社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

学校での虐めは社会の縮図 ~中2女子生徒の自殺~

2006-10-30 11:45:35 | いじめ、DV
 学校での虐めによる自殺が相次いでいる。北海道の小6女子、福岡の中2男子に続き、今度は岐阜県瑞浪市の中2女子が自殺し、今朝のフジ系の朝のワイドショーでもこの問題を取り上げていた。

 番組では、女子生徒の遺書に4人の実名が書かれていたことや自殺する数日前に母親が学校に相談していたことなどを紹介、学校側の対応の遅れを指摘していた。

 しかし、ゲストのコメントには異論もあった。事前に学校が虐めを察知することは不可能だったのではないかという意見や、或いは世の中には勝ち組と負け組が必ず発生し、負け組になった時に自分がそれをどう受け入れていくか訓練することも大切といった意見など、むしろ自殺した女子生徒の精神的な軟弱さを指摘するものもあった。

 今回の件で問題としたいのは、ゲストのコメントの中で負け組の弱さを更に批判するような意見があったということだ。もしそれを主張するなら、学校はじめ職場など様々な集団での虐めなども全て肯定するのかという疑問が生じる。それに勝ち組負け組といった格差社会もそのまま野放しにすればいいのかということになる。これは全くの強者の論理であり、絶対に容認することは出来ない。

 高校の必修科目未履修問題は今週中に文科省が対応策を出すとのことで収束に向かい始めたようだが、これに関して伊吹文科相は虐め問題との関連性も指摘し、全てが学校任せということも問題で、共働き家庭が増えたことによる家庭での触れ合いも大切だという発言を昨日のNHKの討論番組で行っている。

 特に虐め問題に関しては、虐めた側の生徒の家庭環境にも注目すべきではないだろうか。しかしマスコミの報道姿勢は、虐められた側の報道には積極的だが、虐めた側の報道には消極的なのが現状だ。これでは真相究明や再発防止は難しい。少なくとも学校側が虐めた側に対して何をしたかぐらいは報道すべきではないか。

 世の中には、様々な虐めが存在する。特に大人になってからの虐めというのは卑劣でしかも加害者が何の処罰もされないケースが多い。セクハラや痴漢で男性が処罰されるのはごく単純な例であり、それよりもこうした女性保護制度を女性が逆手に取って男性を弾圧したり、恋愛や結婚における女性の売手市場を盾に、交際したければ私の言うことを全部聞けとばかりに女性が男性に対し支配的立場を取るといった現状にも目を向けるべきではないだろうか。

 更に、そうした権力乱用を平然と行う女性というのは、今回の虐めの件に照らせば、虐めた側の女子生徒に極めて近いということだ。男女共同参画を進めるフェミニストも、かつては虐めっ子だったのかも知れない。虐める側に支配された社会であれば、虐める側を批判することも出来なくなる。ゲストのコメントもそれに影響されたということなのだろうか。

 虐められ追い詰められるような子は絶対に汚い真似はしない。遺書に書かれた「これでお荷物が減るから」という自虐的な行は最後の抵抗だったのだろう。しかし本当のお荷物とは一体誰だろうか。


【主な出来事、話題】
・女性専用車両の拡大更に、JR総武線各駅、東京メトロ東西線。(27日)
・携帯電話の番号継続制度導入開始、ソフトバンクなどトラブル相次ぐ。(28日)

歪んだ政治権力の存在に注目せよ ~高校必修科目未履修問題2~

2006-10-28 13:16:24 | Weblog
 高校の必修科目未履修問題が波紋を広げている。未履修が発覚した学校は既に41都道府県で402校に及び、対象となる生徒数は計8万6千人を超えるという。この数は更に増える可能性もあるだろう。

 これに対し、伊吹文科相は当初、特別措置は行わないとしていたものの、事態を重く見た安倍首相が、生徒達に罪はないなどの理由で過重な負担が及ばないように負担軽減策などを視野に入れ伊吹文科相に検討を指示したという。

 しかし、何故この様な事態が起きてしまったのか。理由は世界史の客観的な必要性がそもそも問われているからではないだろうか。

 昔から、読み書き算盤といって現実社会で必要な知識教養は学校でそして家庭で教えられていた。ところが受験戦争が過熱する中で、大学入試に合格するための勉強と形を変え、高校がいつの間にか予備校と化してしまった。それに伴い、家庭でも一家団欒の時間は減り、勉強し易い家庭環境が優先されるようになってしまった。

