「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

八月はなぜ葉月

2016年07月31日 | 日記

       

 

明日から八月に入ります。
梅雨明けで、やっと夏らしくなりました。
でもなぜか8月に入ると秋を近くに感じてしまいます。
今日も朝から降るような蝉しぐれが、
"早く頑張って鳴かないと秋が来る~"と言っているように聞こえるのです。
そんなことを言っていても、この頃は九月いっぱい残暑で暑いですから、
本当に秋が訪れるのはずっと先でしょう。

八月を「葉月」といいますね。
私はかなり最近まで、青々と葉の茂る月と思っていましたが、
むしろ葉が黄色く色づく頃だから「はづき」とか。
それどころか、「葉落ち月」が「葉月」になったという説もあります。
定説はなく、他にもいろいろと説があり、はっきりしていないようです。
『葉』の字を当てていますが、葉とはまったく関係ないとも言われています。

実際には梅雨時の6月を「水無月」というくらいですから、
暦上の季節とのギャップは仕方がないですね。
八月はもう「中秋」なのです。

 

先日稽古の時に、
「最近車のことで色々とアクシデントが続いているのです」
という方がいらして、
「大きな事故にあわないように気をつけてくださいね。」と。

幸い、私の上半期はどうやら無事に終わりました。
今年の運勢はよく見ていないので、わかりませんが、
神社でお祓いをしていただいたし、
お札も飾ってあるので大丈夫でしょう。

運が良いとか悪いとか、それは気の持ちようですね。
これで済んで運がよかったと思うか、
こんなことになって運が悪いと思うか、
何を基準に考えるかでずいぶん違いますから。
幸・不幸も同じ。
無い物ねだりをしたら、すべて不幸になりますね。

かなり楽観的でプラス思考を自認する私ですが、
お守はいろいろ持っています。

神社仏閣でいただいたお守りもありますが、
身に着けるとよいという、水晶だとか、数珠だとか・・・
  

             

これは、私が初めて海外旅行をすることになった時に、
母がサンゴを身につけていると事故にあわないと、
わざわざ買ってくれたものです。
可愛らしすぎて最近はほとんど身に着けることがないのですが。

お盆も近いことですから、
母を思い出しながらちょっと着けてみようかしら。

八月もよろしくお願い致します。

 

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寒天のお菓子作り( 画像追加)

2016年07月29日 | お茶三昧
 
6年も前に、他のサイトで書いていたブログの記事です。
もうこちらに引っ越しをしてずいぶん経ちます。
ちょっと昔の写真を探していて見つけました。
新しいいパソコンには保存していない写真でも、
ネット上にはちゃんと残っているから、
便利というか不思議というか。
ある意味怖いことでもありますが。
 
 
           
『 「すみません・・ちょっとお菓子の写真を撮らせてください・・」
ご挨拶か済むとカメラ片手にお菓子に突進した方が・・
「ホームページの更新をしたいのですが、ネタが見つからなくて・・」
 
わかります・・
「困ったときのお菓子の写真」ですよね。
 
その日はちょうと、自作のお菓子も用意したので、
「話の種に師匠の自作のお菓子なんて言うのはどうですか・・」
と無理やり話題をおしつけてしまいましたが。
 
           
 
久しぶりにお稽古の前に時間がとれたので、
何かお菓子ができないかとさがしたところ、
寒天と、甘納豆があったので、それに梨を加えて「梨羹」をつくりました。
甘納豆は丹波の黒豆で作ったもので、抹茶がまぶしてありました。
寒天の中で、梨の香りと、抹茶と黒豆の味わいが広がり、思った以上の味が出ましたよ。
 手作りのお菓子が用意できた時は、気持ちの余裕もでて良いですね。』
 
とまあこんな内容でした。
 
毎年今頃は「葛切」をお出しするのですが、
この記事を見て、こんなものも作ったっけと、
今年は違うものをと、思い立って寒天を用意しました。
寒天を使ったお菓子を久しぶりに作ってみます。
予定していたことが日延べになり、ちょっと時間が取れましたから。
さあこれから取り掛かります。
 
