社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

女性専用を取り巻く光と影 --女性専用温泉施設爆発事故--

2007-06-20 11:46:44 | 事件、事故

 東京渋谷の女性専用温泉施設「シエスパ」の爆発事故は凄惨なものだった。犠牲となった従業員の中にはわざわざこの施設で働きたいと志して入社した人もいるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000000-maip-soci&kz=soci

 今回事故の起きた施設、女性専用ということもあってか2chのニュース速報+板や男女板などでは、普段から女性専用車両などで苦々しい思いをしている男性達の複雑な心境が垣間見える。

 但し、ここで注目したいのは、単に女性専用だからおかしいとかそういうことではなく、何故女性専用で経営されていたのかということだ。

 この温泉施設は建設当初から、地域住民から反対の声があったという。掘削の際に発生する有害ガスの問題や、高層建築による日照権の問題や景観を損なうなどが主な理由だ。

 勿論、それらのマイナスイメージを払拭するために女性専用にしたのかどうかはわからない。しかし、この温泉施設の開業当初は、女性専用ということでマスコミにも大きく取り上げられ、そして人気を呼んだということは事実だ。

 首都圏の地下にはメタン成分の多いガス田があることが近年知られ、それが都心での温泉ブームにつながったのだろう。都心部でも汲み上げ式の温泉施設が急増した。また掘削にかかる費用も次第に安くなっていったことも、ブームを加速させた。

 そうなれば、競争が激化するのは当然である。生き残りのためにはあらゆる策を講じなければならない。女性専用というのもその一つの方法と経営者は考えたのだろう。しかし利益追求のあまり、安全管理が疎かになったということも否定出来ないのではないだろうか。エキスポのコースター事故同様に。

 「女性が安心して」、「女性の気持ちを考えた」、などと言った甘い言葉に簡単に乗せられてしまう女性は多い。しかしそうした表向きだけの都合良さの舞台裏には、今回の事故のような影が潜んでいるということを認識しなければならないだろう。

 今回の事故を機に、女性専用車両やレディースデーなどの、あらゆる女性専用について今一度その妥当性を考え直す必要があるのではないだろうか。女性専用を安易に社会が受け入れてはいけない。