 更に、ゆとり教育や女性の家庭的存在価値を無視して賃金労働だけを美徳とするフェミニズム勢力、そして自由主義などが教育界を蝕み、生徒達、とりわけ女子生徒の心を揺さぶる教育が行われるようになってしまった。

 世界史を必修科目とする規則も以上の勢力の影響である。スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国の女性の社会進出の現状を大きく賛美して、日本の女性は差別されていると女子生徒に思い込ませ、逆に男子生徒には罪悪感を植え付ける。そして未来の日本は女性が働き続ける社会にするべきだという発想を導き出させる。

 一方で、団塊の世代を中心に年金分割の制度を導入して離婚を奨励し、結婚は悪しき差別社会の習慣であるとそれとなく教え込む。

 更に、安易な性行為、ミニスカ制服なども女性の自由だとして正当化する。逆に男性の性欲に対しては制限ばかりを強いる。援助交際でも男性のみ罪を負わせ、女性は自由を根拠に無罪放免にする。痴漢対策だといって女性専用車両を次々に拡大し、更に男性に対する偏見を強化させる。

 そうした不合理な世の中を何の疑いもなく生徒に経験させ、男女間の対立構図を子供の頃から植え付ける。これがフェミニズム、自由主義勢力の実態なのだ。つまり今回の世界史未履修問題は、社会全体の大きな問題の中のほんの氷山の一角に過ぎないのだ。

 今回の件は、たまたま受験生が犠牲となるものであった。しかし問題の根幹は実に根深く、決して教育界の問題だけではなく、大きな政治問題なのだ。いつ誰が犠牲になるかわからない、明日はわが身の危機感を大人達も持つことが大切だ。

 そして、高校生諸君には、今まで自分が受けてきた教育が本当に正しいものだったのか、大学に入学した時にでももう一度回顧してみることをお勧めしたい。

<参考>
「教育の崩壊」HP
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/5151/


【主な出来事、話題】
・「つくる会」元会長の八木秀次氏を理事長とする民間団体「日本教育再生機構」が発足。(22日)
・盗んだ塗料で中学校校舎の壁などに「セックス最高」などの落書きをした少女ら9人逮捕、東京。(25日)
・中学2年女子の2人乗りバイクがパトカーに生卵投げ逃走、別の車と衝突し重体、奈良。(28日)

日本史ではなく世界史が何故必修? ~高校必修科目未履修問題1~

2006-10-26 09:52:59 | 家庭、教育
 富山県の高校で、必修科目である世界史の授業が未実施のため、このままでは三年生が卒業出来なくなるという事態が発生している。

 現在の学習指導要領によれば、社会科の中で世界史は必修で、もう一つ日本史と地理の何れかを選択し二科目履修という規則だという。学校側の話によれば、受験に不要な科目は勉強したくないという生徒の声を反映してこのような結果となったと説明しているが、学習指導要領まで逸脱した状況を許してしまった学校側の責任は大きいと言わざるを得ない。

 ただ、今回疑問に思うのは、世界史を必修とする学習指導要領のあり方である。何故、日本史は必修ではなく世界史が必修なのか疑問に思った人も多いのではなかろうか。

 「歴史教育を考える」というHP(*1)でこの世界史必修に関する疑問が投げかけられている。要約すると、国際社会に生きる人間づくりには「世界史」が必修で、「日本史」は必要ないというのが(文科省の)理由だそうだが、この考え方は全くの誤りであり、国際社会に生きる人間を育むのであれば自国の歴史や伝統文化を知った上で、それらが他国と違うことを学ぶのが妥当であって、「日本史」を必修とすべきである、とのことである。

 フェミニズムを含む欧米崇拝や反日の影響は教育界にも侵略している。学習指導要領や教科書の内容にもその影響は現れている。反抗的な女子高生や、日の丸や君が代に反対する教員の存在などはその典型例と言えるのではないだろうか。今回の件を単なる学校側の不手際と捉えるのではなく、学校で一体全体何が教えられているのか、今一度見直す必要があるだろう。

(*1)「歴史教育を考える」
http://www.rnac.ne.jp/~a6m5zero/index.htm

<追記>
 今回の件は富山の高校に限らず、全国の高校でも同様な事態が相次いで発覚している。昨日のテレ朝系報道ステーションでもこの件を取り上げていた。その中で、過去の卒業生に対するインタビューでは、実際は未履修なのに履修したことにした男子学生2名には顔を隠し、次に正しく履修した女子学生には顔を映してそれぞれインタビューを行っていた。特に女子学生の「ずるいと思う」というコメントには字幕を大きくするなどの強調をしていた。

