社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

結婚する資格がある女性の判別法

2014-10-30 22:10:13 | 結婚、恋愛

 女性が結婚相手に求める年収に関するアンケート調査をよく目にするが、その内容を見て、つくづく女は身勝手だと思う男性は多いことだろう。「仕事は続けたい、でも辞めたい時にいつでも辞めて専業主婦になりたい、そしてまた気が向いたら働きたい、女の収入をあてにする男なんて最低、家事は分担当然でしょ、夫がリストラになったら離婚に決まってるでしょ、など」女達の「依存症」は今も昔も変らない。そういう女達が、女性差別だのセクハラだのと騒ぎ立てるから始末が悪い。果たして本当の意味での、「男女の相互協力」を考えている女性はどのくらいいるだろうか。

 ある調査によると、女性が結婚相手の男性に求める年収は6割が500万以下だという。しかしこれは収入だけの話で、容姿や性格など、経済面以外での条件は含まれていない。仮に収入500万の男性がいたとして、容姿が悪かったりなど少しでも気に入らない点があれば直ちに候補から脱落してしまうだろう。

 今の雇用不安の世の中、誰がいつ仕事を失うかわからない。そうした環境の中ではあらゆる事態に対する覚悟が必要だろう。そうした覚悟が果たして女達にあるのだろうか。それを見極めるためには、世の女達にこういう質問をしてみてはどうだろうか。

 「貴方は、夫の収入が減ったり失業した場合でも、自分の稼ぎで夫を養う覚悟がありますか。もしその時に貴方が専業主婦だった場合には、新たに仕事を探そうと思いますか。」

 この質問だけで、大抵の女性の心構えがわかると思う。とにかく、夫婦というのは相互協力なのだという意識があるかどうか。それに集約されると思う。


・女性が結婚相手に求める年収、6割の女性が「500万円未満でもOK」 2014年10月29日(水)16:57
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_1068971.html

 マッチアラームは28日、独身男女を対象に実施した恋活・婚活に関する調査の結果を発表した。それによると、女性の6割が、結婚相手に求める最低年収は「500万円未満」と回答したことがわかった。

 同調査は、2014年10月16日~19日の期間にインターネット上で行われ、独身男女3,593人から有効回答を得た。

 結婚相手に求める最低年収を尋ねたところ、男性は「こだわらない」が57.8%で最多。次いで、「300万円以上」が27.7%、「400万円以上」が9.6%、「500万円以上」が2.7%、「1,000万円以上」が1.4%、「600万円以上」が0.7%となった。

 一方、女性は「400万円以上」が33.2%でトップ。以下、「300万円以上」が17.6%、「500万円以上」が22.2%、「600万円以上」が13.6%、「こだわらない」が10.9%、「1,000万円以上」が2.5%と続き、約6割が「500万円未満」と回答した。また、年齢が若い程、結婚相手に求める年収が低くなる傾向となった。

 女性で「500万未満」と答えた人からは、「お金は関係ない」「普通に生活できるぐらいの収入があれば」「2人でどうにかすればいいから」などの意見が多く寄せられた。他方、「500万以上」と回答した人からは、「専業主婦になりたいから」「お金に困りたくないから」「豊かな暮らしができるから」などの意見が見られた。

 また、男性の場合は「こだわらない」が過半数を占め、「自分が稼ぐから」「お金より性格重視のため」「女性に求めない」などの意見が寄せられた。


・「死んでしまえ」カレー捨てられ嫁が姑の“首絞め”(10/24 10:33)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000037381.html

 東京・国分寺市で、調理中のカレーを捨てられたことに腹を立て、義理の母親の首を絞めて殺害しようとした疑いで33歳の女が逮捕されました。

 舘林純子容疑者は23日、国分寺市の住宅で、同居する義理の母親(73)に「死んでしまえ」と言って両手で首を絞め、鍋で何度も頭を殴り、殺害しようとした疑いが持たれています。母親は額を切るなど軽傷です。警視庁によりますと、舘林容疑者は台所でカレーを作っていましたが、母親が鍋に入った具材を流しに捨てたことに腹を立て、犯行に及んだということです。取り調べに対し、「普段から口の利き方が悪いと悪口を言われ、口論が絶えなかった」と容疑を認めています。警視庁は、以前から義理の母親との間で日常的にトラブルがあったとみて調べています。


・たかの友梨:従業員女性らが提訴 妊娠中の配転拒否で 2014年10月29日 20時28分(最終更新 10月29日 21時08分)
http://mainichi.jp/select/news/20141030k0000m040074000c.html

 妊娠中に軽作業への転換を拒否され、精神的・肉体的苦痛を受けたとして、エステ大手のたかの友梨ビューティクリニックの東京都内の店舗に勤務する20代の女性が29日、運営会社の不二ビューティ(東京都、高野友梨社長)に対し、慰謝料と不払い残業代計約1625万円の支払いを求め東京地裁に提訴した。

 訴状などによると、女性は立ったまま長時間働くエステの仕事に従事。昨年12月に妊娠が分かり、今年5月から負担の軽いフロント業務への転換や、短時間勤務への変更をするよう上司に申し入れたが、上司は「空きはない」と拒否した。女性は健康不安を感じて6月から休暇を取得したが、同月中旬に切迫早産の診断を受けた。8月中旬に出産し、現在は育児休暇中。女性は慰謝料約200万円のほか、過去2年分の3653時間分の不払い残業代も請求した。

 労働基準法では、妊娠中の女性が請求した場合、事業主は軽易な作業に転換させなければならない。不二ビューティは「訴状を見ていないので詳しいコメントは控えるが、女性が加入する労組との団体交渉ではそうした事実はないと回答している」と話した。

 一方、仙台市内の店舗の従業員らも29日、同社に未払い残業代など約1800万円の支払いを求め仙台地裁に提訴した。訴えたのは従業員と元従業員の2人。訴状などによると、2人は毎月80時間程度の時間外労働を強いられたが、正当な残業代が支払われていないと主張している。【東海林智、三浦研吾】


宮崎家族3人殺害、被害者遺族の死刑回避上申書も無視する司法の圧力

2014-10-22 22:36:11 | 事件、事故

 義母と妻からの精神的暴力に耐えかねた末、2人を殺害し、子供も殺害した宮崎家族3人殺害事件で、一審と二審でそれぞれ死刑判決を受けていた奥本章寛被告の上告審判決が16日に行われ、最高裁は被告の上告を退け、被告の死刑が確定した。この事件では、上告審判決を前に被害者側の遺族の1人が死刑を回避するよう求めた上申書を提出するなど異例の事態となったが、判決ではこの上申書も一蹴する結果となった。この事件の背後にどんな勢力が存在するのか分析する必要がありそうだ。

 この事件については本ブログでも第一審の判決時に取り上げており、その時にも死刑判決は余りに重すぎるという内容の論考を書いているのだが(*1)、今回の最高裁判決を受け、再度その論考へのアクセスが増えた。その数は本ブログの開設以来最高水準と思える約6000件が判決日の16日にヒットした。同時に死刑判決を支持すると思われる勢力から本ブログに対する反論投稿が幾つか寄せられた。

(*1)
・宮崎家族3人殺害、義母から精神的に痛めつけられた夫の悲しい結末
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/9f2facd3a39dfc61520474e8023c4feb

 ここで一つの疑問が生じる。この事件の上告審判決があった16日は、小渕優子議員や松島みどり議員の政治と金問題が深刻化しつつあった時期、報道もこれらのニュースが中心で、この事件の上告審判決のニュースは大きく取り上げられなかった。にもかかわらず、本ブログの閲覧数が極端に増えたのは何故だろうか。

<本ブログ日別アクセス数、直近1週間の推移>
2014.10.21(火) 1341 PV    424 IP
2014.10.20(月) 1495 PV    517 IP
2014.10.19(日) 1385 PV    533 IP
2014.10.18(土) 1744 PV    752 IP
2014.10.17(金) 7304 PV   4508 IP
2014.10.16(木) 8603 PV   5993 IP
2014.10.15(水) 1228 PV    398 IP

 勿論、こうしたアクセス数というのはどこまで信頼できるかという問題もあるので、数字そのものには大した信頼性はなく、たとえ6000件のアクセスがあったからと言って、6000人が閲覧したということにはならない。しかし毎日同じ条件で算出している以上、極端に増加したというのは素直に受け止めて差し支えないだろう。

 では、その増加理由とは何か。そこで検索エンジンを使い幾つか試してみた。すると、被告の氏名である「奥本章寛」や事件名の略称「宮崎家族3人殺害」で検索すると本ブログの論考が先頭ページに表示されることがわかった。どうやらこれが閲覧数を増やした理由のようだ。だがどうもそれだけではない気がする。

