社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

野田聖子元郵政相、復党にも「自分らしさ」演出?

2006-11-29 09:48:30 | Weblog
 郵政造反組の自民党への復党を巡り波紋が広がっている。改めて郵政民営化に賛成すること、二度と造反しないことなどを盛り込んだ「誓約書」を提出しなかった平沼赳夫元経産相を除く11人は復党要件を満たすとして復党の見通しだ。

 この中で、一際注目を集めているのは岐阜一区の野田聖子元郵政相だ。彼女は郵政問題よりは、夫婦別姓を強く主張するなどむしろ男女共同参画を推進するフェミニスト議員として名高い。

 しかし、今回の復党問題にしても、関係者に「屈辱的なことを書かされちゃった。あはは」と笑い飛ばすなど、野田氏は自分の政治理念に対する責任というものをどう感じているか全くわからない。これで国民の支持を得られるとでも思っているのだろうか。

 但し、その場限りの日和見主義で強かに生きていく、そういう姿勢こそ野田氏がフェミニストであることの証なのだと言われれば、妙に納得がいくような気もする。

 今回の野田氏の言動を例として、フェミニズムの主張が如何に出鱈目で矛盾しているのか、一人でも多くの人に気付いてもらい、問題意識を持って欲しい。

【主な出来事、話題】
・林道脇に上半身が焼けた女性の遺体発見される、長野。(28日)
・自宅で出産後胎児を遺棄したとして37歳女を逮捕、新潟。(28日)
・教師に暴言吐いた女子高生2人の退学処分に疑問の声、大分。(29日)
・「男女7つにして席同じくせず」米の公立小中250校で実施。(29日)
・電子レンジで生後1か月の乳児殺害、母親逮捕、米NY。(29日)

愛情と憎悪、美しさと醜さ ~「氷点」が視聴者に訴えたかったもの~

2006-11-27 12:05:55 | 芸能、音楽
 25日と26日の2日間にわたり、テレ朝系でドラマ「氷点」が放映された。この物語は、北海道旭川市を舞台とし、昭和21年に起きた開業医辻口啓造家の幼女殺害事件をきっかけに、その犯人の娘で当時生れて間もない子が養女(陽子)として被害の辻口家に引き取られ育てられるという衝撃的な設定で繰り広げられる。

 陽子が犯人の娘であるということを知るのは夫の啓造と友人である託児施設の高木のみ。啓造は妻の夏枝が啓造の同僚医師村井と不倫中目を離した隙に娘が家を離れ、殺害されたことを恨み、敢えて犯人の娘である陽子を夏枝に育てさせることで復讐を考えていた。しかしある日夏枝はその事実を啓造の日記を盗み読みして知ってしまう。

 それ以降、夏枝は啓造と陽子への憎悪心を募らせる。特に陽子には冷たく当たった。給食費を出さなかったり、学芸会の衣装を用意しなかったり、高校の卒業式の答辞の原稿を白紙に摩り替えたりなど、夏枝のいじめは続く。

 そんな中、唯一陽子を庇っていたのが義兄の徹だった。そしていつしかその思いは兄妹恋愛へと変化していく。

 そして時は流れ昭和41年、陽子は徹の友人である医学生北原と出会い、やがて求婚される。しかし北原が辻口宅を訪れた際、夏枝は事実を晒し、陽子は残酷な真実を目の当たりにする。悲観した陽子は自殺を図る、幸い命は取り止めたが、ここで話は急展開する。

 託児施設の高木が陽子は犯人の娘ではないと明かす。犯人の娘と知らずに育てる夏枝が不憫で犯人の娘は渡せなかったというのが理由だ。しかし陽子は実母の不貞により生れた子であることを改めて聞かされ、新たな罪悪感を覚える。そして陽子は実母を憎むようになる。

 陽子は一度だけ実母と面会する。しかし陽子は実母を許すことなく、冷たく突き放した。それ以降、二人は一度も会うことはなかった。

 陽子は徹と北原の双方から求婚され、気持ちは揺れ動く。しかしある日大地震による被災で北原が左足を失い、陽子の気持ちは北原へと固まる。

 そして、40年の歳月が流れ時は現在へと移り変わる。陽子は実母が亡くなったことを知る。そして夫北原から実母の話を聞かされ、実母が大切に保管していた陽子の臍の緒を渡される。そして陽子の実母への恨みが後悔の念へと変わり、ドラマは終了する。

