社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

美しい国に英語は必要か?

2006-09-29 15:15:58 | 家庭、教育
 今朝、フジ系列の朝のワイドショー番組で小学校からの英語必修をめぐる議論がなされていた。安倍内閣で新たに就任した伊吹文明文科相が小学校からの英語必修を必要ないとしたことに対する議論であったが、この番組としての結論は小学校からの英語必修は必要であるとするものだった。

 この議論では、中学時代から米国に在住経験をもつレポーターの女子アナが「自分は中学から英語に触れてLとRの区別が難しかったが弟は滑らかにできた」、と小さい頃からの英語教育の必要性を強調、また解説者の男性は伊吹文科相のコメントに対して「正しく日本語を話すことと、英語を学ぶことは別物」と批判、次いで山谷えり子教育再生担当補佐官の現状の英語教育に疑問を呈すコメントに対しても「伊吹文科相を擁護しているだけ」と批判的だった。

 しかし、実際の日常生活を考えた場合、そもそも英語が必要な場面が一体どのくらい存在するだろうか? 通訳や外交官など特殊な職業ならともかく、義務教育で英語を教育する意義を根本的に問い直すべきではないか、伊吹文科相の真意はそこにあったのではないだろうか。

 企業の海外進出や外国人の往来など、我国が国際化することが当たり前のように「良いこと」とされている。加えて家族破壊、国家破壊をもくろむフェミニズム勢力の欧米崇拝などが加勢して、国際化は誰もが疑わない「常識」と化してしまった。

 しかしその反面、少子化の原因とされる非婚や離婚それにディンクスの増加など家族愛の欠如、女性の優先雇用やそれに伴う失業者の増加、更に治安の悪化など負の側面は年々深刻になっている。ところがこれらについては国際化との関連性を認めるどころか、逆に国際化がこれらの問題を解決してくれるかのような論調が大手を振って歩いている。女性の社会進出が少子化を解決するなどはまさに原因を解決策に摩り替えてしまう暴論の典型例である。英語必修の流れも同根と言っていいだろう。

 英語教育に疑問を呈した伊吹文科相の発言は、日本の文化伝統を取り戻すための一つの警告と考えるべきではないだろうか。

 先述の番組で別の話題に移った時、入れ替わりになった男性レポーターの発言が印象的だった、「家でも息子とこの話をしましたが、息子は『日本語知ってればそれでいいんじゃないの』と平行線でした」。この子供の言葉こそ最も自然で大切にすべきと思ったのは私だけだろうか。


【主な出来事、話題】
・東京駅小火で京葉線8時間不通、運休170本超。(28日)
・岐阜県の裏金問題で4421人処分。(28日)

安倍内閣発足、男女共同参画の行方は?

2006-09-27 20:54:51 | Weblog
 安倍内閣が発足した。注目の閣僚人事だが、少子化・男女共同参画担当大臣に高市早苗氏、教育再生担当補佐官に山谷えり子氏など保守、反フェミニズム系にとっては願ってもない顔ぶれが要職に就いている。

 早くも保守系の掲示板などでは歓喜の声が上がっているが、喜ぶのはまだ早過ぎる。何故なら、男女共同参画についての問題点を払拭するのには一体どのくらいの年月を要するだろうか、またそもそも払拭は可能だろうか、という疑問があるからだ。

 例えば小泉前総理は郵政民営化や終戦記念日の靖国参拝を掲げて首相になった。しかしそれらを成し遂げるために何年かかったろうか。郵政民営化は法律こそ出来たものの完全民営化にはまだまだ時間がかかる。また靖国参拝は退陣直前の今年になってようやく実行した。

 郵政や靖国と男女共同参画とを同列に語るのは難しい。しかし抵抗勢力などの圧力では男女共同参画を支えるフェミニズム集団の方が郵政族などよりも比べ物にならないほど強いのではなかろうか。