梅雨が明けて暑い一日ですが、なんとなくこれが待ち遠しかったような・・
洗濯にもベランダの水やりにも力が入り、何かやりたい気持ちがわき出して。
でもこれが毎日続くと、それはそれで大変ですか。
もしかして短い夏かもしれません。
夏もちゃんと楽しまなくてはね。
 
 
 
写真を追加します。
 
           
 
           
 
出来上がったので、盛り付けの例です。
メロンと小豆を寄せました。
お好みで、黒蜜を添えます。
 
 
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食べ頃が難しい

2016年07月27日 | 日記

             

今日はお稽古で、水菓子にスイカを。
お皿ごと冷やしておいて、さあどうぞ。
こんな冷たいものが、何よりですね。

スイカの次は…

        

何だと思いますか。
メロンです。
やっと食べごろになりました。
書いてある日付を信じて、じっと我慢をしていました。

この"食べごろ"の目安、なかなかぴったりと合うことは少ないです。
保管状況にもよりますものね。
切ってみたら、少し熟れすぎていたり、まだ若かったりと。
熟れているのはまだ急いでいただけばよいのですが、
「う~んもう少しかな」という時が困ります。
満足感に浸れないですから。

実は先ほど切ってみました。
あと一日早くてもよかったみたいですが、
でも十分熟れていて美味しかったですよ。

 

 

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いよいよ梅雨明けは明日

2016年07月26日 | 日記

              

ようやく関東も梅雨明けの兆し。
やっと「瀧」の文字も、生きてくるというものです。

最近テレビでは認知症の話題がしきりです。
これからは年寄がどんどん増えるということですから、
自分も周りの人にも、
それぞれ身に降りかかってくるかもしれないことですから、
一大関心事ですね。
私もせいぜい予防に努めようと思っています。

常に新しいことに挑戦するとよいようですから、
浮気者の私は大丈夫かな。

外に出てることが大事。
お友達の皆さんたくさんお付き合いください。

人との触れ合いが大事とも。
社中の皆さん、いつまでもお稽古に来てくださいね。

そしてお点前が突然わからなくなるようなことが無いように、
せっせといろいろなお点前を教えて、
いつも忘れないようにしておきます。

というわけで、今日はお茶の仲間と、お点前勉強会。
目的は、たまには緊張して、人前でお点前をすることです。
いつも口ばかりですので、体も気持ちも鈍ってしまわないようにです。

そして夜は、少し遅れて誕生会をしてくれる仲間とのディナー。
話題は間違いなく、認知症予防と老後のたくわえ・・・かな。

そうそう毎日の少量のお酒は認知症の予防になるとか。
これはあまり努力しなくても、実行できそうです。
最近本当に少量しかいただけなくなりましたから。
先日、
「あなたのブログを見ていると、すごくお酒が飲める人みたい」
といわれてしまいました。
そんなことないですよ。
お酒を頂く雰囲気が好きなだけですから、誤解無く。

明日から暑くなるようです。
皆さまどうぞご自愛くださいませ。

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五分で作った一輪挿し

2016年07月25日 | 日記

             

一度作ってみたかった小さな一輪挿し。
壁掛けで、小さな私の手よりもっと小さいですよ。

制作時間は、成形4分、釉掛け1分の五分です。
先日、陶芸体験グループにお供して、
私も何かと手抜きの物を思いついて作りました。
あまり繊細でない私にはぴったりの作品造りです。
焼きあがって早速使えるのも嬉しい。

実は10年以上も土とはご無沙汰でしたので、
すっかりノウハウをわすれてしまって、
力作?を仕上げる自信がなかったのです。

でも・・あまりに簡単だったので、おまけに作ったのが、
手作り感満載のコーヒーカップ。

             

「こういうのがいいのよ」と、
自分だけがご満悦で、これも早速使ってみました。

私はこれだけだったのですが。
皆さんの力作もたくさん出来上がってきました。
処女作を手にするみなさんの姿が目に浮かびます。

 