 本来悪いのは学校側で生徒は悪くない。しかも正しく履修した者とそうでない者には男子も女子も無関係に存在するはずだ。にも拘らず、正しく履修した者に敢えて女子学生を選び、そうでない者に男子学生を選んで報道しているところには、男=悪、女=善のフェミニズムによる印象操作がさりげなく埋め込まれていることにも注意したい。こうした形で徐々に国民を洗脳しようというのがフェミニズムの策略なのだ。


【主な出来事、話題】
・ショッピングセンターのトイレで置引、女子高生を逮捕、千葉。(21日)
・自殺した女性教員の遺族が公務災害申請、超過勤務100時間、東京。(24日)
・JR東海の職員が新幹線にはねられ死亡、自殺か、静岡。(25日)

女性専用車両を死守するための報道

2006-10-24 11:38:41 | 交通(女性専用車両)
 10/22夕刻の日テレの報道番組で、痴漢の特集を行っていた。私はこの番組を見ていないのだが、実際に見た人の話を聞く限りでは、集団で痴漢を行う者達がいて、彼らの手口を紹介し、痴漢の卑劣性を強調した上で、女性専用車両が有効的な対策であるという内容だったようだ。

 今回の件で問題としたい点は、一部の男性の行為を基にして、それを男性全体への批判へと結びつけた上で、女性専用車両を正当化しようとしていることである。

 こうした一部の事例で全体を判断し制限しようというやり方は、製造業の生産ラインなどで一部をサンプルとして抽出して良品検査を行うという場合は有効かもしれないが、今回のように最初から異常と判っている男性を基にして、善良な男性まで一緒くたにしようというのだから、無謀と言うより他はない。これは幼児虐待を行う母親を基にして、母親全員から子供を取り上げ託児所で育ててしまえと言っているのと同じである。

 今回の件で問題としたい点はもう一つある。それは、痴漢対策としての女性専用車両を強く印象付けることにより、女性専用車両を批判する者は痴漢を容認していると決め付け、批判意見を一気に封殺しようという狙いがあることだ。

 女性専用車両が痴漢対策というのは表向きの話で、現実は男女共同参画に基づく女権拡大政策の一環であるということは、少しずつ伝わってきてはいるものの、まだ知らない人は多い。特に自分の都合しか考えない自己中心的な女性達は、女性専用車両に諸手を挙げて賛成している。しかしそうした女性の態度が、更に男性から反感を買い、結果として女性の信頼失墜につながるということは明白である。

 もしも女性専用車両が痴漢対策として効果を発揮しているとしても、もっと大切なのは根本的に痴漢をなくす努力をみんながしているかということだ。結婚して子供がいるような男性と、独身で女性に恵まれたことのない男性とで、どちらが痴漢になり易いかを考えれば自ずと答えは出てくる。しかし男女共同参画を操るフェミニズムの影響で、女性は男性を意味もなく軽蔑し、理想ばかり高くして結婚しようとしない傾向にあるというのは本ブログで既に指摘した通りである。

 本当に女性が安心できる社会を目指すのであれば、女性も男性の求めには答えていかなくてはいけないだろう。男性が女性の求めに答えるのは当然、しかし逆はやらなくても良いなどという勝手な女性が大手を振って歩くようでは、痴漢が増えるのも無理もないだろう。そしてその原因を作っている女性を保護する必要性もなくなってしまうのではないだろうか。


【主な出来事、話題】
・隣人の庭に頻繁に汚水を撒いた63歳の女を逮捕、茨城。(22日)
・パンダがボランティアで餌を与えていた女性の指を噛み切る、中国。(23日)
・カリスマ講師・鳥居徹也さんがニート防止教育。(23日)

キスシーンより問題視すべきもの ~ベネッセ「たまひよ」のCM~

2006-10-22 13:26:11 | 芸能、音楽
 大手出版社ベネッセの「たまひよ」のCMにおけるキスシーンを巡り、視聴者からの苦情が寄せられている。「たまひよ」は育児関連の雑誌であるし、また今回のような性感を誘うものに関しては女性が過剰反応し易いことなどから考えても、苦情の多くは女性からのものと推測できる。