 今後安倍内閣は、家族生活の大切さなどを主眼に男女共同参画を批判していくと思えるが、フェミニズム集団は実に強かである。政界、企業、マスコミ、あらゆる分野にフェミニズムは侵略している。連中は言葉尻の揚げ足を取るなどして、男尊女卑へ逆戻りだなどと世論を翻弄していくのは目に見えている。連中の攪乱に振り回されることのないよう、社会からフェミニズムの害毒を駆除して貰いたい。


【主な出来事、話題】
・中2女子生徒が校内で同学年の男子生徒に切り付けられる、熊本。(26日)
・「青い三角定規」元メンバー、高田真理さん自殺か、埼玉。(26日)

「美しい国」の門出は前途多難 ~園児死亡事故の波紋~

2006-09-26 11:22:14 | 事件、事故
 今日はやはりこの話題に触れないわけにはいかないだろう。散歩中の園児の列に車が突っ込み、園児2人が死亡した。尚も4人が重体だという。大変痛ましい事故だ。車を運転していた37歳の男は、前日夜にパチンコ等で遊び、車内で仮眠し、帰宅する途中だった。その道中、トイレに寄ろうとして脇道にそれ、その道でカセットテープを入れ替えようと脇見をして事故を起こした。

 この事故を受けて、様々な意見がネット上を飛び交っている。運転していた男は前日に遊び疲れて眠気がさしていたのではないか、危険運転致死罪は適用されないのか、歩道のない道を園児2列で左側通行でしかもその横でベビーカーを押していたことがそもそも危険ではなかったのかなど、議論が更に新たな議論を呼び起こしている。

 この保育園は地図でみる限り園庭らしきものはないらしく、狭小の3階建て雑居ビル風だという。園庭がないため日常的に散歩をしていたというのなら、今後の保育園の運営にも疑問を投げかける話にまで発展するだろう。

 待機児童が何万人もいて、保育園の整備が急がれると男女共同参画の少子化対策では何度も話題になる。保育園の急な整備のため今回のような園庭のない保育園が続出しているというのなら、今回のような事故は今後も増える可能性がある。

 おりしも、この日は安倍自民の党三役が決定、26日には名実共に安倍内閣が誕生する。「美しい国、日本」の中身は果たして本物だろうか。女性の社会進出を優先させ保育園の整備が杜撰になったのでは一体何のための男女共同参画なのか。美しい国の具体的な内容を一刻も早く安倍内閣は示して欲しい。二度とこのような悲劇を起こさないためにも。


【主な出来事、話題】
・鳥インフルエンザ死者、インドネシアで51人に。(25日)
・派遣社員の男、同僚の女性社員を切り、直後に自殺、神奈川。(25日)

ワイドショーでの異様な犯人非難

2006-09-25 11:35:27 | 事件、事故
 今朝、日本テレビ系列の朝のワイドショー番組で、大阪府で20日に起きた22歳の無職女性が自宅マンションで殺害された事件(*1)での犯人逮捕のニュースを取り上げていた。犯人は交際相手の22歳の男で、毎朝早くから仕事に出かけ、勤務態度も真面目で周囲との人間関係も特に問題はなかったという。

 ところが、番組の出演者のコメントは、犯人の印象とは裏腹に、ことさら犯人の人格の欠点を非難するものに終始していた。「幼児期に親の愛情を受けて育ってない子は、大人になっても幼児性が抜けない。(ゲストの女性弁護士)」、「こんな男が果たして更正できるのか。(司会の男性)」、その他、「自分がいないと彼女は幸せになれないという身勝手な論理」、「自己顕示欲の表れ」、「自分の思い通りにならないと凶行に及ぶ」など、異様な雰囲気とも思える非難ぶりだった。
(以上、鍵括弧内は番組内でのコメントの要約で原文通りではない。)

