河本準一母の生活保護受給問題の余波が止まらない。他にもキングコングの梶原雄太の母親も生活保護を受けていたとの報道があった。そして河本問題を巡る様々なタレントなどのコメントも波紋を広げている。
中でも目立つのは、河本問題の急先鋒とされる片山さつき参院議員に関する批評だ。片山議員は自身のブログで河本氏の実名を挙げて批判、これが問題を大きく広げる切っ掛けとなったのだが、これに対して、実名批判はやり過ぎではないか、選挙前の人気取りだ、という批判が挙がっている。しかし一方で、片山は間違っていない、問題を表面化するためにはこれくらい必要、といった擁護論も挙がっている。
更に、片山議員は27日のテレ朝系「報道ステーションSUNDAY」で、千原せいじに旦那の会社を潰したると脅されたとする趣旨のコメントを涙ながらに発言し、これが新たな波紋を呼んでいる。
これは25日の読売テレビ「かんさい情報ネットten!」で河本問題を報じている時に片山の話題も出て、そこで演出家の妹尾和夫氏が「片山さつきという人は(河本の)プライバシーのことは放っておいていいのか」と怒りを露にし、キャスターがコメントして議論を結んだのだが、次の話題に移ろうとした間際に、千原が「(片山の)旦那さんが結構でっかい会社、潰してた…」と発言したものだ。最後の方は正確に聞き取れない。しかしこれを片山は千原に会社を潰したると脅迫されたと曲解してしまったようだ。
ネット上では、潰したるなどと千原は言ってないなど、片山の恣意的な曲解ではないかとする意見が大勢を占めているようだ。
更に、カンニング竹山は28日のTBSラジオ「ニュース探究ラジオDig」で、事実でない情報を基に脅迫されたと発言するのは極めて問題だ、と片山を痛烈に批判している。
一方、片山に擁護的なコメントも決して少なくない。片山の旦那の会社が生活保護問題とどう関係があるのか、吉本は怖い、など千原批判更には吉本批判まで飛び出し、話題は発散する一方だ。
ところで、これら一連の問題、何故ここまで話が発散してしまうのか。それがこの問題の奥深さでもあるのだが、最大の問題は、受給されるべき人に受給されず、受給されなくてもよい人に受給されている実態があるということに尽きるのではないだろうか。
例えば数年前、おにぎりが食べたいと書き残して餓死していった独居男性、彼は生活保護を途中で打ち切られていたという。役所の説明では自ら辞退したとのことだが、信じられるだろうか。そうした事例がある一方で、離婚してしかもその理由を旦那のDVにこじつけて慰謝料を貰った上に、生活保護を簡単に許可されて気楽な生活が出来る女がいたり、ペーパー離婚して生活保護を貰いパチンコ代などの遊興費に当てる夫婦や、暴力団関係者などが受給しているという話、そして初めから生活保護を当て込んで日本に流入してくる外国人など、問題点を挙げればきりがない。ネット世論もそうした実態を感じているから、片山が正義の象徴の如く見えてしまい、片山批判は生活保護利権を死守したい連中の言い分だと短絡的に判断してしまう、そんな構図が浮かび上がってくる。
だが、問題の本質と片山の行動とは必ずしもリンクしないということに世論は気付かなければならない。確かに今回問題を表沙汰にしたという点では片山にも一定の評価は出来るだろう。しかしそれで生活保護支給が正常化に向かう保障はどこにもない。寧ろ利権の奪い合いが更に深刻化する懸念もある。
早くも小宮山洋子厚労相は25日の国会で、「生活保護費の支給水準引き下げ」や「親族が扶養できると判明した場合の積極的な返還要求」の検討を表明し、河本批判に便乗している。そして削減した予算はフェミ利権の更なる拡大に向けるなど利権争いが起きることだろう。結果的には国民には何ら恩恵をもたらすことはないのだ。
片山にしても、今回の問題を機に、妻の嘘の申告によるDV離婚と生活保護の受給に関する問題などに追及の手を広げるというのならともかく、恐らく彼女がフェミ利権に切り込むとは到底思えない。むしろ恩恵を受けている側ではないだろうか。彼女は昨年のフジ韓流騒動の時にも国会で追及を始めたものの、結局これといった成果も出すことなく、騒動の沈静化と共に彼女もおとなしくなってしまった。結局は国民受けしやすい話題に乗り移りながら人気取りしてるだけと言われても仕方ない。