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逆勝手を楽しむ

2016年07月24日 | お茶三昧

風炉にも慣れたころです。
七月後半は、逆勝手と酷暑のお点前です。
逆勝手は、年に炉と風炉で、一~二度の稽古ですが、
それでも皆さん随分楽に動けるようになりました。
そこで少しひねりを入れて、
薄茶は洗い茶巾を逆勝手で楽しんでみました。
平水指でしたり、棚を付けたりと、
お好きな逆勝手をどうぞという具合です。
「逆勝手もいくつかのポイントを押さえれば難しくないですよ」
と言って一つ、二つ・・三つ四つ・・・と言いだしたら、
「そんなにあるんですね」といわれてしまいましたが。

今日は「作務衣を新調しました」という方がいらしたので
早速記念写真を撮ってLINEで送って差し上げました。
「懐があるっていいですね。」と嬉しそうにお稽古をしていました。

少し前から蝉の声も聞こえるようになりました。
猛暑猛暑といわれて覚悟をしていましたが、
まだ少し余裕のある毎日ですね。

 

 

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かき氷が食べたい

2016年07月22日 | 日記

                        

 

五年前のかき氷と去年のかき氷です。
毎年一度は食べていると思うのですが、見つけた写真はこの二枚です。

かき氷には思い出がたくさんあります。
一番の思い出は、学生の頃、友人と食べたかき氷。
今のように豪華なものでなく、
小さな器で、シロップがかかっているだけのシンプルなもの。
その器を重ねて、何杯食べたか数えて。
鼻の奥ががつ~ンといたくなった、それがとても懐かしい。
もう少し清純で、まだ夢いっぱいで、
何をしても感動していたころの思い出です。

 

少し下って、仕事帰りにどうしてもかき氷が食べたいと、
バスに乗らずに、駅までの道すがら、
あの"氷"という目印を探しながら歩いた暑い日の夕暮れ。
やっと駅近くで、店の軒下で揺れている赤と青の旗が目に入った時の嬉しさ。
仕事の疲れも吹き飛びました。

 

天然氷のかき氷が美味しいといわれ、
炎天下30分以上並んでやっと口にできた、
とろけるようなかき氷は、最近の思い出。

なんでこんなにもかき氷を食べた時のことは、
はっきりと覚えているのでしょう。
きっとひと夏に一回の出来事だからかもしれないですね。
何故か、一度食べればそれで満足するのです。

クリームあんみつではない、やっぱりかき氷。
出来たら可愛いレトロなガラスの器で。

夏になるとこんなにかき氷が恋しくなるのは、
暑さのためではなく、青春の思い出が恋しいからでしょうか。

いよいよシーズン到来。
今年の思い出作りは、何時できるかしら。

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釣瓶こそ・・・・(利休道歌)

2016年07月21日 | お茶三昧

                                 

 

「釣瓶こそ手は竪におけ蓋とらば釜に近づく方と知るべし」
釣瓶の水指の扱いを教えている利休道歌ですね。
釣瓶の水指を楽しむ季節です。

(利休道歌とは利休の教えを和歌であらわしたもので、
百首ほどあります。)

また利休道歌の中には、
「水指に手桶出さば手は横に前の蓋取り先に重ねよ」
という手桶の水指の扱いについて教えている歌もあります。

これだけでは扱いの詳しいこと、微妙なところはわかりませんが、
基本的な約束はわかります。
これを頭に入れて道具を扱えばよいということです。
それでも時には臨機応変の働きも必要なのですが。

こんな風に利休道歌には、お点前の約束や心得、意味、
などについて歌っている物がたくさんあります。
必要に応じて、読み返すと、新たに"ガッテン!!"のいくこともたくさん。

 

