社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

英国EU離脱国民投票、離脱派勝利の勢いを世界に広め、左翼陣営に対抗せよ

2016-06-29 20:06:46 | Weblog

 英国のEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受け、左翼陣営は早速工作活動に乗り出しているようだ。

 まずは株価の下落や為替相場の急激な変動だ。これらの数値は所詮作られたものに過ぎず、離脱派が勝利すれば世界経済が混迷し株価が下落するなどと前もって下馬評を世間に植え付けておいたから、その通りの結果になっただけだ。そもそも経済が混迷するといっても、具体的に何が起きるのか、例えば急激に物価高になり生活が苦しくなるとでも言うのか。あまりに抽象的で単なる印象操作としか思えない。

 それに、離脱により日本企業に対してどの程度の影響があるのかは業種によっても違うはずだ。例えば国内の食品メーカーやゲーム等のIT企業には何ら関係のない話である。あるとすれば材料の輸入価格に影響するということだろうが、為替への影響は「円高」であり、輸入企業にとってはむしろ追い風だ。従って、これらの業種の企業は株価が上がらなければ筋が通らない。だが実際は業種を問わず全面安となった。つまり株価はそれだけ人為的な操作によって作られているということだ。

 次は再投票すべきという署名サイトに400万件もの署名が集まったというもの。しかしよく考えれば、何故再投票すべきなのか理由が見当たらない。これは選挙に落選した候補者が選挙をやり直すべきと主張しているのと同じで、いかにも滑稽、悪あがきと言わざるを得ない。またこの署名サイトには1人で大量署名をした不正も発覚し、現時点で約7万7千件の署名が削除されたという。

 それに、短期間に400万件もの署名をどうやって集めるか。左翼陣営はそれだけ結束力が強いという証なのだろうか。そうであれば、国民投票での残留派もほとんどが左翼の組織票ということになってしまうのではないか。

 そして、マスコミの報道姿勢である。いかにも離脱派の勝利が過ちであるかのような報道のオンパレードである。離脱に入れて後悔しているといった一部国民の意見を取り上げ、それを英国全体の世論であるかのように報道したり、「Regrexit」たる造語を作成し(*1)、英国国民は離脱決定を後悔しているという報道、更には離脱派は離脱後の政策について何も考えていないなど、とにかくEU離脱があってはならないという論調に終始している。また離脱派や仏の国民戦線のような他国の追随勢力を「極右」と表現することにより、いかにも悪の枢軸のような印象を国民に与えて説き伏せようとしている。勿論、それら左翼陣営は「極左」に他ならない。

(*1)
・「Regrexit(リグレジット)」:Regret(後悔)+Exit(離脱)
・「Bregret(ブリグレット)」:Regret(後悔)+Exit(離脱)

 ところで、実際にはまだ離脱に関する具体的な手続きなどは全く始まっていないのに、何故ここまで大騒ぎするのか。そこに見えてくる左翼陣営の思惑というものを考える必要がある。

 国連やEUなどの国際組織は既に左翼陣営に乗っ取られているというのは、ここの常連読者ならだいたい想像が付くだろう。連中は世界各国を一つの組織の中に組み入れ、国家主権を奪い取り、全世界を支配しようという魂胆がある。そのため移民流入を円滑に行い、どこの国も似たり寄ったりにしてしまえということだ。これはフェミニズムの女性政策と似た部分がある。男女での区別を出来る限り取り払い、企業や議員の男女比率を同等にしようというのと発想は同じだ。国民の半数以上が移民になってしまえば、もはや移民という概念も取り払えるではないかという構想である。

 しかし、フェミニズムでは男女とも同等の権利が得られず、権利が女性専用になるのと同様、移民政策も移民優遇となり、自国民は虐げられる。生活保護や職場斡旋も移民優先となり、自国民は職場を奪われるばかりか、税金で移民を支えることを強いられる。今現在、世界各国で移民排斥の機運が高まっているのも当然と言えるだろう。

 そうした状況下で英国のEU離脱の話が持ち上がってきた。つまりEU離脱の是非は左翼を支持する(残留)か、或いは支持しない(離脱)か、の判断と同等と考えてもいい。そこで左翼を支持しないという結果が出たのだから、それが世界各国に波及することを恐れて左翼陣営は大慌てするわけだ。