利権に群がるだけの政治、それ自体を根本から変えない限り、国民に幸福は訪れないということなのだろう。
・河本責められても仕方ないが…個人批判は選挙近しの“点数稼ぎ”? 2012.5.28 07:22
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120528/ent12052807260001-n1.htm
先週末のテレビではお笑いコンビ「次長課長」の河本準一の顔が、いやというほど流れていた。母親の生活保護受給問題で、虚偽申告など不正はなかったものの一定の高収入を得るようになった後も受給が続いた。同様のケースは掃いて捨てるほどあるだろう。河本は人気芸人ゆえに、1人袋だたきにされた感じだ。
良識が欠けていたのは確かで、責められても仕方ない。ただ河本の肩を持つつもりはないが、5~6年前から福祉事務所とも相談していたという。子が親をほったらかしにして、孤独死させる悲惨なケースも耳にする。親子の絆が弱まったいま、福祉事務所と相談しただけでもましな方だろう。
この問題は女性週刊誌で匿名報道され、片山さつき参院議員がブログで実名批判した。「不正受給の抜け道を許さない」という姿勢はわかるが、国会議員とはいえ個人名を出すのは行き過ぎではないのか。いったん名前が出てしまったら、ことの本質の議論を抜きに雪崩を打って河本に批判が集中するのは当然だ。
生活保護費は今年度で年間3兆7000億円が見込まれ、東京都のケースで親子3人家族が保護を受けた場合、住宅扶助と合わせ約24万円が支給されるとか。不正受給も増え続け、22年度は約128億円にも達した。月額6万5000円の国民年金生活者から見れば「バカバカしくてやってられない」と思えるだろう。
片山発言は生活保護の実態に目を向けさせたが、元々政治が悪いからこうなったのではないか。不正受給が増えたのは自民党政権時代からという。失政を棚に上げ“飛んで火に入る…”とばかりの個人批判は、選挙近しの“点数稼ぎ”と指摘されても仕方ない。(サンケイスポーツ・今村忠)
・片山さつき議員批判続々…杉村太蔵「お門違い」河口恭吾「アホかつーの」 2012年05月28日09時04分 提供:デイリースポーツ
http://news.livedoor.com/article/detail/6600601/
元国会議員で現在はタレントとして活動している杉村太蔵が27日、TBS系「サンデージャポン」に生出演し、お笑いタレント・河本準一の母親の生活保護受給問題を追及する自民党の片山さつき議員に対し、「(実名を挙げての追及は)国会議員の仕事じゃない!」と語気を強めて批判した。片山議員をめぐっては、歌手の河口恭吾も自身のブログで、実名こそ出していないものの「国会でまで取り上げることか?」と問題提起するなど、批判の声があがっている。
最近はチャラいキャラクターでタレントとしてひっぱりダコの杉村元議員。レギュラー出演する「サンジャポ」で同じ元小泉チルドレンの一人である片山議員に対し、「国会議員なら、本来なら不正受給よりも役所の不正支給を追及すべき」と厳しい口調でぴしゃり。「国会議員が(タレントの)実名を挙げて(ツイッターで)追及するなんてお門違い。それは国会議員の仕事じゃない!」とまじめに批判した。
これには司会を務める爆笑問題の太田光も「オレたち(芸人が)しゃべると、(同じ芸人仲間の河本を)かばってるように見えるだろうけと」と口を開き、「ツイッターでいかにも市民運動みたいに、“巨悪”と戦うみたいな、あたかも(リビアの)カダフィ(大佐)をやっつけたかのようにするのは、オレちょっととんちんかんな気がする。ツイッターをやってる純真な人たちを利用している気がする」と疑問をぶつけた。
片山議員がツイッターで実名を挙げ、河本“糾弾”の先頭に立っていることに、疑問を投げかける声は次々とあがっている。
