「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

久しぶりに使ってみた器

2012年03月31日 | お茶三昧
今日は春の嵐が吹き荒れましたね。
お稽古の合間に外を覗いてみると、
いつもくっきり見える景色ですが、
砂埃でしょうか、遠くがかすんでいました。



そんな中、お稽古にいらした皆さんに、
バウムクーヘンを召し上がっていただきました。
なんとなく春のイメージの器を、
と思い出したのが、ずいぶん前に焼いた自作の銘々皿です。
お菓子を盛ると何とか様になるかなと。



こんな感じです。

五枚組で焼いたお皿です。
器は使ってこその命がふきこまれますね。
せっかく作ったのですから、時々使ってあげましょうか。

春の嵐は、桜の咲く前で良かったですね。

開花宣言はまだですね

2012年03月29日 | 美味しい話

今日は暖かな一日でした。
開花宣言が早まると嬉しいのですが。

どうして日本人は桜の花が咲くと、浮き浮きしてしまうのでしょうね。
桜の開花を心待ちにしていたら、
桜でくるまれたお菓子が、いつの間にか集まっていました。




これはかりんとう
包装紙をみるとすぐわかる、浅草のお店です。



これは四国の銘菓「薄墨羊羹」です。
薄墨桜をイメージしていますね。



これはなんでしょう。
春らしいパッケージですよね。
実は中身はバウムクウヘン。春限定だそうです。

そして今頃必ず思い出すのはこの歌と句ですね。

「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」西行法師

「さまざまなこと思い出す桜かな」芭蕉



毎年毎年思い出しては、感じることが少しずつ変わってきています。
一つずつ年を重ねるからでしょうか。

さあ今週と来週は、お茶室にこんな花のお菓子も咲きますよ。
まずはバウムクーヘンからいただきましょうか。




川治温泉でのんびりしました

2012年03月28日 | 日記

久しぶりに温泉に浸かってきました。

温泉は、去年同じ仲間と熱海に行って以来です。
そのあとにあの大震災が起きたのですが。

昔の職場仲間が集まってのんびりとおしゃべりするだけですから、
こういう温泉旅行が一番ですね。
鬼怒川よりさらに奥に入った「川治温泉」。
降り立った駅は少しひなびた「かわじゆもと」



お迎えの車に乗ってついた老舗旅館は、
一行の一人の定宿です。


ロビーでのウェルカム団子


お部屋での名物のお茶菓子

こんなサービスも、一つ一つ楽しくて、
久しぶりの開放感も手伝って、ただただ嬉しい。

出がけにちょっとハプニングがありまして、
全員がそろったのが、午後の七時過ぎになってしまいました。
乾杯もそこそこに美味しいお料理に手を付けてしまいましたので、
写真を撮ろうと気がついた時は、すでに食べつくしていました。

というわけで、朝食の写真を撮りました。


これでも十分豪華ですよね。

翌日出発前に、宿の庭を散歩しました。


風は思ったよりも暖かく、
少し下ったところを流れる渓流も、
何処となく春を思わせる水音でした。
元気に咲き競う福寿草の花も見つけましたよ。


記念の写真を撮ろうと、宿の方にお願いしたら、
横から、こんな立札が出てきて、
ちょっと情緒が薄れてしまったかしらね。


列車を待つ間、
センサーで流れる「温泉小唄」を聴きながら、
ホームにたたずむ私です。


この角度ならモザイク無用ですね。

ちなみにその歌は、デビュー当時の島倉千代子の声だとか。
もう50年近くも使われていることにも感じ入りつつ。

一泊というつかの間でしたが、
お茶会のことも、稽古のこともちょっと忘れて過ごしました。
さあ、明日からまた頑張りますね。



桜餅

2012年03月26日 | 日記

先日行ったお茶会で、桜餅を頂きました。
「長命寺の桜餅」です。
ここしばらく食べていませんでしたので、
あのたくさんの桜の葉に、みのむしのようにくるまれた桜餅を見たとたんに、
懐かしさでいっぱいになりました。
浅草育ちの私には、桜餅と言えばそれでしたから。
「葉は全部食べるのは大変なので、
一二枚だけ残してあとは取り除いて食べてください」
と言われて、楊枝で切るのも難しく、もどかしく・・
久しぶりにかじるようにして頂いた桜餅の美味しさと言ったら。