 16、17の両日で寄せられたコメントは5件、うち賛同意見は1件、反対意見は4件だった。勿論反対意見をそのまま紹介するつもりはさらさらないが、その内容を見ると、「3人殺したから死刑に決まっている」、「乳児である我が子を殺めた時点で極刑に値する。・・(略)・・世の中の嫁イビりについて知った方がよい。」、「義母に理不尽に怒られている夫は沢山いる」など、短絡的や的外れな意見が目立つ。殺害人数よりその経緯が重要であるのは言うまでもないし、我が子を殺害した時点で極刑だと言うのなら幼児虐待死の母親などは極刑になって然るべきだ。それなのに執行猶予判決が出たりなど極めて甘い。それについては何も咎めないのか。更に嫁いびりの話を持ち出して話をそらそうとしている。義母に理不尽に怒られている夫は沢山いるのなら、まずはその理不尽を改善しなければいけないはずなのに、何か取り組んでいるという話は聞いたことがない。このように、反対意見には全く論理性や分析力がなく場当たり的なものがほとんどだ。

 恐らく、フェミ系の工作員が動いて、本ブログのような判決に異議を唱える内容の論考に適当に反対意見を書いて回っているのではないだろうか。2chやヤフーコメント欄などでもこの手の工作員は沢山いる。

 そして、更に考察を深めると、それだけ工作員が動かなければならないほど、今回の判決が疑問を持たれるような歪な判決だったということの証左ではないかということだ。後ろ暗いことは必死に火消しを図ろうとする、そういう行動の表れが逆に不信感を強める結果になるのだ。

 つまり、この事件に関しては一審判決の頃からフェミ権力が大きく関わっていて、絶対に死刑にせよという指令が司法関係者に出ていたものと推測できる。裁判官から裁判員への公判に関する説明の際も、権力のことは話さないだろうが、最初から死刑ありきのような説明の仕方をして、それ以外の意見を言いにくくしているのだろう。こう考えると、裁判員裁判など所詮は猿芝居に過ぎないのではないかと思えてくる。

 更に、被害者側の遺族が死刑を回避する上申書を提出している点は判決に大きく影響して然るべきだ。普通なら肉親を殺された遺族は感情的になって被告に対し極刑を求めるはずだ。それを敢えて被告の側に立って考察する姿勢は実に冷静に事件を分析していると言えるだろう。

 この遺族は殺害された妻の弟だと言われているが、この男性も第一審に出席しており、その時には被告に対し極刑を求めていた。しかしその後上告審の判決前に上申書を提出している。その間に彼の心にどんな変化があったのかは判らないが、恐らくこの男性は殺害された自分の母親と姉(被告から見た義母と妻)に対してあまり良い感情を抱いてなかったのではないだろうか。その母と姉が連携して被告を日頃から虐めていたというのなら、被告の心情も理解できるということなのだろう。或いは互いに男性同士ということで、日々の生活の苦悩を被告がこの男性に打ち明けていたとも考えられる。ネット上でも、よほど酷い婆さんだったんだろうといった声が散見された。

 この上申書に関しては、フェミ陣営も想定外だったはずだ。これまでにも似たようなケースはある。DV夫から妻が車で逃げようとするも夫が車の後ろにしがみつき、そのまま妻は車を走らせ振りほどいて逃げて夫が死亡するという事件があった。この時は夫側の親族の意向もあり妻は起訴もされなかった。だが今回の事件のように公判になってから被害者側が減刑を求めて上申書を提出するというのは聞いたことがない。それだけに、フェミ陣営は何とかこの上申書の効力をなくそうと必死に暗躍したと考えられる。その結果が、他の遺族は極刑を望んでいるという判決理由につながったのだろう。判決理由などというのは、言い回し次第で幾らでも作ることが出来るということだ。

 またこの事件では、何故子供まで殺害する必要があるのかという意見も少なくない。だが義母と妻だけを殺害した場合、この子供はどうなるだろうか。母親は殺害され、父親は刑務所行きまたは死罪となり、子供は親戚または孤児院などで育てられることになるだろう。悲しい運命を辿った両親を抱えながら果たしてこの子が健全に育つと言えるだろうか。子供の将来も悲観するあまり、被告が子供を殺害したということも十分考えられるのだ。決して不自然な感情ではないだろう。

 家族で話し合えば良かったのではないか(検事や弁護人の話)、「家裁への調停申し立てなど解決方法を探る手だてがあったはず」(控訴審判決での指摘)など、回避策は幾らでもあったと司法は指摘するが、当時の被告の生活環境は明らかに義母と妻の連合軍に支配され抵抗が出来ない状況で、まともに話し合いなど出来る状況ではなかったはず。また調停申立ての制度も若干22歳の世間知らずの若者が知っていただろうか。それに知っていたとしても実行できたか。仮に実行に移したとしてもフェミニズム主導で事が進められ、結果は男性側だけが悪者にされた形での離婚しかなかっただろう。ましてや、「慰謝料がっつり取ってやる」という義母の脅迫的な言葉が頭にある限り、とても実行に移せるような状況ではなかったことは容易に想像できる。そしてとどめを刺すように、被告の故郷まで冒涜するような義母の言葉。具体的な内容は判らないが聞くに堪えない内容だったに違いない。これら被告が義母と妻から受けてきた精神的虐待に関して司法は全く無視している。司法は常に女性側に肩入れした奇麗事しか言わないのだ。

 最高裁での判決は終わったが、まだ特別抗告や再審請求など手立てがないわけではない。被告に対する支援グループが付くかどうかで成り行きは変ってくると思われるが、一つ心配なのは、この被告に対する死刑執行が早められる可能性があるということだ。かつて飯塚事件のように冤罪が疑われた事件で、支援グループが再審請求を準備していた最中に死刑執行が早めに行われた事例がある。この事件も、早く世論から忘れ去られるように早めに始末してしまえという圧力がかからないか心配である。冤罪ではないのだからより進めやすい。

 2人の身内に虐められ、針のむしろでの生活を余儀なくされていた男性が反旗を翻した結果引き起こされたこの事件、同様な環境で苦しんでいる男性は思いの外多いだろう。男性のあらゆる環境を悪化させ、そして暴発したところを容赦なく断罪し厳罰に処し、世間への見せしめにする。そして更に男性への風当たりを悪くするように反復強化させる。世間を操るフェミ陣営はさぞかし笑いが止まらないことだろう。


・生後5カ月の長男ら殺害、死刑確定へ 2014.10.16 15:25
http://www.sankei.com/affairs/news/141016/afr1410160026-n1.html

 宮崎市で平成22年3月、生後5カ月の長男と妻=当時(24)、義母=同(50)=の家族3人を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、奥本章寛被告(26)の上告審判決で、最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は16日、被告の上告を棄却した。死刑が確定する。裁判員の死刑判断を最高裁が支持したのは2例目。

 同小法廷は「説教や叱責を繰り返す義母との同居生活から逃れたいと思い悩んだ末に家族3人の殺害を決意した」と指摘。「あまりに短絡的で身勝手。相当に計画的な犯行で、結果は誠に重大」とし、死刑とした1、2審判決を支持した。

 上告審では、1審宮崎地裁の裁判員裁判で極刑を求める意見を述べた遺族が「1審に差し戻し、もう一度深く審理してほしい」とする上申書を提出したが、判例上、上告審で新たな証拠採用はできないとされている。


・宮崎の家族3人殺害 死刑確定へ 10月16日 22時00分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141016/k10015462141000.html

4年前、宮崎市で生後5か月の子どもを含む家族3人を殺害した罪などに問われ、1審と2審で死刑が言い渡された26歳の被告について、最高裁判所は「短絡的な動機の残虐な犯行だ」として上告を退け、死刑が確定することになりました。

宮崎市の無職、奥本章寛被告(26)は、平成22年に生後5か月の長男と24歳の妻、それに同居していた50歳の義理の母親の3人を、風呂に沈めたりハンマーで殴ったりして殺害したとして、殺人などの罪に問われました。

1審の裁判員裁判と2審が死刑を言い渡したのに対し、被告側は「遺族の一人が死刑を望まないという書面を提出している。裁判員裁判で審理をやり直すべきだ」などと主張して上告していました。

16日の判決で、最高裁判所第1小法廷の山浦善樹裁判長は「被告は説教を繰り返す義理の母親から逃れたいという思いから殺害を計画した。さらに逮捕を免れるためには妻と長男も殺害するほかないと考えた、短絡的な動機の残虐な犯行だ」と指摘しました。

そのうえで「3人を殺害した結果は重大で、ほかの遺族は厳しい処罰感情を示している」と述べて上告を退けました。

これにより、奥本被告の死刑が確定することになりました。


・宮崎市家族3人殺害事件の被害者遺族「3人の命を奪った人間の命であっても、大切な命に変わりはない」「まだ死刑と決めないで」
http://news.livedoor.com/article/detail/9199703/