「桜」のヒットで知られる歌手・河口恭吾は「河本さんの謝罪会見」と題し25日夜に更新した自身のブログで、「いちタレントの事を国会でまで取り上げることか。アホかつーの。国会では議論すべき問題がその他に沢山あるでしょうが。ていうか議員さん達なんて今回の件の額なんて笑い飛ばせるような利権をむさぼり食ってきたんでしょうが。」と厳しい口調。「それを今更なにを平然と…。まぁ、それが政治家か。政治も人気獲りのマスコミのまねごとをしてきているのだとしたらこの国は本当に末期ですね。」と河本追及の“裏側”を推察し、批判を繰り広げた。
・「おかしくないですか?」カンニング竹山が片山さつき氏に怒り 2012年05月29日13時00分 トピックニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/6605024/
28日、TBSラジオ「ニュース探究ラジオ Dig」で、お笑い芸人のカンニング竹山が「千原せいじに脅された」と発言した片山さつき氏を痛烈に批判、ネット掲示板やツイッターが一時騒然となった。
竹山は、27日の「報道ステーションSUNDAY」(テレビ朝日)で、片山さつき氏の発言に対して、「おかしくないですか? 何かっていうと、片山さつきさんです」と切り出すや、「(千原せいじが、片山さつき氏の夫の会社を潰すとは)言ってない。僕はここがヒジョーに問題だと思うわけ」と荒々しい語気で指摘を始めたのだ。
問題の番組「かんさい情報ネットten!」(読売テレビ)を観たという竹山は、千原が脅したとされる場面について、片山さつき氏の話題が終わり、ニュースが切り替わったところで、コメンテーター同士が「旦那さんて会社潰されたんですよね?」みたいなことを言っていただけだったと説明。その発言が、いつのまにかネット上では「千原せいじさんが片山さつきさんの旦那さんの会社を潰したる、みたいな発言になってしまった」「言っても無いことがネットでどんどん広まっていく」と続けた。
さらに、「片山さつきさんは『今から生活保護問題を追及しています』と宣言しているけれど、こんな真実でもないことをワッと言っちゃう人が本当の事を追及できますか?」「僕はある意味驚いています。国会議員がこんなことするなんて」と、片山氏の政治家としての資質に疑問符を付けた。
すると、竹山の訴えは放送直後からネット掲示板やツイッターで話題となり、「digで竹山さん怒ってたなぁ」「片山って何が目的なの? デマ信じちゃって泣いて、それで国民は救われるの?」「国会議員が嘘を元にタレントを攻撃って前代未聞だよね」など、竹山の意見に賛同するユーザから、「片山がアホすぎて河本擁護の流れになってきてねーか」「芸人をひいきするな」「竹山が正論言ってもつまらない」といったコメントまで、実に多くの書き込みが成された。
・河本問題で片山さつきが泣かされた 千原せいじ「夫の会社潰す発言」は本当? 2012年05月27日13時37分 J-CASTニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/6599169/
河本氏会見の余波が広がっているお笑いコンビ・次長課長の河本準一さんの母親の生活保護受給問題を追及していた片山さつき自民党参院議員が、生出演したテレビ番組で涙を見せた。河本さんと同じ吉本興業に所属する千原兄弟の千原せいじさんに「夫の会社を潰す」と言われたとした直後のことだった。
一方、インターネット上では「聞き間違えではないか」とする声も上がり、話題になっている。
■新幹線で一般客に絡まれたことも
片山さんは2012年5月27日のテレビ朝日系「報道ステーション SUNDAY」に中継で出演。25日にあった河本さんの謝罪会見についての感想を求められた際、「悲しかったこと」として千原さんの発言に言及した。
「一方的に私たちを批判した上に、なんとその片山の夫の会社を潰す、と公共の電波でおっしゃった」と話し、その後に新幹線で大阪を通った際には乗客にからまれたと打ち明け、涙をぬぐった。
スタジオから涙の理由について「この問題を追及した上で片山さん自身がつらい思いをされたからか」と尋ねられると、「それは私たちが耐えなければいけないのですよ。それだけこの問題の闇は深いのです」と語気を強めた。
■千原せいじ、本当はなんと言った?
