「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

腰ひもを二本作りました

2023年07月30日 | お茶三昧

着物の腰ひもが、だいぶ傷んで擦り切れてきました。
呉服屋さんに行けば売っていると思いますが、
余り布がありましたので、自分で作りました。
二本作りましたから当分大丈夫でしょう。
卓上用のミシンを持ち出して来てダダダと縫いましたから、
たちまち出来上がり。
手間がかかったのは、ミシンの使い方を思い出すことかしら。
昔使った道具は覚えていても、最近手に入れたものは、
すぐやり方を忘れてしまいます。
たまに使うものはダメですね。
これも年のせいでしょうか。

手ごろな葉を何枚もいただけたので、「葉蓋」のお点前ができました。
濃茶の「名水点」と「葉蓋」そして「洗い茶巾」と、
これで酷暑の時期のお点前がすべてできました。

前回名水のについて触れましたが、
宇治、伏見などのご名水に詳しい方から、メールをいただきました。
今に残る、飲用可能な名水もまだまだあるようです。
汲みに行くことはかなわなくても、名前だけでも上げて、
お稽古で気分を出して楽しみたいと思いますね。

あすは病院に、内視鏡での膵臓の定期検診に行きます。
朝食抜きでこの暑さ。
検診も命がけです。


こう暑くてはとじこもり

2023年07月25日 | 日記

猛暑の日々、何も出かける用のない日は、
家の中の涼しい場所に閉じこもりとなります。
それでもじっとしていては体にも精神的にも良くないと、
午前中は家の中の気になる場所を掃除しました。
見て見ぬふりをしていた場所です。

お稽古は今月は名水点てをほとんどの方にしていただけました。
名水と言っても、近くに名水がありませんから、
お稽古では、釣瓶の水指の中身は、
「今日はどこの水にしようかな」という「迷?水」ですが。

お茶では、名水といえば・・という場所がいくつか挙げられますが、
それも今は枯れてしまっていて、井筒だけが残っていたりします。
宇治橋三間の水は、昔から名水と言われてきました。
宇治にある宇治橋の三間( 端から三つ目の欄干のところにある張り出した部分)
からくみ上げられる宇治川の水です。
宇治川の水は、琵琶湖の竹生島弁財天の社殿下の湧水とか、
瀬田の唐橋下の竜宮からの湧水とかつたえられ、名水と言われたそうです。
秀吉も茶の水として用いたとか。
現在はいくらきれいな水でも、川の水をそのまま引用することはないでしょうが、
何処の名水も、歴史に刻まれているだけで、実際に味わうことはできないですね。

昨年宇治に旅した折、宇治橋三間で
「ここ有名な名水の場所ですよ。」と記念写真を撮りましたっけ。
お茶にまつわる聖地巡り、何時までできるでしょうか。

 

 

 


身の危険を冒しての誕生会

2023年07月21日 | 日記

「乾杯!!!」
と久しぶりに外食ランチで、ビールをいただきました。
当日は私の〇〇歳の誕生日。
もう年を隠すつもりもないですが。
数えでいうとぞろ目のお目出度い"何とか寿"になるようです。
猛暑の中出かけて行ってこのように乾杯できたのですから、
まずは目出度いと言えるでしょうね。
この日は天気予報ではかなりの暑さが伝えられていて、
皆で中止も考えたのですが予定通り決行。
そんなことで外出は覚悟がいりましたよ。
日傘はもちろん、凍らせたペットボトルと、ハンディ扇風機を持参で、
外を歩くのは駅までの道程だけと決めて。
帰りは少しでも暑さをしのげるのを期待して、
夕方まで涼しい場所でお茶を飲んで過ごしました。
思えば五年前は、京都で祇園祭見物をしていました。
気温37度の猛暑の中、着物で八坂神社のお献茶にも参加したのでしたっけ。
たった五年で、ずいぶんと意気地が無くなったのを実感しました。

前日は、地域の八坂神社のお祭りで、表通りをお神輿が練り歩き、
その雰囲気を楽しみながらも、暑くて大変でしょうにと心配もしました。

今年は様々なことが再開されて、花火大会も四年ぶりに行われるようです。
お茶も少しずつ大勢さんで寄り合う機会も増えてきました。
八月には、コンサートやお茶会に出向く予定も入れました。
感染者は増えているようですから、まだまだ安心はできませんが。
お稽古の時も、もしかして無症状で感染しているかもと、
皆さん気を使われて、マスクをしていらっしゃいます。
マスクは自分のためではなく、他人のためという心遣いが、嬉しいです。