 この物語は、人の愛情と憎悪、美しさと醜さが如実に表された作品であった。主人公の陽子役を演じる石原さとみの解説の中で、「人は傷つけ合う、しかしどこまで相手を許すことが出来るか」といった行が何度となく出てくる。そこには人は幾つもの悲しみと苦しみを乗り越えてこそ真の愛情が得られるものであるという、若い女性など現代人に失われつつある大切な人の心を説いたものであったはずだ。

 ところが、ドラマの中では、夏枝の不貞がもとで実娘が殺害されたのに、自分は殺人犯の娘を育てさせられるほど悪いことはしていないと開き直ったり、陽子が大学内で実母の息子(陽子の弟に当たる)に声を掛けられても迷惑者扱いするだけであったりなど、唱えることと行動が矛盾している場面も目立った。

 また、昭和41年当時に「これからは女の子も大学へ行く時代だ」という台詞も違和感があるし、ノースリーブの服装やパーマをかけた女子大生の姿など、時代錯誤と思えるところも幾つかあった。

 小説がドラマ化される際に原作に手を加えることは多々あることだ。しかし視聴者に訴えたい本質までぼやけてしまうような手の加え方では折角の名作も水を差された格好になってしまう。目先の欲ばかり追い求める平和ボケした自己中女性にはこのドラマはどう映ったろうか。それとも、今風の流行的な番組ばかりに気を取られて見ることすらしないのだろうか。

<参考>「氷点」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E7%82%B9

公費による活動に目を光らせよ ~石原知事四男の件は序の口~

2006-11-25 11:58:29 | Weblog
 石原慎太郎東京都知事の四男が都の文化新興事業として公費で海外出張していたことが共産党都議団の調査で判明し、波紋を呼んでいる。(*1)

(*1)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061123k0000m040125000c.html

 この事業は、石原都知事が積極的に進め、本年度は都から補助金として4億7000万円が使われた。石原氏の四男はこの事業に委員として関わり、欧州の芸術祭などを視察したという。共産党は石原氏の身内を都の事業に関与させることが都政の私物化だと批判している。

 今回の事例が批判されるべきことかどうかはわからないが、この手の事例は他にも幾らでもあると思ったのは私だけだろうか。また金額も億単位どころかもっと巨額に税金が使われているものもあるだろう。

 例えば、各都道府県には女性センター、女性会館なるものが存在する。東京の国立女性会館や大阪のドーンセンターの年間運営費は約8~10億円である。行政の私物化というのなら、こうしたフェミニズム関連施設は何故問題にしないのか。

 しかも問題なのはこうした建物だけではなく、DVやセクハラ等の相談員として大量にフェミニズム女性を動員して多額の人件費が浪費されている他、様々なフェミニズム関連のセミナーを開催して一人でも多くの女性をフェミニズムの世界に引きずり込む活動が行われているということだ。

 しかし、こうした情報はニュースなどで大きく報道されるわけではなく、なかなか実態を掴むことは難しく、特にマスコミ自体がフェミニズムに監視されている現状では批判報道も余りされないのが現状だ。

 今回の石原氏四男の件に限らず、年金予算によるグリーンピアなどの福祉施設の実状は何度となく報道される。しかしフェミニズム関連の浪費の実態はなかなか報道されない。しかしこれらは今後更に拡大される勢いなのだ。

 こうした裏の事情を知るためにはテレビや新聞などの「表のメディア」に頼るだけでは駄目で、それこそ2chやフェミニズム批判サイトなどの「裏のメディア」で情報を入手していく必要がある。もはや表のメディアの信頼性が疑われていると言っても過言ではないのだ。

【主な出来事、話題】
・割り勘で細かく請求など、女性から見た男性のダメ姿ランキング。(8日)
・男女平等基本条例で保守4派が改廃案提出へ、市川市議会。(17日)
・自転車で登校中の女子高生が自損事故で転倒し重体、群馬。(21日)
・川島なお美さん、新幹線内でカード3枚盗難、約80万円被害。(21日)
・海賊版DVDなどを販売した女子高生を書類送検、京都。(22日)

盗聴被害、最大の防犯は恨まれる真似をしないこと

2006-11-23 11:27:33 | 事件、事故
 今朝のテレ朝系のワイドショーで、盗聴に関する特集を行っていた。ある一人暮らしの女性宅を取材、専門家が特殊機材を使用して盗聴器が見つかった。この女性は数ヶ月前に交際相手と別れた。それ以降外出中に誰かが侵入した形跡を微妙に感じたこともあり、盗聴の可能性も疑っていたという。