 宮崎市で2010年、家族3人を殺害したとして一、二審で死刑とされた奥本章寛被告(26)=上告中=について、被害者の遺族の一人である20代男性が30日までに、「まだ死刑と決めないでほしい」との趣旨の上申書を最高裁に提出した。男性は一審の裁判員裁判では死刑を求める意見陳述をしていた。

 男性は心境を、取材に「死刑かどうか、一審当時から迷い続けてきた。3人の命を奪った人間の命であっても、大切な命に変わりはない」と説明。審理が一審に差し戻されることを望んでいる。

 事件は10年3月、宮崎市の奥本被告の自宅で、被告の生後5カ月の長男と妻、義母の3人が殺害された。


・【宮崎市の家族3人殺害事件】傍聴席から見えなかったもの 「義母から逃れたかった」 被告が明かした犯行動機 3回続きの(上)2012/07/13 15:54
http://www.47news.jp/47topics/e/231913.php
 
 宮崎市で2010年3月に起きた、奥本章寛(おくもと・あきひろ)被告(24)が、生後間もない長男と妻、義母の家族3人を殺害した事件。

 福岡高裁宮崎支部は今年3月、奥本被告に一審宮崎地裁の裁判員裁判に続き、死刑判決を言い渡した。

 一審から傍聴を続けるうちに、被告が自分の思いをうまく言葉に出来ていないように感じた記者が、被告との文通と面会を繰り返し、法廷では見えなかった動機や事件の背景に迫る。(共同通信宮崎支局 岡田圭司)
 
 なぜ3人を殺したのか。宮崎刑務所の面会室。その問いに透明な板の向こうで、 奥本章寛 (おくもと・あきひろ)被告(24)は言った。

 「あのとき義母から逃れる方法は、それしかなかったんです」

 2010年3月に義母池上貴子(いけがみ・たかこ)さん=当時(50)=と妻くみ子さん=同(24)、生後5カ月の長男雄登(ゆうと)ちゃんの3人を殺害した罪などに問われた奥本被告。一審宮崎地裁の裁判員裁判の判決は、犯行前後に出会い系サイトに興じるなどした奥本被告を強く非難、殺害動機を「自由で1人になりたいと考えた」と認定し、死刑を言い渡した。

 それだけで3人も、なぜ―。その疑問に奥本被告は繰り返した。「義母から逃れたかった」と。

 判決の認定によると、奥本被告は09年3月、くみ子さんの妊娠を機に結婚し、宮崎市内で義母と同居。やがて、感情の波が激しかったという義母からの叱責(しっせき)が始まる。

 「雄登の抱き方が悪い」「若いのに寝るな」

 貯金がなく、結納と結婚式を見送った後から義母の怒りが自分に向いたと奥本被告には思えた。

 事件6日前の深夜。義母は、仕事から帰宅した奥本被告の頭を何度も殴った。「あんたの両親は何もしてくれん」。そして、故郷を侮蔑する言葉を言った。「音を立てて、何かが壊れて…。もう限界だった」

 殺害した妻子への感情を一審の被告人質問で問われるたびに「愛していた」と答えた。しかし家庭内では、育児を通じて義母と妻子のグループができ、家での居場所はないと感じていたという。

 「親子3人で暮らしたかった。ただそれだけです」。でも、それはかなわない。ならば―。

 裁判員に説明しようと思った。だが、被告人質問では多くの質問に「分からない」と答えてしまった。「『分からないなら、分からないでいい』と言われていたので、すぐに答えられない質問は全部『分からない』と答えたんです」。判決を読んで、一審をやり直したいと思ったという。

 福岡高裁宮崎支部の控訴審で実施された心理鑑定で、ベテランの臨床心理士は、奥本被告の心をこう描いた。

 「義母の叱責と生活苦、睡眠不足で心身が極度に疲弊し、短絡的になりやすかった。義母と妻子が一体で、奥本被告だけ別世界にいるような孤独を感じていた」

 奥本被告も「ずっと言葉にできなかったことが、ここには書いてある」と感じた鑑定書。22日の控訴審判決は、その内容をほとんど受け入れ、奥本被告の反省も認めた。

 しかし、結論は同じ死刑。動機の認定は変わらず、特にくみ子さんと雄登ちゃんの殺害を「いわば理由なき殺人にも匹敵、強い非難に値する」と断罪した。


・【宮崎市の家族3人殺害事件】傍聴席から見えなかったもの 我慢ばかりで本音言えない コントロール超えた衝動 3回続きの(中)2012/07/21 18:18
http://www.47news.jp/47topics/e/232351.php

 宮崎刑務所の独居房は、隙間風が入り込む、白い壁に囲まれた4畳。ここに来て、気付いたことがある。「昔から我慢ばかりして、僕はいつの間にか本音が言えなくなっていた」

 1988年2月、福岡県で生まれた奥本章寛(おくもと・あきひろ)被告(24)。3人兄弟の長男で、棚田が広がる山の麓で18歳まで過ごした。

 幼いころから、気が弱かったという。「もめ事が嫌いで自分から謝るほうだった。人に好かれたくて、周りに合わせて我慢することが多かった」

 小学校から高校までは剣道一色の生活だった。稽古では、しごかれていつも泣いていた。辞めることばかり考えた時期もある。しかし、剣道の推薦で高校に進学、主将を務めるまでになった。

 奥本被告の実家の家族は「反抗期らしいものはなかった」と振り返るが、それは、イライラを人前で隠していただけだった。小学校高学年のころは我慢できないときに棒で石をたたいた。その後、感情を抑えられなくなったことは記憶にない。

 福岡高裁宮崎支部の控訴審で実施された心理鑑定の報告書は、情緒面をこう分析したという。

 「普段は外からの刺激に節度を持って対応できる。しかし、衝動を抑圧しているため本音を出せない。衝動を小出ししないため、コントロールできなくなったときの耐性は訓練されていない」

 義母池上貴子(いけがみ・たかこ)さん=当時(50)=と妻くみ子さん=同(24)、生後5カ月の長男雄登(ゆうと)ちゃんの3人との同居生活は、奥本被告にとって我慢の連続だった。義母に叱責されても謝り続けた。「お金がなくて、結納や結婚式ができなかった自分が悪いんだ」と。

 働き手は自分一人で、家族のために仕事をするのが役割だと思っていた。でも、義母と妻子の「仲間」に入ることはできず、仕事が終わっても会社の近くに止めた車の中で深夜まで過ごし、出会い系サイトで知り合った女性にメールした。

 そして事件の6日前に義母が言った、故郷を侮蔑する言葉。もうコントロールできなかった。

 話し合えば良かったのではと、検事や弁護人に言われた。控訴審判決も「家裁への調停申し立てなど解決方法を探る手だてがあったはずだ」と指摘した。しかし、当時の奥本被告は気持ちを表現する言葉を持っていなかった。「人と議論したことがなくて。どうしていいか分からなかった」

 妻子と3人で暮らし、公園で雄登ちゃんとキャッチボールをするのが夢だった。「1人で解決できると思って一生懸命やったけど、僕には、そんな力や知識がなかった」(<下>に続く)

 

・【宮崎市の家族3人殺害事件】傍聴席から見えなかったもの 短い審理、息苦しい法廷 「思いが伝え切れず」 3回続きの(下)2012/08/09 07:05
http://www.47news.jp/47topics/e/232352.php

 2010年11月24日、宮崎地裁の204号法廷。奥本章寛(おくもと・あきひろ)被告(24)の裁判員裁判は5日目を迎え、検察側の被告人質問が行われていた。

 「出会い系サイトで知り合った女性とメールするくらいなら、妻に連絡しようと思わなかったんですか」

 「…」

 「分からないなら、分からないでいいですよ」

 「はい分かりません」

 家族3人を殺害した動機や、当時の状況を問われた奥本被告は、何度も「分かりません」と繰り返した。本当に分からない質問もあった。しかし、検察官が時間を気にしていることに気付き、即答できなければ「分かりません」と答えた。

 奥本被告の目の前には、裁判員6人と裁判官3人が並ぶ。背後の傍聴席は満席だった。

 「息苦しくて、証言台では足がガクガク震えた。弁護人も厳しい顔で質問するので、味方は誰もいないような感じで、早く終わってほしかった」

 午前から夕方までの約5時間。検察側と裁判所側からの質問は、計1400を超えた。

 拘置施設に入って以来、人と話す機会も減っていた。「話すのが久々で、頭が回転しなかった部分もあったと思う」と奥本被告。弁護人には、疲れ切っていたように見えた。

 初公判から求刑まで6日間だった一審宮崎地裁の裁判員裁判。奥本被告には「時間も短く、思いを伝えきれなかった」という思いが残っている。

 09年に裁判員制度が導入され、刑事裁判は調書など書面による証拠よりも、法廷での証言や供述を重視するようになった。同時に裁判員の負担を考慮、短時間で集中的に審理するようになった。

