社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

嘉田由紀子知事を持ち上げるマスコミの姿勢から怪しさを察知せよ

2012-11-28 22:15:09 | 家庭、教育

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121128-00000063-mai-pol

 滋賀県知事の嘉田由紀子氏が立ち上げた日本未来の党に対するマスコミの取り上げ方が過熱気味と感じるのは私だけだろうか。発足直後に小沢一郎率いる国民の生活が合流を決めた。事実上は小沢の隠れ蓑だという指摘もある。

・「未来」は嘉田氏をかついだ小沢氏隠し? 違いすぎる両者のカラー 2012.11.28
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121128/plt1211281153005-n1.htm

 たとえ小沢氏の隠れ蓑であるとしても、小沢氏は消費税増税に反対して民主党を離党したのだから、それだけ見れば評価出来ると言えるだろう。しかし問題は嘉田氏が掲げる政策の中身である。

・嘉田知事が示した「結集軸」【12衆院選】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012112700882

 滋賀県の嘉田由紀子知事が27日、新党結成に際して掲げた「政治の結集軸」は次の通り。
 1、「卒原発」=原発のない再生可能エネルギー社会へ。原発稼働ゼロから全原発廃炉の道筋を創ります。
 1、「活女性、子ども」=全員参加型社会へ。誰もが居場所のある社会を実現します。
 1、「守暮らし」=安心・安全を実感できる社会へ。みなさんの生活に対する不安を取り除きます。
 1、「脱増税」=家計の復活へ。消費増税の前に、徹底して無駄を削除します。
 1、「脱官僚」=行政・司法の抜本改革の断行へ。国民・地域の立場に立った行政・司法に改めます。
 1、「誇外交」=主権国家としての権利を堅持へ。食品の安全、医療制度を守り、品格ある外交を展開します。(2012/11/27-19:32)

 この中で最も警戒すべきは「活女性、子ども」の政策である。これを見ただけで本ブログの常連読者であればすぐにフェミ政策であると気付くだろう。勿論フェミ女性団体はじめとするあらゆるフェミ勢力がこの政党を支持することは間違いない。恐らく選挙の候補者もフェミニストで固められるだろう。

 従って、言うまでもなくこの政党は日本未来の党ではなく「女性のみの未来の党」だと言っても過言ではない。フェミ政策は男女共同参画社会の発足から10年以上、男女雇用機会均等法から数えれば20年以上にわたり男性を痛め続けてきた。その状況で更にフェミ政策を進めると宣言しているのだから「男性虐待継続党」と言ってもいいだろう。

 しかも、この政党の掲げる脱原発の理念に関しても疑問がある。何故なら嘉田知事は先月に関西電力大飯原発を事実上容認する表明をしたばかりなのだ。

・大飯稼働「認めるしかない」滋賀知事が軌道修正
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121016-OYT1T00721.htm

 勿論、これについて嘉田氏に問い質したとしても、やむなく容認であって全面的に賛成ではないなどと言い訳するであろう。だがそうであれば、当時は稼動に否定的だった橋下徹大阪市長の姿勢まで批判しなくてもいいではないかということになる。結局はその時その時で国民に受けのいいことを言って、選挙の時だけ支持してもらえれば、当選すればあとはこっちのものだという汚い企みがあるとしか思えない。

 一方、ネット上でも、この政党を支援する坂本龍一や茂木健一郎などの著名人の面々を見てもこの政党は反日左翼系に違いないという意見が目立つ。更には、大津のいじめ自殺事件の隠蔽に関与したとも言われている。

 逆に、中日新聞の社説では、民意の良き受け皿になるようにと諸手を挙げてこの未来の党に好意的である。今や新聞が支持することは不正義で、新聞が批判したり隠したりすることの方が正義であるという考え方を世の中に広めていく必要があるかも知れない。

 新聞、テレビは最大の反面教師といったところだろうか。


・「未来」は嘉田氏をかついだ小沢氏隠し? 違いすぎる両者のカラー 2012.11.28
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121128/plt1211281153005-n1.htm

 滋賀県の嘉田由紀子知事が、「卒原発」を掲げて「日本未来の党(未来)」結党を宣言し、小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一(生活)」は合流を即断した。他の中小政党も加わり、100人規模の候補者擁立を目指すというが、経済や外交安保、社会保障などの政策は未知数のままだ。嘉田氏の独特な雰囲気で有権者の支持を集めるのか、選挙目当ての「救命ボート」や「小沢隠し」といった批判を浴びるのか。

 「実態を見ると小沢新党だ。小沢氏は、評判が悪くなると目くらましをして新党をつくる手法で今まで生き残った。嘉田氏はオブラートにすぎない。『脱原発』も小沢氏には生き残りのための手段なのではないか」

 自民党の高村正彦副総裁は、未来結党表明から一夜明けた28日午前、党本部で記者団にこう語った。

 確かに、未来結党には、小沢氏の関与が指摘されている。10月中旬に嘉田氏と会談して党首就任を要請。11月中旬、石原慎太郎代表、橋下徹代表代行の「日本維新の会(維新)」が始動すると、水面下で調整を本格化し、先週24日の再会談で、新党結成を強く促したという。

