アラサー女性が年下の男性を狙っている。いつもありがちな女性中心の記事にうんざりどころか、呆れ返っている人も少なくないだろう。こんな記事が横行するこの国に何が期待出来るというのだろうか。
・アラサー女性が年下男子を狙う理由
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/04/10/10830/
この手の記事を読むポイントは共通している。まず一つは、女性が男性を選ぶという基準になっていること。次に、男性を貶す論調になっていること。そして、女性の品位に関しては一切問われないこと。だいたいこんな感じだ。
特に、引用の記事では、「30歳以上の男性で未婚の優良物件が少ない」などという表現がなされているが、もしこれが、「30歳以上の女性で未婚の優良物件が少ない」などと表現したらどうなるか、それこそ、産む機械同様に、フェミ女性軍団から非難の嵐になることは言うまでもない。その攻撃力は北朝鮮の核兵器よりも数段上といったところだろうか。
だが、国民も決して馬鹿ではないはず。2chのニュース速報+板でも批判的なコメントが並んでいるし、真に受ける人の方がむしろ少ないのではないかという感じさえする。
しかし、例えばこの引用記事を書いたのは大学教授で、この思想に沿った講義を学内で行い、それで飯を食っている。この記事の執筆についても原稿料を当然貰っている筈である。では何故こうした教授という一般的に人から一目置かれる立場の者がこんな低俗な記事を書いて平然としていられるのか、そこにフェミニズムの権力とそして利権が付いて回っているという認識をしなければならない。
フェミニズムに迎合した主張をしたり記事を書けば金になる。それを当て込んで人が群がり、やがてフェミ支持派が多数派になり、あたかもフェミが正義であるかのように思わせてしまう。まさにフェミニズムは思想を買収する集団でもあるのだ。
・アラサー女性が年下男子を狙う理由
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/04/10/10830/
最近は、彼女(妻)のほうが年上という人も多いでしょう。男性だって、常に女性から頼られるだけでなく、たまには甘えたり引っ張っていってもらいたいもの。そして、年下好きの女性も多いはずです。
結婚となると、さらにこの傾向は顕著になります。いわゆる「姉さん女房」が増加している理由について、早稲田大学の森川友義教授が考察しています。
年齢差と恋愛や結婚の関係について、どのような傾向があるのかを調査してみたところ、面白い事実が判明しました。
古来、「年上の女房は金(かね)のわらじを履いてでも探せ」ということわざがあるとおり、年上の奥さんと結婚するのは難しかったのですが、現在では、「姉さん女房」はそれほど珍しくはなくなってきました。
(図はリンク先を参照、厚生労働省の資料によるもの)
上の図のように、1970年の婚姻率では10%程度にすぎなかった姉さん女房が、現在ではなんと24%近くになっていますので、実に4組に1組は奥さんのほうが年上ということです。さらに4歳以上の姉さん女房は1970年ではたったの1.8%だったのが、現在では、3倍以上増えて6.1%。これは結婚の話ですから、恋愛においては同程度かそれ以上の比率と考えるべきでしょう。
特に最近は、アラサー以上の女性が同世代との恋愛がうまくいかないときに年下の男性か外国人を選ぶ傾向にあるようですが、これは理にかなっているのです。彼女たちが年下の男性を視野に入れるメリットはふたつあります。
まず第1に、30歳以上の男性で未婚の優良物件が少ないということ。それなりの男性はすでに結婚もしくは婚約をしていますし、数少ない未婚の優良物件は競争率が高すぎるという問題が生じます。
第2に、30歳未満の年下の男性は、未婚の絶対数が多いのみならず、いわゆる草食傾向にあって恋人もいないという人たちがたくさんいるのです。ですから、単純な確率論からしても、年下の男性を狙うほうがうまくいく算段になります。
図のように最も多いカップルは同じ年齢(全体の20.23 %)、続いて男が1歳年上(13 .76%)のケースですが、1970年で大勢を占めていた「男が2歳から6歳年上」というパターンはかなり減少し、姉さん女房の増加が目立ちます(ちなみに、「男が2歳年上」と「男が1歳年下」というのが約9%で第3位となっています)。男からすると、年上女性との結婚はかなり一般的な選択肢になってきているのです。
日本人の平均寿命が83歳になってきた現代において、多少の年齢差はそれほど重要ではないのかもしれません。
■森川友義(もりかわ・とものり)
早稲田大学国際教養学部(政治学)教授。大学では「恋愛学入門」も教える。恋愛に関する著書は『結婚は4人目以降で決めよ―恋愛と結婚と浮気の政治経済学』(毎日新聞社)など多数。