 離脱派の理由として、最も判り易い説明をしたニュース画像の一部がツイートされ、多数のリツイートがされている。それによると、「日本の最高裁がソウルにあり、国会が中国にあったら嫌でしょう」と離脱派の1人が発言している。確かにその通りだ。むしろそんな状態で残留を望む国民がいることが信じられない。

・離脱派の理由を説明したツイート
https://twitter.com/raytonajp/status/747006723920015360

 左翼陣営は全世界を支配するために国際組織を乗っ取り、国会や司法などの決定機関を国連やEUに移管し、全国民に決定事項を押し付ける。しかし左翼勢力は自分達の都合のいいように決定できる自己決定権がある。一方では自己決定権、権利を主張しつつ、一方では他者を支配的に統括できるように法整備する。支配する側になれるのなら誰でも賛成するだろう。しかしそれが出来るのはごく一部だ。そしてフェミニズムの場合は支配層が女性という構図である。

 そのような状況でも、もし離脱に異議を唱える人がいたら、その人に対して、例えば女性なら、「貴方が誰と結婚するか、誰といつ性行為をするか、それを男性が決定してもいいのですか?」、と言ってやればいいだろう。

 因みに、国連内のフェミニズムの巣窟である女子差別撤廃条約にも、日本国の主権を奪われてしまう「選択議定書」と呼ばれるものが存在する。これは女子差別撤廃条約に関連するものだが分類上は別物である。ここには、個人通報制度といって、一般女性が直接国連に苦情を訴えることが出来る権利を含んでいる。例えば最高裁で決定した事柄についても女性が不服として、女子差別撤廃委員会に訴えるということも可能な他、夫婦別姓、人権擁護法など、フェミ権力を益々強化する内容になっている。当然男性には訴える権利はなく、女性専用条約(*2)である。まだ日本では選択議定書を批准していないが、国内外のフェミ権力から批准するよう圧力がかかっている状況である。尚、女子差別撤廃条約本体に関しては、日本は昭和60年(1985年)に批准し、国内フェミ権力の原動力になっている。

(*2)
女子差別撤廃条約には、女子差別を解消するための特別措置は差別に該当しない、と定めていて、これが女性専用車両などの女性優遇措置を正当化するための隠れ蓑になっている。

・女子差別撤廃条約選択議定書の正体
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1145.html

 このように、英国のEU離脱に限らず、日本にも女子差別撤廃条約のような離脱すべき条約が国連には沢山ある。EUも国連も決して正義の組織ではないということを認識する必要があるのだ。


・【英EU離脱】離脱派に広がる「後悔」 「Regrexit」の造語も登場 軽い気持ちで投票…やり直したいとも 2016.6.28 21:07
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280056-n1.html

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票をめぐり、英国民が戸惑いを強めている。ソーシャルメディアなどで離脱へ投票したことを「後悔している」との告白が続出。離脱派の一部主張の誤りも判明し、国民投票のやり直しを求める署名が増え続けており、投票の波紋は広がるばかりだ。

 ツイッターでは、Regret(後悔)とExit(離脱)を掛け合わせた「Regrexit(リグレジット)」、あるいはBritain(英国)と合わせた「Bregret(ブリグレット)」といった造語も生まれた。

 英BBC放送によると、マンチェスターのアダムさんはインタビューで、「私の票にあまり意味はないと思っていた。どうせ残留だろうと予想していたから」「キャメロン首相の辞任表明には、正直言って仰天した」と述べた。

 さらに投票結果の判明後、同放送のウェブサイトに「残留派が勝利すると思って何も考えずに軽い気持ちで離脱派に票を投じた。(国債や株価が急落するなど)大騒動になったことを憂慮している」などの投稿が寄せられた。離脱に投票した女性は同放送に、「2度目の機会があれば残留に入れる」と打ち明けた。

 26日発表のサーベイション社の世論調査結果によれば、離脱投票者の7%が「離脱に入れなければよかった」と悔いており、これは113万人に相当。実際の投票で離脱が残留を上回った127万人に近い。

 投票結果が判明後、株価下落など経済への影響が一気に表面化し、危機感を強めたことも背景で、選管に「自分の投票先を変えられないか」との問い合わせが多数寄せられている。