最近は関西の桜餅「道明寺」を買ってきて、
お稽古に使うことが多いのです。
名前は同じ桜餅でも、関東と関西では違うのですね。


二~三年前は、手づくり桜餅も楽しみました。
「自分の分は自分でっくってくださいね。」
と、作る楽しみを味わっていただいたりしたものです。
作り方をまとめた古い写真を見つけて、思い出してしまいました。



皮は、ホットプレートで焼くのですが、
意外と失敗がないです。
初めは写真のように形が上手く仕上がりませんが、
だんだんと上手な楕円形に焼けるようになりますよ。
材料を一つ一つそろえるのは大変なので、
「桜餅セット」を買って作りました。

まだまだ開花宣言には間がありそうです。
桜の便りを待ちながら、手づくり桜餅なんていうのもいいですよね。





展覧会の図録

2012年03月25日 | お茶三昧

サントリー美術館に行ってきました。



「東洋陶磁の美」

見事な三彩や青磁などの、器や壺など、
さすがに素晴らしいものでした。
中でも天目茶碗は、やはりお茶をやる者にはとても興味深く、
本物の美しさを目の当たりにして、しばし釘付けでした。

いつもは目に焼き付けて帰ってくるだけですが、
今回は図録を買い求めました。

図録は重いので、あまり買わないのですが、
最近は物覚えが悪くなりましたので、
もう一度確かめたりしたい時のために必要かなと。



印象の薄れないうちに、また眺めてみようと思っています。

会場では説明書きを熱心にメモしている人もいました。
それも良いと思いましたが、やはり綺麗な写真付きの方が、
資料として蓄えておくにも楽しいですよね。

ミッドタウンは、記念のアートの祭典をやっていて、
今日は入館料が500円と言うことで、ちょっと得をしました。
そのせいか、または展覧会の人気が高いのか、
館内はいつもより、人出が多かったように思いました。

昨日のお稽古で、
「明日三井記念日美術館に行くんです」
という方がいたので、
「あら私はサントリー美術館に行くのよ」
とお互い良いものが見られるかなという期待で、
わくわくでしたが。

週末は、弟子も師匠も目の保養というところですね。

ちょっと一服

2012年03月22日 | 日記

今年はなかなか桜の便りが聞けませんね。
例年なら、開花予想が出たり、
暖かい地方の開花宣言という花だよりも続々なのですが。
去年はお花見どころではなかったので、
今年は少しそんな楽しみも期待していいかしらと思っています。
でも、まだ梅が満開などという話で終わっていますね。

それでもお稽古には、待ちきれなくて、桜にちなんだお菓子も。
そんなお菓子を頂くと、少しお花見気分になりますが。


濃い茶のお点前をしていて、お茶碗の銘を聞かれたある方、
ちょっと考えて、
「遠山です」と答えられました。
その銘自体は何の問題もないのですが、
「今の時期に遠山とは、これいかに?」
と問いながら・・・途中で私は大笑いしてしまいました。
お隣でキョトンとしている若い方。
笑っているのは言った本人と私だけ。
「遠山の金さんしってる?」と聞くと
「ああそれですか」と気がついてくれました。

桜つながりで、金さんを連想し、「遠山」と答えるなんて。
たまにはそんなのもいいかしらね。

お茶会前に、当日の皆さんのスケジュールに頭を悩ましたり、
こまごまとした準備に追われている毎日です。
こんなことで笑って、ちょっと一服でした。


かまぐれ往来

2012年03月19日 | 日記
ここのところ、パソコンに向かう時間を最小限にして、
(ここに来るのは最小限の一部ですが)
浮いた時間を二つのことにあてています。

一つは「灰形」修行に。
一つは読書に。
いったんパソコンの前に坐ると、あれもこれもと始まり、
二時間ぐらいはあっという間に経ってしまうので、
かなりのことができると分かりました。


お稽古はお休みでどなたも来ない。
出かける予定も入っていない。
こんな日の午前中はもう宝物のような時間です。
ちょっと前まではパソコンに向かうことが多かったのに、
最近は洗濯物を干す間ももどかしく、
ベランダからの光が嬉しいリビングのソファーに、ゆったり座って本を手に取ります。


