような体験授業も、いつまでお手伝いできるかわかりませんが、
体力の続く限り、頑張りたいと思います。

 


襲名披露の祝幕

2018年02月20日 | 日記

昨日は歌舞伎見物。
高い席からでしたので、オペラグラス持参で行きました。

この祝幕は、草間彌生さんのデザインです。
過去の草間彌生さんの作品を選んだということで、
テーマは「愛を持って人生を語ろう」

歌舞伎座の引幕は、おなじみの黒・柿・萌葱の「定式幕」ですが、
襲名披露興行などでは、個人から俳優に贈られる特別な引幕「祝幕」もかけられそうで。
高麗屋三代襲名興行の歌舞伎座130年「二月大歌舞伎」で、
千穐楽の25日まで舞台上にて披露されるということです。
三代の三役者を象徴するような幕ですね。

私のもう一つの目的は玉三郎さんのお軽。
やはりため息の出るような美しさでした。

とても肺炎予防の注射の呼びかけをするお歳には・・
舞台上で、梯子から、前向きに降りて来るときは、
足元は大丈夫とちょっとドキドキしましたよ。
でも又それが、女性が怖々と下りてくる様子に見える。
芸の力と美しさ、鬼に金棒ですね。
これはフィギュアスケートの羽生選手にも言えることかも。

 

ところで、先日フランスで抹茶を頂く時の茶漉しの話を書きましたが、
フランスでこのブログを見てくださった方が、
茶漉しもちゃんと打っていてすぐ手に入りますと教えてくださいました。
ご親切に「姪御さんに教えて差し上げてください」と。

以前ブログを通じてのちょっとお話をしたことのある方ですが、
まだ見てくだとさっていて、お知らせいただけるなんてありがたいことです。
どうもありがとうございました。

 それにしてもネットを通じると、世界は狭いですね。
それゆえに書くことの責任の重さも感じます。

さて不良師匠の気分転換もばっちりで、
明日から真面目に稽古三昧ですよ。

 

 

 


結弦くん、そして「夕鶴」

2018年02月19日 | 日記

羽生結弦選手の話題でオリンピックもさらに盛り上がりを見せていますね。
昨日の小平選手の金メダルも、感動をもらいました。

そんな一日でしたが、結弦の洒落ではございませんが、
オペラ「夕鶴」を鑑賞してきました。

佐渡に伝わる民話を題材に、木下順二が「夕鶴」という戯曲に仕上げた作品を、
團伊玖磨の作曲によって、オペラへと生まれ変わった作品ですね。

若いころ山本安英の演じる"つう"の評判を聞いて、一度はと思ったことがありましたが、
願いは果たせないで終わりました。
初めてオペラという形で鑑賞することができました。
決して許されない人間と異生物の恋が、その罰としてもたらされる悲劇におわる。
鶴の千羽織の布を、子供の様にいとおし気に抱く姿が、一番脳裏に残っています。
まぎれもなくあの布はつうが命を懸けて生んだ、かなわぬ二人の愛の結晶なのですね。

「今日は日本語だから字幕を見ないで済むわね。」
と言っていましたが、字幕はちゃんと設定されていました。
確かにところどころ字幕の助けも得ての観賞でしたよ。
初めて聞く歌の歌詞は聞き取れないことが多いですものね。

伊勢丹の上で、ランチをして文化センターに向かいました。
途中で目にした花園神社の骨董市に、帰りは寄ってみようと思いましたが、
既に店じまいをしていました。

世の中にはまだ見ていない興味深いもの、面白いものがたくさんある。
そんな思いが最近は特に強くなり、
自分の裁量で楽しめることは、一つでも多く体験したいと、
わくわく感の募る日々です。

それには健康ですね。
お休みも入れて、と思いますが、
今日ももう一つ楽しみに出かける・・懲りないですね。

 

 

 


茶碗荘(ちゃわんかざり)で一服いただきました

2018年02月18日 | お茶三昧

茶道具との出会いにはいろいろになドラマがあります。
それを、道具の由緒と言いますね。
そして今手にしている大切な道具をそのドラマとともに披露して、
美味しいお茶を一服飲んでいただく。
そんなときのお点前が「茶碗荘」や「茶杓荘」です。

今日、大切なお茶碗を持っていらした方が。
お話を伺うと、お稽古にお持ちになるにはもったいないお茶碗なので、
「何かの記念のお席でご披露なさるまで、大切にしまっておいてください。」というと、
「まず初めに先生に一服差し上げてから。」とおっしゃったので、
内緒で、「茶碗荘」のお点前で一服ご馳走になりました。

お稽古で、架空の由緒を考えてするお点前でなく、
本物は、ちゃんとその方にとっての、ドラマをまとっていますから、
扱いにも、お話しにも心がこもりますね。

美術品のようなお道具で頂くのも良いですが、
この頃は、好きで大切に使い込んだ道具、持ち主のほれ込んだ道具の、
由緒をあれこれ伺いながら頂く一服が、よいなと思うようになりました。