 元東京高裁判事の村上光鵄(むらかみ・こうし)弁護士は「裁判員裁判で被告の弁解の時間が十分取れないとすれば、構造的問題。重大事件の被告が未熟で意図を表現できない場合、プロの裁判官より審理に時間をかけ、話しやすい雰囲気をつくるべきでは」と話す。

 福岡高裁宮崎支部の控訴審判決は、奥本被告の「分からない」について、「答えられないのがやむを得ない質問もあり、反省していないと評価するのは相当ではない」としつつ「過大には評価できない」と述べ、一審判決を揺るがす要素とは認めなかった。

 独居房で毎日、事件のことを思い返す。3人の冥福を祈り写経。仏教を学ぶことで、償いになればと考えている。

 最近、文章の書き方に関する本を読み始めた。「気持ちをうまく言葉にできるようになりたくて」。それが願いだ。(了)
(共同通信)


<宮崎・家族3人殺害>「自由なくストレス」/奥本容疑者「義母に反抗できず」(毎日新聞)March 08 [Mon], 2010, 22:46

 宮崎市の家族3人殺害事件で、生後6カ月の長男雄登ちゃんの死体遺棄容疑で逮捕された宮崎市花ケ島町、建設会社員、奥本章寛(あきひろ)容疑者(22)が「自由のない生活でストレスをためた」と話していることが7日、接見した弁護人への取材で分かった。弁護人によると、「義母と妻が数日おきに理由もなく怒りを爆発させ、怒られていたが反抗できなかった」とも説明。一方で謝罪の言葉も口にしているという。

 奥本容疑者は調べでも「家庭内に力関係があり、自分の居場所がなかった」などと供述。宮崎県警は妻くみ子さん(当時24歳)と、義母池上貴子さん(当時50歳)への恨みが背景にあるとみている。

 また、1日夜、第一発見者を装って「2人が死んでいる」と110番したことに関し、奥本容疑者は弁護人に「外部者の犯行に見せかけるため、部屋を自分で荒らした」と話していることも新たに分かった。

 昨年3月に結婚した奥本容疑者は7月に池上さんとも同居し始めたが、弁護人には「2人とも機嫌が悪いと、すぐにカッとなり、びくびくしていた。しかしお母さんに気に入られたかった。だから口答えできなかった。この状態を続けることが苦しかった」と話し、何度か離婚話も出たという。

 また「家計は妻が全部管理し、自由になるこづかいはなかった。給料は手取り18万円程度だが新車のローンがあり、経済的にも苦しかった」と説明している。

 捜査関係者によると、ローンの返済で生活費の多くは居酒屋などの従業員だった池上さんが負担していたとみられ、2人から「稼ぎが少ない」と言われたこともあったという。

 奥本容疑者は、雄登ちゃんの遺体を自宅から約800メートル離れた勤務先の建設会社の資材置き場まで車で運んで埋めたとして、2日に死体遺棄容疑で逮捕された。奥本容疑者方ではくみ子さんと、池上さんが頭を殴られて殺されているのが発見された。奥本容疑者は3人の殺害を認めているという。県警は近く殺人容疑で再逮捕する方針。【小原擁、川上珠実】


北海道の家族殺害事件に見る、報道の仕方次第で印象は幾らでも変ると心得よ

2014-10-15 23:02:29 | 家庭、教育

 北海道の家族殺害事件。高校2年生の三女が母親と祖母を殺害したこの事件は全国に衝撃を与えた。だがこの家族の内情が明らかになるに従って、容疑者である三女に対する同情的な声が増え始めた。何故なら、殺害された祖母の三女に対する態度が常軌を逸しているものだったからだ。 

 祖母は三女を4畳ほどの離れというか物置小屋同然の建物に住まわせていた。夕方5時までに必ず帰宅させ、庭の草むしりや植木の手入れを毎日やらせ、洗濯や犬の散歩も彼女に強制した。友達と遊ぶことも許さなかった。ちょっとでも遅れると、祖母は怒鳴って杖で叩いていたという。一度、遅刻の罰で叩かれて三女が骨折し、入院したこともあるという。

 ここまで醜い状況は明らかなDVである。にも関わらず公的機関は何も手を打たなかったのか。三女は一度骨折して入院経験もあるというのだから、その時に病院が虐待の疑いがあるとして警察や役所などに連絡して適切な対応を取っていればこのような結果にはならなかったはずだ。

 もしこれが、夫が妻や子供に暴力を振るっていたケースなら、すぐさまフェミがかぎつけて夫に罪を着せ、妻子を保護したことだろう。だが今回はDV加害者が女ということで、フェミも自分達の利益にはならないからと見過ごしてきたのか。これではDVの相談機関も全く存在価値が無くなる。

 しかも、家族が住む家は祖母の夫の遺産や生命保険、そして株投資の儲けなど祖母の財産で建てたものだったため、祖母がより権力的に振舞っていたと思われる。また農家の土地柄には似合わないハイカラな格好で闊歩する姿は周囲からも浮いた存在で、自分がいかに金持ちかを吹聴するような態度や、誰に対しても高飛車な態度は近所からも煙たがられる存在だったという。

 こうした祖母の家庭内での権力的な態度は、フェミニズムの定義するDV分類によれば精神的または経済的DVにあたるはずだ。つまり杖で叩いたりなどの行動がなくても立派なDVに該当するのだ。にも関わらずフェミが一切動こうとしなかったのは何故か。知らなかったの一言で通そうというのだろうか。

 権力のない者がその過酷な環境に耐え切れず権力者に反撃するというケースは、フェミニズムの権力下で不遇にされた男性が女性に対し反撃するというケースに通ずるところがあると思う。今回の事件について皆さんはどう感じただろうか。少なくとも加害者の三女が凶悪で同情の余地もないなどと考える人は恐らくいないだろう。それどころか、この三女を無罪にするべきだといった支援団体が出てくるかも知れない。

 これに対し、男性が起こした恋愛縺れの殺人事件などでは一方的に加害者を断罪する論調が支配的になってしまう。様々な事件の背景を探れば寧ろ男性の方が気の毒なケースは沢山あるはずなのだが、もしそうした事由があったとしても、それらが報道されることはほとんどない。それどころか、被害女性の学生時代の同級生や近所の住人などから聞いた「明るい子だった」、「正義感が強い」、「礼儀正しい」など良い印象の報道ばかりする一方、逆に加害男性に関しては「暗かった」、「友達が少ない」、など悪い印象の報道ばかりして加害者断罪の世論を引き出そうとする。

 報道の仕方一つで、事件の印象も大きく変ってくるということを踏まえ、報道されないどんな事情があるのか推理しながら読み取る力を身に付けることが必要だと思う。


・北海道母・祖母殺害 祖母は大の子供嫌いで「犬以下」発言 2014.10.14 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20141014_281286.html

  気温は8℃、静まりかえった広大な田園からは虫の音だけが聞こえ、すみ渡る空気が満点の星々を一層きらめかせる、北国らしい秋の夜だった。

 人口わずか8000人、キャベツ畑と白樺林に囲まれた北海道南幌(なんぽろ)町。10

 気温は8℃、静まりかえった広大な田園からは虫の音だけが聞こえ、すみ渡る空気が満点の星々を一層きらめかせる、北国らしい秋の夜だった。

 人口わずか8000人、キャベツ畑と白樺林に囲まれた北海道南幌(なんぽろ)町。10月1日の深夜1時、この小さな町の薬局に勤める女性(23才)が残業を終えて帰宅すると、のどかで美しい町の空気を一変させる、おぞましい光景が待っていた。

 1階の寝室に母親(享年47)が、2階の寝室に母方の祖母(享年71)が、寝間着姿のまま絶命していた。母親は喉仏から頸動脈まで切り裂かれ、祖母は頭と胸を中心に7か所刺されており、部屋中が血の海と化していた。

 そして、返り血を浴びた妹のA子(17才)が、自室で1人たたずんでいた…。A子はこの家の三女で、当初、警察の事情聴取に対し、「寝ていたのでわからない」と話していたが、その後、自身の犯行であることを認めた。

 被害者2人の死因は失血性ショック死。強盗目的の犯行に見せかけるため、部屋中のたんすの引き出しを開けており、隠蔽工作も見て取れた。凶器となったのは台所の包丁で、血まみれの軍手や衣類と共に、自宅から5km離れた公園内の小川で、ポリ袋に入った状態で見つかった。

「凶器について、A子は事情聴取で“姉の運転する車で捨てに行った”と証言しています。第一発見者となった姉はこの家の長女で、通報前に妹と共に証拠隠滅行為に加わり、通報後も、妹が犯人であることを警察に告げていなかったのです」(捜査関係者)

 それは、この家で地獄の苦しみを味わい続けた妹を守ろうとする、姉としての覚悟だったのかもしれない。一家がこの家で暮らすようになったのは、20年前のこと。当時、札幌市に住んでいた両親が、長女と次女を連れて引っ越してきたのだった。