「かまぐれ往来」
今読んでいる本です。
焼き物界の巨人が語る、豪快、痛快、かつ爽快な自伝・・・

やはりあのような作品を生み出す人は違う!
そう思いながら読み進めています。

心に響いたくだりの言葉をちょっと紹介します。

「自殺未遂の後、ぼくはかまさのことを思い出した。
自分も一生下手なものを作り続けよう、そう思ったら生きる勇気がわいてきた。
上手はニセモノ、上手は欺瞞。
この年齢に至って、ますますそれはよく分かってきた。
人間は生まれながらに愚かなものだ。ただ自分の愚かさを知った時だけ救われる。
かまさから習った、つたないものの中に潜む力が僕を救ってくれたのだ。」

そして最後のページの言葉。
「僕がどうやら救われたなあと思ったのは、七十才を過ぎてからだった。
年を取って行くにつれて完成に近づいていくというか、
自分が充実してくる幸福感がある。
人間は早く死んではいけない・・・・」

私も早く死なずにそんな「幸福感」の片りんでも味わえたらいいなあと思いました。
もちろん今でも十分に、お茶をやって過ごせるという違う幸福感はかんじていますが。

さてパソコンの楽しみははこのくらいにして、次の楽しいことに移りますね。

人口減だそうですね

2012年03月18日 | お茶三昧

私の住む市も、隣の市も、いま人口が減っているそうです。

原因は、原発の事故による放射能の影響を考えてのこととか。
ホッとスポットとして取り上げられましたから、
たしかに無理もないことです。
将来のある子供のいる家族にとっては、
安心して成長を見守れる土地へ移り住みたいと思うでしょうから。
でも住民としては、ちょっとさびしいですね。

私などは、もう終の棲家として決めた場所を離れることもできず、
この年になれば、その影響が出るまで生きてはいまいと、
どっしりと居座っていますが。

人口減と言えば、茶道人口はどうなのでしょうか。
「若い人にもっとお茶に興味を持ってほしい」
と言う声は時々聞きますが。
興味は持っていても、敷居が高いと思っているかもしれませんね。

私なども、始まりは親に決められてでしたが、
結局は、人生の最後まで連れ添う伴侶になりましたから、分からないものです。

幸い私の稽古場には、若い方が熱心に通ってきてくださいます。
その成長していく姿を見られることは、とても嬉しいことです。

裏千家の淡交会には青年部があります。
茶道を志す若い方の集いです。
若者らしい発想で、お茶をたのしんでいます。
先日その話をしたところ、入会して勉強をしたいという希望者が。
青年部・・懐かしい響きです。
もうとうに卒業してしまいましたが。
年齢制限は50才です。
まだまだ間に合う方はどうぞ。

気がつけば正座

2012年03月16日 | 日記

普段は皆さんが立ち入り禁止?・・え~と侵入禁止の、
私の部屋のパソコン机です。



この前で私は時間が取れると、ぽちぽちパソコンのキーをたたいています。
こんなお茶など傍に置いて。
今まさにそうしている時間なのですが。

この机は実は座卓です。
隣に椅子の机もあるのですが、そこはすっかり物置き場になり、
今はこの座卓の前に、正座してPCを打っています。
それが一番姿勢が良くなり、目にもよいようなんですが。

お稽古で一日中座っているので、
その他の時間はできるだけ足を伸ばそうとしているのですが、
食事の時も、気がつくとやはりリビングの座卓で坐って食事をしています。

長い時間は足がしびれる、というより膝が痛くなるので、いけないと思うのですが、
結局この「正座」という姿勢が、私には一番楽で、気持ちがいいようなんですよ。
姿勢を崩すとかえって長く持ちません。
椅子に腰かけて足を下げているという姿勢もくたびれますよね。
そのうち、おばあさんになったら、
椅子の上にちょこんと正座しているかもしれません。
それまで膝が持っていればですが。