 さらに、離脱派の指導者が虚偽のPRをしていたことが判明したことも離脱支持者は不信感を募らせた。

 離脱派は、英国がEU加盟国として支払う拠出金週3億5000万ポンド(約480億円)を国民医療サービスの財源にしようと主張していた。だが、残留派は、EUから英国に分配される補助金などを差し引くと週1億数千万ポンドであると指摘し、離脱派を牽引してきた英国独立党(UKIP)のファラージ党首も24日のテレビ番組で誤りを認めた。

 国民投票の結果判明直後の訂正だけに、ツイッターでは「うそを信じてしまった」「離脱への投票を後悔している」と離脱への投票を悔やむ書き込みがさらに増加。英政府に2度目の国民投票を求める署名は400万人に迫っている。

 議会を解散し、総選挙でEU離脱の是非について民意を改めて問うべきだとの声も出ているが、任期途中での解散には高いハードルがあり、実現は難しいとみられている。


・英国民投票やり直し請願 一部に不正で削除 BBC 6月28日 18時41分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160628/k10010575381000.html

 イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めた国民投票を巡り、イギリス議会には投票のやり直しを求める請願に400万人近い署名が集まっていますが、イギリスの公共放送BBCは、署名の一部に不正があったとして議会がおよそ7万7000人分を削除したと伝えました。

 イギリス議会のウェブサイトには、国民投票のやり直しを求める請願への署名が相次ぎ、日本時間の28日午後4時までに390万人を超える人が署名しています。

 イギリスの公共放送BBCによりますと、インターネット掲示板に「3万3000回署名した」などと書き込みがあったことから、イギリス議会が調べたところ、集まった署名のうちおよそ7万7000人分が、コンピューターの自動プログラムを使って不正に署名されていたことが分かりました。

 これを受けてイギリス議会は、28日までに不正があった署名を削除しました。

 不正があった署名は、北朝鮮や南極大陸などから署名したことになっているうえ、1分間に数百人というペースで書き込まれていたということで、議会は調査を進めるとともに、不正な署名の監視を続けるということです。

 国民投票のやり直しを巡っては、キャメロン首相が議会に対し、「決定は受け入れなければならない」と述べ、実施しない考えを示しています。


参議院選挙公示、フェミニズム批判の政党出現を求む【過去論考厳選6】

2016-06-22 18:52:26 | 家庭、教育

 参議院選挙が公示された。選挙の時に毎回思うのだが、女性の社会進出と男性への制圧ばかりを強化するフェミニズムに対して明確に異議を唱える政党が現れない。フェミニズムを批判する者は立候補できないといった暗黙のルールでもあるのかと思えてしまう。

 安保法制に伴う改憲を何とか阻止しようと、反日勢力は安倍政権を繰り返し批判し、改憲に必要な議席数を自公与党が獲得しないように躍起になっているが、その安倍政権でさえも、女性活躍推進法を創設するなど、フェミニズム迎合の立場をとっている。本当に安倍政権は保守勢力なのかという疑いすら持たれている。また安倍政権のフェミ迎合はフェミ権力に捻じ伏せられて仕方なく行っているだけではないかという意見もある。何れにしろ、現状ではフェミニズムに真っ向から反対する勢力は政界には存在しないと言っていいだろう。

 だが、本ブログにもフェミ批判意見を唱える常連者が何人かいるように、フェミ批判派は決して少数ではない。表向きはフェミを恐れて迎合する振りをしていても、本音ではフェミに批判的な考えを持っている者も沢山いるはずだ。こうした人達は一体どこの政党或いは候補者に投票すればいいのか。出来ることがあるとすれば、せいぜい女性候補者には投票しないぐらいだろう。しかしそれで男性の当選者が増えたとしても、結局はフェミに屈服してしまうだけだ。実に情けない。

 一方、フェミ陣営も決して自分達の政策が国民に心から受け入れられているとは思っていない。いつ批判の声が高まるか判らないと認識している。そのため、批判を恐れて、マスコミを操り巧みにフェミ支持者が多数派であるかのような報道ばかりする。またドラマやCMなどでもさりげなくフェミ的な、例えば女性の意見が優先されるかのような演出を行い、あたかも女性の方が男性より優れているようにシナリオを作り上げている。そして単純な女性を中心にフェミ汚染が徐々に拡散されていく。だか同時に良識ある男性を中心に反発意識も拡散されていく。

 しかし、人間の本質というのは決して変わることはないと思う。例えば男女が交わり子供が生まれるという仕組みが変わることはあり得ない。そして男性が女性を求める意識も変わることはない。フェミはそれらまで強引に変えさせようと試みてはいるが、本質を変えることは不可能だろう。