これから二か月は続くと思われるこの暑さです。
稽古もいろいろと工夫して乗り越えなくてはなりませんね。

 


好きでなければ・・

2023年07月14日 | お茶三昧

暑い一日の午後の一服です。
ここのところ、稽古のない日や、稽古の合間に、
一点前して一服いただいています。
点前は時には真のお点前だったり、茶箱だったりと、色々ですが。
長いお点前に膝が耐えてくれて、最後に何とか立てたときは、
ここまで回復してくれた膝に感謝したり、拍手したりです。
お医者様には、正座は負担がかかるので、ほどほどにと言われているので、
調子に乗らないようにしていますが。

お稽古は、名水点や洗い茶巾、そして葉蓋と夏のお点前を挟みながら、
「心頭滅却すれば火もまた涼し」とばかり、
真台子を出して、さあ頑張りましようと難しいお点前に取り組んでいます。
エアコン効かしての茶室ですから、大丈夫ですけれどね。

お茶のお稽古をなさっている方はよく耳にする利休百首( l利休道歌とも)ですが、
「上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ人ぞ能くしる」
という一首があります。
上手(功者)になるためには、第一に好きであること、第二に器用であること、
第三に粘り強く続けることと、と教えているようです。
好きこそものの上手なれとはよく言いますね。
器用であることはもちろん大切な要素ですが、
最終的には、粘り強い人にはかなわないようにも思います。
私が続けてこられたのは、「好き」の一言につきますが。

この暑い中お稽古に通われる皆さんも、きっと「好き」だからでしょうね。

 

 


暑いけれど誘われるままに

2023年07月07日 | 日記

稽古のない火曜日、「ご招待券があるのよ」と誘われて、
銀座にある、台湾と中国茶をいただけるTEA ROOMに。
こじんまりとした静かな空間でした。

私が選んだのは、高級な烏龍茶です。
すすめられるままに何度もおかわりをいただきました。
写真の上の方に映っている小さな白い蓋物には、
かわいらしいお菓子が入っていたのですが、
この器、私も持っているのです。
随分前に手に入れて、薄茶器に見立てて、
白くて涼しそうなので、夏の盆略点前に使ったりしていました。
今年も出して使おうと思い出しました。

お茶を楽しんだ後は、またまた誘われるままに、Gucciのお店に。
この度「グッチ銀座 ギャラリー」がオープンしたそうです。
オープニングを飾るのは、フィギュアスケーター 羽生結弦さんをフィーチャーした、
エクスクルーシブな写真展ということで、友人が入場予約をしていました。

決められたサークル内からだけ写真撮影ができました。

スケートを履かない、それでいて躍動的な写真や、
バシッと決めたスーツ姿。
ファンなら気絶しそうな視線がたまらない写真など・・
時間の予約さえすれば、無料で見られますよ。

そんな暑い一日の午後を満喫して、
夕飯は何にしようかしらなどと考えながら、家路につきました。

翌日からは、暑い中お稽古に通われる皆さんと、
夏のお点前など楽しんでいます。


省エネと言われても

2023年07月02日 | お茶三昧

もうエアコンなしでは稽古もできなくなりました。
省エネと言う言葉に逆らうしかありません。

何年かぶりに、夏の着物を新調しました。
夏の和服の外出着はそれ程頻繁に出番はありませんから、
もう一生、今あるものを大切に着れば大丈夫です。
しかし、稽古着となると、汚れたり、擦り切れたりと、
消耗が激しいので、もう諦めようと思うものも毎年一枚くらいは出てきます。
そういうわけで、自分で手洗いできる麻の着物を仕立ててもらいました。
最近は若いころに比べて身長も縮んでしまいましたし、体型も変わりました。
仕立てていただくところで、あらためて、
自分の着やすい寸法をいろいろと測ってもらい、微調整しました。
和服は誰にでも合うようでいて、洋服のようにその人に合った仕立て方をすると、
着心地が随分と違うそうなので、着るのを楽しみにしています。

最近知ったことですが。
武原はんという舞踊家がいました。
12才で舞い始めたそうですが、この方が80才を越えたころに、
「この頃になって、ようやく型に心が追いついてきました。」
と語ったそうです。
さすがに芸に生きた人の言葉は、すごいと思いました。

私など五十年お茶をしてきましたと言っても、それだけですものね。
少し前に、何かの話題に、
「もうやり残した事はないからいつあの世にいってもいいわ。」
などと冗談にでも言った自分に、「こら!!!」と言いたいです。

梅雨明けを待たずに、この暑さ。
どうぞご自愛ください。
七月もよろしくお願いいたします。