 番組では更に、盗聴の違法性や法整備の問題、それに実際の盗聴事例などについて報じていたが、何故盗聴が起きてしまうのかということには全く触れることはなかった。

 この手の問題を取り上げる際、最も大切なのは、何故それが起きてしまうのかその社会背景にも言及しなければいけないということだ。今回のケースで言えば、もしも盗聴の相手が数ヶ月前に別れた交際相手であれば、問題の本質は別れてしまったことにあるのではないだろうか。

 若者を中心とした安易な離婚や、熟年離婚などやたら男女の仲を引き裂こうとする風潮が極めて著しいと感じるのは私だけだろうか。男女交際というのはそれぞれに責任が伴うものであり、気に入らないから安易に別れるという発想は余りに無責任だと思う。本質論から言えば、別れることは悪なのだ。

 フェミニズムは女性の労働だけを後押ししてるわけではなく、女性の身勝手を推進してしまうものでもある。それが男女交際にも現れている。今回の話題である盗聴の他、痴漢やストーカーなど女性が狙われる事態というのは表面的な結果であって、その奥に潜む男女間の心理に言及しない限り根本的な解決は得られないのだ。

 おりしも昨日の22日は「いい夫婦の日」、改めて夫婦生活の大切さを考え直すいい機会のはずだ。しかしネット上では相変わらず離婚相談で名高い池内ひろ美氏の話題で賑わっている。何とも皮肉な話だ。

(追記)
 尚、テレ朝の昼のワイドショーでは痴漢の特集が予定されている。先頃関東で女性専用車両が更に蔓延したそうだが、何故か両者はタイミングを見計らったように行われる。強引にでも痴漢と女性専用車両を結びつけようという意図があるならば、それだけ両者の因果関係は薄いということの何よりの証拠ではないだろうか。

【主な出来事、話題】
・女子大生が面識ない女に刺され重傷、53歳女を逮捕、長野。(16日)
・卒業生装い勤め先の小学校へ自殺メール、42歳女を逮捕、長野。(19日)
・自分の悪口、別の中学の少女に暴行した中2少女を逮捕、愛知。(20日)
・ストレスの原因、夫は「上司」妻は「夫」、GABA調査。(20日)
・揚げ物の店に車突入、店内の49歳女性が油を浴び全身大火傷、車運転の42歳女を逮捕、長崎。(21日)

自戒を込めて、より多くの人に支持されるブログを目指して

2006-11-21 11:25:13 | Weblog
 この日の記事は当初、家庭問題を扱う池内ひろ美氏のブログを巡る騒動についての論考であった。この話題は2chでも大きく取り上げられ、既に多くの人が知るところとなった。

 このところ、本ブログの人気が低迷していることもあり、できる限り多くの人の目を引くような話題を取り上げてきた。しかしその割には人気は今一つの場合が多く、今回の話題も2chで祭りになっているほどアクセス数は伸びなかった。それに、あれだけ2chで祭りになるほどの話題を敢えて本ブログで取り上げる必要もないのではないかという疑問も出てきた。

 元々本ブログは、男女共同参画に代表されるフェミニズムの害毒を訴えていくブログであり、ニュース報道には現れないフェミニズム関連の話題や、メジャーなニュースの中に潜むフェミ的な要素に着目するなど、あまり大衆には知られていないフェミニズムの悪影響を一人でも多くの人に知ってもらう目的だったはずだ。

 しかしいつしか本来の目的から外れ、単なる人気取りだけのブログに成り下がりつつあったことにふと気付いた。従って、自戒の意味も込めて、今回は自己反省と本ブログの本来の目的に活動路線を戻すことを誓うべく、内容を差し替えることにした。

 今後も充実した記事作成に努めていきたいと思う。また本ブログの読者からの様々な情報や体験談なども募集したい。職場で、学校で、家庭で、街中で、或いはテレビ番組の中で、皆さんが感じたフェミ的な事例を寄せて欲しい。それらを基にした論考も今後企画していきたいと思う。コメント欄のどこに記載して貰っても構わない。またメールは、grk39587(あっとまーく)mail.goo.ne.jp、まで。

メールの匿名性は自己保身のため ~教育基本法に関する抗議メール~

2006-11-19 11:33:45 | 家庭、教育
 教育基本法の改正に関し、札幌の中学校が女子生徒を代表として安倍総理宛に抗議文を送付した件で、今度は抗議文を送付した中学校に対して抗議メールが寄せられたことが波紋を呼んでいる。