 ベネッセの担当者も、「配慮が不足していた」と非を認めるコメントをしており、これで一応の幕引きにはなるだろうが、では問題があるCMは他にはないのかという疑問が残る。

 例えば、「お父さんの服、臭くない」など中年男性の加齢臭を軽蔑するかのような消臭剤のCMや、女性1人に対し男性を多人数迎えて品定めするお見合いのシーンを設定したCMなど、主に男性から苦情が出てもおかしくないCMは幾つか存在する。実際に苦情も出ているのだろうが、これらがマスコミに取り上げられることはない。

 今から30年程前にも、ラーメンのCMで「私、作る人、僕、食べる人」という台詞を巡って、女性差別であると抗議した団体が現れ、話題になったことがある。実はこれが我国のウーマンリブのはしりであり、現在の男女共同参画へと結びついている。

 女性の苦情は大きく取り上げる一方で、男性の苦情は取り上げるどころか、「男は文句言うな」とばかりに全く相手にしない。しかしその結果、女性が男性を見下す社会が加速され、女性の一方的な都合だけで男性を手当たり次第に痴漢やセクハラ加害者に仕立て上げ、社会排除をしてしまうという事態が起きているのだ。更にそれらに反旗を翻すように男性が実力行使で女性を攻撃する事態も増え、報復の連鎖が続いている。

 本当に言うべき苦情は、CMの内容など個々の事例ではなく、女性の意見だけを大きく取り上げるマスコミの姿勢ではないだろうか。


【主な出来事、話題】
・事前に予告メール、女性2人が飛び降り自殺、東京。(21日)
・容態悪化の赤ちゃん、宗教的理由で両親が手術拒否したため親権停止、大阪家裁。(22日)
・3歳で体重僅か7キロの男児を虐待死、京都。(22日)

男性は女性に合わせて尽くす人間になれ? 女性は尽くしてるのか?

2006-10-20 14:05:59 | 結婚、恋愛
 2chのニュース速報+板に、結婚に関する次のようなスレが立ち、議論を呼んでいる。

【論説】 「結婚できない男、"理想の女性"が中学時代のまま。女性に合わせて尽くす人間になるべき」…モテる男性論
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1161241075/l50

(引用記事、「結婚できない男について」)
http://premium.nikkeibp.co.jp/mail-sol/column/sakai/05/index.shtml

 既に現時点でパート6までスレが進んでいる。大抵この手のスレは人気が高いのだが、今回の引用記事は結婚関連の中でも特に違和感が強いと思ったのは私だけではないだろう。

 この引用記事に関するコメントを今更するつもりはないが、ここまで女性のご都合主義を並べ立てたのでは、男性のみならず女性からも反発を買うことになり、作者の意図したものと逆の効果しか得られないのではないかと逆に心配してしまう(笑)。

 ただ一つ言えることは、こうしたご都合主義の女性でも痴漢とかセクハラなどに遭えば、被害者として扱って貰えるということだ。如何なる女性でも同じ待遇が受けられるというのなら、女性が体たらくになってしまうのも無理もないのだろうか。

《関連記事》
・「命の役割」女性は果たせ その1~6(本ブログ2006-09-30~2006-10-10)


【主な出来事、話題】
・無免許運転で京都市職員の36歳女を逮捕、尿から覚醒剤反応。(17日)
・中2自殺の三輪中、2年前にも女性教諭が不登校の女生徒に「ばか」「頭おかしい」などの暴言。(18日) 
・西鉄運転士、酒気帯びで列車を運転、上司の助役も隠蔽。(19日)

弱い者虐めで憂さ晴らしをするネット世論 ~福知山線事故の後追い自殺2~

2006-10-18 14:54:52 | ネット媒体
 JR福知山線脱線事故で恋人を亡くした32歳女性の自殺を巡って、2chなどでのネット議論が盛んである。当初は女性を悼む意見が多かったものの、次第に女性に批判的な意見が目立ち始め、今では批判意見の方が支配的になっている。しかも女性を悼む意見を逆に非難するような論調もある。

 女性に批判的な意見としては、自殺行為が身勝手である、遺書での自分の表現に関して「私は」と言わず「花子は」など名前を使う点が幼稚である、他者依存・責任転嫁である、働くこともなく男性に寄生するだけの自立しない女性だ、恋愛経験が少ない、事故死の男性の葬儀にウェディングドレスで参列しようとした、JRと戦えというなら自分で戦え、など見苦しい意見で溢れている。中には、精神的な打撃が相当なものであることには同情するとしながらも、感情の赴くままの自殺行為には同情できないなど、批判的な結論にしない限り擁護意見も言えない様な空気がネット内に漂っている。

