「胸のすく思いだが、同じように犯罪者の汚名に泣く人々や家族を思えば、有頂天にはなれない」痴漢の濡れ衣を着せられた男性が、無罪を勝ち取るまでにいかに苦しく辛い思いをしたかがこの言葉の中に凝縮されているようだ。
平成18年4月18日朝、小田急線の電車内で女子高生(当時17)に痴漢をしたとして強制猥褻罪に問われた名倉正博・防衛医大教授(63)=休職中=の上告審判決で、最高裁第三小法廷(田原睦夫裁判長)は14日、懲役1年10カ月の実刑とした一、二審判決を破棄し、無罪を言い渡した。一、二審の判断は「必要な慎重さを欠いていた」と指摘し、結論を覆した。最高裁が事実誤認を理由に自ら無罪を言い渡すのは初めて。
・痴漢事件で防衛医大教授に逆転無罪 最高裁が判決 2009年4月14日19時7分
http://www.asahi.com/national/update/0414/TKY200904140274.html
・「汚名に泣く人思えば有頂天にはなれぬ」逆転無罪の教授
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090414-OYT1T00852.htm
「収監を覚悟で臨んだ」というこの日の法廷で名倉さんは、妻らと一緒に傍聴席から見守った。「被告人は無罪」と田原睦夫裁判長が主文を読み上げた瞬間、全身の力が抜けたという。名倉さんも妻も涙が出て、妻に「ありがとう」とだけ言ったという。
だが今回の判決でも、5人の裁判官が審理し、無罪3、有罪2の僅差での無罪。一つ間違えば永遠に名倉さんは汚名を着せられるところだった。99.9%は有罪とされる痴漢裁判、ここまで戦うだけの勇気そして気力はそう簡単には出て来ないだろう。
この報道を受け、ネット上では、「女子高生のでっち上げではないのか、賠償金は取れるのか」、「女性の言い分だけを鵜呑みにするな」、「もう電車には乗れない、男性専用車両を作れ」、など男性と思える怒りの意見が相次いだ。
しかし一方で、痴漢申告がしにくくなる、女性の泣き寝入りを助長しかねないと危惧する声もある。
・【因数分解】「痴漢」逆転無罪 被害者の供述…「疑いが残る」 2009/04/15 00:24
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/242989/
これまで被害者の供述が「詳細かつ具体的、迫真的」であれば、信用性が認められ、供述だけで有罪判決につながるケースも多くありました。だが、この日の最高裁判決の補足意見で、那須弘平裁判官は、検察官と被害者の入念な打ち合わせで、「公判での供述が外見上、『詳細かつ具体的』になる」と踏み込み、それだけで被害者の主張が正しいと即断するには危険が伴うとまで言及しました。
しかし、こうした判断は目撃証言や物的証拠が得られない場合、被害者の“泣き寝入り”を助長しかねません。捜査当局は、繊維・DNA鑑定など客観的証拠を重視して、起訴を判断するとともに、裁判所も被告と被害者の供述が鋭く対立する際には、事実認定に慎重を期すことが求められます。
(最後部引用)
また、これに拍車をかけるように、フェミニストの一方的な意見も噴出している。女性の性被害問題に詳しいという角田由紀子弁護士はこう話している。
性的被害を訴える女性は虚偽の供述をしているという古く、誤った前提に基づいた判決だ。女子高生が積極的に痴漢を避けなかった点を不自然としているが、満員電車で身動きができない以上、当たり前で、裁判官は満員電車に乗ったことがないのではないか。女子高生が、痴漢をでっち上げる理由もない。被害者自身が、痴漢を自分で証明しろといわれているような判決で、痴漢の申告をためらうことにもつながる恐れがある。
(2009-04-15 中日朝刊)