 そうした人間の本質がある以上、本質論に反するフェミ思想は自然破壊であり、当然排除されなければならないし、それを強く公的に主張する勢力が現れないといけない。本ブログもその一つではあるものの、残念ながら力はまだまだ弱い。そこで今回は過去論考の中からフェミ批判の本質について言及したものを紹介したい。いつしかフェミニズムの是非が問われるような選挙が行われることを願うばかりである。

・フェミニズム批判をみんなで広めよう、一人一人がコロンブスの卵となれ
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/51f6c6300bf1e0c2543eead3cadc07f4


小林麻央さん乳癌、乳癌検診の必要性より予防方法の啓発を

2016-06-15 20:15:33 | 医療

 タレントの小林麻央さんが乳癌を患っていることが判明した。既に1年8ヶ月前に夫婦で受けた人間ドックで発覚し、抗がん剤を中心とした治療を続けているという。会見したご主人、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんは、詳細な病状は明かさなかったものの、「深刻だという言葉でご理解いただければ」という言葉が全てを表していると言えよう。

 引用のニュース記事によると、若年性の乳癌は発症率は低いものの、発症すると深刻になる場合が多いという。麻央さんもこのケースに当てはまりそうだ。

 乳癌患者は増加傾向にあるという。理由は欧米型の肉中心で脂肪の多い食生活の変化と晩婚化による初産年齢の上昇らしい。以前から未婚で出産経験がない女性は乳癌になり易いというのは言われていた。だがこれらはフェミニズムにとって都合の悪い情報なのでなかなか報道されなくなった。今回引用したニュースで明確に晩婚化を原因として挙げた意義は大きいと言えるだろう。

 勿論、麻央さんは現在33歳、5年前に出産を経験しているので決して初産年齢の上昇が原因で発症したのではない。しかし食生活の変化や、若い頃の芸能活動など働く女性として負担がかかっていたのではないかという予測は出来る。しかし流石に、女性は結婚して家庭に入るのが一番いい、とは記事には書けない圧力は依然としてあるようだ。

 記事でも、乳癌予防にはあまり触れておらず、超音波(エコー)検査と乳房エックス線(マンモグラフィー)検査にといった、機材による検診の必要性を強調している。ピンクリボン運動と称した啓発活動までフェミ主導で行っているくらいだから、そのような表現になるのは仕方ないだろう。だがこうした機器検診にどのくらいの信頼性があるのか疑わしい。北斗晶さんも両方の検診を受けていたのに早期発見出来なかった。そして今回の麻央さんも。逆に古くからある、医師による触診検査については一切取り上げられない。実はこの昔ながらの方法が早期発見に最も効果があるのではないかと思えてしまう。とにかく、予の女性達が最も知りたいのは、どうしたら癌の発症を防止出来るかということではないだろうか。

 更に、この記事では、夫のケアも大切であると説いている。夫のケアは盲点になりがちで、弱音を吐ける相手もおらず精神的に苦しいという内容が記載されている。大抵の場合、ケアが大切なのは女性だけで、男性はそっちのけという論調が相場だ。それどころか、夫が普段からの妻に負担をかけているから妻が病気になってしまうといった、何でも男性の責任にするというフェミお決まりの論調とは今回の記事は違う。これは素直に評価してもいいのではないだろうか。

 ともかく、麻央さんには一日も早い元気な姿を見せて欲しいものだ。


・小林麻央さん乳がん公表 「若年性乳がん」は悪性で発見遅れるケースも
http://dot.asahi.com/aera/2016061300249.html

 まだ33歳なのに、なぜ?