 では何故こうした批判的な論調へ傾いてしまうのだろうか。

 まず一つは、ネット内には世論操作を行うための専門的な集団があり、その工作員が集中的に女性批判の意見を投稿しているというものである。それを行うことにより、特定の企業、団体などに対する批判をかわすことが出来るという効果がある。

 もう一つは、現状の権力社会における悲壮感や不信感を抱えている者達が、普段のストレスをここぞとばかりに弱い者にぶつけているというものである。まさに死人に口なし、である。もしこの女性が今も健在で、遺書ではなく手記という形で自分の思いを書き連ねて手紙を公開したというのなら、少なくとも自分を名前で呼ぶなどの批判はここまで大きくならないだろう。

 従って、批判意見は恐らく両者が入り混じっているものと思われるが、今回問題としたいのは後者に類する者達の意見である。

 何も反論できない死者に対して批判するほど楽なものはない。しかしそれは権力など強いものに対して何も言えない者達の弱々しさが感じられる。しかもその批判内容も決して説得力のあるものとは言い難い。例えば自殺行為が身勝手と言うなら、いじめで自殺した中学生も身勝手なのか。他者依存だと言うなら、痴漢に遭ったからといって周囲に助けを求めたり警察に頼るのも他者依存ではないか。働かない寄生虫だと言うなら、ニートも専業主婦も寄生虫であるし、そもそも女の自立などという考え方自体が、フェミニズムに囚われた詭弁ではないか。恋愛経験が少ないというのは、経験を人数で計るものという履き違えであり、純愛であれば人数は1人でも質の高い経験と言えるはずではないか。こんな掴み所のない意見ばかりでは、単なる憂さ晴らしと言われても仕方ないだろう。

 このように、何も反論できない「真の弱者」に対する追い討ちをかけるような批判で憂さ晴らしをしている連中は、本当の敵である権力者や強者に対して何も立ち向かえない軟弱な者達と言っていいだろう。加えてこの女性の純愛に対する嫉妬心が批判に更に拍車をかけているのではないだろうか。

 この女性は、自分の命と引き換えに、権力にそして社会に対して大きな問題提起を行ったのだ。その手段がどうであれ、彼女の影響力が大きいことに変わりはない。それをネット上で批判しているだけの腰抜け連中に何が出来るというのだろうか。どうせ批判するなら、権力に対して批判してみろと彼らに言いたい。


【主な出来事、話題】
・「さくらちゃんを救う会」と2ちゃんねらーが対談。(15日)
・中川昭一政調会長「核発言」に批判噴出、与野党過剰反応か。(16日)
・皇位継承における男系維持派の議員連盟発足。(17日)

古風な女心がまた一つ消えた ~福知山線事故の後追い自殺~

2006-10-16 12:56:39 | 事件、事故
 昨年4月のJR福知山線脱線事故で恋人を亡くした32歳の女性が、自宅マンションから飛び降りて自殺した。「婚約相手を亡くし、生きる希望をなくした」、「私の明日を返して」などと書かれた遺書が室内から見つかった。女性は男性と12年前から交際し、事故前までこのマンションで同居していたという。

 この2人は入籍しておらず、JR西日本が遺族として扱ってくれなかったことに対する不満なども自殺原因として報道されているが、やはりそれよりもかけがえのない大切な人を失ってしまったことへの失望感が大きかったのではないだろうか。

 安易な離婚や、結婚より働くことの方が素晴らしいなど、女性に対する歪んだ価値観の押し付けをフェミニズムは容赦なく続けている。多くの女性はそれに便乗し、男性を自分の遊び道具や財布代わりに利用する。そうした不届きな女性が多い中、今回のような1人の男性を一途に思い続ける女性の古風な意識は、むしろ大切にされなければならない。この女性の死は、大きな社会損失とも言えるだろう。

 だが、これだけ素晴らしい心を持った女性であったなら、その愛情を注ぐ機会がもう一度与えられても良かったのではないだろうか。男女比の不均衡などの影響で、特に男性は一度も異性に恵まれないケースも少なくない。彼らの多くは決して人格に欠陥があるわけでもなく、真面目な場合がほとんどだ。この女性も悲しみを乗り越え、新しい男性と結ばれ幸せになる機会が幾らでもあったのではないかと思うと、実に残念でならない。周囲の精神的なケアなどは適切だったのだろうか。悔やみきれない思いがする。