 嘉田氏は、支持者から「小沢氏とはカラーが違いすぎる」「無党派層の支持を失う」などと反対意見を受けたが、最終的に「卒原発への国民の期待を受け止めたい」と新党結党を決断した。

 生活内部にも、嘉田氏を党首に担ぐことに不満もあったが、第3極での埋没感があるなか、「小沢氏が前面に立てばイメージダウンも懸念される。(小沢氏は裏方で)嘉田氏主導の形を取るしかない」(幹部)との意見が大勢を占めたという。

 ただ、国政の課題は原発問題だけではない。

 産経新聞社とFNNの最新世論調査(17、18日実施)で、衆院選で重視する争点を聞くと、「景気・経済対策」(33・6%)と、「医療・年金などの社会保障」(20・6%)を挙げる回答が上位で、「原発・エネルギー政策」は7・9%だった。

 27日の結党会見で、嘉田氏は「卒原発」以外の政策を記者団から詰められると、「もう少し時間をいただきたい…」と防戦に追われた。公務を理由に会見は約40分で打ち切られ、慌ただしく会見場を後にした。

 嘉田氏は知事を辞めないため、同党は衆院選後、国政の裏を知り尽くした小沢氏や亀井静香前国民新党代表らを中心に議会活動をしていくとみられる。この構図はまさに、鳩山由紀夫元首相を御輿(みこし)に担いで誕生した、民主、国民新党連立政権とほぼ同じだ。

 有権者は、夢のような「公約」や「主張」に騙されることなく、各政党の本質を見極める必要がありそうだ。


・大飯稼働「認めるしかない」滋賀知事が軌道修正
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121016-OYT1T00721.htm

 滋賀県の嘉田由紀子知事は16日の定例記者会見で、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の稼働について「現状では認めるしかない」と述べ、従来の慎重姿勢を大きく軌道修正した。

 橋下徹・大阪市長が稼働に否定的立場を取っていることについても「現実的とは思えない」と批判した。

 嘉田知事は大飯原発の再稼働後も「安全基準は暫定的で、一刻も早く再審査に臨んでほしい」などと主張していた。ある県幹部は「関電と原子力安全協定の締結に向けた協議を進めている今、再稼働の議論をしても仕方がないとの考えがあるようだ」と話した。
(2012年10月16日13時28分  読売新聞)


・【社説】「脱原発」新党 民意のよき受け皿に 2012年11月28日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012112802000103.html

  3・11後、初の総選挙なのに、大きな争点であるはずの「原発」の議論が欠けていた。嘉田由紀子滋賀県知事が脱原発の新党「日本未来の党」の結成を発表した。民意のよき受け皿になってほしい。

 嘉田氏は「今のままでは投票する政党がないとの声を聞く。真の第三極をつくりたい」と述べた。

 結集軸として脱原発を前面に打ち出し、地方、女性、子どもの視点を大切にするという。これまでの政治に希望を見いだせなかった人たちに、期待は膨らむはずだ。

 十四の政党が乱立する次期衆院選に向け、各党はそれぞれ原発政策を掲げている。だが、スローガン的な公約が多く、今後の原発政策の進め方について、国民には違いが見えにくいのが実態だ。

 嘉田氏は「原発のない再生可能エネルギー社会へ向け、原発稼働ゼロから全原発廃炉への道筋をつくる」と明言した。新党は、脱原発の民意を広く受け止める役割を発揮してほしい。

 脱原発を重要公約に掲げる新党が登場しビジョンを示すことで、原発政策の議論が盛り上がることを期待したい。

 嘉田氏の構想には、小沢一郎代表の「国民の生活が第一」、河村たかし名古屋市長が共同代表の「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」、谷岡郁子参院議員が共同代表の「みどりの風」が合流や連携に動きだしている。

 石原慎太郎氏が代表の日本維新の会は、脱原発の姿勢が不鮮明になったと言わざるをえない。

 注文もある。嘉田氏は「卒原発と言っており、卒業までに時間がかかる」と言う。「十年後をメドにすべての原発を廃止」の「国民の生活」や、「予定表を作って原発と決別」の「減税日本」などと最低限の調整は必要だ。

 原発ゼロまでのスケジュールや代替エネルギー、電力供給地域の経済・雇用対策について、大きな枠組みとして統一的な考えを示せないものだろうか。そうでなければ、民意は戸惑う。

 広範な民意の結集を考えるのなら、共産党や社民党とも協力を探ってはどうか。

 琵琶湖博物館の学芸員でもあった嘉田氏は「経済性だけで原子力政策を推進することは、国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」と強調した。

 原発事故後の日本は、一体どんな選択をするのか。どんな未来を築くのか。世界も注視する選挙なのである。


さかもと未明搭乗マナー議論、逗子殺害、世論の日和見主義

2012-11-22 22:23:13 | 家庭、教育

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121122-00000005-rbb-ent

 漫画家のさかもと未明が雑誌に寄せた記事が物議を醸しているらしい。その記事でさかもとは、飛行機内で泣き叫んでいた1歳程度の幼児を巡り、その母親への批判、更には運行する日本航空への批判も重ねて論じているのだが、ネット上では逆にさかもとに対する批判が大半だという。