 まだ犯人の取り調べも進んでいない状況で、これだけの決め付けとも思えるようなコメントを並べられるのがむしろ不自然に感じたのは私だけだろうか。

 今回の問題点は、このような男女交際の縺れから引き起こされる殺人事件に対して、予めフェミニズムが準備したシナリオを番組側は強引に当てはめて、男性の凶暴性と女性の脆弱性を強調しようとしているところである。ゲストに女性弁護士を招いている点などは特にフェミ臭さが感じられる。

 当事者の二人は交際中に様々なことがあったはずだ。幼児性とか身勝手であるとか、そういう点は女性にも少なからずあったと考えるのが普通だろう。それを無視して、加害者と被害者という二分化した立場だけを見て犯人を叩くだけの論調では、果たして事件を冷静に分析していると言えるのだろうか。


(*1)顔写真一つで大きく変わる事件の印象
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/cefe617c1620d2d6b7f7b314eb5f2d41


【主な出来事、話題】
・桑田投手が巨人退団の意向、来季も現役宣言。(24日)
・堺秋祭でだんじりから落ち男性死亡、大阪。(24日)

安倍政権批判に結婚意識調査を悪用?

2006-09-24 13:14:23 | 結婚、恋愛
 ここ数日、若者など成人を対象とした、結婚観などの生活意識に関する報道が相次いでいる。

(引用始)
1.結婚調査:女性9割「するつもり」も交際相手なし4割強
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060923k0000m040053000c.html

 「独身はよくない」「結婚に犠牲は当然」などと答えた人が男女とも前回を上回り、同研究所は「家族や結婚を支持する意識に復調がみられる」と分析している。

 一方、妻に専業主婦を期待する男性は5.7ポイント減の12.5%。女性に結婚生活と仕事の両立を求める男性は9.5ポイント増の28.2%で、同研究所は「男女の意識は復古調でなく、次の段階に進む兆し」とみている。

2.恋人いる女性は32%、男性24% 「結婚したい」9割(2006年09月22日21時54分)
http://www.asahi.com/life/update/0922/014.html

「いずれ結婚するつもり」と答えている人が男女とも約9割にのぼり結婚願望は強いのに、実際に恋人がいる人は少なく、未婚化や出生率低下の一因となっているようだ。

3.意識調査「女性は結婚・出産後も仕事を」家庭と両立 男性も期待
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060923/mng_____sya_____004.shtml

 「結婚には利点がある」と考える男女が増え、将来希望する子供数もやや上向く一方、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考え方に賛成する男女は過去最低に。同研究所は「伝統的価値観への回帰ではなく、結婚や家族について、これまでと違う、新しい意識を持つ人が増えたのではないか」としている。

4.20・30代 アタシ・オレの将来、明治安田が「生活に関する意識調査」
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2478365/detail

 今後10年間の生活の展望については、とりわけ単身の男性は、20代で4割弱、30代で5割強が、単身女性の30代では6割強が、将来に「不安」を感じていると回答した。「不安」の原因を見てみると、既婚者では「収入」「仕事」、単身者では「収入」「恋愛・結婚」との回答が多く、これらの項目が今後の展望の明暗を分けているようだ。
(引用終)


 1と2は何れも国立社会保障・人口問題研究所が22日に発表した「結婚と出産に関する全国調査」に基づく記事、3も同じ人口問題研究所の発表だが「出生動向基本調査」となっていて回答人数も1や2とは違う。4は明治安田生活福祉研究所が行った「20・30歳代の生活に関する意識調査」に基づく記事である。

 これらの記事をまとめると、彼らの意識としておおよそ次の結論が導けそうだ。
・「結婚は重要なものでほとんどの人は結婚したいと考えてはいるものの、経済状況や出会いの機会などの理由でなかなか出来ないのが現状だ。」
・「結婚の重要性は認識しているものの、男は仕事で女は家庭といった伝統的価値観ではなく、仕事と家庭の両立を求める新しい家族の形態を求めている。」