最近利休道歌の本を求めて読み始めたという方がいらっしゃいます。
色々と教えられて面白いとおっしゃいます。
又ちょっとお茶への興味が深まったそうです。


そういえば私が全部通して読んだのは、20年ほど前のことです。
それまでは、有名な歌や、研究会などで読み上げる歌くらいの知識でした。

初めて全部目を通したときは、よく理解できない歌もたくさんありました。
お茶の知識や、点前の知識が深まっていなかったからでしょう。

ところがそれから10年ほどして、
自分がお茶を教えながらあれこれと勉強したことからでしょうか、
新たにたくさんの歌を、なるほどと心に落ちる歌だと実感しました。
茶室をしつらえるときの約束や決まりなどに関する歌は、
必要を感じてはじめて参考になることですから。
それにしてもよくここまで丁寧にと思います。

きっと読み始めた方も、
一回目は何のことやらの歌もたくさんあると思います。
でも一回だけでなく稽古が進んだらまた読んでみる。
するとまた新しいことが興味深く迫ってくるはずです。

私が以前時々短冊に書いて掲示板に貼っていた道歌を、
皆さんどのくらい覚えていてくださるかしらね。
何事も必要になって初めて頭に入り、身につくものです。


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茶杓削り、やっと五本

2016年07月19日 | お茶三昧

             

今日五本目の茶杓を削りました。
自分の好みの形があるということに気が付きました。
そしてその形に削ることが簡単ではないということも。

削り始めてから、この本を読みました。
茶杓に込める想いとか、その人の個性とか、
美意識や感性、そして素材の魅力。
こんなにも色々と語っていることがわかりました。

茶人の洗練された茶杓も魅力的ですが、
文人や、芸術家の茶杓が、強烈な個性で迫ってくること驚きました。

時には本来の目的である、
点前に適うとか、使いやすいとかいうことを忘れて、
そこにあるだけて面白いものも。

銘は確かに大切。
でも無銘でもいい。
愛する一本がほしいと思いました。

晴れの席には使えなくとも、それが自作なら最高だと。

 

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既に古希なのですね

2016年07月18日 | 日記

 

               

古希だからといって、
人生旅をしてきた証の草履を並べているわけではありません。
先日の朝茶事で使った露地草履を干しているのです。
打ち水をした露地を歩きましたから、
しまう前によく乾かすためですが、
梅雨時ですので、なかなかすっきり行きませんね。
今日は日差しも出ているようですから、何とかなりそうです。
草履だけでなく使った器も、
お湯や水で使ったものはすべてよく乾燥させてからしまいます。
次に使うときにかびているなんてことの無いように。

さて私は昨日誕生日でした。
あまり認めたくないのですが、数えで70才です。
まだ69才ですよと叫びたいところですが。

誕生日のお祝い事は数え年でしますから、
今年の一月一日から十二月三十一日までが70才になるので、
今年中にするのが古希のお祝いということになるようです。
そのことをしっかりとわきまえた方に、
「古希ですね。おめでとうございます」といわれて、
少しうろたえてしまいました。

でも最近は満年齢ですることもあるということで、
70才になる年の誕生日の前まではお祝いはできるとか。

と言ってもすでに私には、お祝いをする親はいませんので、
そのことを気にして、年齢を数える対象もいません。

それに自分のお祝いは自分が考えることでもないので、
同年齢の友達とは、「こんな年になったのね」と嘆いたり、
健康であることを喜んだりして、年忘れの誕生会をしていますが。
これだけ高齢者が増えると、もうお祝いの対象は、
100才達成まで待っていても良いのかもしれませんよ。

それでも自分の中では自分なりに、
記念として何か残さなくてはと考えていますが、
それは自分に秘めたる思いとして温めながら、
今年一年過ごしていこうと思います。

といいつつ七月はいろいろなところで、
誕生日をネタにして、美味しいものを頂く会をしています。

 

余談ですが・・・・・
私の母は、満90才を目の前にして他界しました。
当然数えて90才はクリアーしました。
市からのお祝い金が出るということでちょっと楽しみにしていたのですが、
それをいただけませんでした。
どうやらお祝い金は、その年に達しないといただけ無い様です。
年金の後出しと同じですね。 
財政を考えると仕方のないことでしょうが。