だが、この意見には納得しかねるものがある。まず、「性的被害を訴える女性は虚偽の供述をしている」というのは決して古くも誤った前提でもないはず。むしろ昔の女性の方が嘘の申告で男性を痴漢に陥れるということはほとんどなかったのではないだろうか。逆にフェミニズムが蔓延したために、示談金目当てで嘘の痴漢申告をする女性などが現れるようになったのではないだろうか。
また、女子高生が痴漢をでっち上げる理由もないというのも、男性には何でも罪を着せてしまえという考えがあるからこその都合のいい解釈ではないだろうか。
そもそも、学校教育やマスコミ報道にフェミニズムが入り込んだ影響で、女性が無意識のうちに男性を見下している風潮がある。今回の事件でも、女子高生が名倉さんのネクタイをわし掴みにして、「この人痴漢です」と叫んだという。もし仮に相手が本当の痴漢であったとしても、見ず知らずの他人、しかも年齢もはるかに上の人に対してそんな暴力的な行動が取れるだろうか。男性は全て悪であるというフェミニズムの偏見思想が女性達を横暴にしている現状がある。
・妻に「ありがとな」と涙 逆転無罪の名倉さん 2009/04/14 20:04【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041401000726.html
名倉さんは日本思想史が専門。名倉さんによると、助教授から教授に昇格した2006年4月、満員電車の中で、いきなりネクタイをわしづかみにされた。相手は女子高生。「この人、痴漢です」と叫んだ。
(部分引用)
更に、駅前などの街頭で度々行われる痴漢撲滅運動と称したビラやティッシュの配布や、職場や学校などでのセクハラ防止運動、夫婦恋人間のDV撲滅運動など、常に女性に性的な被害者意識を植え付ける活動が絶え間なく行われている。これらの活動が、男女間の接触を全て性的で悪であると女性に誤解させ、男性を罪人として処分することだけが崇高で正義であるという誤った認識を植え付けている。勿論これらは全てフェミニズムの戦略だ。
フェミニズムの目的は、性欲そのものの撲滅である。従って、連中の考えによれば合意の性接触などそもそも存在しないのだ。そのため、性接触に関して女性に被害者意識を強く感じさせるように連中は躍起になっている。例えば、デートで男性がラブホテルへ行きたがっていて、女性は余り乗り気でないが男性の気持ちに応じたなどという場合、それをデートDVと決め付けて女性を被害者と認定する。少しでも女性に躊躇い(ためらい)の気持ちがあればDVだと女性に意識付けを行うのだ。
しかしこうした連中の洗脳手法は、明らかに女性のみに優先権があるという極めて独裁的な思想を基盤としている。そもそも対人関係というものは、互いの意識のずれを双方が歩み寄る努力をして始めて成り立つものであって、フェミニズムが主張するような、女性の意識を優先させて男性がそれに合せよといったものでは対人関係にはならず、単なる主従関係にしかならない。
性欲は男女共に存在するものである。決して男性だけが求める側で、女性は受ける側のみというわけでは本来ないはずだ。しかしフェミニズムの蔓延により、女性の性的拒否意識だけが強化されてしまった。非婚主義の女性や離婚する女性が増えるのもそのためで、男性の性欲摂取は益々困難になっている。そのため、男性は性に飢え、常に女性を求めるという構図が出来上がってしまったのだ。その性欲不安定な社会が時として痴漢となったり、更に深刻な事態を引き起こしてしまうのだ。
痴漢冤罪や女性専用車両の話題などでも、痴漢がいる限り男性は疑われても仕方ないと耳を貸さない女性は多い。また男性の中にも同様に、痴漢は男の屑だと断罪するだけの者も存在する。しかし彼らの多くは、何故痴漢を企てる男性が発生してしまうのか、そこまで考えようとしない。痴漢の多くは性欲不足から引き起こされるものであって、根本的に解決をするなら、男性が性欲不足に陥らないように女性の性的協力が不可欠なのだ。即ち、結婚して安定した家庭を築くという当たり前のことを女性がしていれば痴漢は最小限に出来る。しかし結婚もしない女性がいるから痴漢などの性暴走が後を絶たないのだ。つまり性暴走の元凶は男女の交わりを妨害するフェミニズムなのだ。
