麻木久仁子は芸能界におけるフェミニズムの象徴的存在なのか。世間を賑わせている不倫騒動に関しても、何故か麻木に対するマスコミの批判論調は少ない。それどころか、略奪された格好になった大桃美代子や元夫の山路徹への批判がワイドショーでも聞かれる。やはり報道に強い圧力がかかっているのは間違いなさそうだ。
事の発端は、大桃美代子がツイッターで彼女の元夫である山路徹と麻木久仁子との不倫関係を発表したことに端を発する。その後3人がそれぞれ会見を開くなどしているが、どうも話が食い違っている部分がある。
これら一連の流れについては、報道でご存知の方も多いと思うが、最も不審に思える点は、マスコミの報道姿勢が極度に麻木久仁子を擁護する格好になっているということだ。
例えば、麻木は当初の会見では、代理人として弘中惇一郎弁護士を伴い、山路と大桃との婚姻関係が事実上破綻しているため不倫関係には当たらないと力説していた。だがその後の大桃の会見で、交際中も山路は本妻の大桃と同居していたなど、婚姻関係が破綻していたと判断するにはあまりに無理がある事実が発覚している。
更に、麻木は山路との交際開始時期を平成18年(2006年)と話していた。だがそれも「2005・・・、6年、2006年ですね」と曖昧さを思わせるような話し方だった。しかし山路は平成16年(2004年)から交際していると話している。またこれは大桃にも同様の話をしていることから確度は高いと思われる。もし平成16年から交際が始まっていたとすると、麻木自身も作曲家の松本晃彦氏とまだ婚姻状態だったことになり(平成18年に離婚)、いわゆるW不倫状態ということになってしまう。
ところが、テレビのワイドショーなどではこの話題に関し、当初はツイッターで発言した大桃美代子を芸能界のルールを破っているなどと批判し、不倫ではないとする麻木側の弁解に基づき、不倫暴露は的外れな批判であるかのような論調になっていた。
しかし、大桃の会見で不倫どころか麻木と山路が婚姻関係にあった事実が発覚し、麻木の嘘が明らかになると、今度は批判の矛先が山路に変わった。山路の不倫は勿論、ジャーナリスト活動において麻木から資金提供を受けていたことなどに関して、山路はヒモであるなどと軽蔑するような論調も飛び出した。
27、28日のテレ朝系「ワイド・スクランブル」でも報道の偏向は顕著だ。27日の放送では大桃、山路、麻木それぞれの会見を抜粋して流したが、コメンテーターは「優しい嘘」などの麻木のコメントには触れず、揃って山路批判をした。また街頭インタビューでは山路は男としてどうかと思うといった意見や、ツイッターで暴露した大桃の手法を批判する意見ばかりを集めて放送し、中には、麻木さんも被害者などという意見まで放送していた。しかし、麻木を批判する意見は一切放送されなかった。
また、28日の放送でも、麻木の「不倫ではない」発言に対しては、代理人の弘中弁護士が本人はそう思っているのだからと歯切れが悪いながらも依然として正当性を主張した。これについては、大澤孝征弁護士が電話取材で、別居してるわけでもないのに、(山路から)婚姻関係が破綻していると聞かされて(麻木が)そのまま信じるのは不自然などとして、今回のケースで裁判などに発展すれば、婚姻関係が破綻しているとは言えないという判断になるだろうと話していた。この大澤弁護士のコメントが唯一、麻木にとって不利なコメントと言えよう。但し、電話からの声と言うことで、画面には大澤氏の声が字幕で表示されていたが、最後の「婚姻関係が破綻しているとは言えない」の部分が「婚姻関係が破綻していると言える」と全く逆の意味の表示になっていた。単純ミスなのか、或いは意図的にミスしたように見せかけているのかは不明である。そしてスタジオでは、かつてトヨタの期間工に関してネット上で物議を醸した池内ひろ美氏がゲスト出演し、婚姻関係が破綻しているかどうかは単純には判断出来ない旨のコメントをしている。そして大桃さんは大変気の毒であるともコメント、そして麻木から山路への資金援助に関しては、夫婦であるなら相互協力は当然のことで別に批判されることではないとした。また他のコメンテータは揃って山路は男として最低であるといった批判を繰り返していた。
恐らく、ここ数日の報道を見る限りでは、当初はツイッター暴露の大桃を批判していたが、ネット世論やマスコミ等に寄せられる意見などで方針転換をして、一転して大桃を悲劇のヒロインとして、山路1人を悪者に仕立て上げ、麻木も巻き添えを食った被害者という構図にしようとしているのではないかと考えられる。