 これに関しある報道では、女子中学生の意志を匿名の大人が脅迫している、愛国心の強制どころか言論の自由さえ封殺する卑劣な行為だ、という趣旨で抗議メールを批判している。

 この報道に関しては既に2chのニュース速報+板で様々な意見が飛び交っている。その多くは、メール送信者が匿名ならば大人かどうかもわからない、同校の教師に対する抗議を女子生徒に対する脅迫とすり替えて印象操作している、左翼色の強い教員が中心となって指導している、元々自作自演ではないのか、などであるが、今回はメール送信者が匿名であることについて言及したい。

 今回の騒動では総理宛に抗議文を送付した女子生徒は実名の署名をしているが、学校へのメール送信者は匿名のため、両者を比較して、女子生徒は正義だがメール送信者は姑息という印象付けをしようとしている。

 しかしメールというのは元々匿名が基本の通信手段である。匿名性は自己保身の手段として有効な場合もある。ネット上で様々な「本音の」意見が飛び交うのも匿名だからこそ出来ることなのだ。

 実名を挙げて堂々と物が言える立場の人はそれだけ安全が保障されている人ということなのだろう。例えば今回の件で女子生徒の身に危険が及ぶとか、名誉毀損で訴えられるなどということは到底考えられないが、メール送信者が実名であれば、何らかの政治団体に属する者ではないのかといった身辺調査をされ、場合によっては警察から事情聴取などをされたり、名誉毀損で訴えられる恐れもある。純然たる批判をしたつもりが趣旨を恣意的に歪曲され報道されるような状況であれば危険を感じるのは尚更である。

 匿名に関してとやかく言うのなら、どんな意見でも適確な解釈がなされ、その意見が基で発信者に危険が及ばないような社会の仕組みを作ることが大切であろう。果たしてそれは可能だろうか。

 匿名でしか本音が言えない世の中ほど息苦しいものはない。言論の自由を封殺しているのは一体誰だろうか?

【主な出来事、話題】
・救急隊員がけがの男性搬送せず、家族の要請も拒否、後に重体に、許諾書に署名も。(15日)
・宮崎の女性団体らが自民党本部を訪れ高速道路整備を要望。(16日)
・以前居住のアパートの経営者男性を刺した女を逮捕、言動に不自然、東京。(16日)
・元彼の勤務する飲食店に放火した31歳女に懲役13年、被害額約3億円、福岡地裁。(17日)
・アルバイト解雇され逆恨み、女性店員にけが負わせた31歳男を逮捕、富山。(18日)

DV防止法も家族解体の一環

2006-11-17 11:28:23 | いじめ、DV
 今朝の日テレの番組で、DV(ドメスティック・バイオレンス)の保護施設に収容されている妻と話し合いがしたいと押しかけた夫が逮捕された事件を受けて、DVに関する実態が報道されていた。

 DVとは、「配偶者や交際相手から受ける暴力」を表し、平成13年制定のDV防止法に基づきDVが認定されれば、女性はDVシェルターと呼ばれる保護施設に隔離され、男性は接近禁止命令などの処分を受ける。

 保護施設への移動の際は私服警官が同行するなど警備は万全である。保護施設の場所も男性には教えられない。しかし男性が様々な調査手段を講じて女性の居場所を突き止めることもある。今回の事件はそうした形で起きた。

 DVを巡る問題点は以前から指摘されている(*1)。元々は男女間の紛争から暴力に発展するケースがほとんどのため、本来は紛争を解決し円満な関係を取り戻すことを目指して行政が介入するのが筋である。しかしDV対策は最初から「別れさせ屋」としての機能しかなく、男性のみならず女性からも疑問の声が挙がっている。

 また保護施設で何が行われているかというのも機密保護を理由に明かされていないのが現状だ。一部情報によれば、保護施設では男性に対する敵対意識を強調した卑劣なフェミニズム洗脳教育がなされていて、収容されている女性の人格を変えてしまうとも噂されている。

 DV防止法も、フェミニズムが企む家族解体の目的で実施されているものだ。DVを過剰に宣伝することにより、女性に結婚から興味を失わせることも副次的な効果として狙っているのは言うまでもない。だが相互扶助を基礎とした家族生活は人間の生活単位の原点なのだ。それを絶対に忘れてはならない。