そういえば、
先日から私と年代が似たような方がお二人、
「足を痛めました」と言いながらお稽古をしています。
お茶のお稽古は、坐れなくなったら、ピンチですね。

そうなったら皆さんで、立礼で楽しみましょうなどと笑いましたが、
そうならないように、足腰を鍛えて、ながくお茶を楽しみたいです。

似たような年代の方・・足元にはお気をつけください。

時間短縮に精を出しています

2012年03月14日 | お茶三昧

お茶会を控えて、
お点前をする方も、半東をする方も、
その準備に熱が入ってきました。

とくにお点前は、それにかかる時間が、
全体の進行にも影響してきますので、無視できないのです。
いくら丁寧にと言っても、丁寧過ぎても困るし、
かといって早すぎても、美しいお点前とは言えませんから、
皆さん目標の時間に、自分ができる最高のお点前をしようと、
稽古に余念がないのです。

お点前をする方達は、経験も、年齢もまちまちです。
みな同じようにとはいきませんが、
大寄せの茶会も、一期一会です。
持てる最善を尽くさなくてはいけませんものね。

というわけで、私もついつい力が入り、
今日は、「リズムをつかむ参考にして」と
ちょっとお点前までしてしまいました。
きっと家に帰って、
「ここのところ先生スバルタよ」と言われているかもしれません。

でも皆さん、実は私だって毎日頑張って、
時間短縮を目指しているのですよ。
それは「灰形つくり」ですが。

綺麗に作った灰も、車で一時間以上のお茶室に運べば、
きっと無事ではすみません。
崩れたり、ひび割れたりは必定です。
手直し修正で収まればよいのですが、
結局は一から作るのが一番となったら、
皆さんが水屋の準備をしている間に、
さっと手早く灰形を完成しなければならないのです。
今30分かかっている作業を理想をいえば20分に縮めるべく、
毎日灰匙を片手に、修行を積んでいます。

だから皆さん、お互いに頑張りましょう。

風は冷たくても、春は着実に

2012年03月14日 | 日記

朝から良い天気。
こんな日は食事前に庭を一回りします。

といってもベランダですから、あっという間ですが。
それでも私には楽しいひと時です。



雪柳もこんなに芽吹いています。




これは美央柳。やっぱり新芽が。




数が増えた山芍薬。




ヒメミズキはもう咲きそうです。
下に見えるの河原撫子ですよ。




これわかりますか?クレマチスです。

散り始めた梅の姿は撮らずにおきましょう。
こんなことをしていると時間はあっという間に経ってしまいます。

今日の予定は五月の茶会のお茶室の下見。
食事を済ませて洗濯をして、急いて出かけました。




地下鉄を出ると、日差しはあっても風は冷たく、
都会の並木はまだ冬模様でした。
でもきっと、枝先にカメラを向けたら、
小さな芽が頭をのぞかせているのでしょうが。
顔を出そうがどうか悩みつつ。

あなたの宗派は?

2012年03月12日 | 日記

今日は家元東京道場でのゼミでした。
午前中は真のお点前の研究会。
そして午後の講義は「仏教儀礼について」です。


仏教とお茶についてのお話なのですが、
仏教の宗派による儀礼の違いなども、いろいろと聞くことができました。

まずは自分の宗派を問われて、確か浄土真宗だったなと。

聞くところによると、一番多いのが、この宗派のようです。
そして他の宗派とは、俗にいう「あの世」の考え方が違うということ。
あの世はとてもよいところのようですよ。

宗派によって御本尊が違い、経典が違い、そして唱える念仏が違う。
仏壇の形式や、仏具の飾り方や、数珠まで違うのですね。
そういうことは分かっていても、
具体的に比較して話されると、なるほどなと思いました。

早速家に帰って、我家の仏壇をしげしげと眺め、
聞いてきた話に照らし合わせてみると、確かに我が家は浄土真宗でした。
それも東(大谷派)と言うこともしっかりと理解できました。


これからは葬儀に参列した時にも、宗派が気になって仕方がないかもしれません。
大丈夫ですよ。焼香の仕方は共通のようですから。

参考までに、浄土真宗の作法をご紹介します。

・御本尊は御本山より授与される掛け軸。
・位牌はおまつりしない。(過去帳)
・仏具の茶湯器、御膳はお供えしない。
・線香はは立てずに、香炉の中に寝かせる
・清めの塩は用いない
・常花使用せず、生花を供える。
・卒塔婆は立てない。
・お盆の迎え火、送り火はしない。
・供養はしない。