 まず、これらの社会調査は、結論ありきで行われるものだということは、社会調査に関する論議でしばしば出てくるので、今更ここで説明するまでもないと思うが(*1)、今回注目すべき点は、何故このタイミングにこれらの調査結果に関する報道がなされたかということだ。

 最も有力な根拠としては、次期安倍政権に対するマスコミの警戒感の表れではないかということである。安倍氏に関しては、本ブログの過去の記事(*2)にもあるように、フェミニズムに対して懐疑的である。一方でマスコミは産経新聞系の一部を除けばほとんどがフェミニズムに好意的である。つまり安倍政権を警戒したマスコミが、成人の意識変化を報道することにより、安倍氏の基本理念との乖離を強調し、安倍政権批判に結び付けたかったのではないかということである。

 彼らの意識変化は流動的である。女性の雇用促進ばかり一方的に進め、女性専用車両や女性専用外来医療などインフラ整備もしながら男性を疎外していけば、次第に男性も女性の経済力に頼らざるを得なくなる。また女性も一生働き続けなければいけないのかと思うようになる。それが仕事と家庭の両立という意識に置き換わるだけだ。

 しかし彼らの現状の意識が果たして彼らが望む理想的な姿と言えるのか。仕事と家庭と両立とは聞こえはいいが、裏を返せばどちらにも全責任は負わなくてもいいという安易な考えにも繋がりかねない。彼らの意識と理想的な姿とは別物ではないのか。

 理想的な姿とは何かを検証せずして、彼らの現状の意識だけを正しいものとして、それと安倍氏の基本理念が乖離しているから間違いであるなどという論調は笑止千万である。それを材料として次期安倍政権を批判しても薮蛇に終わるだろう。


(*1)参考文献:「『社会調査』のウソ、リサーチ・リテラシーのすすめ」谷岡一郎著、文藝春秋

(*2)安倍政権では是非「男女共同参画の撤廃」を
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/473ca2bed70b0ba8d339e4053dc7f735


【主な出来事、話題】
・ドイツでリニアモーターカーが衝突、23人死亡。(22日)
・知的障害の娘殺害の母に懲役8年、仙台地裁。(22日)
・トンネル内で女性刺され死亡、神奈川。(23日)
・吉田拓郎とかぐや姫、つま恋で31年ぶりにコンサート。(23日)

顔写真一つで大きく変わる事件の印象

2006-09-22 09:38:23 | 事件、事故
 大阪府で20日、22歳の無職女性が自宅マンションで殺害された事件で、テレビのニュースなどで公開された被害者の顔写真を見て、こんな可愛らしい清純そうな子が殺されてしまうなんて可哀想に、と思った人は多いだろう。しかしあの写真、22歳にしては幼すぎるのではないかと疑問に感じた人はいないだろうか。

 恐らくあの写真は高校の卒業アルバムに写っていたものではないかと私は想像する。従って最新の彼女の姿はまだ公開されていないと考えるのが無難だろう。

 しかし、外見の印象というのは恐ろしいものだ。人を外見で判断してはいけないとは言うが、やはり外見が訴える印象には強いものがある。

 今回の事件にしても、もし公開された写真が、茶髪に厚化粧でへそだしルックのミニスカート姿などの派手なものであったなら、視聴者はどう感じるであろうか。犯人が逮捕されていないのでまだ明確なことは言えないものの、「彼氏が家に来て、呼び鈴を鳴らし続けて困っている」など彼女が母親に電話していることなどから、交際の縺れで事件に至った可能性が高い。であれば、事情はより複雑であり、単純に犯人憎しという一方的な論調で事件を語ることは出来ないだろう。

 しかし、今回強調したい点は、事件の真相というより、彼女の顔写真一つで大衆への印象を大きく左右出来てしまうということである。たとえ仮に彼女が腹黒い性格で、不良じみた容貌だったとしても、清純的な顔写真と近所へのインタビューで「いい子だった」という話をわざと探して公開すれば、犯人に対する怒りの矛先をより一層強く見せ付けることが可能になってしまうのだ。