では、マスコミ或いはそれらを動かす勢力は何が狙いなのか。こうした男女の話には当然フェミニズムが情報操作をする。では連中はどうしたいのか。連中は男が悪で女は善というのが基本理念なので、大桃VS麻木という女対女の構図にはしたくない。連中は必ず男対女の対立構図を描き、そこで男を非難するというのが定番だ。従って山路批判が一方的になるのは筋書き通りだろう。だが問題は麻木と大桃の扱いだ。麻木はクイズやバラエティー番組などでお馴染みの知性派タレントの印象がある。そして離婚歴もあることから、働く女性、結婚に捉われない女性としてフェミの象徴的存在にするのにはうってつけの女性である。しかも麻木は夫婦別姓にも賛成しているらしい。こうなると是が非でも麻木の印象を崩してはいけないという圧力が働くのは必至だ。
これに対し、大桃の場合はというと、彼女もまた結婚前にはクイズ番組等にも度々出演するなど知性派の類である。高木美保とも交友関係があるらしい。しかし、大桃の姿勢はフェミニズムとは相反する部分も随所に見られる。例えば今回の会見の中でも、前日の山路の「今回の件について悪いのは私(山路)」という発言に関して、「一人だけ悪いのではなく、私も悪いところがある」と山路を庇うコメントがあった。これは、妻として自分にも至らないところがあったのではといった自戒の意識の表れだと考えられる。
実際、山路と大桃の結婚直後は大桃も仕事が忙しく、また韓国に短期間ではあるが留学をしていたことなど、夫を自分のところに繋ぎ止めておけなかったという自責の念があったのだろう。こうした考え方は実に素晴らしい考え方で多くの女性が学ぶべき良識の王道とも言えるのだが、これを根底から否定するのがフェミニズムだ。従って、大桃の会見を見ながら、この女は我々の敵だと思ったフェミニストも少なくないだろう。
以上の様に、麻木と大桃の性質の違いを比べると、フェミ陣営としては麻木を全面的に擁護し、大桃を批判的に扱いたいという結論に帰着する筈である。ところが、大衆の評価はというと、麻木に批判的な印象が多数派で、大桃には勿論、山路にも擁護の声があるという調査結果が出ている。
それでも、調査結果など無視して報道するのがこれまでのマスコミの姿勢なので、強引に麻木が善、そして山路、大桃が悪という構図で報道することは可能だ。ところが、離婚や不倫などの話題は主に主婦層に最も関心の高い話題である。そのため、余りに大衆の意識と外れた報道を続けても不信感が募るばかりで逆効果になることも多い。元々フェミニズムは男性の反論など一切無視するし、男性全員を敵に回しても全く脅威には感じない。しかし主婦の反論となると話は別で、専業主婦を否定しつつも、それを明確には言えないところなどは主婦の声を脅威に感じていることの何よりの証である。従って、現時点では、山路への批判を集中させて麻木への批判から世間の目をそらさせようという報道が大半になるのではと予想する。
・麻木発言に大桃美代子が反論、元夫の山路との離婚も「したくなかった」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/celebrity/478083/
<大桃、会見で暴露「2人は結婚していた」 2010/12/25 08:29>
タレント、大桃美代子(45)が24日、都内で会見を開き、前夫でAPF通信代表の山路徹氏(49)とタレント、麻木久仁子(48)との“不倫”をツイッターで暴露後、初めて公の場に姿を見せた。大桃は、山路氏から「麻木と婚姻関係にあった」などと聞かされたことを衝撃告白。麻木は会見を受けて急転直下、この日午後9時過ぎにファクスで2度目の結婚と離婚を認めた。
自らの“つぶやき”から端を発した熟女不倫騒動。事の大きさを物語るように、会見場には130人の報道陣が集まる。無数のフラッシュの中、渦中の大桃が神妙な表情で登場した。
「自分で行ってしまったツイッターのことで、世の中の方々にご迷惑、人として大きな心配をおかけしたことを申し訳なく思っています」。会見の冒頭、大桃はほおを強ばらせて謝罪の言葉を口にした。2日前の会見で笑顔を浮かべて登場した麻木と正反対の姿だ。
が、会見が進んでいくにつれ、双方の認識の食い違いが浮き彫りになった。大桃によると、山路氏と麻木の交際を知ったのは約1カ月前。「インターネットに、山路さんと麻木久仁子さんが愛人関係にあるという記事がありまして、山路さんに電話しました。実は6年ちょっと前からお付き合いが続いていたと聞きました。もう1つ、山路さんと麻木さんが婚姻関係にあると告げられました」と衝撃的な事実を明かした。