・泣き叫ぶ乳児にブチ切れてクレーム……さかもと未明の“搭乗マナー”が物議 2012年11月20日(火) 12時44分
http://www.rbbtoday.com/article/2012/11/20/98046.html

 しかし、その批判内容は短絡的なものが多く、「迷惑なおばさん」、「赤ちゃんの泣き声を許容できない心の狭さ」、「航空会社の問題に摩り替えている」など、基本的には赤ん坊の泣き声には我慢しろという趣旨の意見が大半だ。

 たが、さかもとの意見は果たしてそこまで批判されるものだろうか。例えば仕事などで疲れているので機内で仮眠したいと考えていた人には泣き声だろうが喋り声だろうが迷惑になる。居心地のいい環境を求めるのは誰しも同じであり、それを強引にどちらか一方が我慢すべきと結論付けるのはあまりに乱暴に思う。

 本質的に人と人との欲求が対立した時にはどちらか一方の欲求が排除される。従って、どちらを優先させるかは互いの事情を勘案し慎重に判断しなければならない。

 ところが、昨今ではフェミニズムの権力主義に見られるように、一方(女など)を根拠なく弱者や被害者と決め付け、他方(男など)に全面的な我慢を強いるという場面が横行している。

 先日の逗子市のストーカー殺人と呼ばれている事件についても、女性の別れたいという意識だけを一方的に優先させ、男性の結婚したいという意識は全く無視されている。本来なら、離別した場合お互い次の相手がすぐに見つかるのか、関係を修復する方法はないのかなど、両者の事情を考慮しどちらを優先させるか判断するのが妥当だ。特に男性の場合は結婚難と言われている現状、不利な立場にある男性の意識こそ優先されてもいいはずなのに、実際にはストーカー規制法というフェミニズムの作り上げた暴挙法によって女性の別れたい意識だけが優先され、男性は社会排除されてしまう。結果的に、男は無理心中という形を取らざるを得なかった。それだけ相手の女が許せなかったのだろう。まさに自爆テロである。そしてこのような無残な結末を誘発するのがフェミニズムの権力主義そのものなのだ。

 今回の騒動にしても、静かな場所に身を置きたいというさかもと未明の欲求と、泣き声を制御出来ない赤ん坊を連れて飛行機を利用したいという母親の欲求とが対立している。両者の詳しい事情はわからないので、直ちに結論を出すことは出来ないはずだ。それなのにさかもとだけが批判されるのは何故か、不思議である。

 昨今の世論というのは、意図的に世論誘導などを企む工作員の罠にまんまと嵌められてしまっている気がする。逗子市の事件についても、追い回すという行為だけに着目して男を悪者に仕立て上げる誘導的報道に多くの国民が騙されている。2年あまり交際し結婚話まで出たのに、それを女性が自分の仕事に関して口を挟まれるから嫌だなどといった安易な意識で別れるなどと言い出すのは余りに軽率、無責任であり、相手男性への心遣いが全く欠如していると言えるのではないだろうか。

 今回のさかもとの件では、赤ん坊の泣き声にさかもとが我慢すべきだという意見が多いようだが、では逗子の女性についてはどうか。自分の仕事に男性が口を挟む、それも決して貶しているとも思えない、男性は教育者として女性が向上するように助言しているのに、それを女性は聞き入れようとしない。こういう女性の態度について、助言のつもりで男性が言っているなら我慢すべきだったという意見は聞かない。もしこれが男女逆の立場だったらどういう世論になっただろうか。

 このように、時と場合によって曖昧な、一貫性も何もない世論の批評など何の説得力もないという結論になってしまうのではないだろうか。


・泣き叫ぶ乳児にブチ切れてクレーム……さかもと未明の“搭乗マナー”が物議 2012年11月20日(火) 12時44分
http://www.rbbtoday.com/article/2012/11/20/98046.html

 テレビ番組などでコメンテーターとしても活躍するマンガ家のさかもと未明が雑誌「Voice」に寄せた「再生JALの心意気」と題した記事が、ネット上で物議を醸している。

 同記事は、さかもとが今夏に搭乗したJAL国内線の飛行機の中で起きた出来事を記したもの。記事によれば、さかもとは機内に同乗していた1歳くらいの乳児が泣き叫んでいたことに耐えられず「ブチ切れて」しまい、 「もうやだ、降りる、飛び降りる!」と、着陸準備中にもかかわらず席を立ち、出口に向かって走り始めたのだそう。そしてさらに、乳児の母親に「お母さん、初めての飛行機なら仕方がないけれど、あなたのお子さんは、もう少し大きくなるまで、飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだから何でも許されるというわけではないと思います!」と告げたのだという。

 そして、飛行機が着陸した後もさかもとはこの一件について納得がいかなかったようで、JAL側に対応に関するクレームを入れるとともに、航空法や飛行機の現状を知るべく広報部に取材を申し込んだそう。整備中の機体などを見学しながら、広報担当者への取材を通じ、なぜ今回のようなことが起きたのかについて確認したという。記事内でさかもとは、泣き叫ぶ乳児を隔離するために防音壁のある個室を設けることは航空法の規定によりできないことや、機内での乗客マナーの周知は冊子を配布して行なっていることなど、取材して得た情報を紹介するとともに、「搭乗マナーや機体の工夫について、議論すべき余地はまだまだあるはず」「航空法や搭乗規定、機内の装備だって数十年前につくられたそのままじゃなく、改善できるところはすべき」と問題提起した。