今日お持ちになったお茶碗は、高名な陶芸家さんの作品です。
ご自分で大切に使って育てながら、皆さんにご披露する時を待ってほしいです。
そんなチャンスを早く作って差し上げなくてはと思いました。

 

 

 


ロシア大使館でのイベント

2018年02月17日 | 日記

歴史ドラマ「エカテリーナ」

「世界20カ国で放送されたロシアのドラマを日本初放送」

というとで、その記念試写会が、在日ロシア大使館で開催されました。
このイベントに当たって、劇画「女帝エカテリーナ」をの著者、池田理代子さんが、
トークショーを担当するというので、
幸運にも関係者枠の招待で参加させていただきました。

理代子さんのエカテリーナにまつわる話や、
「女帝エカテリーナ」を描くに当たってのエピソードは、
とても面白く、興味深くて、いつまでも聴いていたいと思いましたが、
時間の制約もあり、こころを残して終わりました。
あのあふれる知識は、作品を生み出すことにかけた準備のすごさの所以でしょうか。

トークショーと試写会は、大使館併設の小学校の講堂で行われました。
その後大使館内に場所を移して、会食パーティーが持たれました。
シャンデリアの下がる広間での会食のひと時も、
私には冥土の土産が一つ増えたようです。

このドラマは、来週2月19日から、チャンネル銀河で放映されます。
一話を観終わったところで、続きが見たいと思いましたよ。
エカテリーナを演じる女優さんは、
日本のドラマ「坂の上の雲」に出演したことがあり、
その美貌は評判になったようです。

時間は深夜00:00からですが。
見られる環境の方はぜひご覧になってください。

 


晩白柚を食す

2018年02月14日 | 日記

スイカのような晩白柚をしばらく飾って眺めていましたが、
そろそろ中が見たくなり、真っ二つに切りました。
半分は皮なんですね。

果肉は半分はそのまま食してみることに。

蜂蜜をかけていただきましたが、美味しいですよ。
朝食のヨーグルトにも入れてみようと思います。

皮と果肉の部分を使って、ジャムを作りました。

皮四分の一の量でこれだけできました。
これはやはりヨーグルト用に。

まだ皮が余っています。
お風呂に浮かべても、柚子湯のように良い香りがするそうです。
試してみますね。

これで晩白柚は一件落着です。

 

 

 


フランスで抹茶

2018年02月14日 | 日記

フランスにいる姪からのLINE。
抹茶をスーパーで買ってきて点ててみたけれど、
私のところで飲んだ時みたいに美味しくはないと。

こんなだまができたと写真まで。

「日本の抹茶なの」と聞くと、
「愛知県産と書いてある日本製」と。
ただし蓋を取ると中はこんな風だったそうです。

まあ、これで点てたらだまが残るのも仕方がないですね。
缶のお茶は、一度篩で漉すことは知らなかったようです。

というわけで、
外国で茶篩はそう簡単には手に入らないと思うので、
茶筌で点てるのは諦めて、
「ココアみたいにして、ミルクと一緒に飲むといいかも」と。

抹茶ラテです。

これは早速やってみて、うまくいったそうです。
ひとまず抹茶が美味しくいただけたようで一安心。

外国に行くと何日かすると、
こんな風に日本の物が恋しくなるのでしょうか。
目的を終えて帰って来るまで、ときどき抹茶でも頂いて、
心身ともに健康で過ごしてほしいと願うばかりです。

さて私はというと、
先日食べ残ったので冷凍しておいた鯛焼きが、
一匹冷凍庫で眠っているのを思い出しました。

 

レンジでチンして、オープンで軽く焼いて、

カリカリ感も復活した鯛焼きを、美味しく頂きました。

しっぽをカリッとかんだときは、
とても幸せ感でいっぱいになりました。
パリで抹茶を飲む人にも届けられたらね。

 


ストックの香り

2018年02月13日 | 日記

今日は寒い一日でしたが、
予定通り、五島美術館まで出向きました。
「茶道具取合わせ展」

見慣れたおなじみの茶道具が並んでいましたが、
何度見てももいいなあと思ったり、
「ああこの茶碗」と懐かしかったりするものですね。
往復三時間かけて都会まで出てきて、美術館は一時間ほどの滞在で、
せっかく出てきたのにもったいないような気がしましたが、
同行の友人とランチをして、早めに帰宅しました。
今週はあと二度、出てくる予定があるので、体力温存です。
風邪など引いたら、楽しみが味わえなくなります。