 一方、米紙NYタイムズの15日付に、結婚や出産の束縛から逃れるため、日本にない自由を求めてNYに移住する若い日本人女性が増加しているという記事が紹介された。こうした女性が自殺した女性の話題に触れれば、「結婚相手がいなくなって自由になったから良かったじゃないの」とでも言うのだろうか。


【主な出来事、話題】
・車内に七輪、男性3人が心中、静岡。(15日)
・[『慰安婦』決議案]「日本政府はきちんと反論せよ」、読売社説。(16日)

フェミニズム批判サイトの紹介3 ~障害者差別禁止条例、女性専用車両~

2006-10-14 17:08:35 | サイト紹介
 今回はジャーナリスト千葉展正氏が発行しているメルマガを紹介する。

・http://blog.mag2.com/m/log/0000084657/

 このメルマガでは、フェミニズムをあらゆる角度から見た論考が記載されている。特に女性専用車両に関する論考は興味深い(*1)。また最新号では、千葉県で制定された障害者差別禁止条例に関する論考が掲載されている。本ブログでも少しその話題に触れようと思う。

 この条例に限らず、この手の差別禁止に関する制度は、差別者と被差別者との利害関係が必ず絡んでくる。例えば従業員の採用で、採用枠1名に健常者と障害者が1人ずつ申し込んだという場合、障害者を不採用にすればそれだけで障害者差別になってしまう。これは男性と女性が1人ずつ申し込んで女性が不採用になった場合でも同様に女性差別になってしまうのと同じだ。

 しかし、差別解消のために以上の2例でそれぞれ障害者と女性を採用して、健常者と男性を不採用にしてもそれは差別には該当しないというのがこの手の制度の不可解なところである。障害者差別とは言っても健常者差別とは言わない。女性差別とは言っても男性差別とは言わない。しかし健常者や男性でも差別されている場面は幾らでもあるのではないだろうか。彼らは犠牲にされる立場が当たり前だとでも言うのだろうか。

 差別と優遇は表裏一体である。誰かを優遇すれば誰かが差別される。全ての人が差別されない社会などそもそも不可能だろう。しかし人それぞれの利害が互いに相殺され、社会全体が均衡していく努力は怠ってはいけないだろう。そのために設けられた制度なら誰も不満は言わないはずだ。では何故不満が出るのか、理由はその制度の中に不均衡の解消という大義名分とは別に、権力主義に直結する悪しき下心が見えるからではないだろうか。

(*1)リンク先のメルマガより、「女性専用車両」を検索キーワードとして検索して下さい。


【主な出来事、話題】
・女性教諭を木製バットで殴る、中3男子逮捕、島根。(11日)
・郵政造反組17人復党へ、首相も方針了解。(13日)
・「なれ合い型」学級崩壊が急増、都市部で顕著、産経新聞。(13日)

球団と新聞社とで大きな格差、中日

2006-10-12 20:15:13 | Weblog
 中日ドラゴンズがセリーグ優勝を決めた。インタビューで落合監督が見せた涙は実に感動的だった。

 一方、親会社である中日新聞の記事評判は決して良くない。つい先日も「夕歩道」というコラムが2chでも取り上げられ、批判を浴びている。

・http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061002/col_____uho_____000.shtml

・http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061011/col_____uho_____000.shtml

 女性団体の主催会合に協賛するなど、フェミニズムを全面的と言っていいくらい支援する中日新聞、そのうち中日選手の30%を女性にせよなどと言い出すのではないかというくらい、男性蔑視、女性崇拝は著しい。

 グランドでプレーする選手も、彼らを応援するファンも、フェミニズムとは無縁の人々だ。彼らは清純で素直であるからこそ、プレーに熱中できるし、またその姿を応援できるのだろう。

 そういう彼らの気持ちをよそに、初めから男性を見下しているかのような女性記者の記事などを平然と提供するのは、野球選手及びファンに対する背信行為ではないのか。

 かれこれ中日ドラゴンズは半世紀余りもの間、日本一を経験していない。だが球団の足を引っ張っているのは、何はもとより親会社自身ではないだろうか。


【主な出来事、話題】
・自殺多発、理由を丁寧に考える必要あり、毎日新聞。(11日)
・障害者差別禁止条例を制定、全国初、千葉。(11日)