「その3年後にA子ちゃんが生まれたんですが、当時はとにかく仲良し家族でね。父親は水道工事関係の仕事をする真面目なかたで、よく家族5人で、庭でバーベキューをしていました」(近隣住人)

 しかし、A子が生まれた2年後、夫を亡くした祖母がこの家で同居を始めると、そんな生活は一変した。

「おばあさんは、大の子供嫌いだったんです。幼いA子ちゃんが泣いたりすると、“どういうしつけをしてるんだ!”って娘夫婦を怒鳴り散らしていました。一方で自分が連れてきた柴犬だけはかわいがって、“この家の子供は犬以下だよ”なんて嫌みを言うこともあったそうです」(前出・近隣住人)

 祖母は、夫の遺産や生命保険に加え、株投資で大儲けした成金で、この一戸建ても彼女のお金で建てたものだった。

「だからなのか、“あたしの家に住むのなら、あたしのいうこと聞くのが当たり前だろ!”って、いつしか一家の主として振る舞い始めたんです」(前出・近隣住人)

 また、ほとんどが農家という土地柄で、ブランド物のブラウスにロングスカート、ストールを巻いて闊歩する祖母は周囲からも浮いていた。

「常に化粧ばっちりで、髪の毛一本乱れていない人でした。それに、自分がいかに金持ちかを吹聴するような女性で、誰に対しても上から目線で接するので、避ける人も多かったんです」(別の近隣住人)

 父親は、そんな横柄な物言いをする義母に意見することもあったが、「文句があるなら出ていけ!」と、怒鳴られるだけだったという。結局、父と祖母の折り合いは悪いままで、祖母が同居を始めた2年後、父は母と離婚。札幌の実家に帰ってしまった。

「この時、次女は“こんな家じゃ暮らせない”と、父親についていったんですが、長女と三女は母の元に残ることになりました」(前出・別の近隣住人)

※女性セブン2014年10月23・30日号


・北海道祖母・母惨殺 娘は祖母に『おしん』的仕打ち受けた 2014.10.14 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20141014_281301.html

 自然が豊富で、のどかな雰囲気が漂う北海道南幌(なんぽろ)町で10月1日に起こった事件は衝撃的なものだった。

 1階の寝室に母親(享年47)が、2階の寝室に母方の祖母(享年71)が、寝間着姿のまま絶命していたのだ。母親は喉仏から頸動脈まで切り裂かれ、祖母は頭と胸を中心に7か所刺されており、部屋中が血の海と化していた。

 警察に事情聴取を受けているA子(17才)はその家の三女。そのA子を取り巻く環境は地獄そのものだったという。祖母からの仕打ちは相当厳しかったようだ。

「“誰のおかげで飯が食えてるんだ!”って、家のことを全てA子ちゃんに押しつけ始めたんです。小学校の時から家中の掃除やゴミ出しだけでなく、冬になると、彼女は早朝5時から極寒の中、1人で雪かきさせられていました。

 このあたりは積雪は1mを超えるんですが、それでも、家の前の雪を全てきれいにしないと、おばあさんは杖でガンガンA子ちゃんを叩き、怒鳴りちらすんです。ある時、私が心配して声をかけたら“ありがとうございます。大丈夫です”って…。

 けなげに家の仕事をするA子ちゃんの姿は、かつて大ヒットしたNHK朝ドラ『おしん』そのものでした」(A子の知人)

 祖母は、家の仕事を優先させるためA子に友人と遊ぶことさえ許さなかったのだ。

 夕方5時までに必ず帰宅させ、庭の草むしりや植木の手入れを毎日やらせ、洗濯や犬の散歩も彼女に強制した。

「ちょっとでも遅れると、おばあさんは怒鳴って叩きますからね。一度、遅刻した罰で叩かれて骨折して、入院したこともありますよ。こういう暴力は、A子ちゃんが高校に入った後もずっと続いていて、最近も、5時直前に慌てて帰宅するのを何度も見ています」(近隣住人)

 また、報道では、A子が暮らしていたのは、自宅の“離れ”とされているが、その表現は現実と乖離している。

「A子ちゃんが暮らしていたのは、物置小屋です。4畳ほどの所に、家の荷物が置かれて、わずかなスペースに机だけが置いてあるんですから。彼女は出入りも玄関からではなくて、車庫の裏にある潜り戸を通って裏庭に出て、そこから物置部屋に入っていました」(前出・近隣住人)

“しつけ”と呼ぶにはあまりに過酷なA子の生活の中で、救いとなるべき存在は、母だったはずだ。しかし、母もまた祖母の支配下にあった。

「おばあさんは、母親にもきつく当たっていたんです。“お前の教育が悪いから、この娘はこんなにグズなんだよ!”って。実の娘でさえも、容赦なく杖で叩いていたそうです。子供の学費や生活費など、ほとんどあの人のお金でやりくりしていたので、母親も何も言えなかったそうです。

 そのうち母親もノイローゼになって、精神的に不安定になっていきました。いつしか彼女も“あんたのせいでアタシが怒られるんだよ!”って、ことあるごとにA子ちゃんをなじるようになったんです」(前出・近隣住人)

 張りつめた心を癒す時間も場所もないまま過ごす毎日は、彼女の心に、負の感情を澱のように蓄積させ、いつしかその感情は心の容量を超えてしまった。

 一線を踏み越えたA子に対し、同居していた姉の悲しみは深い。

「姉はこの数年、ずっと仕事で忙しくて、妹の悩みを聞いてあげる時間がなかったそうで、“あの娘が苦しんでいるのを知っていながら、なぜ私が支えになってあげられなかったのか”って、泣き続けているそうです…。彼女は犯人隠避の疑いで警察の事情聴取を受けていますが、“事件を防げなかったのは私の責任です”とまで話しているそうです」(捜査関係者)

※女性セブン2014年10月23・30日号


・同僚男性の自宅に刃物を持って押しかけた女教師を逮捕
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20141013/5356551.html
<教諭 銃刀法違反容疑で逮捕 10月13日 17時39分>

大阪・寝屋川市の小学校に勤務する女性教諭が、同僚の男性の自宅に刃物を持って押しかけたとして、銃刀法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、寝屋川市の市立点野小学校に勤務する、寝屋川市堀溝北町の木本恵容疑者(33)です。
警察によりますと、木本教諭は12日午前10時すぎ、大阪・交野市妙見坂の路上で、長さ約14センチの包丁を持っていたとして、銃刀法違反の疑いが持たれています。
警察の調べによりますと、木本教諭は同僚の男性教諭の自宅に包丁を持って押しかけて口論になり、男性に包丁を取り上げられたということです。
男性の妻から通報を受け駆けつけた警察官にその場で逮捕されました。
警察の調べに対し、「別れ話でトラブルになった。自分の手首を切って死のうと思った」と容疑を認めているということで、警察は詳しいいきさつを調べることにしています。


女性活躍推進法案で職場は女の天下に、安倍首相はフェミニズムに屈服したのか

2014-10-09 22:22:15 | 労働

 安倍内閣はフェミニズム推進内閣なのか。女性の積極活用をこれまでも首相は口にしてきたが、女性活躍推進法案たる法案を今国会に提出し、企業への女性の積極登用を強制しようとしている。女性による結婚と育児の大切さを年初に説いた長谷川三千子氏と首相は近い立ち位置にいると言われているが、今のところ間逆の政策を進めている。これには保守層からも安倍内閣に対する不信感が募っているようだ。

 思えば、第二次安倍内閣発足以降、児童ポルノ法の単純所持規制はじめ、都議会での「早く結婚」野次騒動、橋本聖子議員キス騒動など、フェミニズムが飛びつきそうな話題には常に安倍内閣はフェミニズムを支持する姿勢を貫いてきた。

 まず児童ポルノ法単純所持規制の時は、改正に反対するみんなの党や共産党が先回の選挙で議席を減らしたタイミングを見計らうように強行に改正した。(*1)

 次に都議会野次の時は、発言者の鈴木章浩議員が離党し、首相は相手の塩村文夏議員が所属するみんなの党代表、浅尾慶一郎議員を訪ね陳謝した。事実上「早く結婚」発言をセクハラ野次と認めたということになる。

 そして橋本聖子議員キス騒動の時は、何のお咎めもなく時間だけが過ぎ去った。

 つまり安倍内閣は明らかにフェミニズムを支持しているということになる。勿論、政権は自民と公明の連立政権なので、公明党の意向も多分に含まれているだろうが、それにしても余りにフェミに擦り寄る安倍内閣の姿勢には疑問を感じる。

 更に今回、男女共同参画法の第二弾とも言える女性活躍推進法案が提出されようとしている。これが可決されれば、企業はフェミ汚染された女達で支配される格好になる。まさに男性従業員にとっては針の筵(むしろ)のような職場環境になっていくのは言うまでもない。

 こうした動きについてネット上の保守層からは、既に安倍内閣は信用出来ないのではと言った声が上がっている。勿論、民主政権よりましだという意見も根強く賛否両論分かれているのだが、全面的に応援出来る状況ではないことは確かだ。