一方の麻木は自身の会見で山路氏との同居婚を否定。交際開始時期は麻木が作曲家、松本晃彦氏(47)と離婚が成立した2006年3月の直前としていた。しかし、山路氏が大桃に伝えたことが事実なら、大桃と山路氏が結婚して2年目から“W不倫関係”が続いていたことになる。
さらに、大桃は山路氏との家庭生活について、「生活が破綻していたとは私はまったく思いません。06年6月に離婚していますけど、いずれまた修復できる機会があればと思って、私は別れたくなかった」と吐露。同年の2、3月から何度も判を押した離婚届を破っていたそうで、離婚後もお互いに連絡を取り合っていたという。
大桃は、麻木が山路氏との関係が不倫にあたらないとする点に、「その理論が私の中では理解できない。籍が入っているということは、結婚しているということなので」と真っ向から反論。訴訟問題に発展する可能性について「訴えようというのはない」としたが、双方ともに山路氏からの伝聞が“ネタ元”になっており、大桃は麻木側の弁護士と話し合いを持つ意向を示した。午前中に海外の滞在先から帰国し、午後3時から会見を開いた大桃は「新しい人生を歩んでいく中でスタートを新しくきりたいなと思います」とポツリ。皮肉にも、この日はクリスマスイブ。会見場近くの表参道には色とりどりのイルミネーションが灯され、幸せそうなカップルが道を歩いていた。
http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/83357/full/
<大桃美代子、麻木の主張は「理解できない」 山路氏との再婚ほのめかす>
タレントの大桃美代子(45)が24日、自身がツイッターで投稿した元夫のAPF通信社・山路徹代表(49)とタレント・麻木久仁子(48)との関係について都内で会見を開いた。麻木側の主張に対し、大桃は「『(結婚生活が)破綻していれば不倫じゃない』という理論がわからない。戸籍が入っている(状態での交際になる)ので私の中では理解できない。その時は結婚生活が破綻しているとは思ってないので、お互いの感情の違いだと思います」と反論。大桃自身のなかに山路氏に対する未練が強く感じられるコメントが続き、さらに山路氏からは「麻木と婚姻関係にあった」と聞かされたと明かした。
うっすら涙をためていた麻木の会見とは対照的に、大桃は涙ぐむ場面もなく報道陣の質問に対応。今回の発端は、20年ぶりに行われたミャンマーの総選挙の取材に入った山路氏が現地で拘束されたというニュースを受け、インターネットを見ていたところ偶然、山路氏と麻木が愛人関係にあるという一部記事を発見し、安否や愛人報道の真偽確認のため山路氏と直接連絡をとったことからだという。
その際、今も「尊敬してますし、お仕事の上で相談していたし嫌いではない」という山路氏から「6年前から交際していた」との説明を受け、自身の結婚生活と期間が重なっていたことから「ショックだった」。自身の感情を制御できずツイッターで公開したことには「稚拙だった。これほどの大きなことになるとは自分の中で思ってなかった」と弁明し、名前を出したことは「麻木さんや山路さんに申し訳なかった」と謝罪。その一方で「衝撃と怒りが一緒になってツイートしたので、怒りがなかったといえばウソになる」と山路氏への憤りも当然あったという。
大桃は会見中、離婚したことと離婚理由について「納得していない」という言葉を数回に渡って使用しており、山路氏とは「私は別れたくなかった」とも。「何度か離婚届に判を押して破るということが繰り返された」といい、山路氏が「目指している部分に(妻として)私がいることで負担になると思った。負担になりたくなかった」と完全に気持ちを消化しきれないまま離婚に踏み切ったという。
今後の話し合いは「必要だと思います」。麻木が「誤解している」と発言したことには「私が(山路氏から)伝え聞いてる部分と、麻木さんが伝え聞いている部分は違うと思うので、そこを聞いてみたいです」と双方へ異なる説明があったことを示唆。麻木は会見中、「1ヶ月前に破局した」と明かしたが、大桃は「麻木さんとは、山路さんは『婚姻関係がある』と言っていたので、麻木さんの『破局』という(表現)のがビックリだったんですね」と麻木が再婚していた可能性もにおわせた。
双方が会見を開いたことで、注目されるのは山路氏の発言。23日に京都市内でのイベントに出席した山路氏は、集まった報道陣に対し「今回の件について悪いのは私」と自身の非を認め、「大桃さんの会見が終わったらちゃんと話します」と公約した。なお大桃は会見中、山路氏のこの発言に触れ「一人だけ悪いのではなく、私も悪いところがあるし、誰々の責任ということではないと思います」としている。