 さかもとが、記事を通して最も伝えたかったのは、おそらくこの「議論すべき余地」についてだろう。「いやだなあ。みんなに『嫌なおばさん』と思われる。でも、本当にそう思うんだもの」と、複雑な思いがありつつも、問題を提起して、議論が行われることを望んでの行為だった、と読むこともできる。

 しかし、さかもとの意に反して、ネット上ではさかもとの振る舞いに対する辛辣なコメントが多く上がっている。「ただの『嫌なおばさん』じゃなくて『迷惑なおばさん』ですね」「これはひどい。JALの問題にすり替えられているが、要は筆者の愚痴」「うわあ…。赤ちゃんの泣き声を許容できない心の狭さにも、赤ちゃんをあやすお母さんへの気遣いのなさにも驚くが、『私のようなクレーマーのわがままを聞くな』とか『航空法を改正しろ』とか意味がわからん…」などといった批判的な意見が多数見られたほか、脳科学者の茂木健一郎氏も「さかもとさん、これはないよ。無茶苦茶」「だいたい、1歳の赤ちゃんのふるまいを、コントロールできると思っている大人がいることが信じられない」と苦言。弁護士の落合洋司氏も「気持ちはわかるが赤ちゃんが泣くのは仕方ないのでは。昔から、泣く子と地頭には勝てぬ、いうくらいで」とコメントしている。


女の身勝手な離別意識を助長するストーカー規制法を廃止すべき

2012-11-14 23:08:48 | 結婚、恋愛

 突然の野田首相の解散発言でこれまでのニュースが吹っ飛んでしまった感がある。ほぼ同時に報道された森光子さんの訃報も影に隠れてしまうほどだ。だが報道が下火になったからといって決して問題が解決したわけではない。

 神奈川県逗子市で今月6日、元学校講師の男が元交際相手でデザイナーの女性を殺害した。報道ではストーカー殺人としてストーカー規制法のあり方を問う声が高いが、そもそも男と女の愛憎を法で規制することに無理があるのではないだろうか。

 だいたい、ストーカーという考え方が女の勝手な都合を正当化し、それを法的に保障しようというもので、そこに男性の意思は全く反映されず無視されている。こんな身勝手な法律をまかり通らせていいはずがない。

 今回の事件に関しても、二人は04年頃から趣味のバドミントンサークルを通じて知り合い、交際が始まったという。結婚話も出るほどだったが、交際が進むにつれて、女性が自分の仕事に関して口を挟まれるのを嫌に思うようになり、06年6月に別れを切り出した。しかしそれで男性が納得するわけがない。更にその僅か1ヶ月後の7月には、新しい恋人が出来たから関係が戻ることはないと一方的に男性に告げたという。

 これでは男性の腹の虫が収まるはずがない。しかし報道ではこうした女性の身勝手な逃避行動を全く問題視せず、居住場所を警察が読み上げて個人情報が漏れたなどの枝葉の問題点や、40歳で母親と同居しているなど、嘲笑的な印象操作を行い男性批判を誘っている。

 この女性は、殺されるべくして殺されたと言っても過言ではないだろう。男性は事件前にも自殺未遂をするなど精神的にも病んでいたと思われる。彼をそこまで追い込んだのは女性の身勝手な逃避に他ならない。男は星の数だけいるとばかりに、女は少しでも嫌なことがあるとすぐに別れて違う男とくっつき、そしてまた別れてしまう。今必要なのはストーカー規制ではなく、女の逃避を防止し、安易な別れを防止する社会啓発ではないだろうか。


・ストーカーの恐怖切実 刺殺の女性、カウンセラーに相談
http://digital.asahi.com/articles/TKY201211131026.html

 神奈川県逗子市で6日、元交際相手の小堤英統(こづつみひでと)容疑者(40)に刺殺されたフリーデザイナー三好梨絵さん(33)は、約1年にわたり、ストーカー被害者を支援するカウンセラーに相談していた。男の影におびえ、警察への不満を何度も訴えていた。

■「警察、逮捕してくれない」

 三好さんがストーカー被害者の支援や加害者のカウンセリングをするNPO法人「ヒューマニティ」(東京都大田区)を訪ねたのは昨年6月15日のこと。小早川明子理事長と面談し、2時間、経緯を語った。

 小堤容疑者とは2004年ごろ、趣味のバドミントンを通じて出会った。結婚の話は出たが、婚約はしていなかったという。「付き合ううちに仕事に口を挟むようになった。それが嫌だった」。06年6月に別れを切り出したが、小堤容疑者は怒って「本当に好きなんだ」と言うばかり。7月、「恋人ができた。関係が戻ることはない」と告げた。

 1週間後、態度が変わり始める。

 「お前だけ幸せになるのは許さない」とメールが届き、携帯電話を着信拒否にした。「睡眠薬を飲んだ」というメール、「助けてください」といった留守電……。すべて放置した。