 集団的自衛権や北朝鮮拉致問題などで安倍内閣は今のところ積極的な姿勢は見せてはいるものの、主だった成果が上がっているとは言えない。ある目的を達成するために多少の犠牲は必要かも知れないが、あまりに犠牲が大きければ国民から評価はされない。

 そろそろ安倍内閣、というより自公連立政権から一線を画した、新たな勢力の台頭が望まれるのではないだろうか。


(*1)児童ポルノ法についてはこれまで、全党派の枠組みによる事前での超党派案の作成および全会一致が基本だったが、法改正に反対だったみんなの党と共産党が先回の衆議院総選挙や政党分裂などの結果、衆院法務委員会から委員を失っていた。このため賛成派政党の実務者協議だけで法案が取りまとめられ、早期に成立してしまったという経緯がある。(下記引用第二項目参照)


・女性の活躍:推進法案に企業の数値目標設定の義務規定検討 2014年10月03日 06時45分
http://mainichi.jp/select/news/20141003k0000m010137000c.html

 政府は2日、臨時国会に提出する「女性活躍推進法案」に、企業に対して女性登用比率の数値目標設定を義務付ける規定を盛り込むことで調整に入った。女性活用の実効性を担保しつつ、一律ではなく企業の実情に応じて数値を設定できる仕組みとすることで、経済界の慎重論に配慮する。7日開かれる厚生労働相の諮問機関・労働政策審議会で示す法案要綱に明記する方向で、今国会での成立を目指す。

 政府は2日、自民党に対して法案の概要を提示した。事業主に対し、採用者の女性比率▽勤続年数の男女差▽管理職の女性比率--などを把握させ、女性の登用促進に向けた取り組み内容や実施時期をまとめた「行動計画」を公表させる。数値目標は行動計画に盛り込む方向だ。

 企業は業種や規模によって、従業員に占める女性の比率や登用状況には大きな開きがある。政府は「2020年までに指導的地位の女性の割合3割」を目標としているが、企業に対しては、数値や達成時期などの設定をより自由に行えるようにする方針だ。

 数値目標をめぐっては、労政審が9月30日に塩崎恭久厚労相に「各社の実情に配慮が必要」との報告書を提出し、義務付けに慎重姿勢を示していた。

 一方、政府目標の達成は「このままでは困難」(自民党衆院議員)との見方が強く、政府内でも「企業の自主性だけに頼れば失速しかねない」(官邸関係者)との懸念が出ていた。政府関係者は2日、同推進法案について「企業も何らかの目標を設定することが必要になる」と語った。

 政府が2日示した法案概要では、国や地方自治体に数値目標を義務付ける方針を明示。その一方、経済界には「企業の自由度を奪えば逆効果だ」との懸念が強く、企業への義務付けは明記していなかった。

 安倍内閣は、企業の女性登用を成長戦略で重視する「働き方改革」の中核と位置付けている。塩崎氏は2日の参院本会議で「女性の活躍に向けた新法について、数値目標の設定を含め関係者と調整している。実効性のある法律となるよう作業を進める」と義務付けに意欲を示していた。官公庁より自主性を重んじた仕組みとすることで、企業側の意向にも配慮した折衷案となる。【念佛明奈、中島和哉】


・緊急インタビュー(2):児童ポルノ禁止法改正案が成立!子どもたちを性的虐待から守るために残された課題
明智カイト「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表 2014年7月5日 22時48分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/akechikaito/20140705-00037113/

児童ポルノの単純所持を禁止する児童ポルノ禁止法改正案は衆院に引き続き、6月17日の参院法務委員会で審議され賛成多数で可決しました。翌18日の参院本会議でも賛成多数で可決され、成立しました。衆参両院の法務委員会審議を傍聴した、表現規制に慎重な運動団体「AFEE エンターテイメント表現の自由の会」副編集長のにしかたコーイチさんに再びお話を伺いました。

■「単純所持」の取り締まりをしたい規制推進派が使った「禁じ手」

明智 衆参両院の法務委員会を傍聴した感想を教えてください。

にしかた 衆院ではヒステリックにも聞こえるマンガ規制論の立場からマンガ・アニメの規制を研究する附則を外したことへの批判なども出て、いわば「規制推進派ペース」で審議が進みました。しかし、参院では規制慎重派の政党や議員がある程度の議席を有していること、加えてもちろんAFEEほかロビイングに動いた諸団体の働きかけなども功を奏し、衆院から一転して「良識の府」らしい規制慎重論が軸になった審議がされました。

明智 具体的にはどのようなことですか?

にしかた この法案にもっとも慎重な声が強かったのはみんなの党と共産党だったのですが、一昨年の衆院総選挙および政党の分裂などの結果、両党は衆院法務委員会から委員を失っていました。このため当初、児童ポルノ禁止法改正案は自民党・公明党・日本維新の会の3党派で提出されました。今回もそれよりは若干広げたとはいえ衆院法務委員会で両党が議席を有していないことを見越して、議席を持っている自民党・民主党・公明党・日本維新の会&結いの党の5党4会派だけで実務者協議を行なって改正案をまとめ、それを議員立法として衆院に提出する形を採りました。みんなの党や共産党の声は実務者協議の段階で改正案に反映されなかったわけです。

これまでこの法律の制定・改定においては全党派の枠組みによる事前での超党派案の作成および全会一致が基本でしたが、これが破れたということですね。その結果、この法案に反対する政党や、党としては賛成しても造反して棄権する議員が出ることになりました。「単純所持」の取り締まりをどうしても通したい規制推進派が、ある意味でこうした「禁じ手」を採ったとも言えます。

■性的虐待を防止できない欠陥法案であることが明らかに

明智 実際に傍聴してみたレポートをお願いします。

にしかた 衆院の審議においては今回の規制のもう一つの眼目であった「マンガ・アニメ規制研究の検討」を落としてまで、どうしても通したかった「単純所持」規制の導入が前提とした審議がされました。もちろん自民党の橋本岳衆院議員のように性犯罪における「禁制品と犯罪の因果関係・相関関係」について指摘したり、民主党の枝野幸男衆院議員のように「単純所持禁止になっても『性欲目的』が失われている以上、家捜ししてまで児童ポルノを探す必要はない」などの重要な答弁を引き出した議員もいました。

参院法務委員会ではみんなの党の山田太郎参院議員がサディズムや獣姦など最悪の児童への性的虐待であるにも関わらずこの改正案では規制できない事例があることを指摘しています。また共産党の仁比聡平参院議員も「コパイン指標」について取り上げたり、日本発の児童ポルノの少なさから改正案の有効性に疑義をはさむなど衆院に議席を持たないみんなの党と共産党の活躍が目立ちました。

日本維新の会・結いの党の真山勇一参院議員も児童虐待があってもモザイクをかけたら児童ポルノとして取り締まることができなくなるのではないか、乳児の場合は「性的好奇心目的」が成立するのかといった質疑・指摘がされました。また、民主党の小川敏夫参院議員からは「死んでしまった児童の場合は『実在』の要件を満たさないのだから本改正案での児童ポルノにはならない」といった重要な質疑・指摘がなされ、全体として「この法案はポルノを規制するものとしてはもちろん、本筋である児童の権利擁護・児童への性的虐待をストップさせる構造になっていない」ことが明らかになりました。

一方で公明党の佐々木さやか参院議員からはいわゆる「ジュニアアイドル」の(主に)幼い少女が非常識なほど小さな水着を着せられて撮影される「着エロ」の問題が取り上げられるなど、児童への性的虐待に配慮した質問もありました。

これは私見ですが、衆院ではマンガ規制の必要性を指摘した議員の質問に拍手までしていたアグネス・チャンさんをはじめとしてエクパット・ジャパンや日本ユニセフ協会の皆さんが(傍聴人の拍手などは禁止なので衛視に制止されていました)、衆院の審議後は笑顔満面でメディアの取材に答えていました。しかし、参院の審議後はアグネス・チャンさんたちが強力に推進してきた法律案が児童への性的虐待防止に資さないケースがあまりにも多い欠陥法案であり、そもそも児童への性的虐待防止に特化していない法案であることが明かになりました。さらに慎重な運用を求める附帯決議まで付いたためか(参院へはアグネス・チャンさんは観に来ませんでしたが)、取材にも応じずトボトボと帰っていく有様が印象的でした。

■「マンガ・アニメの規制」か?「性的虐待の防止」か?子どもたちの未来を守るためには

明智 今後の見通しはどのような感じですか?