 男=悪=加害者、女=善=被害者という印象を強く演出したいフェミニズムにとっては、より女性の善良性を強調したいところだろう。それは何も今回の事件に限ったことではない。そうしたマスコミの印象操作に惑わされないように、報道の全てを鵜呑みにしてしまわないように気を付けたいところである。


【主な出来事、話題】
・自民党新総裁に安倍晋三氏。(20日)
・国旗国歌の強制は違憲、東京地裁判決。(21日)
・日本人女性がセクハラ被害として23億円提訴、米NY州(21日)

フェミニズム批判サイトの紹介2 ~男性差別~

2006-09-20 10:04:02 | サイト紹介
 ネットニュースにて、あるフェミニズム批判サイトが取り上げられた。主に男性差別を中心に取り上げたブログで、その名も「反・男性差別blog」と名称もはっきりしている。

 世の中に存在するのは女性差別だけで、男性差別など存在しないという考えは明らかな誤りである。しかし現実の社会では「男性差別」という言葉自体あまり使われないし、男性差別に類する不平不満などを言おうものなら、周囲の女性などから、「男らしくない」、「器の小さい男」などと言われ全く相手にされない。

 ところが、女性の不平不満は社会認知して、男性のそれは相手にしないという社会のありかたそのものが男性差別と言えるのではないだろうか。男性は文句を言ってはいけないなどと誰が決めたのか。それは身勝手な女性が自分だけの快楽を満たすための都合のいい口実ではないだろうか。

 不満や苦労は男性にも女性にもある。それらを互いに認め合い、助け合うことが健全な社会に繋がるのではないだろうか。良識ある女性なら、男性の不満にもちゃんと耳を傾けてくれるはずだ。

・反・男性差別blog
http://male-discrimination.cocolog-nifty.com/

・女性専用は「男性差別」 ネット上で批判盛り上がる
http://www.j-cast.com/2006/09/18002995.html
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2461400/detail


【主な出来事、話題】
・三大都市圏の公示地価、16年ぶりに上昇。(18日)
・吉野家で牛丼が復活。(18日)
・北朝鮮に対する金融制裁を閣議決定。(19日)

女性専用車両とフェミニズムその2 ~家族生活の重要性~

2006-09-20 00:00:00 | 特集:女性専用車両

1.はじめに
 本論考は前作「女性専用車両とフェミニズム」の要約(2~7)と、社会が今後目指すべき道(8~9)について解説したものである。

2.公共性の高いものに女性優遇があってよいのか
 2001年5月に京王線に女性専用車両が導入されて以来、各地で拡大されている。深夜限定のものから、朝のラッシュ時限定のもの、土休日終日運行のものまでその範囲や目的は様々であるが、一律に男性と言うだけの理由で締め出しを行うこの政策は、男性に対する侮辱とも受け取れる強引な政策と言えよう。しかも、車両の増結等行うことなく車両の一部を女性専用にすれば、一般車両が混雑し、男性乗客の利便性が悪化することは明らかである。ところが、鉄道各社の利用者に対する調査によると、女性専用車両は男性、女性の何れにも好評であるとの見解を出している。女性専用車両というと、必ず理由として挙げられるのが痴漢防止であるが、導入されている時間帯が深夜であるケースや土休日を含む終日にわたって導入されているケースなどを見る限り、女性に特化した過剰サービスである意味合いが強いと考えられる。