夕方、「房総の春」が届きました。
10本のストックの花です。

三本は背の高い花器にすっとそのまま挿しました。

七本は、平たい花器に花畑風に入れてみました。

実はこの花器は、私の拙い昔の作品です。

ちょっと横から見るこのような形ですが、
この作品、一か所難点があります。
途中までしか水が入れられません。
半分以上入れると水がしみ出してきます。

完全なる失敗作ですが、
花を入れれば何とか様になるでしょうか。
こんな風に入れたくて、
何年もしまいっぱなしでしたが、出して来ました。

今、玄関先から廊下の隅まで、
甘いストックの香りでいっぱいですよ。
一足早い春に嬉しさもいっぱいです。

 


嬉しい一日

2018年02月11日 | 日記

今日は午前中は逆勝手のお点前を楽しみました。
一つ分かったことがありました。
以前は「右と左」は即座に分かったのに、
最近、「ええと・・右は・・」と一瞬考えるようになったことです。
ああ、これも老化現象でしょうか。

兎にも角にも、皆さん脳のリフレッシュにはなったようです。

 

午後は真の許状の引継ぎの式をしました。
時間があれば一度お点前のおさらいをと思っていたのですが、
結局ぶっつけ本番でお見せすることになりました。
閉め切った茶室が暑いのか、冷や汗なのか、
流れる汗が目に入り、痛い目をしょぼつかせながらお点前を終えました。
初めて見る点前なので、授伝者の方にはわからないと思いますが、
自分ではちょっと前後してしまった個所もあり、、
やはり予習はしておくべきだったと大反省です。
それでも、
「これから又初心に戻って一から頑張ります」という言葉に、
無事に引次ぎができて、良かったとほっとしましたけれど。

終わってもう一人、久しぶりにいらした方のお稽古をして、
今日の稽古が終わりました。

片づけを済ませての一息は、
手作りのオレンジチョコとコーヒーです。
役目を果たした後の、嬉しいい時間。
巷はバレンタインデー。
稽古日と重なったら、チョコ系の菓子でお茶を、
というところですが、今年はそれも考えずに済みました。
さりげなく頂いたチョコレートを一人楽しんでいます。

そんな一日の最後に、さらに嬉しい知らせが。
姪の卒業作品が優秀という評価を得たそうで、
その上、なんと賞金の頂けるような賞も頂くことになったと。

いつも応援している姪なので、何とも嬉しくて、
益々良い一日になりました。

明日の三連休の最終日は、ちょっと出かけます。
目の保養に五島美術館へ。
そしてその後は、お腹も満たしに。

 

 




梅は飛び桜は・・

2018年02月10日 | お茶三昧

 

 「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」
この時期になると思い出す歌ですが、私たちの頃は「春な忘れそ」でしたが、
今は上記のように教えるようです。
そしてもう一つこんな歌も、ありますね。

「梅は飛び桜は枯るる世の中に何とて松のつれなかるらん」

菅原道真の家の庭にあったのは梅だけでなく、桜も、松もあったそうな。
梅は主を慕って、一晩で大宰府に飛んでいきましたが、
梅にばかり声を掛けたことに悲しんた桜は、一晩で枯れました。
ただ松だけは青々としてそのままなのは、なんとつれないのだろうと。
でも実は松も、後からちゃんと飛んで行ったのです。
「板宿の飛松」がそれだそうです。

この歌が歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の、
梅王丸、桜丸、松王丸となるわけですね。

二月の梅にちなんだ銘をあれこれ考えていると、
こんなところまで私の話は飛びました。
そして最後は、「梅が枝餅」でした。
このお菓子以前一度作ったことがあります。
とても素朴なお菓子です。
白玉粉と豆乳を混ぜてこね、それで餡を包み、
平たくしてフライパンで焼けば出来上がり。

とても簡単にできて美味しかったのを思い出しました。

太宰府天満宮に行くと、名物のお菓子として売っているそうですが、
私はまだ行ったことがありません。
食べに行くチャンスあるでしょうか。

 

 


気合なんですね

2018年02月08日 | お茶三昧

大徳寺201世、春澤宗晃の筆
「りきいき」と読みます。
先日勉強した時の資料の中にありました。
どこかで見たことのある言葉ではありませんか。
そうです、この軸です。

利休辞世の句の中の言葉です。
軸には赤線も矢印もありませんので、
私か画像に記しましたのでお間違えなく。

意味はエイッとという気合を掛けるような言葉のようです。

日曜日に、真の許状の引次ぎをいたします。
この軸を掛けて私がお点前をして、許状をお渡しします。
引次ぎの時はいつもこの軸を読み上げ、
「難しくてよく分からないのですが・・」と言いながら、
何とか直訳に近い説明をします。
まだまだ勉強不足ですし、
その神髄をとらえられるほど、修行を積んでもいませんし、
私などには一生わからないのではと思う言葉ですが、
茶道の歴史の流れの中に身を置くことの重さを感じ、
厳粛な気持ちになります。

そんな頼りない私ですが、
「えいっ」と気合を入れてお点前をして、
丁寧に、神聖な気持ちで引次ぎたいと思っています。