 結婚は小堤容疑者に隠していたが、ばれた。11年の春先、「刺し殺す」といったメールが届き、逗子署に相談。小堤容疑者は6月に脅迫容疑で逮捕された。

 三好さんが小早川さんを訪ねたのは、そのころだ。「一人でよく頑張ったね」と声をかけると、「いろんな人に相談し、初めて言われた。その言葉がほしかったのかも」と喜んだ。

 「不起訴ならすぐに出てくる。どうしたらいいでしょうか」。不安そうに話す三好さんに、小早川さんは自分が小堤容疑者をカウンセリングすることを提案した。だが、三好さんは小堤容疑者の名前も詳しい住所も明かさなかったという。

 6日後。再び会った三好さんは「起訴されました。よかった」と生き生きした笑顔を浮かべていた。

 今春、小早川さんのもとに、三好さんから再び電話があった。小堤容疑者から1千通を超えるメールが届いたという。「すぐ警察に逮捕してもらいなさい」と助言しても、「ストーカーじゃないと言われました」「もう駄目なんですよ」。それまでと違う取り乱し方だった。

 8月、今度は小早川さんから電話をかけた。「何度も警察にお願いしているのに逮捕されない」。焦ったような口ぶりだったという。「何度でもお願いすべきだ」と声をかけるのが精いっぱいだった。

 声を聞いたのは、それが最後になった。

 小早川さんは悔しそうに振り返る。「しっかりした女性だった。警察は『彼女なら身を守れるだろう』と油断したのではないか」

■専門家「嫌だと確実に伝える」「接触を完全に断つ」

 今回の事件では、連続メールを「つきまとい」として取り締まれないストーカー規制法の不備や、被害者が隠していた住所・氏名を容疑者に伝えた捜査のあり方が問われている。被害者は自らの身をどのように守ったらいいのか。

 精神科医で性犯罪者やストーカーにカウンセリングをしている「性障害専門医療センター」の福井裕輝代表は、最も重要なのは「ストーカーの被害者だとまず自覚すること」だという。「相手に『嫌だ』『恋愛感情はない』と確実に伝えた上で、接触を完全に断って安全を確保すべきだ」

 福井さんはさらに、「相手が執着する隙をつくらない方が良い」と語る。三好さんに対する小堤容疑者のストーカー行為は、メールを通してだった。メールアドレスや住所を知られている場合には、可能なら変更し、個人情報保護を徹底すべきだ、という。

 ストーカーは、自分の行動や思いを専門家に語りながら自己を見つめ直すカウンセリングのほか、投薬、入院といった精神的ケアで治まることも多いという。「被害者は捜査機関や加害者の家族らに対し、ストーカーを精神科や支援団体に行かせるように促すことが重要だ」と提言する。


・学校で慕われていた刺殺容疑者、別離後一転
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121114-OYT1T00361.htm

 神奈川県逗子市のアパートで6日、デザイナー三好梨絵さん(33)が刺殺された事件で、自殺した元交際相手、小堤(こづつみ)英統(ひでと)容疑者(40)(東京都世田谷区)の事件前の生活が関係者の話で分かってきた。

 都内の私立中高一貫校の非常勤講師として、部活も熱心に手伝い、生徒たちから慕われていた時期もあった。しかし三好さんと別れ、仕事は休みがちに。母親に「生きる目標がなくなった」と話したという。

 勤務先だった中高一貫校には事件後、卒業生から問い合わせが相次いだ。「本当にあの先生なんですか」「信じられない」。小堤容疑者は、産休の教員に代わる非常勤講師として、2003年10月から07年3月まで勤めた。社会科を担当し、バドミントンの部活にも積極的に関わったという。生徒から好かれていたと話す関係者もいる。

 しかし、三好さんと別れたとされる06年頃から休みがちになった。体調不良を理由に1週間欠勤したこともある。世田谷区内のバドミントン教室で一緒に講師を務めた男性(38)にはこう打ち明けた。「最近、教壇に立つとパニックになる。仕事を辞めようと思っている」。母親には「生きる目標がなくなった。死にたい」と漏らした。

 08年春から別の私立高校で勤務したが、職員によると「年上の先生に高圧的な態度を取ることがあった」。母親によると、翌春から沖縄県の学校で1年働き、自宅に戻った。この頃、三好さんの結婚を知った。

 嫌がらせメールがエスカレートした。10年12月には、三好さんの相談を受けた逗子署から、家族を通じてメール送信をやめるよう注意された。自殺を図り、精神科に入院した。
(2012年11月14日10時50分  読売新聞)


・逗子ストーカー 40歳で実家暮らし、自殺未遂で母を困らす 女性自身 11月14日(水)7時7分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121114-00000304-jisin-soci

11月6日に起きた、逗子ストーカー殺人事件。デザイナーの三好梨絵さん(33)の自宅に押し入った小堤英統容疑者(40)は、居間のベッドのそばで彼女を刺殺。その後、彼は2階外側の窓の柵にひもをかけ、首をつって自殺した。

’04年のころ、世田谷区のバトミントン教室で知り合い、’06年ごろまで交際していたという。当時の容疑者は都内の私立女子高で社会科を担当する非常勤教師だった。バトミントン部の手伝いもする彼は、生徒に慕われる人気者だったそうだ。

