先日の大津市長選挙で越直美氏の当選を受けて、早くも「女性」を全面に出す論評が各紙で繰り広げられている。しかし、女性が政治に参画したところで、女性の利権を増やすだけで何ら国民には利点は感じられない。
・【社説】女性首長 優しい目をもつ政治へ 2012年1月25日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012012502000014.html
そもそも、優しい目をもつ政治へという見出しが、女の虚飾の印象だけで読者を欺いている。女のエゴだけを主張し、女性議員や国家資格の必要な職種のみに対しては女性を増やせと言いながら、福島原発の復旧作業など過酷な労働環境を強いられる3Kの仕事に女性を増やせとは絶対に言わない。逆に残業や転勤などは女性は免除せよと楽をすることしか考えない。権利は女性に、義務は男性にという図々しい思考しか持たないフェミニズムの視点のどこが優しい目なのか。ここまで平然と嘘が書けるマスコミそしてそれを誘発する男女共同参画の卑劣さに国民は本気で怒るべきである。
だいたい、働く女性目線というのは、言い換えれば専業主婦を無視した目線ということだ。無職の夫を養うために妻が働いているというならともかく、家計は夫の給料だけに頼り自分が働くのは自己実現のためとか、結婚もせず仕事優先などという女性など政治に参加させるべきではない。フェミニストのほとんどが未婚女性であることを考えれば、男性を社会排除し女性専用の身勝手社会を設立しようという汚い考えは見え見えである。
女性専用の職場として代表的なのは保育所の保母さん(保育士)である。待機児童などといかにも保育所が足らないと国民に思わせて保育所の増設を促し、そして保育士として大量に女性を雇用する。勿論それらにかかる人件費やその他維持費は全て税金である。これは電力不足を過剰宣伝して原子力発電の必要性を国民に納得させる戦法と同じだ。
半年ほど前だったか、ある雑誌に保育士の給料が高いという指摘をした論考が掲載されていた。それだけではない。保育士1人あたりの幼児数も年々減少させ、保育士という名目で大量に女性を公務員として雇用する。近くの保育所を見てみれば、保育士の多さにたいていの人は驚くだろう。地方では保育所の閉鎖がなされているところもあるというのに、まさに保育士は列記とした女性利権である。当然、保育士に男性を増やせとはフェミニズムが言うはずがない。
男性主導の土建中心政治から、女性による福祉型政治へ、一体何を根拠にこんな主張が出来るのか。昭和の時代から生活保護や職業安定所は存在していたし、何と言っても消費税が存在せず、その代わりにブランド品や鉄道のグリーン車利用など贅沢品に対する税金が課せられ、また所得税の累進率も高く、最大で70%くらいだったはずだ。つまり高所得者が低所得者を養う政治だったのだ。更に企業の雇用形態も終身雇用が一般的で、国民は安定した生活が保障されていたのだ。夫が死亡して未亡人となった妻には学校給食のおばさんとして雇用するなどの職業支援があった。福祉政治と言うなら、昭和後期の時代の方がよっぽど適切と言えるだろう。
しかし女性(フェミニズム)が政治に介入してからこの安定した構図は次々と崩されていく。男女雇用機会均等法はじめとして女性の雇用環境のみを優先させ、出産休暇や育児休暇など企業への負担を増大させた。更に育児介護休業法を盾にして女性を転勤させにくくして、男性ばかりを転勤対象にする構図を作り上げてしまった。それ以上に雇用環境そのものが不安定となり、派遣労働など将来に不安な国民が溢れかえる結果となった。そんな苦しい国民生活にも拘らず消費税を導入しどんどん上げていこうという勢いである。これのどこが福祉政治と言えるだろうか。仮にも女性首長が消費税の廃止を掲げた例があるとでも言うのか。
そして巷には女性専用車両はじめとする女性専用の施設を次々と作り、女子会など女性だけの集いを誘発させ、男子禁制を流行させる。しかし東日本大震災のような災害の時には救助や復興活動は全て男性に任せ、女性は避難所でプライバシーがないなどと不満だけを取り上げ、女性専用室を設けるように避難所の運営指針を改訂させた。これは避難所でフェミニズム講義を行うのが狙いであるのは言うまでもない。
更に、フェミニズムは女の精神そのものを破壊させた。攻撃的で自分に気に入らないことは全て女性差別だセクハラだと恫喝し何を言わせないように言論封鎖する。それとは対照的に、自分は平然と男性を批判し、情けない男ばかりだと軽蔑する。差別をしている張本人は男性ではなくまさしく女性の方である。まさにフェミニズムは心の放射能と言っていい。被爆者は後を絶たない。
