「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

シーズンオフに弘前を満喫

2018年11月27日 | 日記

 

二三日前に雪が降ったとの便りに、寒さを覚悟して訪れた弘前ですが、
とても良い天気に恵まれて、雪ももう残っていず、
ひょっとしてスノーブーツなんて言っていたのに問題なしです。

諦めかけていた紅葉もまだそこここに見られ、十分に目を楽しませてくれました。

 

雪をかぶった美しい姿の岩木山も、市内のどこからでも眺めることができました。
青森の人たちは、この山にいつも見守られているのだと、
関東平野に住む私には、なんとなく羨ましい景色でした。

桜もない、紅葉も終わったころ、
「なんで今頃行くの」と言われた弘前への旅でしたが、
思っていた以上に十分に楽しむことができました。
まずは人が少ないということで、
静かにのんびりと、見て廻れたことが幸いでした。
例年なら、もう少し寒さも厳しくなっているようですが。
弘前は桜以外にも、見所、楽しみはたくさんあることがわかりました。

ついて早速協会巡りをしました。
宣教師が時間差で入ってきたという弘前には、数多くの教会があります。

弘前昇天協会

 

日本基督教団弘前教会

 他にも、カトリック弘前教会もにも。

みな歴史は明治の初めにさかのぼります。

他にも弘前には歴史有る洋館が建っていたそうですが、
現存するものの方が少ないようです。
翌日はその一つも訪れてみました。

ここで暮らした外国人宣教師は青山学院にもいた時期があるということです。
隣には市立図書館があり、そちらも覗いてみました。

そして建物の裏に回ってみると、

こんな可愛らしい風景に出会いました。

今はもう見ることのできな建物も含めた十分の一のミニチュアの街です。

思わず歓声を上げてしまいました。
どれもとてもよくできていて、前日に立ち寄った教会もありました。

街中の文化財の建物、なんとここにはスタバが入っていました。

すっかりレトロ感に浸りティータイムもレトロなお店でと、
藤田記念庭園に向かいました。
弘前市出身で、日本商工会議所の初代会長、藤田謙一氏の別邸です。
奥のお庭はシーズンオフに入り、もう公開していませんでしたが、
前庭は歩くことができました。

冬に向かって、雪囲いの支度がどんどん進められていました。

庭の紅葉もまだ美しく、木々に降りかかる散り紅葉が織りなす模様の見事なこと。

一休みは、庭園内にある憩いの場へ。

藤田庭園内にある大正浪漫の喫茶室です。

建物の二階はこんな、乙女にはたまらないムード。
弘前と言ったらリンゴ。
リンゴと言ったらアップルパイ。
旅行中のスィーツはアップルパイと決め、三度も食べてしまいました。
ここでもアップルパイに舌鼓を打って、ご機嫌な乙女たちでした。


ランチは津軽蕎麦、夜は、津軽三味線のライブ。
石垣を修復中の弘前城を観、公園内を歩き、


さらに足を禅林へ向け、二日間で30000歩ちかく歩いたかしら。
まだ行けると自信を持ちました。

半世紀以上、離れず付き合う仲間ぐるーぷ「若草物語」は、
今回もご精力的に旅をしてきました。

 

 

 


三連休、初日はお茶会へ

2018年11月23日 | お茶三昧

秋も深まり、空の深い青さが目に染みる一日でした。

東京国立博物館の庭園でのお茶会に出かけました。
去年の三月に、転合庵にて茶席を持ちましたが、
もうずいぶん昔のことのように思えます。
過ぎた時ははるか遠くなるのも速いです。

一席目は、待ち時間のタイミングで、まずお煎茶席に。
甘露な玉露を味わいました。
煎茶の甘苦渋をいかに味わうかの奥深さに、とても興味が湧きましたが、
この年ではもう、二兎は追えませんので、憧れにとどめて。

