http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070627-00000008-san-soci
東京渋谷の女性専用温泉施設「シエスパ」での爆発事故で、警察は26日、施設の運営会社「ユニマットビューティーアンドスパ」を傘下に置くユニマットグループの高橋洋二代表(64)から、近く事情を聞く方針を固めた。
経営の実態は親会社にあったのかも知れないが、直接の運営会社社長である宮田春美社長(39)には何の矛先も向かないのか不思議だ。女性であるというだけで責任逃れをさせて貰えるといった女性優遇の悪しき風潮が、こんなところにも表れているのか。
この事故当日の、宮田春美社長と木村由美子支配人の会見では、涙ながらの陳謝だけを印象付ける報道であった。マスコミも宮田社長の責任論を問う声はなく、就任したばかりの雇われ社長だからなどという理由で、むしろ親会社のユニマットグループに全責任を押し付けようという報道が目立つ。
そればかりか、宮田社長の輝かしい経歴を紹介したりなど、いかにも「今まで頑張ってきた女性で、会見でも涙を流しているから、許してやれ」と言わんばかりの雰囲気だ。
管理職など指導的立場の女性比率を30%以上にしようなどというアファーマティブ・アクションは男女共同参画の代表的な活動項目である。しかし今回のような、女性には責任を強く求めないという風潮では、とても女性を責任ある立場に就けてはならないという結論になってしまうだろう。
良いことがあれば女性のおかげ、悪いことがあれば男性の責任、そうした理不尽な状況を野放しにしていては、女性は益々信用されなくなるのは目に見えている。