 近年特に「お姫様」志向の女性が増えている。男性が自分の御機嫌取りをしてくれるのが当たり前と考えている女性のことだ。しかし夫婦生活に代表される男女関係にはそんな甘い女の考えは通用しない。DVに関する女性からの相談件数は年々右肩上がりで増えているというが、自分だけの快適さを求めて、それが思い通りにならないからDV被害にしてしまおうというのは極めて悪質な発想である。しかもフェミニズムはそういう身勝手な女性を手薬煉引いて待っているのだ。そんな悪徳集団の手先に成り下がってしまうことのないように、女性陣は心がけて欲しい。

(*1)<参考>
・“家族解体法”としての本性を現した 改正「DV(配偶者暴力)防止法」
(神奈川県平塚市立小学校教諭 野牧雅子)
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2005/0501/ronbun2-1.html

・DV防止法犠牲家族支援の会
http://www5f.biglobe.ne.jp/~constanze/nomarin258.html

【主な出来事、話題】
・太陽1兆個分のガスを吹き飛ばした超巨大ブラックホール撮影、NASA。(8日)

「曖昧内閣」は安倍内閣の戦術? ~伊吹文科相も母親育児論否定~

2006-11-15 09:02:44 | 家庭、教育
 下村博文官房副長官の母親育児論に対し、先日の高市早苗少子化担当相に続き(*1)、今度は伊吹文明文科相が苦言を呈した。「女性が家庭に篭れと言っている副長官がいる、そんなことをしたら日本経済は崩壊してしまう。」と。

 下村副長官は何も女性が家庭に篭れと言っているわけではないし、仮に女性が家庭に篭ったら日本経済は崩壊してしまうのかどうかも判らない。しかし、こうした閣内不一致は安倍内閣の求心力を低下させてしまうことは確かだ。

 安倍内閣はマスコミなどから「曖昧内閣」などと呼ばれている。靖国参拝に核保有議論の是非、それに郵政造反組の復党問題など、閣内や与党内での意見が食い違うなどして明確な方向性を示さない事案は多い。それが内閣支持率の低下を招いている原因だろう。

 今回の母親育児を巡る問題も構造は他の事案と同じだ。女性が絶え間なく働き続けることを推進すべく、保育所の設置を進めるのか、或いは育児の一定期間は母親が家庭中心の生活をして、一段落したら職場に戻るという、所謂M字型就労を推進するのか、はたまた母親は家庭中心の生活を主とし、家事育児に励む良妻賢母であることを推進するのか、内閣としての明言はない。

 しかし、こうした「曖昧内閣」の姿勢も決して不利な点ばかりではない。それは、曖昧なものは批判もやりにくいということだ。あるTV番組では安倍内閣に関して、一番困っているのは朝日新聞なのではないかと言っていた。就任当初は右派色が強いと言われていた安倍内閣が蓋を開けてみれば文字通り「曖昧」のため、右派とも決め付けることも出来ず、批判出来ないでいるということらしい。

 そうしたマスコミへの攪乱も予め計算した上で「曖昧内閣」を演じているとすれば、安倍内閣も結構期待出来るのかも知れない。

(*1)《関連記事》
・高市早苗少子化担当相が保守派に見切り? ~母親育児論に異議~(本ブログ2006-11-09)

【主な出来事、話題】
・団塊ジュニアに結婚願望強い結果、ユーキャン調査。(13日)
・72%が核議論を容認、 日本テレビ世論調査。(13日)
・秋篠宮家長男、悠仁(ひさひと)さまお宮参り。(14日)
・全日空元社員の女を詐欺で逮捕、総額2億超か。(15日)
・千島列島沖でM8.1の地震、太平洋沿岸、オホーツク海沿岸各地で津波観測。(15日)

女性の性交体験率上昇が意味するもの

2006-11-13 12:08:40 | 結婚、恋愛
 女子大生の性交体験率が62%に昇ることが「日本性教育協会」の調査で明らかになったという(*1)。携帯電話の普及など、情報化に適応して異性との交際機会が増え、女性の性行動も活発化した結果ではないかとのことだ。

(*1)
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20061111-115551.html

 そもそも性交体験の調査というのは本人の申告だけが頼りなので、どこまで数字に信頼性があるかはわからない。しかし大切なのは、この結果をどう捉え、今後どのような啓発活動なり対策が必要なのかということだ。

 結婚まで童貞、処女を守り抜く貞操観念は過去の遺物などという話をよく耳にするが、果たしてそれは良い傾向なのか或いは悪い傾向なのか。その考え方一つで今回の結果の捉え方は大きく変わる。