 小林麻央さんの乳がん公表は、日本中に衝撃を与えた。35歳未満の「若年性乳がん」は割合こそ少ないが、深刻な症状になるケースも多い。

「ステージは全部聞いていますが……。深刻だという言葉でご理解いただければ。簡単に治らないから、時間が経過してこのような会見になっているわけですから」

 6月9日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(38)は都内で緊急記者会見を開き、妻の小林麻央さん(33)が乳がんを患っていることを公表した。

 発覚したのは1年8カ月前。夫婦で行った人間ドックでがんが見つかったという。海老蔵さんは麻央さんのがんのステージについて明言は避けたが、「深刻」という言葉が事態の重みを物語っている。いまだ手術には至っておらず、抗がん剤投与を続けることで「手術をする方向」に向けて治療しているという。

●欧米食と晩産化も因子

 麻央さんはどういう状態なのか。元東京医科大学乳腺外科教授で、現在は神戸海星病院理事長の河野範男さんはこう語る。

「現在の乳がん治療は、リンパ節転移のある場合や悪性度が高いと評価されたがんに対しては、手術前に抗がん剤でがんの縮小、消失を目指す『術前化学療法』が主流です。大きいがんの場合、小さくなることにより乳房温存手術が可能ですし、しこりだけでなく、リンパ節に転移しているがんを消失できれば、予後を飛躍的に改善できるからです。ただ、抗がん剤には副作用もあり、期間は6カ月くらいが目安です」

 その目安を考えると、麻央さんはかなり長期にわたって抗がん剤治療を続けていることになる。

 乳がん患者は増加傾向にある。国立がん研究センターは、2015年の乳がん罹患数を約9万人、死亡者数を約1万4千人と予測。死亡者数は05年と比べて約1.3倍だ。大きな原因はライフスタイルの変化と言われる。前出の河野さんは、欧米型の肉中心で脂肪の多い食生活に変わってきたこと、晩婚化で初産年齢が上がってきたことも因子の一つだと指摘する。乳がんが「先進国のがん」と称されるゆえんだ。

●授乳期は発見に遅れ

 厚生労働省のデータによると、患者のうち最も多いのは40~50代で、35歳未満の「若年性乳がん」は約2.7%とわずか。ただ、若年性乳がんは数は少ないものの、麻央さんのように深刻になりやすいという。がん研有明病院乳腺センター長の大野真司さんの研究では、35歳未満の場合、35歳以上に比べて、経過が思わしくないケースが多いという結果が出た。さらに同データからは、若年性乳がん患者には、ホルモン剤やある種の抗がん剤が効きにくい悪性度の高い「トリプルネガティブ」というタイプの乳がんが多いこともわかっている。

 麻央さんは、11年7月に長女の麗禾ちゃん、13年3月に長男の勸玄くんを出産した。一般的には出産経験は乳がんにかかりにくい因子とされるが、一方で、出産、授乳期はがんの発見が遅れてしまうこともある。

「授乳期は乳房が張っていることが多いので、しこりを自覚しにくい。産婦人科の医師に相談しても、この時期にはよくあることと深刻に考えず、乳がん検診を勧められるケースも少ない。必然的に発見が遅くなるので、出産、授乳期に発症した乳がんは症状が進んでしまうことも多いのです」(河野さん)

 早期発見の王道は、定期的に乳がん検診を受けることだ。検診は、主に超音波(エコー)検査と乳房エックス線(マンモグラフィー)検査に大別される。河野さんは「30代女性なら超音波検査がいい」と話す。

「若い女性は乳腺が厚いので、エックス線の透過性が悪く、乳腺の中にしこりがあっても描出されにくい。技師の経験に左右されにくいという意味でも、超音波のほうが客観性が高いと言えるでしょう。もちろん、両方の検査をするのが理想ですが、『マンモグラフィーは痛いから嫌だ』という理由で検査を敬遠している方は、まず超音波検査だけでも受けてほしい」

 がんに罹患した身内がいる「家族歴」のある人は、特に早めの検診を心掛けたい。生活習慣や社会的要因よりも遺伝的要因が強くなるからだ。河野さんによると「男性乳がん」が身内にいた場合、遺伝的要素が濃くなるので注意が必要だという。

●乳房に「ありがとう」

 麻央さんの場合もそうだが、子育て世代が発症した場合、子どもに病気をどう伝えるかも、非常に悩ましい。海老蔵さんは会見でこう話した。

「長女は(会見の様子を見て)ちゃんとわかると思います。せがれはどうか……」

 専門家によると、子どもの発達段階に応じて説明するのが望ましく、「よく理解できないから」「子どもにショックを与えないため」とただ隠したり、嘘をついたりするのは信頼関係を損ねるという。埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西秀樹教授は指摘する。

「子どもも家族の一員です。誠実に対応すること。ないがしろにすると子どもは自分が悪いからだと思ってしまう」
 子どもはいつもと様子が違うことを感じ取り、不安を抱いている。その時「あなたのせいではない」と話すことが重要だ。