 

 

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雨の名前そして豪雨にも負けず

2016年07月16日 | 日記

             

サントリー美術館に行った時は、
必ずミッドタウンB1の「とらや」に寄ってみます。
お菓子を買うのではなく、店内の展示を覗くためです。
今月のテーマは今の季節にぴったりの「雨を感じる」でした。

カラフルな蛇の目傘のディスプレー。
その下に、雨にちなんだ本が並んでいました。

             

「雨の名前」
ちょっと読んでみたくなる本ですね。
表紙にかかれているなまえを見ただけでも、
ほとんどが初めて見る言葉ですから、興味をそそられました。

           

壁面にはずらりと「雨」を表現する言葉が、説明付で並んでいましたので
「白雨」は夕立のことだと、一つだけは頭に入れてきました。
茶杓や茶碗の銘に使いたいような雨もあり。
季節ごとに、一つ二つ覚えておくのも楽しいですね。

ちょっと鬱陶しかったり、気持ちのふさぐような雨も、
名前を付けてみると、心に沁みる雨に変るから不思議です。

今日はどしゃ降りの集中豪雨の中、
やっとの思いでお稽古の方たちが辿り着きました。
車でいらしたのでぬれることはなかったのですが、
途中の道路が冠水していたり、道が混んでいて、
あれやこれや回り道をしたりで大変だったようです。
「近くまでは来ているのですが、先に進めません」と
途中経過の連絡が何度も入りました。
「無理をしないでくださいね」と伝えましたが、
執念でたどりつきましたと・・

最近は、情緒なんて言っていられない雨の降り方ですね。

 


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朝茶事日和

2016年07月14日 | お茶三昧

             

今日は稽古で朝茶事をしました。

早起きをして、体制を整えて待っていると、
亭主・水屋七時集合。
席入りは午前九時。
少し遅めの始まりですが、気分は十分朝茶事です。

初座の床には「吟風一様松」
後座の床には半夏生を鴨川篭に。

高取の平水指と、備前の茶入れ。
濃茶は長楽の楽茶碗で。
        

懐石担当の方は昨晩は遅くまで仕込みで、ほとんど寝ていないそうな。
心入れのお料理が並びました。
朝茶事なので生ものを避けて、
お向こうは「ホタテの燻製琥珀ゼリー添え」です。
ガラスの器に美しく盛られていました。
主菓子は、亭主手製の「あんみつ」でした。

濃茶までを亭主が頑張り、
続き薄茶の後半は、半東が応援で締めくくりました。

私は簾の陰で、席中を見守ったり、
水屋を手伝ったりで、皆さんの援護射撃でしたよ。
予定時間はやはり少しオーバーしてしまいましたが、
滞りなく流れたと思います。

終わっての、亭主役の皆さんとの濃茶と薄茶を頂く一時。
「お疲れ様」の言葉の中に、
一日の疲れと、充実感と、少しの心残りが入り混じりですが。
まずは美味しいお茶が、緊張をときほぐしてくれたでしょう。

朝茶事でしたので、反省会を終えて、
二時前には皆さんの帰られましたので、
私は午後からいらっしゃる方のお稽古をしました。
床の花をそのままに、風炉の火を少し足して、
余韻を楽しみながら。
そして忘れないうちに、ここに記録を残しています。

そうそう水屋に残されていたものが・・・

             

半東さん苦心の手製の進行表です。
「 兵どもが 夢の跡 」のごとく扉に貼られてありました。

 

さて一つ行事が終わりました。
次は・・座禅会をしたいという方たちにお付き合いします。
このようにしているうちに、暑い夏も越せるでしょう。

 

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侘びとは少し足りないことといいますが

2016年07月12日 | お茶三昧

 

          

               