 それに、貞操観念の意識変化は自由恋愛市場によるもので、必ず「格差」が発生する。自由に性交が出来る者が増える一方で、性交の機会に全く巡り逢えない性的弱者も増える。特に男性においてはこの傾向が顕著になる。こうした性的格差こそ最も改善しなければいけないのではないか。

 更に、貞操観念の意識変化は性犯罪の発生にも大きく影響する。そもそも性犯罪の概念は制定された大日本帝国憲法下の当時では処女を想定したものであったはず。時代と共に制度も変えていくべきというのなら、性犯罪の概念も見直していくべきではないのか。

 安易な性行為が蔓延する一方で、性犯罪が横行するのは一見矛盾しているように見えるが、性的格差を生み出している状況では実は当然の傾向と言えるのではないだろうか。フェミニズムは男性への憎悪心から性犯罪の厳罰化を主張して譲らないが、男性の性的安定を蔑ろにして、女性の性解放だけを一方的に進めるだけでは単に女性の権力誇示をしているだけと言われても仕方がない。

 一昔前は、近所の世話焼きおばさんなどが、適齢期の男女を見合いさせ、結婚させていた。彼らの多くは貞操意識を遵守していたはずだ。当時は今のように犯罪も多くなかった。こうした昔式の伝統文化こそが、最も進歩的で健全な社会と言えるのではないだろうか。

【主な出来事、話題】
・ビートルズの曲を無許可演奏で73歳の男を逮捕、著作権の壁に疑問の声も。(10日)
・酒酔い運転で追突、8人にけが負わす、会社員の女を逮捕、静岡。(11日)
・父親を騙し無銭宿泊させた詐欺容疑で実娘を逮捕、北海道。(11日)
・小5女児が同級生などから1年間恐喝される、被害額10万円超、福岡。(11日)
・ソニー、PS3発売、即完売も開発コスト高く黒字化困難。(11日)

「問題はいじめられる奴」という論調 ~武田鉄矢氏の発言から~

2006-11-11 11:30:29 | いじめ、DV
 金八先生の役で知られる俳優武田鉄矢氏がある撮影の折、昨今の虐め問題について語った。「中学生の皆さん、死んじゃダメ!」、「虐める奴を説教しても変わらない。問題は虐められる奴で、大事なのは虐められる奴を鍛えること。」と。

 このコメントを巡り、2chのニュース速報+板では大きな議論を呼んでいる。特に虐められる側に問題があるという見解に対する批判が多いが、虐める奴を説教しても変わらないという見解には賛同意見も多い。

 簡単に結論付けるなら、虐める側が悪いのは当然だが、かといって虐める側を更生させることも困難で、現実は虐められる側が強くなるしかない、といったところだろうか。

 こうした「いじめ議論」を語る際には、以前にもお話したが(*1)、他の事例と比較して考えてみると解り易い。例えば悪いのは虐める側か虐められる側かという場合、痴漢や強姦などの性犯罪に例えて考えてみる。虐められる側が悪いというなら、される側の女性が悪いということになる。ならば性犯罪を無罪にすればいいのか。清廉さを失った昨今の女性を過剰に保護する必要もないとか、色々意見はありそうだが、今回はそこには触れないことにする。

 特に、虐めの場合は当事者間が学校の同級生など身近な存在である場合がほとんどで、中途半端な抵抗はかえって虐めが酷くなる場合もある。それを乗り越えて強くなれる者なら元々虐めには遭わない。何れにしても、虐められる側が悪いという結論はあり得ないのだ。

 虐めというのは、様々な場面で起きる。そして何も子供の世界だけでなく、大人でも同じだ。会社で過酷な労働を強いられるのも虐めであるし、理想ばかり高くしていつまでも結婚しないというのも、結婚を求める人に対する虐めになるだろう。

 この世の中は、虐めだらけの社会なのかも知れない。

(*1)《関連記事》
・いじめ問題に関する「免疫力」の必要性とは(本ブログ2006-11-03)

【主な出来事、話題】
・中3女子、深夜に遮断機潜り電車にはねられ死亡、愛知。(8日)
・太陽表面を横切る水星、日本各地で観測。(9日)
・KAT-TUN盗撮DVD、頒布目的の女子大生逮捕、富山。(9日)
・漫画家のはらたいらさん死去、享年63、「クイズダービー」名回答者。(10日)