懐かしい転合庵も、秋の日差しを部屋に迎えいれて、
静かなたたずまいを見せていました。

博物館の裏手の池を眺めながら席入りを待ち。
今回の転合庵お席の席主さんは知人でしたので、
断りきれずに、正客を務めることになってしまいましたが、
ご亭主の気持ちを察すれば、快く引き受けなくてはと思いました。

薄茶席が二席、濃茶席、煎茶席と、
どのお席も新しい発見や、お道具との出会いがあり、
ご一緒した皆さんも皆十分に楽しまれたようです。

陽だまりでおしゃべりをしながらでしたので、
席入りを待つのも苦にならず、
今日のように本当にのんびりとお席を回るのは、
日々忙しく動きまわる生活の中では、何よりも贅沢な時間でした。

帰り道では、鴨の集団がドングリを食べに集まってきた様子にも驚いたり。

家に戻った途端に、同行の友人から、
「記念品の古帛紗を、荷物を整理した時に落としたみたいなの」とLINEが。
受付の方が知り合いでしたので問い合わせると、
「お預かりしています」ということで一安心。

このようにして一日目が過ぎました。明日は・・稽古をします!

 






安価なものですがと、リッチなワイルドと、身知らず柿

2018年11月22日 | 日記

「安価なものですが10個買いました。」

来年一月に茶道体験の授業で伺う学校の校長先生からの連絡です。
学校の体験で、高価な棗は使えませんから十分ですね。

昨年実施した時は、茶碗と茶杓と茶筅は10ずつ揃っていましたが、
棗だけが一つもありませんでした。
そこで私の手持ちの体験用の棗と、
代用のお茶缶などで何とか間に合わせたのです。
今年はそのこともあって、ちゃんとそろえてくださいました。
これで44人を10グループに分けてのお茶を点てる体験が効率的にできます。
このように道具をそろえてお願いしますと頼まれたら、
体が動く限りお手伝いに伺わなくてはいけませんね。
頑張りましょう。

そしてこれは二三日前のちょっと贅沢なランチのメインディッシュ。

ね、とてもとてもワイルドな盛り付けでしょ。
最近は料理の写真は撮りませんが、これは思わずパチリ。
お料理は美味しかったですよ。
でも目の前に運ばれてきたときは、ちょっとウァオ~と思いました。

 

最後は、今日のお稽古でお出ししたお菓子。
お団子に水菓子を添えて。
美味しい会津の「身知らず柿」を頂いたので一口ずつおすそ分けです。
身知らず柿は私には懐かしい柿です。
子供のころ、毎年秋が深まると福島の田舎から、
焼酎で渋抜きをして送られてくるのが楽しみでした。
ふっと、子供の頃の記憶を思い出させてくれました。

ちょっとの違いでお口に入らなかった方、ごめんなさいね。


どちらを先にしましょうか

2018年11月18日 | 日記

私の手元に二種類のお酒が。

ボジョレー・ヌーヴォーと純米酒

私の今一番のお好みはワインですが・・

こんなラベルが付いていますので、雰囲気だしていただくのもよし。
実はこのお酒は、先日の茶事で千鳥で味わったものです。
担当の方が置いていってくださったので、
毎晩少しずつお食事の時に賞味しています。

そこへやってきたボジョレーさん。
ちょっと浮気をしましょうか。

こんなことで悩む日々は、幸せなんでしょうね。
私が幸せだと、お稽古にいらっしゃる方も幸せだと思うので、
それが一番ですよね。


口切の茶事を楽しむ

2018年11月15日 | お茶三昧

昨日無事に、社中の有志の「口切の茶事」が終わりました。
まずお天気に恵まれたことが嬉しいです。
我が家はマンションで、ベランダが露地ですから、雨の影響はありませんが、
爽やかな風が流れる腰掛は、気持ちが良いですものね。