にしかた 2つあります。一つは今回の、特に参院での審議を踏まえて「児童買春・児童ポルノ禁止法」を、真に児童への性的虐待を厳しく禁止でき実効性のある、かつ冤罪の可能性の小さい法律に変えていくことです。その最大の柱となるのは「児童ポルノ」という用語を例えば「児童(性的)虐待製造物」(Child(Sexual)Abuse Material、CAM)ですとか、「児童(性的)虐待画像」(Child(Sexual)Abuse Images、CAI)に変えることです。

実際、参院でも出た質疑で重要な点ですが、国際刑事警察機構(インターポール)は「Child Abuse is not Pornography」と公式サイトで明記しておりまして、児童ポルノというのは児童虐待や搾取を矮小化したい犯罪者・性的虐待者が使う用語であって、警察はじめ捜査機関や司法機関、メディアなどが使うべき用語ではないと。児童虐待の防止、児童福祉に徹するならそうしていくべきですし、究極的には厚生労働省管轄の児童福祉法の特別法として児童虐待防止法などと統合を図っていくべきだと思います。

もう一つが先の国会の終盤である6月11日に参院へ提出された「子ども・若者育成支援推進法」改正案です。これが「改正」という名前に値しない酷いもので、まず法律の名前を「青少年健全育成基本法」に変えてしまう。そのうえで「マンガ・アニメ」などと明記こそしていませんが、青少年に有害とされる表現の規制を検討すると。マンガ・アニメを児童ポルノとしては規制できなくなったので、急遽代わりに別の規制立法として提出したのではないかと勘ぐりたくなります。それにしても児童福祉、例えばニート支援が主眼の法律を改正してくるとか、よく奇襲の手段を考えるものです。これをすり替えといわずして、なにをすり替えというのでしょうか。ここまで酷い方法をとってくるとは、さすがに想像しませんでした。

幸いこの「子ども・若者育成支援推進法」改正案(実質は「青少年健全育成基本法」新設法案)はその手口があまりに酷かったためか、あるいは気づいた方が奮闘したためか今国会末で継続審議にならず廃案になりました。しかし、秋以降の臨時国会では必ず、再び出てくると思います。こうした動きについてもしばらく、気を抜かず注意を払っていきたいと考えています。

私たちの活動に対しては、「人の親が子どものためにならない法案を作っているんじゃないか」みたいな誹謗中傷があることは承知しています。でも私は本当に子どものためを思うのなら、いわゆる「性」に限らず寛容な社会を子どもたちに残していきたい。それが本当に子どものためになると信じますし、いつか私の息子も親のしたことを誇りに思ってくれることを夢みて、今後も活動していきたいと思います。

明智 ありがとうございました。これからも「性・セクシュアリティの権利と自由」に密接に関連するテーマですから、がんばってください。

(いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン共同代表 明智カイト)
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AFEE エンターテイメント表現の自由の会 副編集長 にしかたコーイチ
1970年生まれ。マンガ・アニメ規制などの問題に編集者・ライター・読者として20年以上関わる。現在は表現規制に慎重な運動団体 AFEE の副編集長。


・高2少女が同級生に明かした“動機”「おばあちゃんが嫌い」2014年10月9日 7時0分
http://news.livedoor.com/article/detail/9339774/

 発生当初は室内が荒らされていたことから強盗の犯行と思われた北海道南幌町(なんぽろちょう)の女性2人殺害事件。しかし、真犯人は高校2年生の三女(17)というショッキングな結末だった。三女は北海道警の調べに「私がやった」と犯行を認め、その動機を語り始めた。近く生徒会長になるはずだった三女はなぜ、包丁で母親(47)と祖母(71)をめった刺しにしたのか──。

 「以前から祖母と母を憎んでいた。しつけが厳しかった。今の状況から逃れたかった……」

 その後、凶器の包丁は、仕事から帰宅した会社員の長女(23)が運転する車で自宅から約4.5キロ離れた公園に捨てに行ったことも判明。長女は犯行に無関係で、妹をかばおうとしたとみられる。三女が通っていた高校の教頭の証言。

 「中間試験の最中に事件が起こりましたが、試験ができなかったなど短絡的な理由で衝動的にキレる子ではありません。活発でリーダー的な生徒で10月15日に生徒会長になる予定でした」

 現場となった一軒家に三女の一家が引っ越してきたのは、十数年前のことだ。母親と父親はすでに離婚。次女は父親が引き取り、ずっと母親の実母である祖母と長女、三女の4人暮らしだった。

 「この家は、もともと祖母が娘一家と一緒に住むつもりで建てたんです。当初は祖母は別の家で暮らし、夫婦と子どもだけで暮らしていた頃はみな、仲がよかった。でも祖父が亡くなり、祖母が家に同居するようになり、家族関係がおかしくなった。祖母は祖父の遺族年金、退職金などもあったでしょうから、娘夫婦が離婚した後は一家の大黒柱でした」(近所の住民)

 祖母は近所で評判の「お洒落な人」。明るい栗色に染めた髪をきちんとセットし、服装に合わせてイヤリングや指輪をコーディネートしていた。町内会のゴミ拾いなどの行事に律義に参加していたという。長女はすでに働きに出て、三女は生徒会活動に熱心な模範生。

 表面上は女性ばかりの幸せな家族像が浮かぶが、自宅周辺を歩くと、犯行の動機を裏付ける不穏なエピソードが次々に出てきた。

 近所の人の話によると、三女は、子どもの頃からひとりだけ庭に建てられたログハウスのような平屋の離れで寝起きしていた。登校前に犬の散歩を強制され、雪かきや炊事、洗濯、掃除など家事をすべてやらされ、門限は午後5時だったという。

 「午後5時の音楽が流れる前に、三女は必死の形相で家に走って帰っていました。近頃の娘はおしゃれですが、三女はいつもウインドブレーカー、ジャージーのようなスポーツ服を着て着飾ることもなかった」(三女の同級生の母親)

 祖母は周囲に「厳しくしないと教育にならない」と話し、三女には厳しかったが、母親と長女にはやさしかったという。三女が幼稚園児だった2004年には、児童相談所に母親が虐待しているという通報もあったといい、幼い頃から異様な子育てが行われていた可能性がある。

 「中学校の担任からの引き継ぎの中に『家庭で祖母が厳しい』という言葉がありました」(前出の教頭) 

 三女の同級生は、ショックを隠せない様子でいう。

 「おばあちゃんからいじめられていたみたいで、『仲が悪い。嫌だ、嫌いだ』と話していた。追いつめられた彼女がかわいそうです。同級生たちで嘆願書を出そうという話も出ています」

 福島大学の生島(しょうじま)浩教授(非行臨床学)は指摘する。

 「三女には、祖母や母に恨みを持たざるを得ない成育環境があったのだろう。推測だが、祖母は娘である母親に期待していたが、離婚するなど意に沿わないことが重なり、孫こそはと、より厳しく接していたのではないか。不満が蓄積され、爆発してしまったケースでしょう。家族関係に冷静な第三者による『差し水』があれば、防ぐことのできた悲劇です」
※週刊朝日  2014年10月17日号より抜粋


・「プラセンタ点滴」してなかった しょこたん炎上騒動に赤十字が正式コメント 2014/10/2 12:30
http://www.j-cast.com/2014/10/02217417.html

 タレントの中川翔子さんが輸血制限のある「ヒト由来プラセンタ製剤」を使用しながら献血に参加したとしてインターネット上で批判されていた問題で、東京都赤十字血液センターが対象医療機関の記録を調査し、2014年9月26日に「使用していないことを確認した」と正式に発表した。

 中川さんは日本赤十字社の献血啓蒙キャンペーンの一環として、2013年2月に自身も献血をしていた。ところが2011年のブログには「メガビタミンプラセンタ点滴というのをやってきました」という記述があった。ヒト由来プラセンタ製剤は医療機関で使用されているが、注射を受けた人は「安全性が確認されていない」との理由から献血ができないことになっている。そのため、中川さんの献血は問題だとして2014年9月ごろからネットで指摘が相次いでいた。

 東京都赤十字血液センターの発表によれば、中川さんの同意のもと対象医療機関の記録を提出してもらい、「ヒト由来プラセンタ製剤」を使用していないことを確認した。また、中川さんの所属事務所および本人からも、使用していない旨の回答を得たという。

 なお、J-CASTニュースが9月3日に取材した際は「中川さんの事務所が本人や担当医に確認したところ、実際は『にんにく注射』だったことが分かりました」との回答があった。


松島みどりの性犯罪厳罰論はアンドレア・ドウォーキンの「全ての性交は強姦」の暴言に通ずる

2014-10-02 23:06:49 | 結婚、恋愛

 松島みどり法相は過激フェミニストだ。性犯罪厳罰を主張する女性は全てフェミニズムに汚染されているといっても過言ではない。性欲を偏見視し男性を性悪者としか考えないフェミニズムの暴挙をこれ以上許してはならない。

 法務大臣に新たに就任した松島みどり衆院議員は就任早々、性犯罪の厳罰化に着手すべく検討会を開く方針を示した。だがその理由がとても理解し難い内容だ。

 「明治以来、人の物を盗む方が、女性の人生を踏みにじるよりも重大なこととされてきた。これはおかしいということで検討会を開くことになった」
(朝日新聞記事より抜粋、要約)