彼女から別れを切り出されると、彼は梨絵さんに執拗にメールを送るようになったという。

「三好さんがストーカー被害を受けていた期間は6年間にも及びます。その間、三好さんは警察に再三相談に行っていました。昨年6月には小堤容疑者は脅迫の罪で、懲役1年執行猶濫Nの有罪判決を受けています」(地元紙記者)

小堤容疑者は世田谷区内の閑静な住宅街に建つ築28年・3DKのメゾネットアパートで、母親と暮らしていた。一家を知る近所の主婦はこう語る。

「当初は5人でお住まいでした。お姉さんがいて、男のコが2人。でも長女ももう1人の男のコも結婚して家を出て、お父さんも数年前に亡くなられて、お母さんと2人住まいでした。彼はうつ気味だったそうで、お母さんは苦労していました。『息子には自殺願望がある』と聞いたことがあって驚きました」

’08年、三好さんは結婚して逗子へ転居したが、小堤容疑者は諦めず、厳重注意を受けた。’10年12月には自殺を図り、精神科に入院している。「数年前に谷川岳だったか、どこかの山で自殺未遂をして、ヘリコプターで救助されたことがあると言っていました」(前出・主婦)

今年3月、小堤容疑者は彼女に約20日間で1089通のメールを送りつけていた。そしてついに凶行へ。

今回の事件について、精神科医・香山リカさんはこう分析する。

「恋愛の経験が少なく、相手に自分勝手な思いを抱きがちな男性は増えています。交際がうまくいっているときは、女性は男性にとって聖女なのです。彼は引くに引けなくなって、ストーカー行為自体が生きるよりどころになっていったのでしょう。彼は”聖女”である彼女を手に入れるには、殺すしかないと考えたのでしょうね。彼女がいなくなった世界で生き続ける意味を見つけることが出来ず、結局は自殺してしまったんでしょう」


大学増加の背景にフェミニズム汚染の思惑

2012-11-08 18:18:13 | 家庭、教育

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121107-00000618-san-pol

 田中眞紀子文科相が来春開学予定の3大学を不認可としたことで物議を醸した。結果的には田中大臣が一転して認可したことで決着したが、今回の一件を大学教育のあり方を問い直す良い機会とすべきではないだろうか。

 政府の規制緩和に加え、認可審査の委員が大学関係者中心となっている現状では大学の乱立を招き、その数は増加の一途を辿っている。逆に学生数は少子化の影響で減少し、定員割れで経営難となる大学も少なくない。更に教育の質低下も懸念される。その意味では田中大臣の姿勢も一考の余地はある。

 大学教育で最も注視すべき点はやはりフェミニズム関連の教育であろう。最近では女性学というそのものズバリの名称では怪しまれるため、家庭学、家族社会学などフェミ要素を感じさせない名称にしておいて、こっそりフェミ要素を学生に吹き込むという手口をフェミ陣営は取っているという。学生も自分でも気付かぬうちにフェミに染まり、女性の就労支援や保育所育児、男性の家事負担など何の違和感もなく受け入れてしまうのが現状だ。

 更に、謀略的なフェミ教授などは、フェミ汚染度の高い女学生達に対して、政治、教育、マスコミ関連の仕事を目指すよう勧めているという。こうしてフェミ汚染を出来る限り速く広く蔓延させようというのが連中の魂胆である。

 このような状況では、最早大学に行くのはフェミニズムに汚染されるために行くようなもので、有害以外の何物でもない。大卒などの高学歴女性は性格も刺々しく、特に男性には敵対意識をむき出しにしている者が多いのに対し、低学歴の女性は温厚で決して男性だからといって見下したり敵対心を持ったりすることなく、より人間的な者が多い。

 ところが、大学の数ばかり増え、ほとんど全員が大学に行けるような状況では、若者のフェミ汚染率もそれだけ高くなってしまう。大学増加の背景には、こうしたフェミニズム蔓延の狙いもあるということを認識しておくことが大切だろう。

 更に、今回の騒動の影で、人権救済法案の成立を画策している点も見逃せない。他にも米国大統領選など国民の注意をそらす話題は多い。そんな時こそ危険な法案が動き出す時だという認識も必要だ。


・田中文科相不認可問題 唐突すぎた「改革」、即時認可が筋 2012/11/07 00:57
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/604582/

 田中真紀子文科相が6日、新設不認可とした3大学について認可方針に転換した。文科相の事実上の敗北といえるが、増加の一途をたどる大学と教育の質低下を懸念し、認可制度改革を唱えたのは理解できる。

 政府の規制緩和と大学関係者中心の内輪の認可審査が大学の乱立を招き、経営悪化により解散命令が出されるような大学が顕在化した側面は否めないからだ。

 しかし不認可表明があまりに唐突だった上、論理矛盾を起こしていた。理由は「制度の見直しを先送りにしたままの新設は認められない」というもので、3大学には何の瑕疵(かし)もなかった。大学側が猛反発するのは当然だ。

 文科相の理想は「多様な意見を聞いて国民が新設の必要性を納得するやり方」というが、3大学のうちの秋田公立美術大は「東北唯一の公立系美大」、札幌保健医療大は「全国2番目の看護師不足地域克服」という明確な必要性があった。