初座の軸は「平常心是道」
後座は曽呂利の花入れに、椿を一輪。

高取の茶壺の口を切りました。
熱心な練習の甲斐あって、滞りなく終了。
その後の飾り紐も上手に結べていますよね。

備前の水指に、瀬戸の肩衝茶入れ(銘清友)、
釜は柏葉姥口で、木越三右エ門作。

今回は亭主役の方は、待合の色紙と、主茶碗と茶杓を持参されました。

茶碗は志野で、加藤藤九郎三男、加藤重高作。
どっしりとしたお茶碗で、4人分の濃茶を点てられました。
練習で何服かお付き合いしましたが、
この日が一番のお茶が練られたと思いました。
やはり精進の賜物ですね。

お二人で組んで、分担されての亭主ですが、
お互いにご自分の役目を十分に果たされたと思います。

亭主側は三名で、主菓子作り、干菓子作り、懐石も分担されました。
懐石は心強い先輩が担当ですから、安心してお任せでした。

お茶名拝受の記念の茶事という気持ちの晴れやかさと、
随所に見られた、手作りの温かさが、何よりの、
素敵な思い出に残る茶事になったと思います。
亭主にも、客にも、思わぬ失敗は多々ありましたが、
これも次の修行に繋がる糧となる事でしょう。
お客様も含め皆様お疲れ様でした。

これで今年の社中の行事もすべて終わりました。
私はやっと気持ちがのんびりというところですが、
12月に入ったら、早速新年のことを考えなくてはなりません。
でもちょっとの間、お茶会に出向いたりして、
気楽にお茶を楽しむ時間を持とうと思います。

 


明日は口切の茶事

2018年11月13日 | お茶三昧

月初めから、ずっと毎日暇なしで、お茶やら、外出やら、
さらに飛び入りの個展の添え釜などで忙しくしていました。
これからも明日の口切の茶事、お茶会、旅行と、まだまだ続くので、
体調を整えておくために睡眠確保に心がけた結果、
一番有効な手段は、パソコンから遠ざかるでした。
というわけで久しぶりに更新です。

無事に炉開きも終わり、お祝いの善哉を頂きながら、
11月からの稽古は、半年ぶりの炉のお点前を楽しんでいます。

春に京都の"うるわしや"さんで手に入れた器を、
炉開きの善哉用に使うのを、楽しみにしていました。
蓋裏の蒔絵が気に入ったのですが、写真よりずっと綺麗ですよ。

炉の季節になるといつも感じるのが、炉のお点前のゆったりとした時の流れ。
お茶を、しみじみと侘びた気持ちで楽しめる、そんな季節到来といったところです。

今日は、明日の口切の茶事のための準備に、
担当の亭主役の方が午後からいらっしゃいました。
その前に私は道具を出したりして、準備のための準備を朝からしていました。
今しがた終わって、お茶を一服頂いて、「明日は頑張りましょうね」と帰られました。
これで本番を待つのみと、やっと気持ちがゆっくりしました。

社中の方が頑張るので、私も力が湧きます。
皆さんの健闘を祈りましょう。

 

11月に入っていろいろなことがありました。
忙しい合間にも、優雅で贅沢なオペラ鑑賞を二度も楽しみました。
そんな時間ばかりなら良いのですが、
いつもお食事会を楽しんでいる仲間のお一人が、脳溢血で倒れられ、
一命は取り留めましたが、いまだに意識が戻られていません。
倒れられた翌日に、東大病院にお見舞いに伺いましたが、
ICUでの姿に、声もありませんでした。

明日は我が身と、健康に気をつけなければという思いと、
やりたいことは後に回さないでどんどんやらなければ、という思いとが錯綜し、
日々悔いなく生きようという決意を新たにしています。




生きるということ・新しい試み

2018年11月05日 | 日記

ドラマチックオペラと題して、
六本木のレストラン内を舞台に仕立てて、新しい試みでした。

蝶々夫人を演じる池田理代子さん。シャープレスの村田孝高さん。
そしてスズキを演じる山村美智さん。
それぞれの個性がその存在を生かしつつ、
静かにとけあっていたと思います。

