テレビドラマの展開でフェミニズムを宣伝するケースは先日「渡鬼」を取り上げた論考で紹介したが(*1)、この他クイズやバラエティー系の番組などほとんど全ての番組で随所にフェミニズムの蔓延を感じさせる場面が目に付く。今回はそれらについて考察したい。
まずは16日放送のフジ系「全国一斉!日本人テスト」という番組。この番組では古くからの言い伝えや風習、諺など日本の伝統文化をはじめ、掃除や料理法など生活の知恵などを中心にクイズ形式で紹介するもの。司会は三宅裕司、MEGUMI、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)の3人。解答者はレギュラー、ゲスト合わせて大体12名程度だ。
この番組で不審に感じるのは司会のMEGUMIの言動である。毎回この女はノースリーブの肌を露にした格好で出てくるのだが、司会という立場を考えた場合それが適切な格好と言えるのか甚だ疑問である。
また、16日の放送では、愛媛県今治市の大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)で五穀豊穣を祈願して行われる一人角力(ひとりずもう)を紹介していたが、この問題の際にもMEGUMIはある男性解答者に「気持ち悪い」などと軽蔑していた。男性も気持ち悪いという言い方はないだろうと反論をしたが、彼女は一切無視していた。
この女の暴言はこれだけではない。彼女は過去にも特定の解答者に暴言を吐くこともあった。私の記憶の限りでは彼女のでき婚報道に関する勝俣州和さんからのコメントを「うるせえよ」と蹴散らした。詳しいやりとりは覚えてないが、決して勝俣さんが失礼なことを言った様子はなかったはずだ。少なくとも自分が祝福されている立場の時にあのような言動をするのは品格を著しく低下させることになる。
更に、生活の知恵に関してエドはるみさんが野菜を使った実演をしていた時にもMEGUMIは腕組みをして見ている姿が映し出された。人が何かを一所懸命やっている時に腕組みをして見るなんてのは相手に対して無礼ではないだろうか。全く人を見下していると言われても仕方ないだろう。
少なくとも、この番組は日本に失われかけた伝統文化やそれに関する行動規範を正し、優れた社会教養を視聴者が身に付ける目的で放送されていると考えるのが自然だろう。ところがMEGUMIは司会者という立場であるにもかかわらず一番問題点が目立つ。あれで司会を務める資格があると言えるだろうか。彼女は番組内では主に問題文を読み上げる役割を担っているが、「あんたはまず解答席へ行って常識を勉強しろ」とでも言いたくなる。
しかも彼女には近々新しい家庭での生活が待っているはずだ。あの性格で果たしてご主人と上手くやっていけるだろうか。1年も経たないうちに再びワイドショーを賑わすようなことになるのではないかと予測してしまう。
変わって、今度はアッキーナの愛称で知られる南明奈の件だ。これは15日放送のフジ系「ヘキサゴンⅡ」でのことだが、番組収録の時に南とアンガールズの田中卓志とが入れ替わりで出会ったらしい。それに関して彼女が「(田中と)一緒じゃなくて良かった」と司会の島田紳助に話したというのだ。それを番組内で伝えられた田中はいかにもがっかりという様子だった。もっとも、これは島田紳助が話したことなので、笑いを取るためのネタの可能性もあるので事実はわからない。
ところで田中は南明奈のファンなのか何がしかの好感を持っているようだ。そしてファンを大切にする意識はタレントの使命だ。その点では、南の言葉が真実だとすれば配慮に欠けていたということになる。
確かに田中の見た目はお世辞にもイケメンと言えるような容姿ではない。しかし別番組で田中の父親がテレビで(息子を)自分の宝物のようだと子煩悩な姿を見せていたことや、田中の相方である山根良顕(よしあき)が宛てた手紙を読んで涙を見せていた姿などを見ると、誰しも田中を応援したくなるだろう。
このように、人にはそれぞれ様々な事情があるにもかかわらず、単純に表面的な部分だけで人を判断して簡単に人を排除してしまおうという発想は明らかに無礼ではないかと思う。南のファンの中には自分と田中を重ね合わせて見ていた人も多いと思う。彼女は恐らく何割かのファンを失うことになるだろう。それとも、南の身上にもあの言葉を正当化出来るような理由が何かあるとでもいうのだろうか。
因みに、渡辺徹と榊原郁恵が結婚したきっかけは、渡辺が榊原のファンだったというのが始まりである。これは榊原の純真さとファンを大切に思う心が自然に渡辺の好意を次第に受け入れていったからではないだろうか。しかし今ではこうした出会いの仕方もなくなってしまうのだろうか。
こうした女性の男性排除意識は、女性専用車両はじめとする様々な女性優遇のフェミニズムが大きく影響していると考えられる。男は都合のいい時だけいればいい、後は近寄るなといった、男性をいわば便利道具のように扱う風潮が社会全体に蔓延している。いわば人参が嫌い、ピーマンが嫌い、だから絶対食べないという好き嫌いが激しいのと同じ発想のように思える。偏食の激しい人は健康にも影響するのと同じで、人の好き嫌いも激しい人は心も清純にはなれないと思う。またこれらの悪しき風潮はあまり世間を知らない若い女性などが特に影響を受け易く、安易に男性を粗末にしてしまうものと思われる。
しかし、こうした状況が積み重なると、やがて男性全体のストレスや女性に対する不信感や怒りとなり、その矛先が女性などを狙う事件となって爆発するということにも注視しなければならない。男性を粗末にした女性が直接仕返しされるなら自業自得かも知れないが、事件というのは得てして無差別に人を選ばず引き起こされる。善良な国民まで巻き込んでしまうかも知れぬこれら負の連鎖を食い止めるためにも、フェミニズムは絶対に社会から排除しなければいけないのだ。
(*1)食の安全をよそにフェミニズム宣伝をドラマにも拡大 --事故米、渡鬼--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/373ec2561493ca3d00e8fbabd5422fda
(H20/09/19投稿記事)
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