http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121025-00000020-asahi-pol
午前4時にうろうろする女性は何をやっているのか。今月16日に起きた沖縄駐留米兵による女性暴行事件に関し、軍事評論家の田母神俊雄氏のツイートが物議を醸している。強姦を正当化しているなど曲解的な非難の声や、防犯意識を常に持つべきという戒めだという声など反応は様々だが、ニュースの論調では非難されて当然というスタンスで報道されている。
・米兵の被害女性に「セカンドレイプ」 田母神氏ツイートに批判殺到 2012/10/22 18:54
http://www.j-cast.com/2012/10/22150955.html?p=all
この事例に関しては、性的事例という要素と、米軍基地の存在意義という要素が絡み合っているため、意見も発散しやすく解説するのが困難なのだが、題目にいきなり「セカンドレイプ」といった、セクハラやDVなどと同様なフェミ用語を引用する時点で既にこの記事がフェミ的要素を色濃く反映していると考えることが出来る。
ネット上でも様々な意見が飛び交っているのだが、それらの多くは田母神氏のツイート内容を表面的に論っているだけものが多く、問題の根本に踏み込んだものはほとんど見られない。単にフェミニズムの身勝手な論調に加勢するような意見が目立つ。
フェミニズムの理屈は、女性が夜中だろうがどんなに性欲を誘う格好をしようが女性の自由であり、全面的に保護されるべきであるというものである。つまりノースリーブ、ミニスカでパンツが少し覗いているような格好をして深夜に人目の付く場所にいたとしても、痴漢に遭ったり今回のような連れ去り暴行となれば全面的な被害者であり全く落ち度もないというものである。しかしこの考え方には社会的共存という観点から大きな誤りがある。
社会的共存ということは、常に他人の立場を考慮しながら自身の主張もしつつ行動するということである。この両者のバランス感覚が非常に難しく、そのために社会の至る所で衝突が起きているというのが現状だ。従って、衝突を最小限に抑えるためにはある一定の社会規範というものを策定し、それに国民が沿っていくという形式をとる。その社会規範に当たるものが法律はじめ常識、文化、伝統、風習などである。これらは長年の先人の知恵によって作り上げられた社会規範なのだ。
しかし、フェミニズムはこの社会規範そのものを破壊している。例えば男は仕事、女は家庭という規範、それどころか非婚化を強行することにより結婚制度そのものを破壊している。それらの破壊手段として性欲に対する過剰な憎悪心を社会に流布し、セクハラなどの性的嫌悪の権力や性犯罪厳罰化の風潮を蔓延させている。同時に、フリーセックスなどとして恋愛感情の乏しい段階での性行為を推進させ、性行為の低年齢化を招いている。また一方で、女性の就労を教唆することにより、結婚、家庭、育児といった規範から女性の関わりを遠ざけようとしている。これらをまとめると、フェミニズムの手法は、性欲権力を握ることによる性規範の破壊ということになる。
このように、フェミニズムにより規範が破壊された現代社会においては、至る所で歪が生じるのは当然のことで、特に性欲権力が女性だけに一方的に握られている状況では、男性が性的不満状態となり性衝動に走り易くなるのは目に見えている。従って、女性が性欲を感じさせるような行動を避けるのは当然の安全策であり、深夜など危険な時間帯に女性が出歩くなどというのは自らを危険に晒すだけであるのは言うまでもない。
田母神氏が言いたかった真意は正確にはわからない。しかしあのツイートから何を教訓として読み取れるか、それは以上申し上げたような様々な社会の歪みを批判していると読み取るべきではないだろうか。つまり、深夜に女性が出歩くことの単純な危険性だけではなく、フェミニズムによる性欲封鎖により男性が過酷な状況に置かれていることに対するフェミニズムへの批判意識も含まれているということだ。一部に事実誤認の内容があるものの、それは事の本質を探る上で大したことではない。また朝4時という時刻の報道に関しても、第一報で報道したのみである場合と繰り返し何度も強調して報道するのとでは印象が違う。マスコミも反日フェミ支持なので女性に都合の悪いことは報道を控える。そうした思考が必要だ。
人の言葉というのは、その言葉の奥にどんな深層心理があるかということを常に考えて解釈しなければならないということだ。
・米兵の被害女性に「セカンドレイプ」 田母神氏ツイートに批判殺到 2012/10/22 18:54
http://www.j-cast.com/2012/10/22150955.html?p=all
沖縄県の在日米軍による集団強姦事件に関連して、軍事評論家の田母神俊雄氏(64)がツイッターで、被害者に対して批判的とも取れるようなツイートをした。
ツイッターユーザーからは「セカンドレイプ」だと非難されているほか、「ツイート内容に誤りがある」として怒っている人もいる。
■「朝4時にうろうろする女性は何をやっていたのか」
事件は2012年10月16日、沖縄県で米軍兵士2人が女性に性的暴行を加え、首にけがをさせたというものだ。報道によると、2人は宿泊先のホテルの近くで酒を飲んだあと、帰宅途中の女性に声をかけ、無視されて背後から襲いかかり犯行に及んだという。
これについて田母神氏が10月20日、
「沖縄女性暴行事件でテレビが連日米兵の危険性を訴えるが、この事件が起きたのは朝の4時だそうです。平成7年の女子高生暴行事件も朝の4時だったそうです。朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか。でもテレビはこの時間については全く報道しないのです」
とツイートした。
■「愛国者どころかまともな人間ですらない」
田母神氏のツイートに対し、ツイッターユーザーからは「あなたの考えだと、強姦していい時間帯があるように読み取れますが」「米兵による強姦被害者を貶める様な発言をする人物が愛国者気取りか?この様な発言をする人物は愛国者どころかまともな人間ですらないだろう」など、怒りのツイートが寄せられた。
また、「同胞の女性が暴行を受けたなら、事実調査を求めつつ相手国に毅然と抗議するのが『愛国な人』だと思っていたら、その女性の自己責任だと言わんばかりの言い回しを採用することで、自説やアメリカ様を守ることを優先するかのような姿をみせつけられた」と、田母神氏が常日頃「愛国」を主張していることを揶揄するようなツイートも見られる。
また、田母神氏のツイートにある「平成7年の暴行事件」が、1995年9月に発生した「沖縄米兵少女暴行事件」を指しているとすると、この事件の被害者は女子高生ではなく女子小学生で、犯行時刻も朝4時ではなく夜8時だ。この点、田母神氏の指摘は誤っている。
さらに今回の事件について「テレビは時間について全く報道しない」とした点についても、フジテレビ系のFNNと日本テレビ系のNNNがそれぞれ「午前4時半ごろ」「午前4時頃」と報じており、「セカンドレイプの上にデマまで流すのか」との非難を浴びている。
なお、10月22日18時現在、田母神氏はこのツイートについて謝罪、訂正などは行っていない。