とかく堅苦しく感じがちなオペラの世界を、
より身近なものとする試みも伝わってきました。

理代子さんの細やかな繊細な歌声は
いつにも増して、心に響きました。
多分それは、体調を崩しながらも、身をけ削るようにして迎えた、
この日の舞台だと知っていたからかもしれません。

友としては、何よりも体を大切にと思うのですが、
歌うことへの情熱とか、与えられた使命への責任とか、
様々なことが彼女を奮い立たせているのではないかと思うと、
黙って見守るしかないですね。
生きるということ、どのように生きるかということ、
それは命の燃やし方をを考えるということ。
他人にはあおることも消すことも出きないものなのでしょう。

熱演後の出演者と舞台を見守る応援団の記念写真です。

 

 




リニューアルした旧奏楽堂

2018年11月04日 | 日記

改修のため、休館していた旧東京音楽学校奏楽堂tが、
11月2日(金)から一般公開を再開しました。
11月3日の文化の日は、台東区長賞の表彰式と、記念演奏会がありました。


嬉しいことに、二人の受賞者の内の一人は、作曲科を志す私の姪でした。
今はスイスに留学中ですが、一時帰国して、式に臨みました。

参加は申込制で、多数の場合は抽選(200名)ということでしたので、
来ていただきたい友人のチケット確保を頑張りました。
親バカならぬおばさんバカというところでしょう。

レトロなこじんまりとした建物は、明治の香りをたたよわせ、
夕方五時になると、きれいにライトアップされます。

 

喜びの授賞式の後に、
この日のために作曲した三曲が、記念演奏されました。
自分で生み出し、そして自分の手を離れた曲が、
演奏家によって奏でられるのを聞く気持ちは、
どんなものなのでしょうね。
様々な感情の浮かぶ中、現代音楽というジャンルに、
必死に耳を傾けました。
来ていただいたみなさんは、「将来が楽しみですね」
とおっしゃってくださいましたが、
「どのようにしてあのような音楽が生まれるのでしょうね」
こんな感想も、正直なところかもしれません。
でも皆さん心からお祝いをしてくださいました。

姪は翌日の今日もうスイスに出発ということで、
一週間の滞在はあわただしく過ぎてしまい、
受賞式後はかなり疲れていた様子。
又しばらくは海外生活になりますね。
体に気をつけて頑張ってくれることを願っていますが。
皆さんからいただいたお祝いを、滞在先のファミリーへのお土産にと、
とてもありがたいと感謝していました。

帰りがけの上野公園は、光のイベントで賑わっていました。
芸術の秋真っただ中ですものね。

 

 



いよいよ炉の季節

2018年11月02日 | 日記

昨日炉を開きました。

「力仕事は任せてください」とお手伝いに来て下さった方のおかげで、
半分の時間で、風炉を片付け、炉を空けて、準備ができました。

炉開きのお祝いは、来週のお稽古からですが、
その後、口切の茶事も控えていますので、
お茶の正月も、気分一新ですが、あわただしく過ぎそうです。

 

マンションのエントランスにこのような掲示がありました。

 

とても嬉しく安心しました。
いま、ニュースで世間を騒がせている免振装置ですが、
何年も経って、今頃になって信頼を裏切られた悔しさはさぞかしでしょう。
それが公共の建物となると、何を信用してよいか。

仕組みは違いますが、わがマンションも、免振を売り物にした建物でした
オイルダンパーとかいうのではなく、積層ゴムという仕組みですが。

良いものを作ろうという気持ちで、きちんと立ててくださったのなら、
きっと改ざんなどないだろうと、信頼するしかないですね。

日頃多くの掲示物は、住民へのお願いなのですが、
こんなお知らせは嬉しいですね。