3.痴漢対策というのは口実
 女性専用車両について国土交通省や鉄道会社は、女性に対しては痴漢防止、男性に対しては冤罪防止という利点があると結論付けている。しかし、痴漢は車内だけで起きるわけではないので、たとえ車内で痴漢が減少しても、路上など痴漢が起きる場所が変われば何の意味もない。また冤罪に関しても、悪意を持った示談金目当ての女や不快を感じれば手当たり次第に男性を犯人呼ばわりすれば良いと考える安直な女性などに対しては何の防御にもならない。このように女性専用車両が痴漢対策というのは、極めて一部の効果にしかなり得ないのが実状である。女性専用車両が一般車両に比べすいている場合が多いことなどはその必要性が疑問視されている何よりの証ではないだろうか。

4.女性の特権意識が更なる不満を煽る
 女性専用車両を利用する女性の意識にも問題がある。男性はオヤジ臭くて嫌だとか、男性と接触すること自体が嫌だとか、男性がいないのが安心だとか、男性の目を気にする必要はないなど、潜在的に男性を邪魔者扱いしているかのような女性の意識が目立つ。また車内で化粧や着替えを行ったり、飲食や座り込み、携帯電話をかけたりなどマナーの悪さが目立つのも、女性専用車両を特権的空間と捉えている女性の意識が垣間見える。

5.社会は女性だけの空間ではない
 鉄道は国民生活に密着していて切り離すことの出来ない存在であり、利用者だけの問題ではない。皇位継承や相撲の土俵のように国民生活とかけ離れたものとは根本的に視点が違う。しかし昨今の潮流としては女人禁制は不当だが男子禁制(女性専用)は正当という傾向を感じる。その潮流に便乗して女性専用車両を定着させようというのは、女性だけの豊かな環境を求めたいと言う贅沢に等しい。女性専用車両の導入は、女性に好都合な環境が与えられればそれに多くの女性が甘んじてしまうといった、女性を甘やかす意識につながりかねない。今後こうした意識が発展すれば、社会の至る所に女性専用の空間が必要という風潮が蔓延してしまう。それは何も物理的な空間にとどまらず、あらゆる社会制度や慣習にまで及ぶ可能性は十分考えられる。しかしそうした社会環境は、男性を女性の都合のいい時だけ利用し、都合の悪い時は締め出すという御都合主義を一層強化させてしまうことになる。

6.男女間の対立構図が更なる混乱を生む
 先述の、鉄道各社の利用者に対する調査について考察してみる。男性、女性共に女性専用車両には概ね賛成という結果だというが、そもそも女性専用車両を実際に導入した鉄道会社が、導入間もない時期に調査した結果に果たしてどれほどの信頼性があるだろうか。もし仮にこの結果が民意を正しく反映したものと解釈するならば、女性が優遇されるのは当たり前という意識を女性は強く持っているということになる。ならばそうした女性の意識のあり方そのものに異議を唱えるべきではないだろうか。

7.元凶は男女共同参画、フェミニズム
 自分さえ良ければそれでいいという女性の意識が男性の反発を買い、社会のあらゆる場面で男女が対立する構図を作り上げてしまっている。そのような社会は更に息苦しい社会となるであろう。女性専用車両は、男女共同参画社会の名目でフェミニストと呼ばれる女性権力主義者を中心に進められている。しかし、露骨な女性優遇策が男女の感情対立を招くという大きな弊害について、連中はどこまで考えているのだろうか。そしてその弊害は、優遇される立場である女性に対する攻撃となって振り向けられるのだ。そんな政策は見せ掛けだけの甘い汁にしかなり得ない。

8.フェミニズムは人の心を破壊する
 清楚で、純朴で、優しい女性ばかりであれば、誰も女性専用車両に反対しないのではないだろうか? しかし実際はどうだろう、女性だけの自由、権利ばかりを主張して男性に対しては何かと行動制限や意識改革ばかりを強いる。働く女性だけが美徳とされ、結婚しない女性や、すぐに離婚して慰謝料や養育費を容赦なく請求する女性ばかりを増やそうとする。その反面、家事育児など家庭生活を中心とする女性は税金を払わない無職者だと非難する。更に男性には意味もなく臭いだの汚いだのとある時には黴菌扱いし、自己中だの女性を理解しないだのとある時には未熟者扱いする。こうした風潮は、フェミニスト率いる男女共同参画が作り上げた結果だ。連中はあの手この手で女性の意識を腐敗させ、男性や家庭的な女性を敵視し見下していく。そうした歪んだ社会背景の下、我が物顔で女性専用車両に乗り込み、「臭い男がいなくて快適だ」などと乗車体験記を自身のブログ等で平然と公言するような心の乱れた女性が闊歩する現状であれば、反論が出るのは当然と言えよう。