 しかしこんな論法には根拠がない。人の物を盗むことと、女性の人生を踏みにじることとでどちらが重大かなど判断のしようがない。盗んだ物の種類によっても違うだろう。それに女性の人生を踏みにじるとはどんな状況を想定しているのか。見ず知らずの女性を路上で連れ去り拉致監禁してなどというのならともかく、サークル等の仲間同士で誰かの家に集まり飲み会等を開いて、そこで酔った雰囲気の中で行為に及ぶというのなら、そもそも事件として扱う必要があるのかという疑問も生じてくる。フェミニズムは何かにつけて女性の人権と言うが、そういう連中に限って橋本聖子議員が高橋大輔選手に無理矢理キスをした一件などについては一切無視を決め込む。そこが連中の汚いところなのだ。

 また、最高裁のまとめによると、裁判員制度の導入後、性犯罪に対する判決が以前より厳罰化しており、市民の処罰感情も強いとしているが(朝日新聞記事より抜粋、要約)、そもそも強姦罪を裁判員制度で裁く場合に、フェミ団体に所属しているような女性を優先して裁判員に選んだり、裁判官の説明の仕方などで厳罰ありきの空気が初めから出来上がってしまっているのではないかなどということは容易に想像がつく。つまり裁判員制度に本当に民意など反映されているかどうかが疑わしいのだ。特に性犯罪のようなフェミニズムの権力が物を言う罪状の場合は尚更だ。

 こうした松島のような発想は、女性こそ最高の存在であるという独裁的な意識が垣間見える。かつてアンドレア・ドウォーキンというフェミニストが自らの著書の中で「全ての性交は強姦である」と主張したが、性欲に偏見を持つ多くのフェミニストはこれに近い考え方を持っている。連中は性欲の撲滅、即ち男性の撲滅を目的としているのだ。勿論彼女らに生命の存続などという意識は微塵もない。だから彼女らのほとんどは独身なのだ。

 こうした精神が病んだ女達を一刻も早く社会排除しなければならない。しかし現実には益々勢力を伸ばしているというのが実状だ。従軍慰安婦や尖閣など中韓との問題や消費税の問題も深刻ではあるが、それよりもマスコミで全く話題にならない重大な問題がフェミニズムの思うがままに強行されてしまっているという実態を問題視していく必要があるのではないだろうか。

 そして、何より性欲のあり方について抜本的に問い直す必要があるだろう。これは女性の拒否意識ばかり優先させるのではなく、男性が性を求める意識についても同等に評価されなければならないはずだ。こうした観点から現状の打破をしていくことが必要だろう。


・性犯罪の厳罰化、有識者検討会を設置へ 法務省 2014/9/29 21:58
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H1F_Z20C14A9CR8000/

 法務省が、強姦致死傷罪など性犯罪の法定刑引き上げなど、罰則のあり方を議論する有識者検討会の設置を検討していることが29日、分かった。松島みどり法相が同日、性犯罪の厳罰化を求める市民団体のメンバーとの会談で設置方針を示したという。

 松島法相は「私が就任している間に刑法改正まで実現できるか分からないが、少なくとも道筋をしっかり付けるよう全力を尽くしたい」と強調した。要望したのは学者や弁護士らが参加する市民団体「性暴力禁止法をつくろうネットワーク」。

 同省刑事局によると、検討会では強姦致死傷罪と強盗致死罪、強盗致傷罪との刑の均衡などについて識者らが議論する見通し。松島法相は就任会見などで、性犯罪の厳罰化を進めたい意向を示していた。


・法相「強姦罪の刑が強盗罪より低くあってはならない」性犯罪厳罰化議論へ有識者会議 
http://www.sankei.com/affairs/news/140930/afr1409300014-n1.html

 松島みどり法相は30日の記者会見で、性犯罪の厳罰化を検討する有識者会議を10月に設置することを明らかにした。第3次男女共同参画基本計画を踏まえ、性犯罪の処罰のあり方などを幅広く検討する方針だ。

 刑法では、法定刑を強姦致死傷罪で「懲役5年以上または無期懲役」、強盗致傷罪で「懲役6年以上または無期懲役」、強盗致死罪で「死刑または無期懲役」と定めている。松島法相は会見で「強姦罪(の法定刑)が強盗罪より低くあってはならない。明治以来、物をとるより女性の心身を傷つける方が軽く見られてきた。バランスを議論してほしい」と述べた。

 有識者会議は山口厚・早稲田大学教授を座長に学識経験者や実務家など12人からなり、うち8人が女性。平成22年12月に閣議決定された第3次男女共同参画基本計画の中の「女性に対するあらゆる暴力の根絶」を念頭に議論する。同計画には「強姦罪の見直しなど性犯罪に関する罰則のあり方の検討」が明記され、強姦罪について被害者の告訴を受けて起訴する親告罪でなくすることの是非や本人の意思で性交に同意したとみなされる年齢の引き上げなどが盛り込まれている。


・元朝日記者・松島みどり氏入閣のワケ 東大ではチアガール 2014.09.04
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140904/plt1409041204003-n1.htm

 第2次安倍改造内閣には、史上最多となる女性5人が入閣した。最も注目を集めているのは小渕優子経産相だが、もう1人、気になる存在がいる。松島みどり法相だ。あの朝日新聞出身で、赤いスーツが多いため、永田町では「レッド松島」のニックネームで知られている。

 「お~、みどりさんなのに赤だね」

 小泉純一郎元首相は在任時、国会などで松島氏に出会うと、よくこう声をかけていた。

 松島氏は東大在学中に、応援部「バトントワラーズ」を創設した、文武両道の才女。卒業後は朝日新聞に入社し、森喜朗元首相の番記者を務めて、政治家への道を開いた。

 法相就任について「法務行政に詳しい」(法務省幹部)という声もあるが、力量は未知数だ。

 国交副大臣だった2008年3月、参院予算委員会で、答弁の長さを注意した鴻池祥肇予算委員長(当時)を無視したため、「参院予算委を冒涜(ぼうとく)していると判断し、今後の出入りをお断りしたい」と、出入り禁止を言い渡された“伝説”を持っている。

 政治評論家の小林吉弥氏は「今回の改造で、起用理由がよく分からないのが松島氏だ…」と首をひねり、こう推測する。

 「安倍晋三首相が、(松島氏の後見人である)森氏に配慮したのかもしれない。法務省関係では、ハーグ条約はすでに批准されているし、『共謀罪』創設関連法案も、秋の臨時国会では提出が見送られる。『法相を任せても大丈夫』と判断したのではないか」

 松島氏は3日夜の就任会見で、朝日の慰安婦報道の大誤報について、「間違いを書いたのはいけない」と言い切った。こうした姿勢も、起用の理由かもしれない。


・性犯罪厳罰化、検討会を設置へ 松島法相、親告罪も議論 2014年9月30日18時48分
http://digital.asahi.com/articles/ASG9Z51N9G9ZUTIL030.html

 松島みどり法相は30日、性犯罪の厳罰化などを議論するため、有識者による検討会を10月中にも発足させる方針を明らかにした。検討会では、強姦(ごうかん)罪を被害者が告訴しなくても問えるようにすることの是非や、当事者間の同意があっても同罪などで立件できる被害者の年齢(現在は13歳未満)の引き上げも議論する。

 性犯罪の厳罰化は、松島氏の法相就任以前からの持論。この日の閣議後会見でも「明治以来、ものを取るほうが、女性の人生を踏みにじるよりも大変なこととされてきた。これはおかしいということで検討会を開くことになった」と説明した。

 刑法では、強姦が「懲役3年以上」、強姦致死傷が「同5年以上または無期懲役」であるのに対し、強盗が「同5年以上」、強盗致傷が「同6年以上または無期懲役」、強盗致死は「死刑または無期懲役」となっている。市民の処罰感情も強く、最高裁のまとめでは、裁判員制度の導入後、性犯罪に対する判決が以前より厳罰化しており、こうした傾向も検討会発足の背景にある。

 強姦罪は被害者のプライバシーや名誉を守るため、事件化を望まない場合はその意思を尊重するという観点から、被害者の訴えを必要とする「親告罪」となっている。ただ、被害を訴えることは精神的な負担が非常に大きいため、2010年12月に政府が閣議決定した「第3次男女共同参画基本計画」でも親告罪であることの見直しを検討する必要性が指摘されている。

 また、強姦罪や強制わいせつ罪は、暴行や脅迫がなくても、被害者が13歳未満であれば成立する。検討会ではこの年齢の引き上げも議論する。欧州は14~16歳という国が多いという。

 検討会は大学教授や警察庁幹部、弁護士、臨床心理士などで構成され、12人中8人が女性。改正の方向性が導かれれば、法相が改めて法制審議会に諮問する。(北沢拓也)