とにかくあの世はとても楽しい、素晴らしいところで、
帰ってきたいなどと思わないようです。
そのことは法事の度に、お住職さんからよく聞かされてはいましたが、
あらためて安心して、母に御線香をあげながら、
「良かったね」と話しかけてしまいました。

国立博物館の庭園での茶会

2012年03月11日 | お茶三昧

国立博物館の裏手にある庭園でのお茶会に行ってきました。

普段は公開されていない場所ですが、
今日はお茶会ということで、庭園も見られて、
いくつかの建物の中でのお茶席にも入ることができました。。

三流派のお茶席が設けられ、それぞれの趣向が楽しめました。
流派の枠を超えた方々が集ってのお茶会ということで、
自由な雰囲気もあり、新鮮な気分も味わえ、とても興味深かったです。

ここのところお茶席を持つ側の気持ちで、毎日過ごしているので、
ひと時、もてなされる側の気分に浸れ、安らげたのも、気分転換になったようにも。
視点を変えて茶席のもてなしを眺めるのも、大切なことだと思いました。

濃茶は、「六窓庵」で頂きました。



この茶室は三畳台目の茶室です。
もと興福寺慈眼院にあったのを明治初期に移建したもので,
慶安年間に金森宗和の好みで造られたと伝えられています。
名の通り、六つの窓があり、午後の光が柔かに差し込んでいました。



丁度博物館の裏手になり、あとひと月もすれば、桜が満開になっているのでしょうね。
午後からの日差しに、まだ固いつぼみのも、きらきらしていました。






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風炉の柄杓の扱い

2012年03月10日 | お茶三昧



   ゆきわりそう


「ちょっと待って、それ風炉の柄杓じゃない」
「あら・・すいません。良く見ないでもってきてしまいました」

まだ三月ですが、
稽古場の水屋には風炉と炉の道具が置いてあります。
五月の茶会に備えて、そろそろ風炉の稽古を始めた方もいるからです。
今はまだ、炉の道具しか出ていないと思いこんでいますので、
そのまま持ってきてしまうとそういてことになりますが。
風炉の柄杓は少し小ぶりなので、それで大抵気がつくのですか。
それで良く見たら切り止めが違うということに。

ところで、お茶では真・行・草の格いろいろなものについています。
おじぎにも、花入れにも、茶杓にも、ふくさの捌き方にも・・

風炉の柄杓の扱いにもあります。
風炉は柄杓のお釜へのあずけ方が三種類ありますね。
置き柄杓が真、切り柄杓が行、引き柄杓が草です。
ですから、真のお点前には置き柄杓しかありません。
行のお点前になって、「置き、切り」の二種類が。
草のお点前になって、引き柄杓がでできます。

なんとなく皆さんは一番難しい「引き柄杓が」真のように思うかもしれませんが。

ですから置き柄杓は簡単だからとおろそかにしてはいけないのですね。

ちなみにあの大変な「引き柄杓」。
弓を引く気持ちでと言われますが、
これは昔は竹を扱う弓師が、柄杓をてがけたところから、
取り入れられたという話も伝わっていますね。

さあ今日も、柄杓の扱いに心をこめて、お点前をしましょう。


和菓子の味見をしました

2012年03月08日 | 美味しい話

今朝、お茶会用のお菓子の見本が届きました。


候補に選んだ三種類です。
早速器に盛ってみて、どんな雰囲気になるかを見てみました。



  ~葵の袖~
外郎製で白餡です。



      ~一声(いっせい)~
これも外郎製で黒餡。

外郎にこだわったのは、他のお席のお菓子と重ならないようにするためです。



      ~朝もや~
これは葛焼き。甘さが控えめで、葛の香りと食感が爽やかです。

どれもおいしそうでしょ。

今日のお稽古の方は幸運にもこのお菓子の味見ができました。
皆さんで分け合っての三種類の味見は、幸せそうでしたよ。

味見の後の感想は、どれも美味しくて捨てがたいとか。
「選ぶのはひとつだけですか。三つじゃ駄目なんですよね」と残念そう。
私も味だけを考えるととても迷います。
お席の道具などの取り合わせを考えての「銘」が選考の基準になりそうです。


ひと足もふた足も早い初夏の香りのお菓子を頂きながら、
お茶会への気分も徐々に盛り上がってきました。