 4年前に乳がんを発症して右乳房を全摘した会社員の女性(54)は、診断後すぐに2人の娘に説明した。当時、長女は小学4年、次女は幼稚園の年長。

「お風呂に入ったときにおっぱいがなかったり、抗がん剤の治療で髪の毛がなくなったりしたらバレちゃう。『お母さんはがんだ』とはっきり伝えました」

 長女はがんという言葉を知っていて、次女も母親の口ぶりや姉の反応から察した様子だった。同時に女性は「生きるために切る」とも伝えた。

「隠し通せないのなら、本当のことを言わないのは不安に陥れるだけ。それよりゴールを子どもたちに与えたかった」

 子どもたちはきちんと母親の病状を受け止め、手術前には、切除する右の乳房にマジックで「ありがとう」と書いたという。

「このとき、死ねないと思った。術後の化学療法もきつかったのですが乗り切れました」

 がん闘病中の子育て世代の数が昨年初めて明らかになった。国立がん研究センターによると、18歳未満の子どもを育てていてがんと診断された人は推計値で年間5万6143人、その子どもは8万7017人。子どもの平均年齢は11.2歳だった。

●家族は第二の患者

 NPO法人「HopeTree」は、親が子どもに病状を伝えるときに役立つ絵本の紹介などに力を入れる。代表で、東京共済病院がん相談支援センターの大沢かおりさん(49)は、「母親は自分を責めてしまいがち」と指摘する。海老蔵さんも会見で麻央さんの心中を、

「子どもの傍らにいてやれないことが申し訳ないという気持ちが強いんじゃないか」

 と語っていた。

「親は闘病を通して、子どもに、人生で困ったときに誰かに相談すること、頼ること、困難への対処法を伝えている。子どもの力を信じて」(大沢さん)

 北里大学看護学部の小島ひで子教授によると、医療関係者の間でも「家族は第二の患者」との意識が高まっているという。専門家を交えて子どもへの病状説明について話し合い、患者のQOLや治療への意欲を高めようという動きもある。

「子どもが大丈夫だと言っても、お絵かきでお母さんを鬼のような顔で表現したり、字に伸びやかさがなくなったり、サインはある。パートナーも余裕がない場合、第三者の関わりが必要でしょう」(小島教授)

●夫のケアが盲点

 一方、家族のケアで盲点になりがちなのは夫だ。前出の乳がん経験女性は、

「主人は弱音を吐く相手がいないし、できることは限られていた。精神的にきつかったと思います」

 と振り返る。

「夫は妻のケア、子どものケア、そして自分のケアも必要になります。男の人は特に、他人からのケアを受けたがりませんが、ストレスは奥様と同じかそれ以上です」(大西教授)

 患者本人も家族もケアする仕組みが必要だ。(編集部・作田裕史、鎌田倫子)

※AERA 2016年6月20日号


・妊娠中の高3女子生徒に体育の授業を要求 京都の高校、休学勧める 2016.6.15 12:13
http://www.sankei.com/west/news/160615/wst1606150040-n1.html
 
 京都府立朱雀高校(京都市中京区)が昨年11月、妊娠中の3年生の女子生徒(18)に、休学を勧め、卒業するには、体育の補習が必要と説明していたことが15日、分かった。

 同校によると、昨年8月ごろ、女子生徒の妊娠が発覚。女子生徒は同級生との卒業を望んでいたが、高校側は11月ごろから、出産準備に専念するため休学するよう勧めた。その際、女子生徒の体育の成績が「1」のため、卒業には、球技や持久走などを含めた実技の補習が必要になると説明したという。

 同校では、病気やけがの場合は「特別な事情」として配慮するが、「全日制では生徒の妊娠を想定しておらず、妊娠を特別な事情とは考えていない」と説明している。

 一方、学校側は取材に対し「母体のことを考慮すれば、ハードな実習だけを課すことは考えていなかった」としており、「生徒側との話し合いのなかで、実技の補習を座学などで代用することも視野に入れていたとした」と釈明したが、そのことについては女子生徒側には伝えていなかったという。

 女子生徒は結局、今年1月から休学。現在は8月に同校の通信制への転籍を目指しているという。

 石田充学(みつのり)副校長(59)は「全日制では学業と出産・子育ての両立は難しいと考え、休学し通信制に移るよう勧めた。今回の事態を受け、今後妊娠した生徒への配慮を検討したい」と話している。