9.フェミニズムを社会排除し、男女が慈愛心を持つ家族社会を取り戻せ
 特殊な場合を除き、人は誰でも、父親と母親の営む家庭の下で生まれ育った。それは別に誰のためということではない。結婚して、家庭を築き、子供を設け、育児を通じて家族の絆を深め、父親と母親が更に成長して、子供達に親の培った知恵を受け継がせていく。これは人が人として生きる最も自然なことでありそして責務ではないだろうか。それを果たさぬ者は、自然破壊をしていることになってしまう。つまり、働く女性だけが自由奔放に生きられる社会を目指すフェミニズムは実に邪悪な自然破壊思想と言えるのではないだろうか。従って、このような思想を一刻も早く社会排除し、男女が互いに慈しみ、純粋な性愛を営むことが出来る家族社会を取り戻していく必要があるだろう。

10.おわりに
 先頃、秋篠宮殿下様、紀子妃殿下様との間に男児の新宮様(後に悠仁様と命名)が誕生した。国民はそれを自分達のことであるかのように喜び、祝福した。新しい命の誕生はそれだけ素晴らしいものなのだと思う。それなのに、家庭での子育てよりも外で働くことを優先させて保育所の充実化を図り、それらの経費を税金で補ったり、しかも結婚するも子供を設けるのも女性の自己決定権であるなどとするフェミニズムの理念に、果たして命の尊さというものが感じられるだろうか。人の命を粗末にしているからこそ、女性専用車両という安易な発想も出てきてしまうのではないだろうか。
(H18.09.20.)


選挙の時だけ重宝される著名人

2006-09-17 20:37:28 | Weblog
 来年7月の参議院通常選挙で早くも候補者選びの動きが出ている。自民党はタレントの藤原紀香氏やプロ野球の新庄剛志氏に立候補を打診したという報道が流れている。(何れも本人は否定している。)

 それにしても与党第一党の自民党が選挙に著名人の知名度を頼りにしなければならない時点で既に落ちぶれたと言ってもいいだろう。だが過去を辿れば知名度頼りは自民党だけではない。5年前の参院選挙でも自民党の舛添要一、民主党の大橋巨泉、そして社民党の田嶋陽子など、著名人候補はまさに「与野党相乗り」である。

 昭和40年代から50年代にかけての青島幸男やコロムビアトップなど、著名人議員(タレント議員)は以前からいた。ところがこの当時は「全国区」という選挙区があり、これは今で言う「比例代表区」の得票数を個人毎に政党関係なしに順番に並べて上から定員の数だけ当選させるというものだった。つまり日本全体で一つの選挙区として当選者を決めるというものだった。

 従って、著名人候補は何も政党から出馬を要請されるわけでなく、自らの意思で立候補し、そのほとんどは無所属での出馬だった。しかしこの制度では著名人に有利な選挙制度だとして、大政党に有利な比例代表制への制度変更がなされた。これはいわば著名人議員や少数政党を切捨てるための制度変更だったのだ。

 かつては著名人が邪魔と言って切り捨てて、そして今になってまた著名人に頼ろうとする、決して自民党に限ったことではないが、都合のいい時だけ人をあてにして、邪魔になったら捨てましょうという姿勢は決してあるべき姿ではないと思う。これではリストラや安易な離婚などが横行するのも無理もない。