竹垣のフェンスと、枝折戸を新しくして、
狭いベランダ露地も何とか雰囲気だけは整いました。

腰掛に座って見える景色ですよ。

もっともっといろいろやりたいのですが、
あまりやっても、10年に一度の大規模修繕のことを考えると、
これくらいでとどめておかなくてはなりません。
とにかく何もかも取り払って、ゼロにしなくてはならないのですから。

ベランダにはエアコンの室外機が二台置いてあります。
これが露わになっているのが一番興ざめなので、
直接見えないように工夫します。
手前の左に見える木でおおわれている部分が茶室用の一台。
奥の竹垣の向こうにリビング用の一台があります。

とにかく、環境が整わないとできないお茶ではなくて、
一人でも多くの方に、お茶を楽しんでいただきたいというのが、
私の何よりの願いで、微力ながら稽古場を開いたのです。
茶室が持てるとか、茶庭があるとか、
そういうことが整うのははきっと一握りの人でしょうが、
お茶をやってみたいという人はたくさんいらっしゃるのでは。
でも時間と経済力と、環境その他、それとさまざまな先入観が、
お茶に飛び込めない理由になっているようです。

何も持たないゼロからの出発でも、何とかなる。
お茶の楽しみ方はいくらでもあるというところを、
少しはお見せできたらと、日々奮闘?しているのですが。
足りないから工夫をするのですよね。

「侘びとは少し足りないこと」とか、
「藁屋に名馬をつなぎたるがよし」とか言います。
完全でないところに侘びはあると。

完全な人はちょっと削り、
何もない人は一つだけ光るものを持つ
ということになるでしょうか。

少し足りないどころか。たくさん足りないです。
名馬もいません。
でもお茶は楽しめますよ。

上をみたり、人をうらやんだりしなければね・・・
まだそこまで悟れていませんが・・・
私は、分相応以上に楽しませてもらっていると思っています。

 

 

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梅雨明けを待つ茶碗

2016年07月11日 | お茶三昧

          

昨日はほおずき市でしたね。
「四万六千日」、浅草寺はさぞにぎわったことでしょう。
最後に出かけたのはもう遠い日のことですが。
ほおずきをお稽古で話題にしても、
ほおずきで、遊んだことがある世代はもうあまりいないようです。
あの実を時間をかけてもんで、空の袋にして、
口の中で鳴らすなんて言う気の遠くなるほどのんびりした遊びです。
時がゆっくりと流れていた時代の遊びなのですね。

このころ必ず出して使うほおずきのお茶碗。
お茶を頂きながらの会話も、必ず
「梅雨明けは何時かしら」です。
昔は待ち遠しかった梅雨明けも、やってくる猛暑を思うと、
「明けるのが怖いですね」の言葉に代りつつありますが。

七夕の頃は梅雨のど真ん中。
織姫、彦星がなかなか会えないのも仕方がないかしらと。
そういえば七夕の日は、
茶杓の銘に「かささぎ」と答えた方が何人も。
天の川に掛かるカササギの橋も、
いつまで人の心に掛かっているでしょうか。

時代が流れて消えていくことがあるのは、仕方がないことですね。
良いとか悪いとかではなくて。
でもちょっと寂しいかしら。
それを知っていることを嬉しいと思うのも、
ただの自己満足とも思えるこの頃です。

昨日は母の命日でもありました。
もう六年が経ちました。

 

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最初の一輪

2016年07月09日 | お茶三昧

       

今年初めて、鉢植えの木槿が一輪が開きました。
去年よりつぼみがたくさんあるので、これからが楽しみです。
今、二輪目もつぼみを膨らませていますよ。

来週の朝茶事の準備にいよいよ熱が入ってきました。
皆さんそれぞれの分担で頑張っています。
昨日は当日の床の花についてあれこれと情報交換です。

軸が巻き上げられた後座の床で、清々しく、凛とした花が花入れに。
そんな姿を思い描いているのですが。
花ばかりは当日まで気がもめますね。
それぞれの家から持ち寄って、見ましょうということで。
我が家の木槿も、候補としてお役に立てますように。

 

 

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