・【北朝鮮拉致】横田めぐみさん両親の孫、ひ孫の写真が明らかに 2年前のモンゴルで面会時 有田芳生参院議員が公開 2016.6.9 13:40
http://www.sankei.com/affairs/news/160609/afr1606090015-n1.html

 有田芳生参院議員は9日、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(51)=拉致当時(13)=の父、滋さん(83)と母、早紀江さん(80)が2014年3月にめぐみさんの娘、キム・ウンギョンさん(28)らとモンゴルで面会した際の写真を公開した。

 写真はモンゴル迎賓館で撮影。めぐみさんの孫で、横田夫妻のひ孫に当たるウンギョンさんの娘=当時10カ月=も写っている。

 一方、横田夫妻は有田氏から写真を見せられ、一部の週刊誌に掲載する写真だと説明されたと指摘。「孫との対面時、孫から写真を外に出さないでほしいと(要望され)約束していた」ため、どこにも提供していないとしている。


結婚は最大の護身術と女性は心得よ、女性の非婚化は男性への虐待行為

2016-06-08 20:53:29 | 事件、事故

 先日のアイドル刺傷事件で意識不明となっていた冨田真由さんが意識を回復したという。事件当時の報道から考えるとまさに奇跡的と思えるのだが、今後警察が冨田さんの回復を待って事情聴取する方針だという。事件の詳細は更に解明されるのだろうか。

 この事件については、既に過去論考でも取り上げているので、本ブログとしての解説はそちらをご覧頂きたいのだが、要約すれば、危害を加えられる原因となる言動が冨田さんの側にもあっただろうし、またそれを誘発させているのはフェミニズムが作る女権社会であるということだ。

 そもそもフェミニズムは何らかの事件をきっかけにして勢力を拡大していく。ストーカー法が作られたのも桶川の殺人事件がきっかけだった。更に規制対象をメールにも拡大したのは逗子の事件がきっかけだった。つまりフェミニズムにとっては、勢力を拡大するために犠牲者が発生しないと困るのだ。こんな勢力が、本当に女性の味方をしていると言える訳がない。

 しかし、一般女性の側も、フェミが差し出す餌には簡単に甘んじてしまうという愚かさがある。その典型的な例は女性専用車両だ。女性の特権とばかりに女性陣は大歓迎している。ストーカー法もDV法も、女性に都合のいい法律なら女性は遠慮なく利用する。だから女性は心が劣化し、男性から恨みの対象にされる。こうした悪循環に気付いている有能な女性が一体どのくらいいるだろうか。

 今回のアイドル刺傷も、冨田さんは警察に対して、男への制圧を要求していた。だがこれは邪魔者は消せという安易な切捨て式の発想である。こうした女性が果たして男性と健全な恋愛関係が築けるのか、或いは優れた楽曲が創作出来るのか疑問だ。冨田さんは20歳、物心付いた頃からフェミ社会の中で育ち、学校教育も受けてきた。更に彼女は亜細亜大学で経営学を専攻しているとのことなので、完全にフェミに汚染されてしまっている可能性が高い。

 フェミが作り出す社会は、女性の道楽社会である。女性以外は人にあらず、男性は道具に過ぎず、付き合いたい時に付き合って飽きたら捨てて他の男を探す。結婚したければするが嫌なったら離婚して慰謝料をふんだくる。性行為も全て女性の意識のみ、子供も女性の都合だけで産む。つまり男性の意識など一切考慮しない。そして男性を暴走させ、滅亡させることを狙っている。

 こうした男性不遇の環境では、男性は異性欲に満たされず、至る所で女性が標的になり易い。痴漢や盗撮程度ならまだましな方で、集団強姦、更に無差別殺人など不可解な事件も起き易くなる。一方で求愛行動も必死になり、ストーカー法の対象となるような行為も増えてしまう。

 しかしそれらを法を盾に取り締まるだけでは益々フェミの思う壺である。こうした社会だからこそ、女性は積極的に男性と関わり、結婚して家族を作るという生き方を最優先させなければならないのだ。冨田さんを刺した男も、もし結婚して家庭があれば、そもそも彼女に興味を持つこともなかったのだ。

 つまり、男性の精神を安定させることが女性に求められている。それが女性の最大の社会貢献であり、その具体的な行為が結婚である。それが女性自身の身の安全にもつながるのだ。