千原さんは本当に片山さんを脅すような発言をしたのだろうか。件の発言があったとされるのは、5月25日に放送された関西ローカルの「かんさい情報ten!」(読売テレビ)にコメンテーターとして出演した時のことだ。謝罪会見映像を流した後、千原さんは騒動について疑問を投げかけ、河本さんを擁護した。
その後、番組では演出家の妹尾和夫氏が「片山さつきという人はプライバシーのことは放っておいていいのか」と怒りを露にすると、キャスターがコメントして議論を結んだ。そして次の話題に移ろうとした間際に、千原さんが例の一文をぼやいているのだが、聞き取れるのは「旦那さんが結構でっかい会社、潰してた…」というところまで。語尾の部分は不明瞭だが、「潰す」という脅しとはニュアンスが異なるようにも聞こえる。
インターネット上では、「これはヤクザまがいの恐喝事件でしょう」「吉本こわいな・・・」と千原さんを非難する声がある一方、「どう聴いてもそんなこと言うてへん」「聞き間違いじゃ?」「国会議員がデマ飛ばしてます」とする声もあり、賛否両論があがっている。
・片山さつき、2ちゃんねるの噂に翻弄されテレビで涙流したと話題に 2012年05月27日21時56分
http://news.livedoor.com/article/detail/6599897/
自民党参議院議員である片山さつきさんが、テレビ朝日系「報道ステーションSUNDAY」に出演した際、インターネットから仕入れたと思われる情報をそのまま鵜呑みにし「夫の会社をつぶされると脅された」涙を流して訴えた。この発言をしたのが、お笑い芸人 千原せいじであるが、彼が出演した番組を見る限り、潰すとは脅してはいないようだが、はっきりとは判らない。しかしネットでは彼の発言が歪曲されいくつもスレッドが立っていた。
さて今回の騒動をまとめてみると以下のような流れになる。
1.片山さつきが河本準一の母の生活保護不正受給問題について、ブログ・Twitterなどで実名言及。
2.千原せいじが上記に激怒、地方ローカル番組『よみうりテレビ「関西情報テン」』に出演し、激論を繰り広げる。最後に『旦那さん結構デカイ会社潰してた・・・』と、オチをつける。
3.千原せいじのオチの発言が、2ちゃんねるなどで「千原せいじが片山さつきを脅迫」などと歪曲スレッドが立つ。
4.報道ステーションSUNDAYに出演「片山の夫の会社を潰すと言う事を公共の電波でおっしゃって」・・・と、ネットの情報を真に受けて、涙をこぼす
実際に千原せいじさんがどのように発言したのかは分かっていない。2番で問題となっている番組を録画したものがYouTubeにアップされてはいるが、オチの発言がうまく聞き取れず、正確には不明だ。ネットではこの時点では「聞き間違いだろ」「本当に言ったの?」「『旦那さん結構でかい会社潰してたんちゃうん』としか言ってない。」等と、千原せいじさんを擁護する発言が多い。また、この動画自体が捏造だと言う噂も。
いずれにせよ、千原さんが脅迫したかどうかは判っていない。ところが片山さんはこのネットの情報を真に受け、報道ステーションSUNDAYに出演し涙を流した。
ネットでは片山さんの行動に対し、「こいつ暴走しすぎだろ」「こいつホントに2ちゃんねらーだな」「笑い芸人がどうやって会社潰すんだ」などと批判を浴びている。
デマや捏造情報を流すネット利用者のリテラシーの問題もあるが、確信を得ない情報をいとも簡単に真に受けてしまう利用者側の判断の甘さが、今後問題の焦点になりそうだ。それは議員などの公人ともなれば尚更だ。
【問題の動画】
http://www.youtube.com/watch?v=qAaGNdNXQHk#t=0m45s
http://www.youtube.com/watch?v=4SaGDXI0w58#t=2m0s
・バッシングに便乗 小宮山厚労相こそよっぽどのワル 2012年05月29日10時00分 ゲンダイネット
http://news.livedoor.com/article/detail/6604262/
<謝罪会見 河本は極悪人なのか>
鬼のクビを取ったような大騒ぎだ。お笑いコンビ「次長課長」の河本準一(37)が25日、母親の生活保護受給問題で謝罪会見を開いた。会場は100人を超える報道陣でゴッタ返し、わざわざ会見を生中継する民放テレビ局もあったほど。NHKまでトップニュースで伝えていた。まるで大疑獄の当事者のような扱いなのだが、河本はそこまでワルなのか。
河本は母親の生活保護受給について「今まで福祉の方と相談して決めてきた」と語った。道義的な問題はあるにせよ、違法行為はゼロ。いくら河本が人気芸人とはいえ、メディアは明らかに騒ぎすぎだ。それでも「年収5000万円の人気芸人の母親の生活保護受給はオカシイ」と言うなら、福祉事務所の対応を責めるべきだろう。
メディアがあおるから、度が過ぎた河本バッシングは一般人にまで広がっている。