 制度見直しも受験予定者の進路に影響を与える今年度ではなく、来年度で良かったはずだ。受験予定者には人生がかかっている。「検討会議で再審査」という“落としどころ”ではなく、即時認可が筋だ。(河合龍一)


・人権救済法案、法相「最優先に取組む課題」 2012/11/06 22:02
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/604515/

 新たな人権侵害救済機関「人権委員会」を法務省の外局に設置する法案(人権救済法案)について、滝実法相は6日の会見で、「最優先に取り組んでいかなければならない課題だ」と述べ、成立を任期中の最優先課題とする姿勢を示した。

 同法案は国会閉会中の9月19日に閣議決定されており、政府は今国会で提出を目指している。滝法相は会見で「政権交代以来3年にわたり法案を用意し、ようやく党内をとりまとめ閣議決定までこぎつけた」と強調した。

 同法案では、人権委が政府から独立した権限を持つ「三条委員会」として設置され、調査で人権侵害を認めれば、告発、調停、仲裁などの措置を取る。ただ、人権侵害の定義が曖昧で、逆に新たな権利侵害が生じるなどの批判が出ている。


自治体から情報漏洩させた女が職員として採用された経緯は?

2012-11-01 10:25:19 | 家庭、教育

 個人情報の漏洩事件が後を絶たない。コンピュータウィルスを使った漏洩や、個人情報を扱う者が意図的に情報を業者などに提供し報酬を受け取るケースもある。

 千葉県船橋市役所非常勤職員の48歳女が住民票等の個人情報を探偵業者の男に報酬目的で不正提供したとして逮捕された。女は10年程前から同市役所に勤務しており、5年程前から個人情報を不正提供していたという。

 女は平成13年(2001年)頃、当時の夫の浮気調査のため探偵業者に依頼し、経営者の男と知り合ったという。当時の依頼内容に関しては、調査結果を女に報告済ということだが、継続して女は相談していたという。

 ニュース記事に当時の夫と書かれていれば恐らく今は離婚していると考えられる。となると離婚の際、DV絡み等で自治体にも相談をしていた可能性がある。

 一方、女が市役所の非常勤職員として採用されたのは平成15年(2003年)なので、浮気調査から離婚話に発展していたと思われる時期である。単なる偶然かも知れないが、女が採用となったのも、離婚相談などで以前から市役所と接点があったからなのではいかという疑いも浮上する。

 その後、平成19年(2007年)になって女の方から探偵業の男に電話があり、「住民基本台帳や課税台帳の情報を自由に見られる立場にある。情報を教えられる」と情報提供を持ちかけられたという。最初の浮気相談から既に6年も経過している。女は継続して男に相談していたということだが、その関連度はどんな程度だったのか。報道だけでは把握出来ない部分はあるが、法を犯してまで情報提供をしようと思った女の意識はどんなものだったのか。まさか最初から個人情報を狙って市役所に入り込もうとしたのか、謎は多い。

 ところで、この女が市役所の非常勤職員として採用になった当時、彼女は40歳近くだった。普通この歳で再就職しかも公務員にというのは、たとえ非常勤とはいえ極めて困難である。男性なら絶対に採用されることはないだろう。女なら優先的に公務員に就けるというのも、フェミニズム権力による女の特権である。

 しかしながら、この女は罪を犯した。いうなれば採用は失敗だったと言うことだ。10年近くも同じ業務を担当していれば熟練し、周囲からの信頼も厚かったというのは容易に推測出来る。しかし実態は5年も前から裏切り行為を繰り返していたということだ。

 女だから信用出来る、という根拠のない信頼感から一刻も早く国民は脱却すべきだ。そもそもフェミニズムは最も信用出来ない女の集団なのだ。それを忘れてはいけない。


・5年前から情報提供 自ら探偵に持ち掛けか 船橋市の漏えい事件 2012年10月25日 16:09
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/10/25/kiji/K20121025004407920.html

 千葉県船橋市の住民票情報漏えい事件で、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で愛知県警に逮捕された同市非常勤職員江藤ひろみ容疑者(48)が2007年以降、探偵業西岡貞人容疑者(49)=同法違反(唆し)容疑で逮捕=に情報提供を繰り返した疑いがあることが25日、捜査関係者への取材で分かった。

 西岡容疑者は調べに「江藤容疑者から情報提供を持ち掛けられた」などと供述。県警は25日、江藤、西岡両容疑者を送検、裏付け捜査を進めるとともに、動機や経緯を詳しく調べる。

 捜査関係者によると、江藤容疑者は01年ごろ、千葉県で浮気調査を専門とする探偵会社を営んでいた西岡容疑者と知り合い、家族の行動調査などを依頼していた。西岡容疑者は調査にあたり、結果を報告したが、その後も江藤容疑者は相談を継続していた。

 西岡容疑者の供述では、07年になって江藤容疑者から電話で「市役所の市民税課で働いており、所得や住所、家族構成も分かる。探偵の仕事の役に立つかもしれない」などと持ち掛けられたという。

 県警は、個人情報取得のための情報源を探偵業者が必要としていることを江藤容疑者が認識していたとみている。


・【社会】船橋市職員 情報不正取得 報酬は1件数千円か 2012年10月25日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012102502000234.html