<関連過去論考>
・交際打切に加勢するストーカー規制法を廃止し、交際存続の仕組み作りを 2015-04-01 13:58:38
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/4bc43ed3d3a7ed2617bc21c992a60563

・アイドル刺傷、警察介入は女性を更に危険に晒す、ストーカー法の廃止を 2016-05-25 22:53:37
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/da6957d9ec4e3692eb884b70e0864ae7


<関連ニュース>
・【アイドル刺傷】冨田真由さんの意識回復、内臓の損傷なし 2016.6.7 23:43
http://www.sankei.com/affairs/news/160607/afr1606070047-n1.html

 東京都小金井市で、アイドル活動をしていた亜細亜大3年、冨田真由さん(20)が刺された事件で、重体だった冨田さんの意識が回復していたことが7日、複数の関係者への取材で分かった。警視庁は冨田さんの容体が安定し、医師らの許可が得られ次第、事件当時の状況などについて話を聴く方針。

 関係者によると、冨田さんは3日ごろに意識を取り戻した。事件発生以降、都内の病院の集中治療室(ICU)で治療を続けており、意識が回復するのは約2週間ぶり。

 冨田さんは首や胸など20カ所以上をナイフで刺されており、首付近の傷が特に深かったが、捜査関係者によると、心臓など内臓への損傷は免れていたという。

 事件は5月21日午後5時5分ごろ、冨田さんからの110番通報で発覚。警視庁の通信記録に「(ライブ会場に)入れませんよ」という声と、その後の「きゃー、助けて」という叫び声が残っていた。岩埼友宏容疑者(27)=殺人未遂容疑などで送検=に会場近くで声をかけられ、通報した直後に襲われたとみられる。

 岩埼容疑者は事件前から約4カ月にわたって、冨田さんのツイッターに執拗に書き込みを続けており、「冨田さんが好きだった。結婚したかった」と供述。冨田さんに贈った腕時計などのプレゼントが送り返されてきたことに対し、「恥をかかされた」などと説明しているという。

 東京地検立川支部は岩埼容疑者の鑑定留置を申請。専門家による精神鑑定を実施し、事件当時の刑事責任能力の有無を調べている。

 事件をめぐっては、警視庁が冨田さんからの事件前の相談をストーカー被害と認識しなかったほか、過去の類似相談が共有されていなかったことが判明。警視庁は対応に問題がなかったか検証を進めており、近く公表する方針。


<その他の話題>
・同居22歳姉を包丁で刺す、殺人未遂容疑で妹を現行犯逮捕 大阪 2016.6.1 16:38
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/160601/evt16060116380019-n1.html

 同居する姉(22)を包丁で刺して殺害しようとしたとして、大阪府警布施署は1日、殺人未遂容疑で、同府東大阪市長田、会社員、原田恵美容疑者(20)を現行犯逮捕した。「仲が悪くて恨んでいた」などと容疑を認めている。

 逮捕容疑は、1日午後0時15分ごろ、自宅マンションで、姉の美菜さんの腹部を包丁(刃渡り約18センチ)で刺し、殺害しようとしたとしている。美菜さんは、病院搬送時は意識があったという。

 同署によると、原田容疑者と美菜さんは2人暮らし。原田容疑者が自ら119番した。駆け付けた同署員に対し、「姉を刺した」などと話したといい、詳しい動機などについて調べている。


・誤った万引歴基に進路指導行った女性担任を告発 広島市議が業務上過失致死疑いで 2016.6.1 13:12
http://www.sankei.com/west/news/160601/wst1606010057-n1.html

 広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒=当時(15)=が昨年12月、万引をしたとする誤った記録に基づいて進路指導を受けた後に自殺した問題で、広島市議が1日、業務上過失致死容疑で当時の担任の女性教諭を広島東署に告発した。

 府中町教育委員会によると、生徒は昨年11月中旬以降の担任との面談で、1年生の時の誤った万引歴を告げられ、志望校に推薦できないと言われた。12月8日午後の三者懇談を欠席し、同日夕、自宅で自殺しているのを父親が見つけた。

 学校側は調査報告書で、男子生徒の自殺について「学校としての責任がある」としている。町教委が第三者委員会を設置し、進路指導の経緯や学校の対応と自殺に至った原因との関係を検証している。