性の乱れを招く真犯人であるフェミニズムが、性犯罪の厳罰化や撲滅を主張するのだから、全く矛盾しているとしか言いようがない。それこそ、性犯罪をなくすには貴方達のようなフェミニストが絶滅することだ、と言ってやればいい。
話が少しそれてしまったが、再び今回の事件に戻ると、今回は痴漢の疑いをかけられた名倉さんが大学教授で勿論妻子もいるという身分の人だったからということも大きく関わっているように思う。もしこれが無職独身一人暮らしだったらどうなっていただろうか。冤罪を疑う世論も少ないだろうし、本人にも戦う気力が失われていることだろう。そうなれば、あっさりと嘘でも痴漢を認めてしまうということにならないだろうか。そして周囲からは、あの身分じゃ痴漢もするだろうな、という偏見の目に晒されることは間違いないだろう。「同じように犯罪者の汚名に泣く人々や家族を思えば、有頂天にはなれない」という名倉さんの言葉は実に重い。
そして、フェミニズムによりこれだけ荒廃してしまった現世で、男性はそして女性はどうすればいいのか。まず男性は、出来る限り満員電車には乗らない、女性の近くに立たない、近くに立つ場合でも女性に対し背を向けるなど痴漢が困難な状況になることだ、そして痴漢を疑われたら、とにかく逃げろ。これはある弁護士の運営するサイトにも、痴漢を疑われたら逃げるしかないという旨の記載があるくらいだ。更に駅務室に入ったらその時点で痴漢を認めたということになるので注意したい。事情を話せばわかって貰えるなどというのは甘い。
・それでもボクはやってない(中島・宮本・溝口法律事務所)
http://www.nakashimalaw.com/essay/miyamoto/index.html
そして女性も男性と同様、まず痴漢に遭いそうな状況を作らないこと。そして痴漢に遭ったら、とにかく逃げろ。間違ってもベッキーのように痴漢を捕まえることで恍惚感(こうこつかん)に浸るなどというのはもっての外だ。更に過剰に疑心暗鬼にならないこと。痴漢は女性の自意識過剰などと言われることがある。勿論全てがそうではないのだが、これをフェミニズムは一切払拭して女性に神経過敏になるように仕向けている。だがフェミニズムは決して女性の味方ではない。連中は女性を利用したいだけなのだ。決して騙されてはいけない。神経過敏になればきりがない。顔を見られただけでも不快だから痴漢だというこじつけもこのままではなりかねない。それで腹を立てるより、ちょっとやそっと触られたくらいで自分は動じない、痴漢など相手にするだけ無駄というくらいの大胆な心も今の時代だからこそ必要だ。フェミニズムを撲滅するためには、そのくらいの意識が欲しい。これは決して痴漢を野放しにして女性が泣き寝入りしろということではない。戦う相手は痴漢ではなくフェミニズムなのだという意識を持つべきだ。
そして何よりも、加齢臭だのキモイだのと、男性に対する偏見を取り払うことが必要だ。モンシロチョウが自分の肩にとまってもそれほど違和感は感じないが、ゴキブリがとまったら誰でも払い除けたくなるだろう。それと同じことだ。
だがこれらを実践するには、何故痴漢を企てる男性が発生するかを理解しなければならない。思いを寄せる女性に告白しても女性が好意を持っていなければセクハラ扱いされる恐れがあるような状況では男性は告白すら出来ない。勿論これもフェミニズムの仕掛けた罠だ。フェミニズムが男女を引き裂く謀略を行っている今がまさにその時代だということを忘れてはいけない。
痴漢は犯罪、という前に、フェミニズムは犯罪、という認識が必要だろう。
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