「騒動に火がついて以降、河本がテレビ出演するたび、局には『何で、あんなやつを使うんだ!』『フザケルナ!』と、視聴者から嵐のような抗議電話が殺到します。あれだけ激しい抗議を受けると、どの番組も河本を起用するのに躊躇(ちゅうちょ)しますよ」(民放関係者)
河本が涙ながらに頭を下げても、ネット世論は許さない。会見で「(生活保護受給は)情けなくて恥ずかしかった。誰にも言いたくなかった」と発言したことに早速カミつき、「生活保護を受けている人をバカにしてるの?」「収入が不安定とか言うなら普通の会社に勤めたらいい」と批判が渦巻いている。現在レギュラー番組5本の売れっ子の河本だが、この調子だと、仕事を失って自分自身が生活保護を受けなければ、食べていけない生活に追い込まれかねない。
許しがたいのは、小宮山洋子厚労相だ。25日の国会で「生活保護費の支給水準引き下げ」や「親族が扶養できると判明した場合の積極的な返還要求」の検討を表明。河本バッシングに便乗したのは明らかだ。
「現在、生活保護費の支給総額は3.7兆円。過去最高額を更新し続け、財政規律を叫ぶ政府にすれば、支給カットは悲願です。河本バッシングは渡りに船で、世論の生活保護への批判が高いうちに、なし崩し的に削減しようとしているとしか思えません。しかし、生活保護は憲法で認められた権利。貧困層を減らすような景気回復策こそ、本来の政治の務めです。定見もなくムードに流されやすい国民性も問題ですが、メディアはやりすぎ。河本問題で騒げば騒ぐほど、権力の思うツボです。大局に立った冷静な報道を心がけるべきですよ」(政治評論家・山口朝雄氏)
本当のワルは河本バッシングの裏で、ほくそ笑んでいるやつらなのだ。
(日刊ゲンダイ2012年5月26日掲載)
・河本バッシングに「食物連鎖の一番下の人」 言い過ぎブラマヨ吉田が「謝罪」 2012年05月29日11時47分 J-CASTニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/6604723/
騒動の原因となったツイートお笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんの母親の生活保護受給問題は芸能界でも擁護派、否定派があれこれ論じ、そのたびにネットで炎上するなど、思わぬ余波を広げている。
「ブラックマヨネーズ」吉田敬さんも渦中に巻き込まれた一人だ。ツイートが本人の意図しないところで思わぬ騒動になっていた。
■「カスがいきがんな」と言われ…
吉田さんは2012年5月27日、
「勧善懲悪。俺は嫌い。いじめられてる奴の話を少しは聞けよ。いじめられてる奴の顔から何かを感じ、乗っかるなよ。勧善懲悪。許したら嫌われる。でもお前が攻めたい所はそこじゃないやろ?」とツイートした。これは河本さんバッシングに対する吉田さんなりの意見だと思われるが、これに対しあるユーザーから「カスがいきがんな。命奪われた人もおんねん。こういう人見てもそういうこと言えるんか」という言葉とともに、生活保護を打ち切られ餓死してしまった男性の遺体写真が吉田さん宛てにつぶやかれた。
吉田さんは汚い言葉で絡まれたことに対し、
「このての人って、なぜこんな物言いしかできひんのやろ。でもおかげで普通の人に感謝できる。ありがとう、食物連鎖の一番下の人♪頑張れよ、食物連鎖の一番下の人!」と返信した。
■大量批判寄せられ「どうかしてるぜ!!!!!」
このツイートが思わぬ波紋を呼んだ。吉田さんのツイッターアカウント宛てには「生活保護を断られて、おにぎりが食べたいと言い残して餓死された方の画像を見てのツイートですか。ボケのつもりか?」「煽った人への返しは亡くなられた方への侮辱にも見え悲しくなりました。あれは誤解ではすまないと思います」など、批判意見が大量に寄せられた。また、2ちゃんねるには「おにぎり餓死写真 → ブラマヨ吉田 『ありがとう、食物連鎖の一番下の人♪』」というスレッドが立てられ、「ユーザーに対して言ってるんだろうけど、餓死の話題で『食物連鎖の一番下の人』なんて表現をよく使えるな」「この餓死写真見て、日本人として、いや人として何も思わんのかね まぁ写真の人に言ったわけじゃないだろうけどその受け答えはどうなの」などと書き込まれた。
騒動を知った吉田さんは
「いきなり愛のないカス呼ばわりで入ってきたから、ならばと強く言い返しました。そいつ個人に言い返しました。でもすっごい取り方する人います…。どうかしてるぜ!!!!!」「いきなりカス呼ばわりしてくる無礼な人間にいかつい一言で返す事は、俺は悪いと思わない。同じ土俵でやり合うなと言われても、同じ人間だから。でも返しにしても強い言葉すぎた。見た他の人にまで強い不快感を与えてしまう程…。気付けなかった。申し訳ありませんでした」と最終的には謝罪文をツイートした。
しかしその後も吉田さん宛てには「短絡的すぎますよ。餓死と言う単語、そしてその遺体の写真を見た上で、その時の売り言葉のみに反応したって事でしょ?」「あれは第三者が冷静に見ても餓死された方に対しての発言と捉えられてしまいますよ。反省を」などのツイートが寄せられている。