女の政治、というよりフェミニズムの政治は国家社会を破壊する政治である。政治を裏で操るフェミニズム女性団体を一刻も早く排除すべく国民は立ち上がらなければならない。私は女性の味方ですなどと白々しく主張する女は男性に対しては勿論、女性に対する敵でもあるのだ。
大津市長選は、民主、社民推薦の越直美氏が、自民、公明の推す現職を破って初当選した。三十六歳女性市長。人に優しい政治は始まるのだろうか。どんな仕事を見せてくれるのか、楽しみだ。 県と県都の長をいずれも女性が占めるのは、初めてだ。当選を決めた越氏は、選挙事務所に駆けつけた滋賀県の嘉田由紀子知事と握手を交わし、「娘の立場で母を支えたい」と、女性首長同士の連帯を強調した。 越氏を推薦した地域政党の「対話でつなごう滋賀の会」と民主は、嘉田知事の与党でもある。だが、知事は表向き「中立」を堅持した。現職を推す自民が昨年春の県議選で過半数を獲得し、副知事を一人に減らされるなど、難しい県政運営を迫られているからだ。しかし、嘉田知事の次男が応援のマイクを握るなど、“共闘”は明らかだった。一昨年の知事選で史上最多の約四十二万票を獲得した嘉田人気は健在で、無名の新人を背後から支えていた。 明確な争点があったわけではない。それでも、昨年十一月の大阪府知事・大阪市長ダブル選で、橋下徹氏の地域政党「大阪維新の会」が巻き起こした変化の旋風は、琵琶湖畔にも吹いてきた。 橋下氏と同じ弁護士の越氏には、格好の追い風だった。 この閉塞(へいそく)感を破ってほしい。何かを変えたい、変えてほしいと願う風である。長年続いた男性主導の土建中心政治から、女性による福祉型政治へ。老練から若さへ。勇ましさから気配りへ。変革を求める嵐は、しばらくは収まるまい。 京都、大阪通勤圏の大津では、市街地に相次いでマンションが建設され、子育て世代の流入が増えている。それに伴い、保育所の待機児童増加は深刻化、JR湖西線沿線に多い、団塊の世代の高齢化はこれから進む。 「子育てと教育の最優先」「介護と医療の充実」。越氏が掲げた働く女性目線の公約は、全国の自治体が財政難の中で解決すべき共通の課題である。女性首長はまだ、全体の2%にすぎないが、人に優しい政治を望み、身近な暮らしの問題に答えを出してほしいと切望する、有権者の期待は強い。 米国のオバマ大統領や、日本の民主党の例を引き合いに出すまでもなく、風はやがて吹きすぎる。国際派弁護士の越氏も行政手腕は未知数だ。身近な課題に、まず、どのような答えを出すか。ひと味違う“母娘タッグ”の次なる戦いぶりを、見せてもらおう。 21日午後9時45分ごろ、兵庫県西宮市上大市の市道で、徒歩で帰宅中の女子大学生(23)が2人組の女からペットボトルに入った液体を顔にかけられた。女性は「目が痛い」と訴え、病院に搬送されたが、けがはなかった。 西宮署によると、女性は後ろから「道を教えて」と声をかけられ、振り返ったところ、液体をかけられた。持っていたショルダーバッグを奪われそうになったが、大声で助けを求めると2人は立ち去ったという。 同署は液体の成分を調べるとともに、強盗事件とみて捜査する。 千葉県柏市で7日、女子大学生が「男に刃物で切りつけられた」と県警に届け出た事件で、県警柏署は19日、嘘の届け出だったとして軽犯罪法違反(虚偽申告)の疑いで、私立大学の女子学生(20)=同市豊住=を書類送検した。同署によると、女子大生は「以前交際していた男性の気を引きたかった」と容疑を認めている。 同署は、女子大生の腹部に複数あった傷に出血がなく、自宅に戻らずに現場から約500メートル離れた交番に駆け込むなど不自然な点があったため、慎重に調べていた。
<参考>
・【社説】女性首長 優しい目をもつ政治へ 2012年1月25日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012012502000014.html
・女子大生、帰宅途中に液体かけられる 女2人組、バッグ奪おうと 兵庫・西宮 2012.1.22 09:14
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120122/crm12012209150000-n1.htm
・元カレの気を引きたくて…切りつけ事件、嘘の届け出 2011/12/19 16:35
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/539030/