 千葉県船橋市の住民票情報漏えい事件で、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で愛知県警に逮捕された同市非常勤職員江藤ひろみ容疑者(48)が、探偵業西岡貞人容疑者(49)=同法違反(そそのかし)容疑で逮捕=から、情報を伝えた報酬として一件当たり数千円を受け取っていた疑いがあることが二十五日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者などによると、江藤容疑者は、所属する市民税課の他の職員のパスワードなどを使って端末から不正に情報を閲覧。氏名や生年月日だけでなく、離婚歴など幅広い情報を取得し漏えいした疑いが持たれている。

 愛知県警は、情報管理の不備を悪用し他の職員の閲覧に見せ掛けて不正な情報取得を繰り返していたとみて捜査。二十五日に船橋市役所を家宅捜索した。贈収賄容疑についても慎重に調べを進める。

 捜査関係者などによると、市民税課では全職員がそれぞれパスワードを持っているが、一人の職員のパスワードで課内の端末を何台も立ち上げることがあり、過去に上司らが職員を注意していた。端末は一度立ち上げたら、誰が使ったか分からないという。

 船橋市役所などによると、江藤容疑者は市民税課で約十年間勤めるベテランで、窓口で納税証明書の発行を担当。課内の業務や情報管理体制などについて精通していたという。


・西岡被告「謝礼渡した」 市職員が漏えい持ちかけ
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/121026_2.htm

 千葉県船橋市の職員が住民基本台帳などの情報を漏えいしていた事件で、逮捕された探偵業西岡貞人被告(49)(不正競争防止法違反で起訴)が、同市市民税課の非常勤職員、江藤ひろみ容疑者(48)に漏えいを依頼する際、「謝礼として現金を渡した」と供述していることが25日、捜査関係者への取材で分かった。

 愛知県警は同日、船橋市役所を捜索、情報のやり取りの見返りに現金の授受があった可能性が高いとみて、贈収賄容疑での立件を見据えて金の流れの解明を進める。

 捜査関係者によると、西岡被告は2001年頃、江藤容疑者から当時の夫の浮気調査を依頼されて知り合った。西岡被告は当時、携帯電話の番号から住所などを割り出す方法で調査を請け負っており、江藤容疑者も調査方法を知っていたという。

 江藤容疑者は、03年に市の非常勤職員に採用されると、07年頃、西岡被告に連絡し、「住民基本台帳や課税台帳の情報を自由に見られる立場にある。情報を教えられる」と、自ら情報漏えいを持ちかけたという。

 西岡被告は、こうした一連の経緯を詳細に説明した上で、「漏えいを依頼する際には、謝礼として毎回、現金を渡していた」と現金授受についても認める供述を始めているという。西岡被告は、携帯電話大手「KDDI(au)」の契約者情報を得る際、1件1万円の謝礼を手渡しで支払っていたが、今回は銀行振り込みもあったとみて裏付けを急いでいる。
(2012年10月26日  読売新聞)


・【社説】個人情報流出 これでは不安は尽きぬ 2012年10月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012103102000115.html

 千葉県船橋市役所の非常勤職員が、報酬目当てに探偵に個人情報を漏らしていた。プライバシーが丸裸になるような情報漏れだ。政府は共通番号制を導入する構えだが、これでは不安は尽きない。

 想像してほしい。あなたの知らないうちに、氏名、生年月日は言うに及ばず、離婚歴、納税状況などまでが見知らぬ他人の手に渡っていた場合の不安と恐怖を。

 漏えいをそそのかしたのは、携帯電話の顧客情報を転売した事件で起訴された探偵である。漏れた情報が犯罪にも悪用されかねないことは容易に想像できる。愛知県警が摘発した今回の事件は、氷山の一角であろう。

 漏らしたのは、地方公務員法で守秘義務が定められた市の職員である。一件あたり数千円の報酬を得て、五年間も公然と役所内で業務外の不正照会をしていた。

 船橋市では、パソコン端末への接続権限がある職員の認証コードを使い回していたという。迅速な市民サービスのためと言うが、何の言い訳にもならない。

 二〇〇五年の個人情報保護法の施行以降、住民基本台帳も原則として閲覧できない。職務上知り得た秘密を守るべき役所として、情報管理や職員指導の甘さに猛省を促したい。

 浜松市のように、市の個人情報保護条例で、個人情報の不正提供について、地方公務員法より重い罰則を定める自治体もある。事件の発覚で、政府が二〇一五年の運用開始を目指す共通番号制に、あらためて強い不安を覚える。

 この制度では、国民に「マイナンバー」を割り振り、納税、年金、医療・介護など、国や自治体が別々に管理している情報を結びつけて一元管理する。

 政府は、確定申告や年金受給で国民が便利になると強調する。だが、今回の事件を見ても、情報漏れの心配は、現実のものとして私たちの前にある。一元管理であれば、一つの情報が漏えいした時の被害はさらに大きくなる。

 米国など似たような制度を導入している国は多い。だが、番号の売買や他人の番号悪用など問題も後を絶たない。政府は独立した監視機関をつくるというが、安全の確保は完璧と言えるのだろうか。

 共通番号制により、政府が国民の個人情報を握る一方、国家機密として国民からのアクセスを難しくするような動きがあることも見逃せない。何度でも立ち止まって考えるべきだ。