 大切なのは、一人の人間をいかに大事にするかということではないだろうか。


【主なニュース】
・中日の山本昌投手が無安打無得点試合達成。(16日)
・台風13号、九州地方を中心に被害。延岡では突風が発生し列車が転覆。(17日)

SNS(mixi)で居心地の良さだけを求める「ミクシーズ」の甘い考え

2006-09-16 11:05:45 | ネット媒体
 mixi等に代表される、共通の趣味などで交流の輪を広げるインターネットの会員制サイト「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)」の利用者が、若い世代を中心に急拡大しているという。既存会員からの紹介がないと会員になれないなど、従来の掲示板やブログに比べて参加者の身元がある程度分かっている安心感があるというのだが。

 一説には、SNSの利用者は特に女性に多いという。従来の掲示板やブログの場合、自分の意見や日記に対して、あらゆる人からの書込がなされるため、賛同意見だけでなく批判意見(反論)も書かれてしまう。しかしSNSの場合は見知らぬ人からの書込はほとんどないことから、多くは賛同意見だけで占められる。つまり心地良いネット環境が保障されることが人気を集めているということらしいが。

 しかし、そもそも自分の意見に対して賛同意見だけを受け入れて批判意見は排除しようなどという考え自体が実に世間を馬鹿にした甘い考えと言えるのではないだろうか。

 意見を主張すること自体は悪いことではない。しかし必要なのは、反論に対し正面から向き合い検討した上で、それを素直に受け入れ自分が方向転換するか、或いは向けられた反論を更に上回る対抗意見を主張するかのどちらかであろう。そうしたやりとりを行いながら、自分の意見の論理性を高めていくのが自分の人格を向上させていくことに繋がるのではないだろうか。それが「自分を磨く」ということではないか。

 最近の自己顕示欲の強い女性に多く見られる傾向として、反論を機械的に封じ込めようという安易な考えがあると思われる。代表的な例としては、自分のブログに多くの反論が寄せられた時に、反論に対する弁明などを行わずして一思いに反論投稿を削除してしまうというケースが挙げられる。

 こうした女性は恐らく、現実社会では男性を中心にちやほやされた環境にいるのだろう。自分の好きな時に付き合って、要らなくなったら捨てる、それでも男性は幾らでも群がってくる、自分の言動に異議を唱える人など誰一人としていない、そうした環境の中で彼女らは、自分は一番偉い、我こそは常識の神様だ、女王様なのだと勘違いしてしまうのだろう。

 しかしネット上ではそれが通用しない。反論は容赦なく襲い掛かる。今まで経験したことのない苦境に立たされ、今までの自分の立場に何らかの陰りそして危機感を感じる。それでも彼女らは一度掴んだ栄光は絶対に手放したくない、女王様であることを必死で防衛しようとする。それが反論投稿を一気に削除してしまうという行動として表れるのではないだろうか。

 こうした女性達のために、最初から反論を排除した仕組みが既に与えられているという点でSNSの人気が高いというのなら、それは身勝手で傍若無人な女性を更に増長させるだけで、益々女性の社会的資質は低下してしまう。これではSNSは社会的には何も貢献しないということになってしまう。それよりも賛同、反論問わず無差別に寄せられる従来型の2chやブログの方がよっぽど社会の健全化に寄与していると言えるのではないだろうか。

 自分の居心地の良さだけを求めてmixi等のSNSに群がる女性達には、「ミクシーズ」の呼称を私は与えてやろう。皆さんはミクシーズに類する女性と仲良くなりたいと思うかな?


《注釈》
 (本論考における「自分の居心地の良さだけを求める」という意識は一般的には女性だけでなく男性も同じと考えられる。但し本ブログが男女共同参画、フェミニズムによる女性の意識に対する悪影響を主眼としていることから、女性に焦点を絞る論考とした。)


【主なニュース】
・オウム麻原被告の死刑確定(15日)